ウルトラマンネクサス(登場キャラクター)

登録日:2010/12/30 Thu 11:07:46
更新日:2023/09/11 Mon 23:50:11
所要時間:約 5 分で読めます







画像出展:ウルトラマンX(2015年7月14日~12月22日) 第20話「絆-Unite-」より
@円谷プロ、「ウルトラマンX」製作委員会




円谷プロ制作の特撮作品『ウルトラマンネクサス』に登場するウルトラマン。

「ウルトラマンネクサス」という名称は本来は作品タイトルのみを表し、劇中では「ウルトラマン」としか呼ばれず、
「ネクサス」という名称は最終回で孤門がを総称した意味合いで言ったのみで、ウルトラマンがこの名前で実際に呼ばれることはなかった。

ただし、書籍媒体・ウルトラマン列伝などでは他のウルトラマンとの区別のためもあり「ウルトラマンネクサス」という名称で紹介される事も多い。
映像作品で初めて「ウルトラマンネクサス」と呼ばれたのは後述の『ウルトラマンX』が初めてである。

CV:増谷康紀、さとうやすえ(凪変身体)

概要

異生獣(スペースビースト)や闇の巨人(ウルティノイド)と戦う光の巨人。
従来のウルトラ戦士とは異質なデザインや特性を持つ。

適能者(デュナミスト)と呼ばれる人物に力を与え、
適能者が「エボルトラスター」と呼ばれるアイテムを使うことでウルトラマンネクサスへと変身する。

ここまでは従来のウルトラシリーズお約束だが、適能者は複数存在し、
適能者が生きる意味を見つけた時にその下を離れ、前適能者が選んだ新たな人物へと力が受け継がれていく。
そのせいか、ウルトラマンの中で珍しく変身者が一定しない。この設定に関しては杉浦太陽が誤認逮捕された影響が指摘されている。
適能者は生きる意味を見失っていることが多いため、過酷な戦いに放り込んで生きる意味を教える。スパルタカウンセラーの異名を持つ

適能者はの中の遺跡に収められているストーンフリューゲル内でネクサスと融合し、
小銃「ブラストショット」、移動用の棺「ストーンフリューゲル」が使用可能となる。

胸にはエナジーコアと呼ばれるものがあり、従来のウルトラにおけるカラータイマーと同じ役割を果たしている。

戦闘の際はウルトラマンの体そのものから異空間「メタ・フィールド」を展開し、『3分間』自身とスぺースビーストを外界から遮断する。
自身の必殺技の威力があがり、スペースビーストも特殊能力が使えなくなるなど弱体化するため有利に戦えるが、
3分以上の展開は適能者の死を意味し、メタフィールド展開は適能者の体力を削るため多用もできない。
しかし、周囲の被害を防ぐことができるため適能者たちはメタフィールド展開をやめようとはしない。

なお、「ネクサス」本編ではかつての戦いの影響で本来の力を発揮できない状態であったこと、
最終話では本来の力を取り戻してノアに戻り、ダークザギとの戦いを制したことから、
それらの縛りがない状態の「ウルトラマンネクサス」の強さは長らく曖昧であったが、
「運命の衝突」においては、ウルトラマンリブットとアブソリュートティターンを向こうに回して圧倒する強さを見せている。


ウルトラマンネクサス(アンファンス)


身長:49m
体重:4万t

全ての適能者に共通する銀色の基本形態。
この姿から始まり、適能者に応じたそれぞれの強化形態へと変身する。


■能力

◆クロスレイ・シュトローム
腕を十字に組んで放つ破壊光線。



ウルトラマンネクサス(ジュネッス)


身長:49m
体重:4万4千t

姫矢准(とその他の適能者)が変身するネクサスの強化形態。
赤い体と力強い戦い方が特徴。イメージは武士。


■能力

オーバーレイ・シュトローム
腕をL字型に組んで放つジュネッスの必殺光線。
ウルトラマン・ザ・ネクストのエボルレイ・シュトロームに似たモーションを取る。

コアインパルス
エナジーコアから放つ必殺光線。


■適能者

姫矢准
第2の適能者。
元報道カメラマンの青年。
カメラマンとして戦地の取材をする中で仲良くなった現地の少女セラが、目の前で死亡。
その一件がトラウマとなり、世界中を放浪していた。
ウルトラマンの力を自分への罰と考えており、戦い、傷つき、孤独に死ぬことが償いだと思っている。

過労が重なり、戦闘中にぶっ倒れたり、敵を倒すのに数話を費やしたりした。



ウルトラマンネクサス(ジュネッスブルー)


身長:49m
体重:4万2千t

千樹憐が変身したネクサスの強化形態。
青い体と俊敏な戦い方が特徴。
また、右手のアームドネクサスがアローアームドネクサスに変化している。

客演ではアンファンスとジュネッスが主に登場し、ジュネッスブルーが登場するのは稀だが、
『ウルトラマン列伝』公式サイトにおけるネクサスの紹介にはジュネッスブルーの紹介も書かれている。


□能力

アローレイ・シュトローム
エナジーコアから弓状のエネルギーを作り出し、それを光弾にして放つジュネッスブルーの必殺技。
元ネタはウルトラセブンアイスラッガー

シュトロームソード
腕から伸ばした光剣。
接近戦で多用している。

オーバーアローレイ・シュトローム
エネルギーの大半を消費する、アローレイ強化版にしてジュネッスブルーの最強技。
「運命の衝突」で放った際は、D4レイと正面からぶつかって相殺するほどの威力を見せている。


■適能者

千樹憐
第3の適能者。
遊園地でアルバイトをしている明るく活発な少年。
特殊な出生から寿命が短く、そのせいか『いつ死んでも構わない』と思うほど自分の命を顧みることをしない。
ウルトラマンとして戦う姿勢にもそれが表れており、防御・回避を行わない捨て身の戦い方をする。



※以下、ウルトラマンネクサス本編のネタバレを含みます。
















■西条凪
第4の適能者。
ナイトレイダー副隊長。
憐から『光』を継承して、ネクサスへ変身したが、ビーストへの憎しみをダークザギに利用され、『光』を奪われてしまった。
アンファンス体に変身した時に『光』を奪われてしまったため、ジュネッス体への変身はなかった。
後にデザイナーの丸山浩はジュネッスルージュという凪が変身したジュネッスの非公式形態をツイッターに公開している。
1話限定であるが女性が看板タイトルのウルトラマンになったのは初(単独ではないが北斗星司との同時変身でウルトラマンエースの南夕子が存在する)。
尚、凪は姫矢や憐のように、遺跡には足を運ばず、森の中でストーンフリューゲルに触れ、ネクサスと顔を合わせることなく『光』を得ている。
これは、ダークザギが遺跡を破壊したためであるが、放送短縮の影響もあると思われる。



孤門一輝
第5の適能者。
主人公のナイトレイダー隊員。
真木を除く全てのデュナミストと関わり、その戦いを見届けてきた。
最終話で凪から直接、『光』を継いでネクサスに変身し、全ての事件の元凶であるダークザギに挑む。

本来はジュネッス体は適能者に適した姿になるため、他の適能者のジュネッス体にはなれないのだが、
孤門はこれまでの適能者達との『絆』の力で、本来はなれないはずの姫矢のジュネッス、憐のジュネッスブルーに変身する奇跡を起こした。



ウルトラマンノア


『ウルトラマンネクサス』最終回に登場した、ウルトラマンネクサスの究極最終形態(ウルティメイトファイナルスタイル)かつ真の姿。
ネクスト及びネクサスはノアがパワーダウンした状態であり、ネクサスはネクストよりも幾分か力を取り戻した状態にあたる。

最終回の決戦では、変身した孤門が紡いできた数々の適能者との『絆』の力で強化された『光』と、
人々の声援を受けてジュネッス→ジュネッスブルーへの変身を経て完全復活し、本来の姿であるノアに戻った。
そして、ダークザギを圧倒的なパワーで撃破した。


客演

劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!
ULTRA N PROJECTの独特な企画形態が理由で平成ウルトラマンで唯一映画に出演していなかった(マックスもだったが後にほぼモブだが出演)が、
2015年公開の「劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!」にてようやくネクサスとして出演。(なお、ノアは映画に参加済)

公式サイトによると「本来の姿はウルトラマンノアだが、エタルガーとの激戦で体力を消耗したのか今回はネクサスの姿で登場する」とされている。
今作のウルトラマンは「それぞれの世界で活躍しているウルトラヒーローたちが登場するという形をとっている」とされているため、
今回のネクサスはかつてのウルトラ戦士のようなパラレルワールドの別人という設定ではなく、Nプロの本人だと推測できる。

また本作ではジュネッス形態へ変身し、ダークメフィストのエタルダミーと交戦する。
映画公開前の新ウルトラマン列伝85話では、姫矢とダークメフィストとの対決に焦点があてられた。

「光は絆だ。 誰かに受け継がれ、再び輝く」という台詞や、列伝での展開などから適能者は姫矢准ではないかといわれることが多い。
これについて、アベ監督は10勇士からのつながりなどはその来歴はファンの想像に任せるとしている。

なお、もし適能者が喋っていなかった(もしくは存在しなかった)場合、
ネクサス本編では掛け声のみで無言だったネクサスがウルトラマン・ザ・ネクスト以来久しぶりに喋ったこととなる。


●『ウルトラマンX』「絆 -Unite-
Xio副隊長・橘さゆりを適能者としてカナダにてさゆりの娘たちを守ってベムラーと戦い、
さらに新宿および自ら展開したメタフィールド内において、エックスと共闘してスペースビースト・バグバズンブルードを撃破した。

戦いの後にはさゆりから離れたが、彼女を通じて大地に「諦めるな」とメッセージを伝えた。
そして改めて大地から「ウルトラマンネクサス」と初めて名前を呼ばれている。

ここではジュネッスに変身しているが、監督は「ジュネッスの姿は変身者ごとに代わる」という設定に触れ、
「ジュネッスの色は若干違うものとして見てほしい」と語っている。
(一応非公式としたうえで、ジュネッスをデザインした丸山浩氏が他の適能者のジュネッス形態もデザインしている)

ただ、スーツの色変えをその度に準備できるわけではない大人の事情があるので、今回を含め、客演ではジュネッスの姿に変身する形となっている。


●『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン
サイバーカードの力で呼び出され、カイロに出現したツルギデマーガと交戦し、オーバーレイ・シュトロームで撃破した。
……ダラスに来ると思った? 残念、そっちはギンガの担当でした!


●『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突
惑星バベルで、アブソリュートティターンとウルトラフォースウルトラマンリブットの戦闘中にアンファンスの姿で突如出現。
ノアの別形態という立場故か、本来味方であるウルトラフォースとリブットにも警戒されており、
リブットはティターンに撤退するように進言するが、ティターンは聞く耳を持たずネクサスに攻撃。
これをあっさりと退けたネクサスは、ジュネッスへとチェンジしてメタ・フィールドを展開し始め、
ウルトラフォースはなんとか範囲外に離脱するものの、リブットとティターンはメタ・フィールド内に閉じ込められてしまう。

リブットは、今のネクサスは防衛本能に従い、敵対分子と見なしたものを全て攻撃する状態になっていると推測し、
メタ・フィールドから離脱するまでの間、一時共闘して二人でネクサスに挑むことをティターンに提案。
背に腹は代えられない状況もあってティターンもこれを受け、かくしてリブットとティターンは共にネクサスに立ち向かった。

共闘の末、ソラから「メタ・フィールドを展開しているのはアームドネクサスで、それを破壊すればあるいは」という情報を聞いたリブットは、
ティターンとの同時攻撃でアームドネクサスを破壊し、無事にメタ・フィールドからの離脱を果たした。

なお、実はネクサスはリブットの推測に反してしっかりと意思をもって二人と戦っており、
その真意は「ウルトラマンとアブソリューティアンの共存の可能性」を示すため、リブットとティターンに共闘させることにあり、
二人がアームドネクサスを破壊した直後、彼らそれぞれに何らかの言葉を授けている。スパルタカウンセラーは平常運転
その後、リブットを狙うウルトロイドゼロの前にジュネッスブルーの姿で立ちはだかり、ウルトラマンノアに変身し撃破した。*1

ちなみに、今作では人間態が登場しないこともあり、登場するウルトラマンたちは掛け声だけでなく普通に会話しているのだが、
ネクサス/ノアは一貫して掛け声や頷きのみで意思表示をしており、登場人物たちの中でもある種異質な存在感を放っている。

今作においては何気に初となる「弱体化ではなく、ノアが力をセーブして変身したネクサス」としての登場となったが、
この戦闘で、ネクサスの恐るべき強さが浮き彫りとなっており、
  • ウルトラフォース全員を一人で相手取れるティターンをアンファンスの状態で圧倒
  • 展開したメタ・フィールドが「ウルトラマンも含めネクサス以外全員のエネルギーを吸収」という化け物性能に強化
  • リブットとティターンを相手に、倒さないように手加減した状態でもなお圧倒
    • しかも本来はウルトラフォースも含めた5人を相手に同じことをやるつもりだった
  • リブットと対峙している間、背後から斬りかかって来たティターンをノールックで一蹴
  • 光線技の予備動作をそのまま防御に転用し、相手のインターセプトをかわしつつ追撃
  • D4レイをオーバーアローレイ・シュトロームで相殺
  • ウルトロイドゼロの攻撃エネルギーを吸収しつつカウンターを決め、トドメにライトニング・ノアで粉砕
という、ウルトラフォースやリブットが警戒するのも無理もない規格外の強さを見せつけた。


余談

増谷氏はネクサスの事を、究極の自己犠牲的ウルトラマンと称している。
姫矢さんはボロボロに追い詰められてたけど

エイプリルフール企画では『エムナナハチ』にて『結局ノアって誰だったの?』というコミュニティの管理人を務めている。
なんでもノアの秘密に迫るコミュニティなんだとか。
それにしてもダークザギ並の自演である。




追記・修正は光を受け継いでからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ウルトラマンネクサス
  • 平成ウルトラマン
  • ULTRA_N_PROJECT
  • 三つの連鎖
  • 円谷プロ
  • ウルトラマン
  • 板野サーカス
  • 増谷康紀
  • 光の巨人
  • 英雄
  • ヤドカリ
  • ウルトラマンノア
  • デュナミスト
  • 固有結界
  • 邪美
  • ウルトラ10勇士
  • スパルタカウンセラー
  • インフレの極致

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年09月11日 23:50

*1 何気にこの構図は「人が作り出し、(自他の違いはあるが)悪意によって牙を剥いた人造ウルトラマンがノアに倒される」というダークザギ戦のオマージュになっている。