デスフェイサー

登録日:2011/07/16(土) 23:51:43
更新日:2021/05/11 Tue 13:59:47
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デスフェイサーとは、特撮映画『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』に登場するロボット怪獣。
本項目では、この怪獣の原型となった電脳巨艦プロメテウスについても記載する。




電脳巨艦プロメテウス

全長:154メートル
全幅:72メートル
体重:1920トン
飛行速度:マッハ3.3

TPC参謀のゴンドウ・キハチを中心に、キサラギ・ルイ博士がクリオモス島の秘密兵器工場で極秘に設計・建造した、ウルトラマンダイナを覆いつくすほどの巨体の戦艦。
動力源はマキシマ・オーバードライブで、機体下部にTPCのエンブレムが塗られている。

クリオモス島はかつて旧TPCサワイ・ソウイチロウ総監が世界会議を行った場所であるが、
それから10年を経て平和維持の名目で武力が増強されたのは皮肉としか言いようがない。
しかし、プロメテウスの存在はTPCの現主力行動部隊でもあるスーパーGUTSにも知らされていなかった。

機体各部に機銃が施されているが、最大の兵器は機首の下部に搭載された「ネオマキシマ砲」
劇中では映画冒頭における月面での戦いで、「リハーサル」*1もかねてダイナのソルジェント光線を跳ね除けたゲランダを一瞬にして粉砕した。
「最大出力では小惑星程度なら軽く消滅できるだろう」とゴンドウは力説しているが、
スーパーGUTS隊長のヒビキ・ゴウスケは「人間が持つにはちょいと危なすぎるおもちゃじゃないですか?」と危惧していた。

「感情などという不完全なものに左右されない完璧な兵器」をコンセプトとしており、操縦席(コクピット)はない。
メインブリッジ内には一人用のカプセルが内蔵されており、そこに入った人間の思考データを読み取り、メインコンピューターへとインプットされる。
実戦では読み込んだ思考データを元にコンピュータで最適行動を導き出す。
キサラギ博士がスーパーGUTSを呼び寄せたのもそのためで、数々の修羅場をくぐり抜けてきたスーパーGUTSメンバーのデータをプロメテウスに学習させるためであった。

ゴンドウは「無人で動かせるプロメテウスが完成し量産化に至ればスーパーGUTSが危険を冒すこともない」と前向きに信じていた。
しかし、「人間は自分の力で困難に立ち向かうからこそ、相応しい道を見失わないで済む」と信じるヒビキ隊長はこの方針に疑問を示し、
プロメテウスがあればダイナの力も不要と言われたアスカ・シンも反発する。
だが……


デスフェイサー

身長:77メートル
体重:9万6千トン
別名:電脳魔神

地球人を見下す宇宙植物獣人『モネラ星人』がプロメテウスを改造・変形させた巨大ロボット。変形で重さが増すのはおかしいが気にしない
モネラ星人の宇宙船『モネラシード』から発する物質変換光線『モルーション』を受け、
機体がブロック状に分解された後、白銀の巨人に再構成されて完成する。
目的は地球人類の抹殺で、そのためにTPCの未来を担う新造戦艦プロメテウスの開発者キサラギ博士を洗脳して暗躍させていた。

武器は左手の機関砲「ガトリングガン」と、
レーザー発射装置も備えた右手の伸縮する巨大ハサミ「デスシザース」
また球体型のバリア「ジェノミラー」を作りだすこともでき、これで敵の光線を反射する。
最大の武器は胸部にあるチャージ式ビーム大砲「ネオマキシマ砲」

プロメテウスへのスーパーGUTSの思考データの読み込みはトップバッターのアスカが被験中に意識を失ったため、ヒビキ隊長が激怒し他メンバーのデータ取りは中止になっていた。
しかしアスカ、そしてアスカが変身した姿のウルトラマンダイナのデータのインプットは完了しており……。


映画での活動

クリオモス島でのダイナとの初戦ではインプットされたデータを使い、フラッシュタイプを跳ね除け変幻自在の『ミラクルタイプ』すら行動を読み切って簡単にあしらった。
ダイナを徹底的に痛めつけたのち、空中に浮かび上がって胸のネオマキシマ砲を展開。
『フラッシュタイプ』に戻りソルジェント光線を放とうとするダイナ。
しかし、プロメテウスでの失神中に見た「プロメテウスのネオマキシマ砲にソルジェント光線が撃ち負けてダイナが粉々にされる」という悪夢が蘇り、光線が放てない。
結果、ネオマキシマ砲の発射を許してしまい島に直撃。
ダイナは寸前で回避したものの、戦闘中のダメージか衝撃波を受けたのか変身解除後のアスカは右腕と腹部を負傷。
クリオモス島は島のおよそ半分が消滅スーパーGUTSのマイ隊員も戦闘不能の大怪我を負った。

この敗北により、真っ直ぐな性格だったアスカは初めて「戦いへの恐怖」を感じるようになる。

その後、モネラ星人が予定時刻付きで地球人殲滅を宣言。
TPCの予想を外して地下から急上昇する形で出現し、最終決戦のために集結したTPC戦車部隊やガッツウイング部隊を全滅させる。
合体状態のガッツイーグルをデスシザースで捕えようとするもこれは分離でかわされ、3機によるビーム攻撃を受ける。
しかしガトリングガンでβ、γを次々と撃墜。孤軍奮闘していたαもついにクラッシュしてビルに突っ込んでしまう。
ビルから動けないリョウの乗るα号にデスシザースのレーザーを向け、照準を合わせようとするデスフェイサー。

そこへトラウマを克服し、勇気を取り戻したアスカ/ダイナが『ストロングタイプ』で登場。
持ち上げられてレーザーの的を外され、放り投げられた後に対峙。

今度は超パワーでゴリ押しされたため、データが殆ど意味をなさず劣勢となる。
すると、怪力には怪力と言わんばかりにダイナをパワーで押すも、踏みとどまったダイナの反撃を受ける。
右腕のデスシザースを手刀でねじ切られ、続けて左腕のガトリングガンも踵落としで叩き折られる。
両腕とその武器を失い追い詰められたデスフェイサーは、起死回生の一手として胸のネオマキシマ砲を展開する。
だが、恐れず懐に飛び込んだダイナの強烈な右ストレート・ダイナックルによりネオマキシマ砲ごと胸を貫かれ完全に機能停止。
そのまま頭上に掲げ上げられ、大回転の末渾身の投げ技スペースダイナマイトで空の彼方に投げられ、大爆発を起こした。


劇中ではその直後に、モネラ星人が合体したラスボス・超巨大怪獣「クイーンモネラ」が姿を現し、一度はダイナを倒してしまった。
しかしクイーンモネラ戦の尺がデスフェイサーに比べて短いこと、ダイナはデスフェイサーとの連戦かつストロングへのチェンジ後で選択肢の少ないところを襲われたこともあり、
万全の状態のダイナを一度圧倒したという意味でデスフェイサーの方が強敵感があった上かもしれない。


派生作品

データカードダス『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』

第6弾から参戦し、ストーリーモードでもラスボスとして登場。
ウルトラ悪役最強候補の一角であるレイブラッド星人の憑依能力「レイオニックフュージョン」の媒体になるなど、本編外でも強敵として扱われている。
能力はスピードは低いもののアタックとディフェンスが非常に高く、パワーもなかなか。
そして何より7弾から収録された必殺技のネオマキシマ砲の威力が魅力。ゼットンの一兆度の火球、ヒッポリト星人のヒッポリトタールの4500に迫る4300もの威力を持ち、それ以外の能力ではスピード以外この2体を上回るため、恐ろしい戦闘力を誇る。
ネオマキシマ砲に光属性がついているので、ガタノゾーアアーマードダークネスといった最強クラスのキャラに有利なのも魅力。
NEO以降参戦したエンペラ星人等にはさすがに及ばないが。まあインフレが激しくなってから参戦した公式最強キャラと比べるのは酷か。


漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』

こちらでもラスボスとして同様の登場を果たし、地球に出現した怪獣たちを片っ端から吸収しながら暴れまわる。
主人公・御倉イオの持つバトルナイザーから今までの戦いの全てを学習したためすさまじい戦闘力を有し、
イオの操るベムラーをも一撃で倒すが、キール星人ヴィットリオから託された彼のバトルナイザーから召喚されたEXゴモラに対しては
対策がドロナワになってしまったのもあって胸のネオマキシマ砲を潰されてしまい戦力が激減。
最後は腹と背中にゴモラとEXゴモラのダブル超振動波ゼロシュートを叩きこまれ、木っ端微塵に爆散した。


ウルトラ怪獣擬人化計画』KADOKAWA版


大艦巨砲! 重装備はロマンだ!!

平成最後の日である2019年4月30日にて、2019年5月度のラインナップとして擬人化。褐色の巨乳美女となった。
頭部の黒モニターを褐色に見立て、そこに表示する電子センサーをフェイスペイントにアレンジ。
デスシザースは手持ちの蛇腹剣状になっており、ビキニアーマー状の装甲からはみ出たムチムチボディも目を引くが、ネオマキシマ砲が胸部から展開されるという面から南半球もなかなかなもの。そこから放つネオマキシマ砲はいかなるものか……?
キャラクターデザインはチブル星人も担当した赤城あさひと氏。


データカードダス『ウルトラマン フュージョンファイト!』

大怪獣バトルのCGを流用して第1弾から参戦。
しかし、低レアのカードしか存在しないこともあって、大怪獣バトル時代とは違いぱっとしない能力になっている。
キャラクターミッションではクイーンモネラが登場しないため、ダイナだけでなくティガの相手としても登場する。


余談

プロメテウスからデスフェイサーにトランスフォームする場面はCGの完成度も高く、ファンからの評判も良い。
当時の3DCGはいかにも非実写と言わんばかりのクオリティだったのだが、それを差し引いても戦艦のパーツを組み替えてロボット化する様子をかなりじっくりと見せている。
劇中での強豪ぶりも合わせて、ウルトラシリーズのロボット怪獣の中でも屈指の人気を持つ。

スーツは10年以上保管されていたが、2011年のOV作品『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』にて、
コンピューターの怪物「ビートスター」へ改造された。
こちらもデスフェイサーに負けず劣らずの強さを持っている。



モネラ星人は責任を持って追記・修正お願いします。



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最終更新:2021年05月11日 13:59

*1 クリオモス島の秘密兵器工場でプロメテウスを紹介する際、キサラギ博士がスーパーGUTSに対してこう言い表している