登録日:2021/06/15 Tue 22:05:00
更新日:2025/06/05 Thu 04:06:29
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ウインドブレードとは、変形玩具『
トランスフォーマー』シリーズにて登場した期待の新星である。
概要
『トランスフォーマー』シリーズは、異なる
パラレルワールドに同名の別人が登場する、という世界観になっているが、ウインドブレードの場合は
赤黒を基調とした芸者のような姿をした
オートボットの女性剣士で、VTOL戦闘機に変形するという事はどの作品でもある程度共通している。
非常に変わった誕生の経歴を持ち、2013年にトランスフォーマー30周年を記念してハズブロの公式サイトで実施された史上初のファン投票企画「Fun Built Bot」が初出。
そして投票の結果により使用されるデザイン要素が決定し、それを元に日本を意識したニューヒロインが生まれたという経緯を持つ。
ちなみにこの企画の第2弾では
スクランブル合体ロボを作るというテーマになっていたが、こちらでは
構成員が全員女性のオートボット戦士、
ヴィクトリオンが作られている。
特徴としては、先述したような芸者風のデザインで、島田髷のようなデザインになっているところ、歌舞伎のような隈取、武器の刀、「ストームフォールソード」(『サイバーバース』では「エナジーブレード」)などがあげられる。
2014年以降は
IDW社のアメコミ『Dark Cybertron』『The Transformers: Windblade』『Combiner Wars』等に登場し、メトロプレックスを始めとするタイタン族のTFと意思疎通ができる「シティスピーカー」となっている。
日本展開の『トランスフォーマーレジェンズ』のコミックでは坂本ハヤト氏の手で可愛くアレンジされている。
『
2010』27話に登場したザモジン星人により作られた芸者っぽい機械人形のニジカの妹。
レジェンズ世界はザモジン星人の実験のために作り出され、ウインドブレードは実験を終えた世界を閉じるべくザモジン星人の命を受けやってきた監視用TF。
しかし想いが現実になる世界ということで
ラットル達はメトロプレックスを呼び出し、彼女はプログラムリセットを受けアホの子になるのであった。
設定的に考えると、G1でのウインドブレードの姿はレジェンズ版になるのだろうか。
『
トランスフォーマーアドベンチャー』では重要人物として第23話より登場。デザインはアドベンチャー向けにリファインされているとはいえ大幅な変化はないが、設定的には変化している。
1000年も前に
創造神プライマスによる密命で地球に赴いたが、目覚めたのはごく最近のことだった。独自にディセプティコン狩りを行っていたが、バンブルビーとの共闘の後にチーム・バンブルビーに加入している。
ストーリーの途中で、アルケモア号の護衛もかねてサイバトロン星に帰還した。
アドベンチャーの次に作られたアニメシリーズ『
トランスフォーマー サイバーバース』では、
メインヒロインとして登場。中の人は映画『
バンブルビー』のメインヴィラン「シャッター」を演じており、「バンブルビーのママ」になりたいというほどのTFファンでもある
悠木碧。
世話焼きながら勝気な性格となっており、
記憶喪失となってしまったバンブルビーの記憶を取り戻すために奮闘する。また、アメコミにあったシティースピーカーの能力も持ち合わせている。
シーズン2では、暴走した上に磁力を帯びてしまったグリムロックに巻き込まれて丸1日
バリアの中に閉じ込められてしまったり、タイタン・クロートンに操られたり(協力する意思はあったが。)と少し不遇な目に合っている。
玩具
玩具は登場以降、結構な頻度でいくつかのシリーズにて発売されている。ここでは日本で発売されたものを中心に紹介する。
基本的にデラックスクラスか、低年齢層向けでのデラックスにあたる「ウォリアークラス」での商品化となっている。
『トランスフォーマーレジェンズ』にて記念すべき初の玩具が日本で発売。海外版「ジェネレーションズ」版が元となっているが、色(特にビークル)が黒基調から赤基調に変わっており、『The Transformers: Windblade』に近いカラーリングとなっている。
女性型らしいデザインに加え、かんざしを武器として持たせられたり、武器のストームフォールソードは鞘に納刀することが可能という優れもので、好評を博した。
また、海外の話だが『コンバイナーウォーズ』期にて「コンバイナーハンター」としてアーシー・クロミアとウーマンサイバトロン3体のセットでリカラーが発売された。武器に大きな槍が追加されている。そしてパッケージがいろいろと凄い。
『レジェンズ』ではさらにもう1体、「ターゲットマスターウィンドブレード」が発売された。レジェンズだけで2体目、というだけでなく、後述のアドベンチャーも含めると日本版だけで考えても登場から3年で3体ものデラックスクラス程度の玩具が発売されている。
海外では『タイタンズリターン』として発売されたのだが、このシリーズではヘッドマスターギミックが推されていて、ウインドブレードもヘッドマスターとなった。そしてなんといっても、顔がかなり美人になった。
日本版は名前にある通りターゲットマスターの「ポインテック」が付属するほか、海外版についていた武器がない代わりにストームフォールソードがまた付属している。
『アドベンチャー』でもTAVシリーズで発売。発売順的にはターゲットマスターより先。デザインはアドベンチャーシリーズ仕様になっているが、かんざしを武器にする、ストームフォールソードを納刀するというレジェンズ版のギミックが続投された傑作。
また、アドベンチャー版にて
EZコレクションも4体セットのうちの1体として発売。小型ながら手軽な変形が楽しめる。
しかし、アドベンチャー版のEZは4体セットで4000円、1体1000円である…
『サイバーバース』では「ウイングスライサーウインドブレード」として発売。海外でウォリアークラスとして発売された玩具のうち、唯一輸入されているのはこれのみだったりする。
機首のスライドによって翼が展開したうえにローターがまわるというギミックが特徴的だが、可動が制約されていたり、武器が付属しなかったりと惜しい部分が多い。サイバーバースの玩具は大抵そうだけど。
追記・修正はタイタン族と会話できるシティスピーカーにお願いします。
最終更新:2025年06月05日 04:06