更新日:2021/07/05 Mon 20:57:52
更新日:2025/03/28 Fri 19:54:53
所要時間:約 5 分で読めます
概要
主である
御子の願いである『竜胤断ち』のため
若しくは御子救出を後回しにした寄り道で、「
不死斬り」が安置されているらしい
金剛山の仙峯寺を目指して山登りをする
狼。
ある程度登ったところで、山の中腹の崖上にやたら場違いな広い廊下が口を開けて待っていた。何やら嫌な予感がするが、ここを通る以外に道はなく、慎重に歩を進めると現れる黒銀の影。
「我が息子のため…」
「その刀、置いてゆけ」
「…できぬ」
「愚かなり」
そこには異国の甲冑に身を包み、身の丈はあろう特大の直剣を構えた鎧武者が立ち塞がったのであった。
要するにこれまで和風ファンタジーで通していたSEKIROに、
突然同社の別シリーズのようなコテコテの洋風のフルプレートが登場するというインパクトの強さから記憶に残りやすいのである。
しかも
中ボスの中ではかなりの饒舌な上、後述する
裏設定からただの敵役では終わらない魅力を持っている。
戦闘
最初に言っておくが、コイツにはダメージを与えることができない。
ダメージを与えることができない。
楔丸は当然のこと、忍義手は全て効かない。上記の同社の別シリーズで例えるなら、『斬撃、打撃、刺突全ての物理ダメージを100%カット。炎、毒も無効』というチートという言葉も生温い鉄壁の防御力を持っている。不死人にもあげろよこの鎧
防御力だけでなくその特大剣の破壊力も凄まじく、直撃すれば狼の体力の大半を持っていくだけでは飽き足らず、廊下の壁も紙切れのように粉砕してしまうという、攻防共に隙が無い強敵である。
しかし防御力を極め過ぎた代償か体幹が非常にブレやすいという欠点を持つ。装備重量オーバーなのだろうか。いかな防御力が高かろうと、忍殺してしまえば強制的に体力をゼロにできるのでこれで勝利……。
「刃など、この甲冑には通じぬ」
と思いきや、なんと忍殺でも楔丸の刃が甲冑を通すことは敵わず、蹴飛ばして距離を空けることしかできないという、これまでのSEKIROの常識を完全に覆してくるのだ。
ここまでの説明を読んでの通り、このボスは通常の戦い方では倒せない、所謂ギミックボスの一体である。
攻略法
このボスの攻撃は見た目通り特大剣を振り回すというオーソドックスなもののみ。
時折唸り声をあげながら片手で剣を何度も振り回して攻撃してくることがあるが、全て弾ける上にある程度離れれば一撃も当たらないので自信がないなら無理に受けに行く必要もない。
飛び道具といった搦め手もないので、こちらのHPが残り僅かだったり体幹を回復させたい場合は全力で離れれば余裕で間に合う。
危険攻撃は突き1種のみ。体幹を大きく削れるため積極的に見切りを狙っていきたい。
また攻撃系の
義手忍具は全てダメージを与えられないが、仕込み斧は体幹削りが大きいので隙があれば狙ってもいい。
「粗末な鎧を剥がす」効果の仕込み槍は残念ながら効かない。
そして肝心の倒し方だが、要は甲冑武者を壁に向かって忍殺し、蹴落としてしまえばいいのである。
無敵状態でも奈落に落ちるとアウトなのはアクションゲームのお約束。
(壁の近くで忍殺すれば自動的に壁が破壊されて甲冑武者が落下する。わざわざ壁が壊れている場所に誘導する必要はない)
ただしこれが意外と難しく、場所や立ち位置が悪いと折角体幹を削り切って忍殺チャンスなのにとどめをさせないことも多い。
ある程度体幹が溜まったのを確認したら誘導するように。今作は迂闊なジャンプなどをしたり吹き飛ばされたりしない限り狼は崖から落ちないので安心。
もしくは即座にお互いの位置を入れ替えられる「崩し裏回り」のスキルを習得しておこう。
因みに忍殺に失敗すると最大3回までボイス付きでヒントをくれる(上記のセリフは1回目のもの)。
そして崖際に追い込み、渾身の蹴りを喰らわせることで不動の甲冑が揺らぎ、奈落へと沈んでいく。
「ロバアァーーーート!」
断末魔が金剛山に木霊し、「ぐしゃっ」という音と共に、異邦の武者は消えて行ったのであった。
裏設定
甲冑武者の息子の名はロバート。どこかでこの名前を見たことはないだろうか?
そう、義手忍具「爆竹」の原料となる素材、「ロバトの爆竹」の発明者である。
そして数珠玉を集めることで作れる九の念珠には彼ら親子が葦名の国を訪れた経緯が書かれている。
曰く、生まれつき病弱で身体の弱い息子の身を案じた父は、爆竹を売って路銀を稼ぎつつ不死の療法があると噂される葦名の国まで遠路はるばるやってきたのだった。
そして仙峯寺にやってきた父親は仙峯寺の門番を命じられ、刀を1000本集めることを条件に「変若の恵み」を与えられることを約束されたのであった。
果たして彼はその恵みを与えられた結果、息子が正気を失う赤目の化け物になることを知っていたのだろうか…?
それとも、例えそうなっても良いから息子には生きていて欲しいと願い、理解したうえでの行動だったのか…?
その後、彼ら親子がどうなったかは語られない……。
余談
ちなみに、落とす直前に手裏剣なり刀なりで攻撃すると、「ロバアァーーーート!」のセリフを封じることができる、「ロバートキャンセル」が可能。
直立したまま無言でスーーッ…と落ちていく様は見もの。
両者共に落ちるギリギリの位置で甲冑武者の連撃を弾きまくっていても可能、攻撃の勢い余って落下したように見えるのは笑える。
「良項目には、程遠い」
「項目に、追記・修正の恵みあれ…」
- 落下音してたんや -- 名無しさん (2021-07-05 21:07:20)
- どうせ蟲憑きにしてしまうつもりだったんだろうなぁ…>変若の恵み -- 名無しさん (2021-07-05 22:02:17)
- 葦名の底に落ちてないかなって結構時間かけて探してみた -- 名無しさん (2021-07-05 22:20:17)
- この外人日本語うまいね。いや、オーウ☆アンビリーバボー☆デスガこの鎧には刃など通用しまセーン☆みたいな喋り方されても困るが -- 名無しさん (2021-07-05 22:46:11)
- 刀を1000本の条件もちゃんと守ってくれるか怪しいもんだ・・・・ -- 名無しさん (2021-07-05 23:38:53)
- 息子の名前と似顔絵入りの爆竹を売る鎧の外国人 -- 名無しさん (2021-07-06 08:13:14)
- 「敵」ではあるが「悪」ではない人物。古狩人デュラのような和解ルートもないのが一層悲しい -- 名無しさん (2021-07-06 08:41:53)
- この人ってダクソにいた落下死以外ダメージ無効化する無敵チーターのオマージュか? -- 名無しさん (2021-07-06 18:37:11)
- 間違ったらヤーナムに行ってたかもしれない人 -- 名無しさん (2021-07-06 22:24:37)
- ↑あんな重装備じゃ悪夢を繰り返すだけかな… -- 名無しさん (2021-07-07 12:24:32)
- 梟の落下死バグにより、一定以上の落下で強制即死となることが発覚した。つまり、攻撃が効かない相手を落下で殺すのはシステム的に正しいのだ。 -- 名無しさん (2021-07-07 17:29:28)
- 丈、巴「そんな方法があったのか!?」 -- 名無しさん (2021-07-07 20:58:15)
- 最初の赤鬼が赤目化したロバートで、甲冑武者も落とされた後に赤目化させられて葦名城で戦うことになるっていう考察見て目から鱗落ちた -- 名無しさん (2021-07-07 21:44:10)
- 日本では英語版鬼形部の名乗りがネタにされたけど、アングロだと逆に日本版甲冑武者の「ROBEEEERTOOOOOOO」がネタにされてる。 -- 名無しさん (2021-07-11 00:44:58)
- とんでもなく険しい山道をあの装備でどうやって上ってたんだこの人・・・ -- 名無しさん (2021-07-21 11:14:29)
- ↑2 そんな考察どこに根拠が…? -- 名無しさん (2021-07-21 14:43:17)
- 赤鬼がどう見ても日本人離れした外国人っぽい風貌だからでは?赤鬼は長年囚われてるって説明文あるから序盤に戦う赤鬼が息子の方っていうのは一応成り立つけども。 -- 名無しさん (2021-07-23 16:35:25)
- なんか攻撃モーションが人間的じゃないんだよなこの人、中の人に虫が入ってないよね? -- 名無しさん (2021-07-23 23:26:27)
- 毒も炎上も効かないのに怖気は通る鎧 -- 名無しさん (2021-08-15 22:05:19)
- RiJより「だから谷底に突き落とす必要があったんですね」 -- 名無しさん (2021-08-20 10:11:43)
- 攻撃無効はゲームのギミックの都合で他に手が無かったら普通に倒せそうな気もする -- 名無しさん (2022-12-31 05:04:08)
- 正直なところ息子が赤鬼というのもこいつが赤鬼というのも大分怪しい説だと思う。如何に外国の人間といえど、病弱な人間が赤目にされただけであそこまでマッシブになるとおもえないし、甲冑武者の方はそもそも死んでる可能性が高いし(赤目は別に不死になれる訳でも蘇生できる訳でもない)それに最終盤で多分内府が連れてきたとはいえ、赤目じゃない個体も出てる以上、珍しいには珍しいが全くいない程でもないって感じだし -- 名無しさん (2023-07-13 23:15:33)
- ヤーナムに行くべきだった -- 名無しさん (2024-07-23 17:10:31)
- エルデンの方に「極東の葦の国」という単語がちょいちょい出てる上に、それ由来の装備やキャラがどいつもこいつも和風なので、もしかしたら彼は逆に狭間の地から来た存在だったり…? まあ、フロム脳全開の妄想だけども… -- 名無しさん (2024-09-15 19:37:39)
- 面白過ぎる第一印象からの切ない設定が印象に残る -- 名無しさん (2025-01-16 23:14:13)
最終更新:2025年03月28日 19:54