狼(SEKIRO)

登録日:2019/11/04 Mon 22:57:22
更新日:2025/04/09 Wed 03:39:05
所要時間:約 6 分で読めます




為すべきことを、為すのです。


狼とはSEKIRO:SHADOWS DIE TWICEの主人公である。


■概要


竜胤の御子に仕えている壮年の忍び。
20余年ほど前に孤児だったところを「」に拾われ、忍びの技と掟を叩き込まれた。
性格は冷静で寡黙、そして掟に忠実。だが感情がないわけではなく、あからさまに並の人間なぞ来ないような所に店を開いている供養衆に対して驚きとも呆れともとれる反応をしたり、はちきれそうな銭袋を見て僅かに笑みがこぼれたりする。

物語の冒頭で葦名弦一郎に御子と左腕を奪われる。
気絶していたところを荒れ寺の仏師に拾われ、彼から忍義手を譲り受ける。
掟に従い御子を取り戻すため、御子が囚われている葦名城へと向かう。

本人も気づいていなかったが、御子と不死の契りを結んでおり、死んでしまっても回生の力があれば蘇ることができる。
回生の力が尽きたとしてもいずれ蘇生できるが、その場合竜咳という病が世に蔓延する。
竜胤の力で得る不死は他者から生命力を奪っており、竜咳はその者の血が淀むことで発症する。
つまり死ねば死ぬほど周囲に危険が及ぶこととなる。

戦闘能力は高く、始めて使うはずの忍義手を容易く扱ったり、葦名の侍達が使う「葦名流」や仙峯寺の求道者が使う「仙峯寺拳法」なども伝書を見ただけで会得できる。
本編開始直後は若干の記憶喪失状態にあり、忍び技の洗練さが失われているが、伝書を得ることで徐々に取り戻していく。
人斬りの才があるらしく、葦名一心からはその目に修羅の影があると警告される。


■武器


楔丸

主である竜胤の御子・九郎より授かった刀
葦名の庶家である、平田氏に伝わるもの

失っていたが、再び狼の手に戻った

楔丸の名には、願いが込められている
忍びは人を殺すが定めなれど、
一握の慈悲だけは、捨ててはならぬ…

その願い、時に刃が汲むこともあろうか

チュートリアルで御子からもらう狼の愛刀。
戦闘は基本的にこの刀を使って行う。
樋(ひ)と呼ばれる溝が掘られており、これは重量を軽減しながら強度を保つ工夫となっている。また、斬ったとき血を伝わせ流す「血流し」の役割を果たすとも言われている。
非常に頑丈で、圧倒的な体格差を誇る獅子猿の連撃を受け止めても、折れず曲がらず刃こぼれもしない。
攻撃力は少々物足りないが、体幹を崩せば突き一つで相手の体力を丸々一本削るといった具合に、致命攻撃に特化した刀と言える。
「カット率100%の上に攻撃も出来る盾」とも言われ不死人やヤーナムの住人が欲しがってるとかなんとか。が、後に物理ダメージカットは九郎さまのお守りのおかげであることが判明した

忍義手

仏師から譲り受けた、忍びの義手

人のそれを模した偽骨を軸に、
絡繰りが施されている
この義手には、何かを仕込むことができそうだ

大小の傷が刻まれ
血や油がこびりついてはいるが、
手入れは行き届いている

失った左腕を補う複雑な絡繰りが仕込まれた義手。
様々な義手忍具を仕込む事ができ、状況によって忍具を切り替えれば戦闘が楽になる。
エマの義父である道玄が、左腕を失った仏師の為に作ったものであるが、仏師が手放したことで狼が身に着けることになった。

不死斬り

死なぬ者さえ殺す大太刀
その赤き刃は、刀を抜いた者を一度殺す
回生の力なくば、不死斬りの主とはなれぬ

不死斬りならば、
蟲憑きにとどめ忍殺をすることができる

この刀は、長く仙峯寺に秘匿されていた
刻まれた銘は、「拝涙」
それがこの刀の真の名だ

中盤に手に入れる、死なぬ者達を殺す事が出来る大太刀。
詳しくは不死斬り(SEKIRO)を参照。


忍殺忍術

背後から忍殺した際、ボタンの追加入力でセットした術が発動する。
消費する形代はかなり大きいが、どれも対複数の戦いに使える術なので敵が強くなるうえに数が増える後半でも腐ることがないのが魅力。
仕様上、雑魚敵専用の術だが一部の中ボスにはトドメ時に使える。ほとんど意味ないけど。

+ 忍殺忍術一覧
血煙(ちけむり)の術
発動すると忍殺した相手の血を周囲に煙幕として撒き散らす。消費形代は6。天守閣で葦名弦一郎を撃破すると習得。
効果範囲に入ると目潰し効果が発生して一定時間こちらを見失う為、そのまま他の敵も隠密忍殺することが可能。
こちらが操作をミスるか、形代が尽きない限り連続で忍殺を行えるので数体でまとまってる集団くらいなら無傷で突破出来る。

傀儡(くぐつ)の術
発動すると忍殺した相手を傀儡に変える。消費形代は5。仙峯寺で見る猿、聞く猿、言う猿、見え猿を撃破すると習得。
この術が発動している敵は一定時間、どれだけ攻撃を受けても倒れないゾンビと化す。
強敵と一緒にいる取り巻きの誰かを囮にして使うのが基本。
発動中は眼から青白い光を放つようになるので、乱戦になった時はそれを敵味方の目印に。
忍具の『ほそ指』と違って術を受けた相手は完全な味方NPCとして行動するようになる、しかし攻撃には巻き込まれてしまうので範囲内に入る時はタイミングを見極めよう。
効果時間は45秒だが、動き出すまでに7秒ほどかかるので実質的な効果時間は40秒程度、効果が切れて倒れるまでにもう一度術を発動すれば時間を延長出来る。
特定のエンディングに行くためには必ずこの術を使う必要がある。

血刀(ちがたな)の術
発動すると忍殺した相手の血を刀に纏わせる。消費形代は7。獅子猿のねぐらで首無し獅子猿を撃破すると習得。
効果中は狼の攻撃による射程が伸びるようになり、攻撃を弾かれても硬直しなくなる。
スーパーアーマーを持たない切り返しなら潰してそのまま攻め続けることが可能。
後述の『竜閃』もそうだが、そもそも敵は剣圧などの遠距離攻撃を攻撃とすら認識していないので範囲外から攻撃すれば一方的にボコれる。
しかし、狼の刀が直接当たる距離になると防御されてしまうので注意しよう。
流派技にも効果が乗るので周囲を巻き込む旋風斬りや渦雲渡りなどの連続攻撃を使えばゴリゴリ削りっていける。
刀に纏わせる血の色で効果が変わり、緑血のトカゲに使えば毒の効果が乗り、源の宮に生息する白血のトカゲに使えばHP吸収効果が付くようになる。
だが効果時間は30秒と短めなこともあり、ボス戦には持ち込めないのが残念。


流派技

狼が習得できる特殊な剣技や体術。
ガードされても削りダメージが入るなど通常攻撃よりも強力ではあるが癖が強めの傾向があり、強い技は形代も必要になる。
ちなみに形代を消費する流派技は形代なしでも使用はできるが、威力が下がったり追加攻撃がなくなったりと性能が劣化する。
使い所をしっかり見極めればボス相手にも有効なので、色々と試してみよう。

+ 流派技一覧
旋風斬(せんぷうぎ)
最初に習得可能な流派技、周囲を巻き込みつつ削りダメージが入る。
狼の攻め力が低く僅かな体力が残りやすい序盤の雑魚相手にはこれでダメ押ししたい。
隙も少なめなので終盤になっても十分に使っていけるが、弾かれることはあるので注意しよう。

寄鷹斬(よたかぎ)
寄鷹斬(よたかぎ)り・(さか)(まわ)
序盤で弦ちゃんと一緒に狼の左腕を奪った汚い忍者の寄鷹衆がよくやってくるあの動き。
寄鷹斬りは前方に飛び込みながら斬り付ける、使用中は空中判定なので下段の危険攻撃を躱しながら攻撃出来る。
寄鷹斬り・逆さ回しは斬り付けてから後ろに飛び退いて距離を空けることが出来る。

一文字(いちもんじ)
一文字・二連(いちもんじ・にれん)
葦名一心によって研鑽された剣技の一つで最上段からの強烈な振り下ろしを叩き込む。
若干前に詰めながら踏み込むので当てやすく、更には狼の体幹を回復する効果もあるのでこちらの体幹も溜まりやすいボス戦はこれ!という人も多い。
一文字・二連は追加入力で放つ二の太刀、一発でダメなら二発叩き込めば良いんだよ!という脳筋解決法。葦名は蛮族の住処かな?
欠点は始動時と終了時に溜めが入ることで、安易に使用した場合はその隙を確実に狩られることになるだろう。
ただし怯ませる力が非常に強く敵の大技の多くを潰せるほか、後隙の長さに反して当てさえすればほぼ反撃は受けない。

奥義(おうぎ)葦名十文字(あしなじゅうもんじ)
納刀から繰り出す居合術。消費形代は2。
納刀のモーションが必要ではあるが攻撃の発動自体は速く、ガードされても削りダメージが入る。
HPダメージに特化した性能をしており、直撃時のHPダメージは奥義・不死斬りや秘伝・一心といった形代3の技と同等。
エマや一心の使う技は斬撃が十字を描いてるが、狼のはぶっちゃけ『〆』になってて十字とは言えない。
もしかすると狼は字が汚いのかも知れない。

(おが)連拳(れんけん)
(おが)連拳(れんけん)破魔(はま)(かた)
仙峯寺の僧達が繰り出す仏敵を打ち倒す技。もはや仏敵と呼べるのはお前らの方だけどな!
拝み連拳は肘打ちからの掌底を打ち込む。攻撃テンポを変えたい時にでもどうぞ。
破魔の型はトドメに背撃(いわゆる鉄山靠)をお見舞いするほか、溜めると背撃を単体でも出せる。
特別な効果はないが、前方に進みながら攻撃を繰り出すので距離を空けようとする敵には使えるかも知れない。

仙峯脚(せんぽうきゃく)
奥義(おうぎ)仙峯寺菩薩脚(せんぽうじぼさつきゃく)
高く飛び上がって浴びせ蹴りを放つ。
空中判定なので下段の危険攻撃を躱しながら反撃出来るうえに、寄鷹斬りと違って踏み付けの効果も発生するので体力と体幹を同時に奪える。
ボタンの追加入力で追撃が可能だが、初撃がかなりゆっくりめに発生するのでまず体勢を立て直されている。
いっそ深追いはせず、踏み付けと割り切って追加入力分は捨てるのもアリか。
ちなみに初期のバージョンでは下段を踏みつけたときの体幹ダメージが設定ミスで異常に高くなっており、のちに修正されてなお強技の一角である。

奥義(おうぎ)()舟渡(ふねわた)
平田屋敷の河川にいる壺の貴人と取引して習得する。
弦一郎も使ってくる連続攻撃。
弦一郎は9連撃だが、狼の使う攻撃は5連撃に下がっている。
全段ヒットすることはないが削りダメージが入るので、むしろガードさせることを意識して使う方が良いだろう。
柔剣エマや水生のお凜などの体重が軽くて受け流すタイプのボス相手ならこれを連発して強引に倒すことも可能。
神ふぶきなども併用するとゴリゴリと体力が減っていく。

秘伝(ひでん)渦雲渡(うずぐもわた)
浮舟渡りの強化版でこちらは狼も9連撃を放てる。消費形代は1(最大は3)。
攻撃の際に真空波が巻き起こるようになった。
こちらも神ふぶきを併用すれば浮舟渡りより更に凄い勢いで削りダメージが入る。
ただし最後まで追加入力すると形代は合計で3も消費するので、乱発すると気付いたら形代がなくなってるという状況になってるので注意。
浮舟渡りともども初期のバージョンでは悲しいほど削りダメージが小さかったため低評価されていることが多いが、アップデート後はまあまあ実用に足る性能に強化されている。

奥義(おうぎ)大忍(おおしの)()
秘伝(ひでん)大忍(おおしの)(おと)
全盛期の義父が使ってくる高速突進突き。消費形代は両方2。
溜めてから放つと突進距離が上がり、命中すると敵を踏み台にして飛び上がる。
突きの部分はガード・弾き不能で、ボスに真正面から撃っても直撃してHPを削れるのが最大の特長。突き部分はヒットするとスパアマ持ちでもない限りはほぼ確実に相手は怯むため反撃を受けにくいのも魅力。
その当てやすさの反面形代2消費の技としては威力が控えめ。
体幹を削り切っていればそのまま落下忍殺へと繋げることが可能。
大忍び落としは飛び上がった後に追加の斬撃を加える。
相手との距離を一気に詰められ、弾き不能の突き攻撃属性、なおかつそのまま攻めに転じることができるという利点から流派技の中の最強候補の一角を占めている。ただし、前述の通り、スパアマ持ちなどには効果が薄い。

秘伝(ひでん)竜閃(りゅうせん)
刀を抜刀すると同時に真空波を撃ち出す。消費形代は2。
若い頃の一心様が死物狂いで修行してたら、いつのまにか刃が飛んでいたらしい。一心様はハーブか何かやっていらっしゃる?
溜めてから放つと2発目の真空波が追加で発生する。リーチと威力が共に非常に優秀な流派技。
真空波自体は攻撃と認識されなず無防備でくらってくれるので、忍殺ゲージの少ないボスは離れてこれをブッ放しているだけで完封出来る。
ただし刀が届く距離で攻撃すると1発目の攻撃を弾かれて、2発目が発射される前に割り込まれてしまうので注意。

秘伝(ひでん)一心(いっしん)
神速の居合によって放たれる連撃。消費形代は3。
居合→剣閃の嵐→ダメ押しの一撃の3段階で構成された技で、ただ斬ることのみに一意専心して編み出された剣聖の秘剣。
居合の部分は逆手で放たれている(いわゆる座頭市スタイル)。
体幹削りに非常に優れた技である反面、ダメ押しの一撃後の隙が非常に大きいので使い所が難しい技。剣閃の後はステップ等でキャンセルすることが可能なので、使い分けていくと良い。

秘伝(ひでん)桜舞(さくらま)
記憶の連戦・御子奪還を踏破することで習得することが可能。消費形代は1。
高く飛び上がると同時に、神楽を舞うかの如く回転しながら3度斬り付ける。う、美しい…ハッ!?
一切の無駄がないその斬撃の軌跡には、散華する桜花を幻視してしまうほど。
『複数の敵を巻き込みながら攻撃可能』
『上空に高く飛び上がるので敵の攻撃が届かない』
『途中で弾かれても最後まで出し切れる』
『体幹を削り切れればそのまま落下忍殺可能』
『カッコイイ』(←重要)
という感じで実質的に旋風斬りの上位互換として機能する。
また心中の弦一郎がやってくるようにこの技で雷返しをすることも可能。
霧がらすより少ない形代1でノーダメージ雷返しができ、桜舞い自体のダメージも上乗せされて極めて強力。加えて、早い段階から空中ジャンプ+空中攻撃をほぼ同時に行うためか、通常の雷返しでは間に合わないようなタイミングで入力しても雷返しが成立しやすいのも大きな魅力。

奥義(おうぎ)不死斬(ふしぎ)
秘伝(ひでん)不死斬(ふしぎ)
不死斬りを抜いて前方広範囲をなぎ払う超高威力の斬撃。消費形代は3。
追加入力でもう一度振ることができ、秘伝版は溜めてさらに威力を上げられる。
ガードされても削りダメージが入り、当てやすさと怯ませる力の強さから消費以外は非常に使い勝手がよい。
また形代が切れてもそこそこの威力・範囲で使えるためひたすら連発するだけでボスを倒せないこともない。
なお空中で出すと奥義・秘伝ともに溜め秘伝の威力になるバグじみた挙動があり、タイムアタックではジャンプ不死斬りでボスを瞬殺する狼が大量発生している。
ただし周回プレイでは再度仙峯寺で不死斬りを入手するまで使用できない。


スキル

狼が習得できる特殊なスキル。
基本的に鬼仏でスキルポイントを消費して覚えるが、一部のスキルはボスを撃破すると習得する。
どれもアクションの幅を広げてくれるものだが、十全に使いこなすには慣れが必要なので
初心者は習得すると自然と効果を発揮する常在効果(パッシブスキル)を優先して取得していこう。
+ スキル一覧
・見切( みき)
まず何をおいても真っ先に覚えたいスキル。
敵の突き攻撃にフロントステップを合わせることで得物を踏み付け、体幹に大ダメージを与えることが出来る。
突き攻撃を弾いてしまうとこちらの体幹にも響いてしまうが、見切りなら相手の体幹にだけダメージを与えるだけではなく、続けて攻撃を当てる隙まで生まれるなど一方的にアドバンテージが得られるのが魅力。
ただし葦名七本槍などの一部の敵には力尽くで振り払われて五分で仕切り直しになる。
油断して地面を舐めるチワワにならないように次の攻撃に備えよう。


・忍びの目( しの  め)
常在効果。
上述の『見切り』による体幹へのダメージを上昇させる。
雑魚相手にはこのスキルがなくても忍殺に持っていけるので焦って習得する必要はないが
長期戦となるボス相手には、これがあるとないとでは段違いなのでスキルポイントに余裕が出来たらすぐに習得してしまおう。


・駆け伏せ( か ふ )
ダッシュ中にしゃがむと発動。
スライディングしながらしゃがみ状態に移行出来るので、敵の目から逃れるために近くの草むらなどに飛び込む際に使おう。
…が、ぶっちゃけそんなギリギリを狙わなければ攻略出来ないようなシチュエーションは本作にない。
役に立たないとまでは言わないが、忍者らしい軽快な動きを魅せるフレーバー感のためにあるようなものだろう。
なお、敵の攻撃の一部はこれで回避出来たりするので上手く使えば魅せ技としても使用可能。


・気配殺し( けはいごろ )
常在効果。
隠密中の気配を抑えて敵から視認されにくくなる効果がある。
しかし効果と説明に齟齬があり、『見つかりにくくなる』というより『警戒度が上昇する速度を抑える』が正しい。
なので一発で発見状態になる位置に移動するとスキルを習得していても、即見つかってしまうので注意。


・音殺し( おとごろ )
常在効果。
行動に伴う音を抑え、敵に気付かれにくくなる。
こちらは説明文そのままの効果で忍殺などを行った際、周囲に気付かれにくくなって乱戦の可能性を減らせる。
優れた忍の技は己が死んだことすら悟らせないものだ。


・登り鯉( のぼ こい)
常在効果。
弾きを成功させた時の体幹ダメージが上昇する。
長時間斬り結ぶことになるボス戦ではこれがあるとないとでは大違い。
出来る限り早めに習得しておきたい。


・下り鯉( くだ こい)
常在効果。
弾きを成功させると一定時間、攻撃による体幹ダメージが上昇する。
斬り返しを多用するプレイスタイルほどボス戦で効く。


・流水( りゅうすい)
常在効果。
敵の攻撃を刀で受けたときの、体幹ダメージを軽減する
ボスは基本的に体幹ダメージも重いので(ry


・忍びの業・身業( しの    わざ  しんごう)
・忍びの業・心業( しの    わざ  しんごう)
・仏師の業・血錆び( ぶっし   わざ  ちさ  )
・仏師の業・刻み傷( ぶっし   わざ  きざ きず)
・獣の業( けもの わざ)
常在効果。
それぞれ形代の所持上限が+1されるシンプルな効果だが、義手忍具や強力な流派技の使用回数が増えるので、形代をケチった挙げ句に無様にやられてしまうチワワにならずに済む可能性が高くなる。
『獣の業』は宮の桜牛を撃破することで取得出来る。

ちなみに『身業』とは仏教用語で身業(しんごう)、口業(くごう)、意業(いぎょう)を指す、三業(さんごう)の一つ。
それぞれ身体、口、心の働きを示し、それがどういう状態なのかを自覚してこそ初めて意味を成すということ。
つまりこのスキルは「己が『どう殺すのか』『何故殺すのか』を常に考え、決して命の軽さを忘れるな」という力を得ることへの戒めなのであろう。
もしも不死の力に酔いしれようものならば、その時は凄惨な結末を迎えることになるのだから…。


・崩し裏回り( くず うらまわ )
相手の体幹を削り切った際、体勢を入れ替えて即座に後ろへ回り込める。
隠密忍殺でなくとも忍殺忍術へ繋げることが出来るようになる。
中ボスの甲冑武者を倒すためには『忍殺の方向』が重要になるので、これで方向を上手く調整して「ロバァァート!!」してしまおう。


・対空忍殺( たいくうにんさつ)
黒笠のムジナから技書を購入すると習得。
敵が空中に浮いてる隙にも忍殺が出来るようになる。
空中では体幹もクソもないのでピョンピョン飛び跳ねるウカツな奴がいたら忍者もジャンプして殺す。慈悲はない。
怨霊である七面武者もフワフワ浮いてる時は神ふぶき使用中に限り対空忍殺が可能なので、ワープで走り回らされるのが嫌ならばチャンスを逃さずに速攻で決めたい。


・空中弾き( くうちゅうはじ )
文字通り空中で敵の攻撃をガード出来るようになる。
銃弾や手裏剣などの飛び道具は空中で当たると大ダメージを負ってしまうため、それらが飛び交う場所で上手く活用したい。
下段の危険攻撃と読み違えてジャンプしてしまった場合の最後の手段としても使えるので死の瞬間まで諦めずに対応しよう。


・空中流派技( くうちゅうりゅうはわざ)
文字通り空中で流派技を使用できるようになる。
短いジャンプ中に使える流派技は限られているのでまともに使用することは出来ないが
一部の流派技はジャンプ中に使用すると何故か威力が上がるといったバグのような挙動があるので、そちらで活用されることが多い。

・空中義手忍具( くうちゅうぎしゅにんぐ)
文字通り空中で義手忍具を使用できるようになる。
短いジャンプ中に(ry
ぶっちゃけまともに使用出来るのはジャンプで回避しながら手裏剣を投げたり、仕込み斧を地上よりも素早く出す程度。
あとはとっさに使える霧がらす、爆竹、仕込み傘くらいのものだろう。


・派生攻撃・追い斬り( はせいこうげき お ぎ  )
・派生攻撃・連ね斬り( はせいこうげき つら ぎ  )
・派生攻撃・放ち斬り( はせいこうげき はな ぎ  )
・奥義纏い斬り( おうぎまと ぎ  )
対応した義手忍具を使用した時に追加入力で斬撃を加えたり、特殊な効果を付与したり出来る。
火吹き筒を纏い斬りさせれば刀に一定時間炎上付与の効果が付くので、上手く使えば普通に火吹き筒を使うよりも大幅に形代の消費を抑えて炎上させることが出来る。
ただし使用の際は他の付与効果を強制的にリセットしたりする物があり、敵によっては邪魔になってしまうこともあるので注意。
例えば赤目は火吹き筒を浴びせると確定で怯むのだが、この時に纏い斬りですぐに炎上を発生させてしまうとむしろ攻撃回数が減ってしまう

これがどういうことかと言うと
「火吹き筒→怯んでる隙に通常攻撃を5~6発→火吹き筒→炎上→怯んでる隙に通常攻撃を6~7発」
というコンボを確定で叩き込めるのだが纏い斬りを使ってしまうと
「火吹き筒→纏い斬りで即炎上→怯んでる隙に通常攻撃を6~7発」
という具合に通常攻撃5発程度と火吹き筒1回分の攻撃が出来るはずだったタイミングを失ってしまうのである。
性急に攻めるばかりではなく、時には機を待つのも重要ということだ。


・命の呼吸陽(  いのち こきゅう よう)
・命の呼吸陰(  いのち こきゅう いん)
常在効果。
忍殺の際にHPが回復する。
回復能力はそこまで高くないが、このスキルがあれば雑魚戦での継戦能力が一気に跳ね上がる。
この程度のダメージなら傷薬瓢箪で回復するまでもないか…という油断から足をすくわれることの多い本作では微妙なHPを埋めてくれるのはありがたい。
形代流しなどで減らしたHPは忍殺で回収出来るので、形代流し→忍殺→血煙の術と繰り返すことで回復で消費したコストも実質的にデメリットなしで使えるようになるのも嬉しい。
『命の呼吸・陰』は水生のお凛を撃破すると習得。


・幹の息吹・陽( かん いぶき よう)
・幹の息吹・陰( かん いぶき いん)
常在効果。
忍殺の際に狼の体幹が回復する。
こちらも雑魚戦で一役買ってくれるスキルではあるが、そもそも忍殺すると周囲の敵は怯んで距離を空けてくれる仕様のため、結局は普通に体幹を回復するだけの余裕が生まれるのであまり変わらなかったりする。
しかし、こちらのHPが底を付く寸前でもちゃんと体幹を回復してくれるのはお得、習得しておいて損はないだろう。
『幹の息吹・陰』は甲冑武者を撃破すると習得するので、バグ技でスルーでもしない限り必ず覚えることになる。


鉤縄攻撃(かぎなわこうげき)
鉤縄で移動しながら攻撃出来る。
空中攻撃はダメージが低く、HPを減らす攻撃としては活用出来ないので雑魚相手でもまともに使えない。
だが、どんなにカスダメージであろうと攻撃が当たれば体幹の回復を止められるので
体幹の駆け引きが肝となるボスが相手ならば有効に働いてくれるだろう。
飛び込んだ後の刹那の攻防が生死を分けるのだ。


・エマの薬識・利き薬(やくしき き ぐすり)
・エマの薬識・嗅ぎ薬(やくしき か ぐすり)
常在効果。
己の使用する薬の正しい知識を身に着けることで、回復アイテムの効果をより上げることが出来る。
雑魚、ボスを問わず死に易い本作では生命線となるだろう。
むしろエマさんの匂いを嗅ぎたい。


・功徳( くどく)
・さらなる功徳(     くどく)
常在効果。
敵から入手できる金とアイテムドロップ率が上昇する。
これを覚えた途端に俗物という名の修羅が現れ、葦名マラソンが開催されることになる。
オススメは金剛山仙峯寺のハゲ共をバッサバッサ神隠しで消して天罰を与えるか
天守上階葦名流伝場近くの侍を血煙の術を使いながら忍殺していく。
前者は阿攻の飴が大量に手に入るし、後者はレアドロップで神ふぶきが手に入る。
このせいで功徳のテキスト欄に書かれている仙峯上人のありがたいお言葉が只のフリにしか見えないと専らの評判である

・信心( しんじん)
常在効果。
御霊降ろしや飴の効果時間が上昇する。
効果時間が1.5倍くらい伸びることになるので雑魚戦での月陰の飴を使った隠密忍殺や
ボス戦での阿攻、夜叉戮の飴を最大限に活かせるようになる。
信じる者は救われるのだ。
え、パイン飴詐欺事件?何のことだかわかりませんね。



■本編での活躍


以下ネタバレ注意


・平田屋敷襲撃

本編開始の3年前、御子が住む平田屋敷に夜盗が襲撃する。
狼の養父である梟はここで重傷を負い、狼に御子が隠れた隠し仏殿の鍵を渡し、命を賭して守れと言い事切れる。
狼は御子を守るため、現れた自身の戦技の師匠でもあるまぼろしお蝶と戦い倒す(ゲーム内では過去の回想という形で忍義手を所持した状態で戦うことになるが、時系列的には忍義手なしの状態で戦い勝利した事になる)ものの、何者かに背後を刺され、焼け落ちた屋敷の下敷きとなってしまう。
しかし、御子が狼を助けるため、不死の契りを行い一命をとりとめる。


・御子の幽閉

一心が病に侵され、葦名の国は内府の襲撃にあう。
弦一郎は葦名を救うため、竜胤の力を得るため御子を月見櫓に幽閉する。
狼は3年の間何があったのか水手曲輪の井戸底におり、エマからの文で御子の居所を知り、救いに向かう。
御子を城の抜け道まで連れていくが、待ち構えていた弦一郎によって御子と左腕を奪われる。
その後、荒れ寺で目を覚まし、仏師から忍義手を譲り受ける。


・御子の奪還

葦名城に御子がいると知った狼は、仏師とエマの手助けもあり、道行く敵を倒し、ぬしの白蛇が潜む谷を抜け、大手門の門番である鬼形部を退ける。途中、天狗に出会ったりもしつつ、葦名城の天守で弦一郎と再戦、それを撃破する。
しかし、変若の澱の力で生き残った弦一郎は逃走する。
その後、狼は御子を守るため葦名の国から脱出しようとするが、竜胤の不死が生む淀みの連鎖を断ち切りたい御子の願いを叶えるため、掟に背き御子が目指す「不死断ち」を果たすことにする。


・不死断ちの旅

城には竜胤に関する資料が残されており、それによると源の宮のさらに神域にある仙郷の神なる竜の涙があれば竜胤断ちができるという。
源の宮に向かうには源の香気をまとう必要があり、材料である「馨し水蓮」、「お宿り石」、「常桜の香木」を求め、狼は葦名中を駆け巡ることになる。
また、香には竜胤の血が必要であるが、御子は血を流さない存在であるため、死なぬものも斬る刀である不死斬りを求めることになる。


・忍軍襲来

「常桜の香木」以外の材料をそろえた狼であるが、城は内府の忍びに襲撃を受けていた。
攻撃を退け、御子のいる天守へと向かうと、死んだはずの梟がそこにいた。
梟は竜胤の力を手に入れるため、狼に主を捨てるように命じるが、掟は己で決めるとして拒否する(これに従うと……)。
背後から斬りかかってくるもそれを受け止め、梟を撃破すると「常桜の香木」が手に入る。
全ての材料がそろい、源の香気が完成する。


・源の宮、そして仙郷へ

香気を纏った狼は源の宮へとたどり着き、門番である破戒僧を倒し、源の宮の奥へと進んでいく。
古びた祠にいる女の亡骸に祈ると、仙郷へと導かれる。
そこに現れた白木の翁と桜竜を撃破し、倒れた桜竜の目に不死斬りを刺し、「桜竜の涙」を手に入れる。


・内府軍襲来

竜の涙を手に入れ葦名城へ戻った狼であったが、一心が病死したことを察した内府の軍勢に襲撃を受けていた。
御子は攻撃から逃れるため、城の抜け道に向かったとエマから伝えられる。
そこへ向かうと、黒の不死斬りを手にした弦一郎がおり、御子に重傷を負わせる。


・最終決戦

葦名を救うために戦う弦一郎を倒すと、黒の不死斬りの力で全盛期に一心を蘇らせる。
一心は孫の願いを叶えるため、狼を斬り、葦名を黄泉帰らせようとする。
死闘を征した狼は、不死斬りで一心を介錯をする。

その後の結末は、ゲームの進行とプレイヤーの判断によって変化する。


■余談

割と忍んでいる方の忍者であるが、だいたいの登場人物から忍びだとばれてしまう。
まあ、何者と聞かれて「…言えぬ」では察せられても仕方がないが。

寡黙で冷静な性格に加えて、やや強面気味の顔立ちだが*1、何かと人から頼み事をされやすく、しかも引き受けたら九郎の命とは何の関係の無い事であろうと最善を尽くし、それで立ち直ったり成功を掴んだ人が非業の死を遂げたりすると静かに悲しんだりと、内面は人情家な面も。
だからこそ、九郎を始め深い信頼を寄せる人達も多いのだろう。

忍びゆえ、好き嫌いは無くなんでも食べる。
…しかし、落ちているをそのまま食べたり、米を炊かずに生米のまま食べるなど、現代から見れば地味に悪食である。
おはぎが好物*2であり、御子が作ったおはぎに対し「うまい…」とつぶやく。(そこから転じて狼は甘党では?と考える人も多い)

ボスと比べると狼の背は低く、梟の腰の位置に頭があるほどで、まぼろしお蝶にも負けている。
これはボスが小さいと戦いづらくなるが故の調整だと思われるため、実際の身長差は不明である。

一部のプレイヤーはチワワと名乗るが、
これはまぼろしお蝶との戦いで敗北すると、狼ではなく子犬だと蔑まれることから来ている。
いち早くチワワから卒業して立派な狼になることが、本作プレイヤーたちの目標である。


追記修正は不死断ちを果たしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 隻狼
  • 主人公
  • 忍者
  • ネタバレ項目
  • SEKIRO
  • 義手
  • 浪川大輔
  • 無口
  • 不死
  • 不死身
  • チワワ
最終更新:2025年04月09日 03:39

*1 と言うもののSEKIROの登場キャラクターのフェイスモデル造形には、基本的に中の人の顔を3Dキャプチャーで取り込んでからデザインされており、狼の顔もCVである浪川氏の顔を元にモデリングされている

*2 おはぎのテキストにもあるが、幼少の頃は義父である梟が良くおはぎを与えてくれていたので、その影響かと思われる