ブランゴ/ドドブランゴ

登録日:2022/03/23 Wed 22:32:50
更新日:2025/05/29 Thu 14:36:37
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   白い闇の住人   
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ブランゴ及びドドブランゴは、『モンスターハンター』シリーズのモンスターである。
どちらも初登場は『モンスターハンター2(dos)』(MH2)。

ブランゴ

寒冷地のフィールドに生息する白毛の小型牙獣種。
…といっても「極海」にも生息するMHF、「氷霧の断崖」に生息するMHWildsが例外なだけで、実質的に雪山固有の種に近い。

縄張り意識が強く、群れの長となるドドブランゴには極めて従順。
ドドブランゴが交戦を始め、招集されると即座に駆けつけたり、雪原に身を潜めて奇襲を仕掛けるなど、連係性は他のモンスター以上である。
そして交戦中に呼び出されたブランゴは、小型モンスターには珍しい怒り状態であり、怒りに身を任せて投げつけられる雪玉が結構痛い。

ハンター向け情報誌『狩りに生きる』では時々初心者向けコラムとして『ブランゴでもわかる○○』シリーズが載っている。
同じく『コンガでもわかる○○』シリーズもあり、どうやら頭の良さはどっこいどっこいということらしい。
同じサル仲間でもラージャンでもわかるコラムは存在しない。確かに落ち着き無さそうだし、ラージャンにわからせるのは無理ということなんだろうか。

MHWildsではドドブランゴの咆哮で駆けつけなかったり、連携していなかったりと、かつてを考えるとずいぶんと大人しくなってしまった様子。…生息環境の違いなのだろうか?

ドドブランゴ

別名:雪獅子

ブランゴの群れを束ねる長。
親分-子分の関係なので所謂「ドス」系なのだが、知能が非常に高く、ブランゴの子分に対して的確に采配を振る。
上述のブランゴの行動も、ドドブランゴの的確な指示あっての行動である。
時にはペイントボールの効果を毛繕いで自ら解除してしまうこともある。

しかし、部位破壊できる牙がボスたる証であるため、それを壊されてしまうとその立場は一瞬にして失われてしまう。
当然子分も来なくなる。…薄情なものである。

また、ブレス攻撃も持ち合わせているが、ベリオロスのように体内に器官を持ち合わせているのではなく、雪山というフィールドを活かし、雪を巻き上げることで繰り出している。
仮にドドブランゴがMHSTシリーズで登場していたとしたら、ベリオロスから伝承した「アイスサイクロン」は、おそらくこの方法で繰り出すことになるのだろう…

MHX/MHXXではMHP2G時代には無かった、肉質がある程度高い部位を攻撃すると会心率が上がる「弱点特効」というスキルがあるが、獰猛化個体は肉質補正があるので別として、ドドブランゴは切断の場合多くの部位で発動する悲惨なことになっている。

しかしその分モーションが超強化されており、特に飛びかかりラリアット攻撃は異様なホーミング性能を誇る上に高頻度かつ怒り時は二連発まで行い特にブシドースタイルの天敵と化している。
一部からはラージャンより強いなんて声もある程。

MHWildsでは、上位クエストが解放されると、「氷霧の断崖」に姿を見せるようになる。
上位ストーリーの後半になると、氷霧の断崖はゴア・マガラが根城にするようになり、ドドブランゴは雪山では縁の無かった狂竜ウイルスの新たなる犠牲者となっている。
ブレス攻撃で発生する状態異常は雪だるま状態ではなくヒラバミの凍結液と同じで、対象攻撃による被弾が蓄積すると凍結して拘束されるもの*1になっており、更に前述の飛びかかりラリアット攻撃のホーミング性能も修正され全体的にはMHX/MHXXの頃の強さは態を潜めている。
かつてと同じように毛繕いをしてペイントを剥がす行動は健在の様子で、固定アイテムにスリンガーの弾として持っているペイント弾をドドブランゴに撃った場合に見られる可能性がある。
ただしMHWildsでは、セクレトの優れた嗅覚で大型モンスターを追跡できるので、ターゲットのペイントは任意であり、あくまでドドブランゴの生態を知っている経験者が隙を作り出すための知識レベルに留まる。

ちなみに、MHWildsでの参戦確定は、発売2週間前に公開されたCM「止まらない狩りの熱狂」篇に、サプライズの形で登場している。
登場シーンではMHWildsの新システムである「鍔迫り合い」を繰り広げているが、鍔迫り合いの相手がジークリンデと思われる大剣を装備したハンターである。
更に横にはゲリョス装備のハンマー使いのハンターもいる。
MH2のオープニングにこれと全く同じ構図のシーンが存在しており、19年越しで作中で再現可能な形になった。

今でこそ珍しくないが、MH2発売当時は「飛竜や古龍などのいわゆる『ドラゴン』以外の初のボスモンスター」として、出現フィールドの雪山共々かなり大々的にプッシュされていた存在だった。
そして実際に戦ってみて、そのアクロバットな身のこなしと集団戦が印象に残ったハンターも多いのではないだろうか。
一番輝いていた頃とか言わない。

ドドブランゴ亜種

別名:砂獅子

通常種が雪山に生息するのに対し、亜種は別名に付く「砂」の通り砂漠に生息する。
生息域が異なる故か、通常種のように部下は呼ばない。

MHP2以前からいた亜種は通常種の代わりに登場していたMHG~MHP時代があったし、MHP2Gで登場した他の亜種は世界観的には通常種の変異の延長上であるため、亜種が通常種とは生息域が異なるという特徴は、MHP2G当時は珍しかった。

しかし、通常種と同期のババコンガラージャンとはMHP2Gまでは一緒に登場していたのが、MH4ではドドブランゴだけ呼ばれず、再び集まったのがMHXであったため、通常種の時点でもかなりの影の薄さがある。オトモンにも出来ないし…
亜種はもっと極端で、MHP2Gでしか登場していない上、通常種と亜種の生息地の関係性はMHP3でベリオロスに、更にMH4Gではザボアザギルにも奪われてしまっている。…下手したらクイーンランゴスタ並みの影の薄さかもしれない。

武具

通常種の素材から作られる武器は氷属性に長けるのは言わずもがなだが、中にはちょっと変わった銘のものがある。
例えば太刀だが、「白猿薙」を強化すると「白猿薙【ドド】」になり、更に強化すると「白猿薙【ドドド】」になる(ぺぇが好きすぎるあまり、本当に草食動物か疑わしい、そもそも自分も大概ご立派な吟遊詩人の羊ではない)。
また、MHXでドドブランゴが久しぶりに帰ってきたことで登場した操虫棍は「舞乱棍」や「怒々舞乱棍」というまるでダジャレのような銘になっている。
しかも「舞乱棍」は銘の読み「ぶらんこん」に釣られたのか、フレーバーテキストで「ブラン素材」という誤字をやらかしているオマケ付き。
亜種の素材で作る武器はというと無属性、高い攻撃力にマイナス会心、斬れ味も匠を付ければ短いながらきっちり紫色になるなど、どことなくディアブロス武器を彷彿とさせる性能。
MHP2Gのみの登場だが特にハンマーと太刀の評価が高く、無属性武器としては最高峰の性能を備えている。

防具の方は通常種は中盤での登場であるため防御力もそこそこだが、MHP2Gでは1部位だけ村長☆2で生産素材が揃い、どうせ混合したところでスキルが十分に揃わない序盤で防御力の高さが優位に働いていた。
MHXでは氷属性の使い手が増えた影響からか、氷属性攻撃に特化したスキル構成に変わっている。

余談

雪山の大型モンスター戦闘BGMは、MHFやMHP2G以降とMH2/MHP2では異なる。
どちらもドドブランゴのテーマBGMで、特にMH2/MHP2で使われていた「白い闇の住人」はMH2のメインテーマのフレーズも使われていた。
MHFやMHP2Gで「怒れる雪獅子」に変更されてしまったのはどうも大人の事情らしいが、真相は未だ謎に包まれたまま。
MHP2/MHP2G海外版では、海外未発売のMH2の大闘技会BGMが流用されているとの噂も

他作品でのパロディ事例が複数ある…気がする。
例えば『いぬまるだしっ』では「どんぶらこ」から何故かドドブランゴの「雪山に生息している」という特徴が出てきたり、ドドブランゴそのもののイラストが出てきたりもしている。
また、『勇者ヨシヒコ』の第3シリーズでも、モンハンを意識した世界に飛ばされた時に勇者ヨシヒコ一行を襲っているのがドドブランゴを意識した猿だったりする。


追記・修正は牙を折られないよう注意しながらお願いします。

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最終更新:2025年05月29日 14:36

*1 MHFでトア・テスカトラが繰り出していた「氷漬け」、もしくは氷刃佩くベリオロスやイヴェルカーナが持つ凍結ブレスの着弾で発生するものに近い。