ミュータント・タートルズ 超人伝説編(メタルタートルズ編)

登録日:2022/07/02 (土曜日) 12:27:08
更新日:2023/04/18 Tue 20:43:07
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『ミュータント・タートルズ 超人伝説編(メタルタートルズ編)』とは、『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ (1987年版アニメ)』を基にしたOVAである。

【概要】

日本のアニメスタジオBee Mediaと円谷プロダクションで製作された『ミュータント・タートルズ 超人伝説編』の第二部でありサブタイトルは『守護獣降臨 メタルタートルズ登場!』。1996年発売。

脚本は十川誠志で、オープニングテーマは影山ヒロノブの『パワーアップ・タートルズ』、エンディングテーマはMOKKUNの『地球はお元気』。作詞はどちらも森雪之丞が担当(スーパータートルズ編も同じ)。

こちらは『輝光(メタル)ミューテーション』シリーズという当時日本で展開していたタカラの玩具のプロモーションビデオとなっている。

第一部同様、アメリカのスタッフが関わっていない為に、スーパータートルズ編に続いてタートルズ要素がガワだけに等しくなり、アメリカンカートゥーンではなくジャパニメーションの様相を呈している。比べて鑑賞すると、日米のアニメの違いがよくわかるだろう。

ただこちらも玩具をはじめとしたメディア展開および雑誌等の宣伝もされていたため、世代によってはタートルズといえばコレ!というファンもいる…かもしれない。

ストーリーは簡単にいうと、日本の秘宝『美雄平石』を巡って、タートルズとフット団が戦うというもの。


【美雄平石】

本作のキーアイテムで、富士山の麓にある『忍びの里』に伝わる秘宝。
美しく、おおらかにして、世の平和を守る石という意味を持つ、勾玉の形をした七つの石で、鏡の裏側に埋め込まれている。

その正体は、第一部のキーアイテム『ミュータ石』であり、七つの守護獣『輝光獣(メタルビースト)』を呼び寄せる力を持つ。
輝光獣は東洋の幻獣を象った姿をしており、各々が曜日にちなんだ属性を持っている。

そして輝光獣との合体によってパワーアップする輝光ミューテーションが可能となり、タートルズとフット団がメタルタートルズ、メタルフット団(仮)となった。活動時間は六分。

こちらも善と悪で輝光獣が分かれているが、肉体そのものが変化するスーパーミューテーションとは異なり、武装という点で差別化されている。

そのゴテゴテしたヴィジュアルも相まって、もはやウルヴァリンどころか日本の某星座ヒーローと化しており、まだスリムでアメコミテイストが残っていたスーパータートルズとは良くも悪くも対照的である。

ちなみに元が亀だからか、玄武モチーフの輝光獣はいない。


【登場キャラ】


輝光獣は日属性の龍。
モチーフは青龍であり、リーダーだけあってシュレッダーと対になっている。名前は『龍皇』。
必殺技は刀から日光の龍のオーラを放つ『サンドラトニックバスター』。


輝光獣は火属性の鳥。
モチーフは朱雀…と見せかけて鳳凰である。名前も『鳳皇』。
必殺技は翼から炎の鳥を放って敵の周囲を火だるまにする『フェニックスボンバー』。


輝光獣は土属性の鵺。
頭部は猿ではなくライオン風になっている。名前も『獅子皇』。
必殺技は敵を追尾する溶岩の塊を放つ『ライオマグネード』。


輝光獣は木属性の牛。
牛は牛でも蜘蛛型の「牛鬼」であり、土蜘蛛っぽくも見える。なのに名前は『昆虫皇』。
必殺技は木の葉を巻き上げ、無数の光弾へと変える『ビーフビートニック』。

◆シュレッダー

輝光獣は月属性の虎。
モチーフは白虎であり、レオナルドとは属性も含めて対となっている。名前は『白虎皇』。
必殺技は胸部または刀から月光のビームまたは虎のオーラを放つ『ムーンタイガーブレイク』。

◆ビーバップ

輝光獣は水属性の鯱。
鯱は鯱でも、幻獣のシャチホコの方だと思われる。玩具化されておらず、名前は不明。
必殺技は胸部から水流を放つ『ポークシャチウェーブ』。

◆ロックステディ

輝光獣は金属性の蛇。
モチーフはヤマタノオロチ。こちらも玩具化されておらず、名(ry
必殺技は金属性の大蛇で敵を締め付ける、またはビームを放つ『メカニカルスネーカー』。

◆服部キンゾウ(CV:西村朋紘)

スプリンターの弟子である忍者の青年。服部半蔵の子孫。フット団を翻弄する実力を持つが、抜けたところも多い。

◆ユキムラ

忍びの里に現れた怨霊。常に馬鹿笑いをしている。服部半蔵によって封印されたという。キンゾウ達への嫌がらせなのか、フット団に美雄平石の位置を教える素振りを見せた。
あの武将と同名なのだが、特に触れられなかった。






ちなみに本編の最後ではフット団が自分たちの輝光獣の確保には成功するも、第三部以降は制作されずそれっきりである。

黒歴史扱いされがちなこのOVAだが、本国でも玩具が発売されたりと認知はされている模様。なのでスーパータートルズともども再登場の可能性は0ではない…かもしれない。



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最終更新:2023年04月18日 20:43