激闘!R方面作戦/血戦!異聞坊ノ岬沖海戦(艦隊これくしょん)

登録日:2022/07/08 (金) 03:07:50
更新日:2024/09/28 Sat 16:43:00
所要時間:約 45 分で読めます






大和、突撃します!武蔵続いて!第一戦隊、全主砲、全力斉射!

おう大和よ、お前とこうして戦隊を組むのは格別だな。これが戦艦だ。




艦隊これくしょん -艦これ-で2022年春~梅雨に開催されていたイベント。

開始時期は5/27 22:00。
ただし、例によってメンテナンスがずれ込んだため実質的な開始時刻は5/28の0時過ぎ。
加えて実装時点ではE3がトラブルで実装できなかったため、前段作戦全てがスタートしたのは5/28の19時半前後となった。
終了時刻は7/13の11:00。

最初の告知が1ヶ月以上前からの非常に早い段階で告知されており、ついに大規模イベントと戦々恐々としていた提督が多かった。
実際資源をドカ食いする改二があることに加え、甲作戦ラストがかなりの高難易度と歯ごたえのある難易度だった。
ただ、甲作戦ラスト以外は比較的難易度としては与しやすかったという声もある。

また、前段作戦の期間が比較的長かったことも本イベントの特徴。
というよりも、前段作戦・後段作戦でほぼ別のイベントのような扱いであったため(季節分けも春・梅雨で別)
実態は単一の中規模イベントよりも小規模イベントx2といった方向性が正しい。

そのぶん開催期間も長く、合計45日以上と中規模イベントとしてはなかなかの長期開催。
ラストの難易度こそ高かったが、節目節目のインターバル期間があり、資源不足に喘ぐのはよっぽどの先行攻略か駆け込み攻略を強いられる場合に限られていた。
あまりにも長すぎたためか、イベント終了まで2週間以上前の段階で次回の夏イベントについて言及が始まっているちなみに例によって欧州遠征なのは5月ごろに既にファミ通で明かされていた


新要素


反跳爆撃

発生時に特殊なエフェクトが発生する空襲。
制空権を確保できていない+対空カットイン未発動という条件を満たすと被害が激増する特徴を持つ。

E-3以降で猛威を振るうことになるが、前述した条件のどちらかで対策できていればやや被害が抑えられる。
逆に言えば片方のみの対策になりがちな水雷戦隊においてはかなりの脅威となりうる。

また、こちらもB-25を使用することで敵に反跳爆撃を仕掛けることも可能。
B-25は素の性能においては対空が高い以外は雷装8/命中補正0といった特筆すべき性能を持たないものの、
実際は反跳爆撃を行うことによって水雷戦隊に対しては雷装+16~+20/命中+4相当の非常に強力な航空攻撃を行える。

従来の65戦隊やHs292は対駆逐・PTのみに補正があったものの、反跳爆撃は重巡洋艦級まで対象。
おまけにB-25自体の航続距離が長いこともあり、とても使いやすく強力な要素となっている。

敵対潜哨戒機

一部の空襲マスに対潜/制空が高い対潜哨戒機が飛んでくるようになり、潜水艦での確定無傷通過が不可能になったうえ、潜水空母だけで航空優勢を取るのが難しくなった。
これによりイベントの空襲ギミックに潜水艦を使う利点は減り、イベントにおいては恒例とすらなっていたまるゆの練成も不可能になってしまった…。

改二



浦波改二

4/1のメンテナンスにて実装。
大和ほどではないが以前より実装が予告されていた。

外見については特Ⅰ型改二の共通衣装。
また外見も改よりもややスマートな印象となった。

性能については吹雪型改二の標準ラインだが、運が特Ⅰ型の範疇では29ともっとも高い。
水雷見張り員によって魚雷カットインのハードルは下がっているものの、いざという特は頼りになるか。
とはいえD魚電見を使いこなせるわけではないため、対地攻撃が可能で高火力なことを活かした運用が基本になるだろう。

一応、試製 長12.7cm連装砲A型改四に大幅なフィットこそあるが、それ込みで夕雲型改二とあまり差がない。
言い換えれば、綾波のような例外を除いて改二でも息切れしてきていた特型が夕雲型改二とあまり差がないレベルまで持ち直せるという事だが。
明確なアドバンテージというほどではないが、投入する際には意識しておいてもよい。

なお、浦波は改二になるとA型改三が改修できなくなるため、磯波改二実装までの間は一部の提督の間で紛糾した


磯波改二

5/13のメンテナンスにて実装。
上記の浦波と合わせ、現時点で実装されている第十九駆逐隊について全員が改二となった。

外見については浦波同様に特型Ⅰ改二の共通衣装。
また、コラボで縁ができたのか鉄道により興味を持つように。

性能についてはほぼ浦波・天霧と変わりない。
運があまり高くないため、より対地攻撃指向の運用が基本。


大和改二/改二重

6/8のメンテナンスにて実装。
数か月前から雑誌で改二が予告されているほか、イベント中のメンテナンスが実質的に大和改二のためだけに行われ、イベント中なのに専用任務まで同時実装されるなど破格の扱いを受けている。
更にE-3からE-5の最深部に大和のドロップが設定されているオマケつき。ただしドロップ率は他と比べて低い。
同じくイベント中実装だったが専用任務が貰えなかった武蔵が恨めしそうに見ながら大和に連れ回されてそうである

外見面においては改から横幅が大幅に増しており、艤装込みで2.5倍ほどに巨大化
あまりにもデカいため、母港での画面占有率は実に7割にも達している。また大和本人の体格も1.5倍ほどに巨大化。改造画面での大和改が大和改二のシルエットに変わる際は大和改がなんかちっこく見えてしまうほど
特に胸部装甲については、改で入っていた徹甲弾が無くなった上で大きくなり、とてつもないサイズアップを果たした。

長年待たせてきただけあってその性能はまぎれもなく最強
武蔵改二互換の基本性能・装備の幅広さに加えて高速を獲得し、およそ弱点らしきものが存在しない。
さらに実質的な専用装備と言えるほど各種装備に凶悪な補正を有しており、数字以上にスペックは極まっている。

待望されていた特殊砲撃も完備。例によって正式名称が長すぎる*1ため、基本的に名称では呼ばれず「タッチ射撃」とか「特殊射撃」とか呼ばれる場合が多い。
2隻版と3隻版が存在し、両者共に「改造段階まで指定」という仕様がある。例えば2隻版*2でBismarckを起用した場合、dreiが必須でとなる。素とか改とかZweiでは発動できない。
3隻版も「武蔵改二+長門改二or陸奥改二」のパターンでは2番艦に武蔵改二を据える必要があるなど、艦種指定がかなり厳し目。
一番の例外は「旗艦に武蔵改二、2番艦に大和改二(重)」でも発動する事である。
ダメージ倍率も長門型と遜色ないどころか、相方が武蔵改二であれば2隻目のダメージ倍率では上回るとてつもない破壊力を誇る。
加えてここまで強力でありながら明らかに発動率が高いというアドバンテージも併せ持つ。
通常艦隊では梯形陣で発動するが、連合艦隊なら第四陣形で発動すると言うのも強み。Nelson touchや長門陸奥・Colorado砲撃の発動条件である第二陣形だと火力が若干ながら落ち、未発に終わった場合かえって足かせにもなるので、第四で発動するのは大きいのである。
道中で第四陣形選択して暴発したり、今までの慣れでボスで第二陣形使用して不発をやらかした提督はご愛嬌

また装備の縛りこそきついが、高性能な専用対空カットインも所持。
10cm連装高角砲群 集中配備1~2+二重測距儀系の同時装備で発動し、高角砲群2で発動する場合はAtlanta以上の性能となる。
とはいえここまで装備を特化させることは稀だろう。

さらにコンバートで大和改二重に改装可能。名実共に重い女である。
速度こそ低速に低下してしまうものの、基本スペックのさらなる向上に加えて航空戦艦に艦種が変更される。
第4スロットの搭載機数が22と激増し、水戦を乗せれば制空補助も十分以上にこなせる。
加えて対潜値を持つため条件を満たせば先制対潜が可能になり、大発動艇系の装備も抜けなく装備可能。
おまけに51cm砲系の装備をアンチフィットなしで運用可能。暴力的な高火力で夜戦火力も水雷戦隊に匹敵するほどの高さとなっている。
航空戦艦になったので輸送護衛でも運用できるが、決戦兵器にそんな真似をさせるシチュエーションは存在しない…はず…
搭載機数の合計が36だったり何故か対潜能力があったり上陸用舟艇が乗ったりなど、性能の傾向はどちらかと言えば宇宙戦艦に近い。

また共通の特徴として、大和型改二は電探と10cmと15.5cm系の副砲を補強増設に装備可能。
このことで実質的に6スロ戦艦としての運用が可能であり、特殊砲撃の倍率を昼弾着を維持しながら補強、索敵制限&電探装備数もクリアできるようになった。

総じて、最初に述べた通り、名実ともに全方位にスキのない超兵器として完成している。
武蔵同様レベリング・改造コストともに最高峰の重さだが、素の改二・改二重ともにあまりにもスペックが高いため複数持ちは十分に視野に入る。


一応、欠点としてとてつもなく燃費が重いことが挙げられる。
特殊砲撃の最大倍率を狙う場合は武蔵改二とのセット運用が必要になるためさらに消費は天井知らずの重さ。
最近のイベントにおいてはゲージ破壊後は低燃費周回が指向されることも多く、基本的にイベントの高難易度マップを粉砕することに主眼に置いた運用になるか。

付随する演習・開発・出撃任務での報酬が非常に豪華だったものの、
イベント後段作戦が解放されるまで報酬重複を危惧して実行しない提督も多かった。
E-5甲の報酬が51cm三連装砲だったことでその予測はある程度的中したが、残った2つの選択肢も魅力的だったので結局悩むことには変わらず。
特に46cm三連装砲改+8と15.5cm副砲改二+2x2の選択は各所で激論が勃発するほどに悩ましく、どちらを選んでも一定の使い道がある。


新規実装艦


新規実装艦は以下の4隻。
前回と同じく中規模作戦としては標準的な実装数。

  • 伊201型潜水艦 伊201 
  • 陽炎型駆逐艦 早潮
  • 御蔵型海防艦 倉橋
  • Colorado級戦艦 Maryland(メリーランド)

実に3年近くの時を経てようやくColoradoの姉妹艦が実装された。
また、雑誌情報にて倉橋は実装が実質的に予告されている。

新規実装装備は、後期型艦首魚雷(4門)、後期型電探&逆探+シュノーケル装備、B-25、紫電改(三四三空) 戦闘701、流星改(熟練)、試製51cm三連装砲、5inch連装砲(副砲配置)集中配備。
他、ランカー報酬で先行配布されていた、15m二重測距儀改+21号電探改二+熟練射撃指揮所やSG レーダー(後期型)も海域報酬に入っている。

新規BGM

ラバウル基地への進出:E1~E3MAP
ラバウル航空隊:E1、E2道中
R方面作戦:E1ボス、E2-1ボス、E2-2ボス、E3道中、E4道中
ラバウル航空隊の死闘:E3-2、E3-3、E4-2、E4-3、E5-2ボス
豊後水道の先へ:E4、E5MAP
第3警戒航行序列:E4-1ボス、E5道中
坊ノ岬沖の波間:E5-3、E5-4ボス


既存BGM

迎撃隊、発進!:基地空襲
鉄底海峡夜戦:E2-3ボス
鶴墜ちる海:E3-1ボス


出撃制限

札は合計10枚。
中規模イベントとしては非常に多い…というか札最大数を更新した
難易度の高低がゲージ・札ごとにかなり上下するので、戦力投入のミスが起こらないように注意しておきたい。
ただぶっちゃけ、誰を絶対に最後まで残さなきゃいけないかは最初から分かり切っていたのでいつもより前段の編成を考えるのが楽ではあった。
異聞っていうくらいだから後段でマリアナかレイテで先に勝ってから坊ノ岬に勝ちに行くだろうとかいう今にして思えば余計な予想が出たせいで無駄に編成を悩んだという話はあった

海域解説
前回と同じく5海域で構成された中規模イベント。
平均の難易度は低め。甲作戦ではE1からボスがやや強力だが、友軍が来訪しているためさほど苦労はしない。
E3は敵戦力に加えて反跳爆撃に苦しめられることになるため、対空カットイン艦や水上戦闘機搭載艦の切りどころについてはよく吟味しておきたい。
ただし、E5-4甲の難易度のみ突出して高く、第一次友軍の来訪段階でもまだ撃破にはある程度のリアルラックを要する。

とはいえ、E5-3までであれば友軍が来訪した現状では強敵と言えるほどのボスが存在せず、その上で報酬がなかなか豪華。
可能であれば甲作戦を狙っていけば大きく艦隊を強化できるだろう。

詳細な解説
※解説は甲作戦選択時の難易度を基準にしています。
一部に丙/丁提督による補足が入っています。
便宜上、戦力ゲージ1本目をEx-1、2本目をEx-2と呼称します。

E-1『ラバウル基地への進出』-ニューブリテン島ラバウル沖-


E-2『進出!R方面航空部隊』-ショートランド沖/レカタ沖-


E-3『死闘!東部ニューギニア方面護衛隊』-ビスマルク海/ダンピール海峡沖-


E-4『豊後水道を抜けて』-豊後水道/佐世保沖/坊ノ岬沖-


E-5『血戦!異聞坊ノ岬沖海戦』-坊ノ岬沖/台湾沖/南西諸島海域-


追記・修正は年下の姉と喧嘩してからお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
+ タグ編集
  • タグ:
  • 艦隊これくしょん
  • 艦これ
  • 艦これイベント
  • 近代化戦艦棲姫
  • 軽母ヌ級Ⅱflagship
  • 空母棲姫Ⅱ
  • 外南洋駆逐棲姫
  • 所要時間30分以上の項目
  • 坊ノ岬沖海戦
  • 飛行場姫(哨戒機配備)
  • 竹以来の運ゲー
  • 潜水艦対策してきた空襲マス
  • 大和型改二タッチガチャ
最終更新:2024年09月28日 16:43

*1 大和、突撃します!二番艦も続いてください!/第一戦隊、突撃!主砲、全力斉射!

*2 対応はIowa、武蔵、Bismarck、Richelieuでどれも最終改造。

*3 ふるかわではなく「こがわ」

*4 さすがに連合国側に移った伊艦はいない。

*5 十全なエアカバーと防空・対潜哨戒体制、適切な上陸装備、豊富かつ強力な基地航空戦力の支援、唯一の成功ルートとされた迂回を経た北からの進軍、これらが全て揃うIFならではの楽勝マップであった

*6 乙作戦でもゲージ破壊時には太平洋深海棲姫+空母棲姫Ⅱ&重巡ネ級改といった随伴艦との戦闘は避けられないので見極めは大事