タンク!(はじめてのWii)

登録日:2022/09/11 Sun 15:07:37
更新日:2024/11/16 Sat 09:35:34
所要時間:約 6 分で読めます





概要

タンク!とは、Wiiのローンチタイトルである「はじめてのWii」に収録されたゲームである。
Wii独自の操作方法を計9つのゲームで練習できる本作において最後に登場する。

本ゲームはポイント操作に加え、十字ボタン(ヌンチャクだとコントロールスティック)による操作の練習が目的となっている。
上から見下ろした箱庭型のマップで戦車(タンク)を操作し、敵機を撃破していくステージクリア型のゲーム。
シンプルながら自由度の高い操作性、個性豊かな敵タンク、程良いスリルや位置取りの戦略性により、Wiiがはじめてでなくても楽しめるやり応えがある。最後に出てくるに相応しいゲーム性があり、当時がっつりやり込んだプレイヤーも多いことだろう。
戦車が登場するが、囲われた壁や障害物が積み木でできていたり、コミカルなマーチ風のBGMやSEが鳴ったりするなど、おもちゃのような世界観も特徴。



基本操作・知識


  • 移動
十字ボタンもしくはヌンチャクのアナログスティックで移動。両手でスムーズに操作でき、かつ直感的に移動しやすいヌンチャクでのプレイを推奨。
移動した道筋にはキャタピラの跡が残る。
進行方向を正反対以外の方向に変えようとすると旋回する際若干その場に留まってしまうので、回避に方向転換を濫用するのはなるべく控えよう。

  • 照準
ポイントで操作。自機の向きにかかわらず360°自在に操作可能。
照準と砲身の間を結んだ直線が点線で表示されるので、軌道の確認に活用するとよい。

  • 砲弾
Bボタンで照準の向きに直進する砲弾をポンポンと発射。砲弾同士がぶつかり合うと相殺し消滅する。
砲弾は一度に5発まで連写可能。弾の速度はわりと遅く、基本的に弾幕を張って命中率を上げる戦法を取ることになる。
ただし、自機の砲弾がマップ内に5発存在していると新たに砲弾を撃てなくなる。乱戦時には特に頻発する事態で、こうなると自分に迫る砲弾を相殺できなくなってしまう。砲弾は当たると一発で墜とされてしまうので立ち回りは慎重に。
また、壁や障害物に当たることで一度だけ跳ね返る性質がある。これを前提に設計されているステージもかなり早期から出てくる。
総じてシンプルながら実に奥深い仕様。

  • 爆弾(地雷)
Aボタンでその場に設置。地雷は最大2つまで同時設置可能。
敵味方問わず検知範囲内に近付く・一定時間が経過することで爆発する。また、砲弾や地雷の爆風を直接当てて誘爆させることも可能。
コルクでできた障害物はこの爆発で破壊できる。



タンク

各タンクは色ごとに性能や思考パターンが異なる。

  • プレイヤータンク(1P: 2P:)
(機動力:並 同時砲撃数:5 同時地雷設置数:2)
プレイアブル機の性能。
敵機全体と比較すると、それなりに高い水準でまとまっている。

  • ブラウンタンク()
(機動力:無 同時砲撃数:1 同時地雷設置数:0)
その場から能動的に動かず、低頻度で一発砲撃してくるだけの対処しやすい敵。
しかし他のタンクと同時に現れると思わぬ不意打ちを食らう可能性があるので、早めに撃破しておこう。

  • グレータンク()
(機動力:遅 同時砲撃数:1 同時地雷設置数:0)
茶タンクと違い移動するようになるが攻撃性は低いまま。
連射すれば弾をかわしきれずあっさり撃破できる。

  • グリーンタンク()
(機動力:遅 同時砲撃数:1 同時地雷設置数:0)
跳ね返らない高速弾を撃ってくる、初見時には手を焼く敵。
落ち着いて距離を取ってこちらに弾が届くまで時間がかかるようにするのが基本。
連射して弾幕を張り、弾が相殺されるようにするのも有効。

  • イエロータンク()
(機動力:並 同時砲撃数:1 同時地雷設置数:4)
最大の同時地雷設置数を誇る、地雷を積極的に設置してくる敵。
こちらの行動を制限してくるが、自身が設置した地雷に囲まれて身動きが取れなくなる姿も散見されるかわいらしい敵。
移動し続けて逃げるスペースを確保することを心がけ、なるべく隅には向かわないようにしよう。

  • レッドタンク()
(機動力:遅 同時砲撃数:3 同時地雷設置数:0)
上記の敵タンクより砲撃数が多く、連射してくることもしばしば。
攻撃性も高めで積極的に近付いてくるが、機動力が低いので回避力は低く、慣れればそれほど脅威ではない。
2Pプレイアブル機も赤色だが、こちらはマゼンタに近い色合いとなっている。

  • ライトグリーンタンク(黄緑)
(機動力:無 同時砲撃数:2 同時地雷設置数:0)
茶タンクと同様に移動しないが、2回反射する高速弾を撃ってくるという独特な敵。
砲弾は2回反射する上、反射する軌道を計算に入れて狙いを付けてくるので実際の有効射程範囲はかなり広い。壁に隠れても反射させて当ててくるためどの間合いにいても油断は禁物。
距離を取って一直線に見合うような位置関係を作れば砲弾の軌道が読みやすくなり、動きもしないため撃破しやすくなる。

  • パープルタンク()
(機動力:並 同時砲撃数:5 同時地雷設置数:2)
プレイアブル機と同等の性能を持つ。
加えてかなり攻撃的で高頻度で連射してくるため、弾幕形成力が非常に高い。
同じ性能ということで妙に正攻法で挑みたくなるがかなりリスキー。地形を使って慎重に戦った方がよい。

  • ホワイトタンク()
(機動力:遅 同時砲撃数:5 同時地雷設置数:2)
基礎性能はプレイアブルに近いが、戦闘開始と同時に姿を消して透明になる特性を持つ。初見だと驚くこと必至。
キャタピラの跡や地雷の設置を頼りに位置を見抜こう。

  • ブラックタンク()
(機動力:速 同時砲撃数:2 同時地雷設置数:2)
ミッション50以降でしか登場しない全体のスペックが高い強敵。
思考ルーチンも高いがゆえに慎重で、相手の砲弾が強力なこともあり膠着状態が続きやすい。
幸い同時砲撃数は少ないので、弾幕量で差を付けよう。



小技


  • ブラックタンク以外の戦車は近くに地雷がある場合回避優先で動き、その間攻撃してこない。イエロータンクが顕著な例。
  • 地雷の爆風判定は全範囲に同時に発生しているわけではなく、実物同様内側から外側に広がるように発生する。
  • 上記の特性を応用した荒業として、敵タンクが残り1機の状況で無理矢理敵タンクを地雷の方に押し込んで起爆させるという戦法がある。敵タンクに攻撃されない上、敵タンクが先に爆破されるので自機はやられずにクリアできる。



ミッション

1人プレイ時は残機制で、初期値は3。5ステージクリアごとに一機増える。制限時間はない。
敵機を全て撃破しきれず自身が撃破された場合、撃破した敵タンクはいない状態で再スタートとなる。

全ステージ(ミッション)数は100。駆け足気味にプレイしても一時間はかかるかなり多めのボリューム。はじめてのWii…?
コンティニュー機能もなくミッション1からしか始められないので、ファイナルミッションにたどり着くには昔ながらの根気強い連続プレイが求められる。
ミッション20までは敵タンク・マップともに固定、それ以降は敵タンクの種類はランダム、マップもそれまでのミッションからランダムで選ばれる。
しかし、10の倍数のミッションでは新マップや敵タンクの種類が固定された専用のものとなる。
ファイナルミッションはミッション1と同じマップとなっており、続けてプレイしてきたプレイヤーにとっては感慨深いものを感じられるだろう。

2人プレイ時はミッション20までのスコア勝負になり、両方が撃破された時点で即ゲームオーバーとなる。





追記・修正はファイナルミッションをクリアしてからお願いします。



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最終更新:2024年11月16日 09:35