喜多郁代

登録日:2022/11/16 Wed 02:14:14
更新日:2025/04/01 Tue 00:29:00
所要時間:約 10 分で読めます





皆に見せてよ。

本当は……後藤さんは凄くかっこいいんだってところ!



出典:ぼっち・ざ・ろっく!、11話『#11 十二進法の夕景』、2022年10月9日~12月25日まで放送。
CloverWorks、アニプレックス、芳文社、©はまじあき/芳文社・アニプレックス


概要

喜多(きた)郁代(いくよ)』とは『ぼっち・ざ・ろっく!』の登場人物。

CV:長谷川育美

秀華高校1年→2年。身長158cm。『結束バンド』のボーカルとギターとSNS担当。
後藤ひとりと同じ高校に通っているが、1年時はクラスが違うので放課後になるまでは絡まない。
(アニメでは放課後ひとりと一緒に練習しているシーンが追加された)
2年に進級時に同じクラスになった。
中1の時から高2までずっと同じクラスだったという、佐々木次子という腐れ縁がいる。

路上ライブしていた山田リョウに憧れギターが出来ると嘘ついて『結束バンド』に入ったが、ライブ寸前で逃亡。これがひとり加入に繋がる。
その後ひとりとの出会いによりリョウたちに再会し自分の真実を話し再加入。ちゃんとギターの練習をすることになった。
なおひとり加入前に結束バンドにいた時も合わせを拒否しつつもちゃんと練習していたのだが、まったく上手くならなかったため逃亡した。
これは30回ローン(アニメではお小遣いとお年玉前借り)で買ったギターが、多弦ベースだったため練習の意味がなかったと判明。
その後リョウにベースを買い取ってもらい、そのお金でギターを購入して練習している。
尚、アニメではギターもリョウから借りているのだがその品種はギブソンのレスポール・ジュニア……の、ペルハム・ブルーと呼ばれる限定カラー品
現在モノによってはプレミア価格が付いている代物を彼女は一体どうやって手に入れたんだろうか……。

再加入後にギターを始めたのでその腕前は下手っぴ。
メインはボーカルなのでギターをしないという選択もあるが、間奏の間手持ち無沙汰となるのがカッコ悪いという理由で練習している。
しかしプロ級のひとりが練習に付き合っていることもあって、その成長速度はすさまじい。
バンド加入からおよそ半年後の文化祭ライブのアクシデント発生時には、
咄嗟のアドリブでカバーできるようになっているなど、既に他のメンバーと遜色ない腕になったといっていいだろう。
しかも陽キャ生活を送りながらここまで成長したので、潜在的な才能という面では結束バンドピカイチかもしれない。

出典:ぼっち・ざ・ろっく!、5話『#5 飛べない魚』、2022年10月9日~12月25日まで放送。
CloverWorks、アニプレックス、芳文社、©はまじあき/芳文社・アニプレックス

一方ボーカルとしての歌唱力はカラオケで90後半をキープしているくらい上手い。
しかしカラオケ内の「上手い」と、バンドのボーカルとしての「上手い」はまた別の問題でもあり、
音程を気にすればいいカラオケと違い、ライブでは楽器の音に消されず遠くの客に聞こえるような声量をもとめられるため、その声量が喜多には足りていない。
また喜多は「歌詞の意味を理解して感情を乗せる」タイプの歌手のため、ひとりの陰キャな歌詞が理解できずにいたのも、歌がイマイチだった理由の一つ。

虹夏によると、ドラムの才能が虹夏よりもある可能性*1がある。
しかし虹夏がそれを喜多に伝えていない事もあって自覚していない。

人物

ひとりとは様々な部分が対照的な本物の陽キャ。
人と関わる事が好きで夏休みはたくさんの友達を遊びに出かけ、事あるごとにイソスタに投稿している。
友達思いでもあり、1年の夏休みひとりを誘わずに遊んだことで彼女を絶望させたと知り、冬休みはひとりの記憶が混濁するほど遊びに振り回した。
みんなで遊びに行くときはスポット巡りをしたり青春らしいことをすることにこだわるため、インドア派や集団行動が苦手な他の結束バンドのメンバーに不満を示すこともある。
ただ虹夏と違ってある程度意識して陽キャを維持しているタイプであり、勘違いで盛り上がる周囲を否定できずにドツボに嵌る、
イソスタ用の写真撮影の準備で汗だくになるなど、時折陽キャなりの苦労や本音が漏れ出る事も。

スタイルの方も対照的であり、巨乳であるひとりに対してこちらはド貧乳。
しかも水着を披露した際に、膨らみがないのに胸の中央に縦線がはいるほどの板ぶり。

思い立ったら考えるより先に行動するタイプ。
普段は周囲のクズ共が目立つために常識人ポジションに収まっているが、たまに暴走ともいえる程の予想もつかない事を起こす事もある。
物語の始まりであるひとりの結束バンド入りに繋がるバックレ行為に始まり、喜多の行動が発端となるエピソードは多い。
この傾向は周囲も認識しており、リョウ曰く「郁代はトンデモな行動をする人間」星歌曰く「喜多はたまに突飛な行動をする」との事。

盛んにイソスタに投稿するので、フォロワーも1万5000人いる中々の人気投稿者らしい。
その結果、結束バンドの公式トゥイッターの運営と広報を担当するSNS大臣に任命されている。
……とはいえ公式トゥイッターではバンドの話をするより喜多が自撮りして美容の話をする方が反応が良いので、実質美容アカになっている。
そのため作中路上ライブすると宣伝した際に「本当にバンドやってたんですか!?」と驚かれ、虹夏から怒られた。

友達も多く、勉強も運動もなんでもそつなくこなせる才能を持つ。
しかし何かに突出した才能がある訳でもなく、「普通に幸せ」である事に味気無さを感じるようになってしまう。
そんな時にリョウの路上ライブを見た時に、好みの容姿である事と「普通じゃない生活」を送っている事に憧れを抱き、上記のバンド加入に繋がった。

面食いであり、リョウとひとり(素顔)が好み。この事からカッコイイ系が好みと思われる。
また、オタク気質はなく、リョウに勧められてきららアニメを見た事があったが、
難民になるほどはまった虹夏に対して「不自然なほど女の子しか出てこない」と感想を抱き喜多は何が面白いのか理解できなかった。

結束バンドに入った経緯から分かるようにリョウのことを「娘になりたい」「貢ぎたい」と盲目に慕っていた。
しかし巻が進むごとにそういった一面は落ち着きを見せ始め、逆にひとりの方との絡みが増えている。
今でもリョウに彼氏疑惑があると取り乱すなど憧れ自体は残っているのだが、
バンド活動中にリョウの頭がカラカラだったり、喜多から買い取った多弦ベースを転売したりとリョウのダメな面を見続けて来たためだろうか?

ひとりのことはリョウたちと仲直りさせてくれた人という事もあり好感度が元々高かったが、文化祭ライブやお泊り会などを通してさらに親密になっていった。
1年時は別のクラスという事もありそこまで一緒にいる事はなかったものの、「後藤の生態に詳しい喜多博士」という異名を持つくらい行動が分かるようになっていた。
当初は「後藤さん」と呼んでいたひとりの事も、文化祭ライブ後からは「ひとりちゃん」と呼ぶようになっている。
ただし、ひとりの家にお泊りした際、ひとりの部屋の闇を垣間見たショックで好感度リセットが起きてしまい一時期「後藤さん」呼びに戻ってしまったが。
その後は「ごとりちゃん」→「ごひとりちゃん」→「ひとりちゃん」と徐々に関係性が修復してなんとか元に戻った。

なお、1年時は上記の通り「勉強も運動もなんでもそつなくこなせる」と言っていたが、
バンド活動が忙しくなったことと万年赤点のひとりの勉強を見ているうちにかなり成績が落ちたようで、2年時は普通に赤点を取って補習を受けている。
バンド以外にも友達と遊んだりSNS漬けになっていたのも原因なようだが。
もっともひとりとは違い、早々に追試は合格したのでまだマシな方ではある。

「きた いくよ」というダジャレのようなフルネームや、「郁代」という時代がかった名前にコンプレックスがあるため、周りには「喜多」と呼ぶように勧めている。
最初に名前を明かされた際には「誰でしょうねぇ…そんなしわしわネーム」とひとりと同じような顔面崩壊を起こして焦りまくっていたほど。
憧れのリョウから名前で呼ばれるというシチュエーションですら「やめてください」と本気で拒絶している。
なお、母久留代の登場で完全に昭和のレジェンド漫才師を彷彿させる名前となってしまった。

両親は父母共に公務員をしている。父親はノリのいい陽キャと言える性格でひとりが一目で「喜多ちゃんのお父さんだ」と認識できる程。
母親の久留代は真面目でお堅い性格だが、思い込みの激しさから突飛な行動をしがちなところは郁代に受け継がれている。

アニメでは陽キャムーブの際に出るキラキラした陽キャオーラが何かと強調されており、オーラを発すると「キターン」というSE(文字入り)が鳴る。
原作では文化祭回で美味しくなーれをする時に「きたきたきたきたきたきたーん♡」というSEが鳴っているため*2、そこから膨らませた要素だろうか。

アニメだと大分マイルドになっているが、ぼっちちゃんや虹夏への態度など節々でナチュラル鬼畜な挙動を見せる事がある。
結束バンドの面々が比較的おおらかでよかった。

余談

名前の由来は『ASIAN KUNG-FU GENERATION』の喜多建介氏から。

当初はひとり・虹夏・リョウの3人で物語を進める予定だったが、話が上手く回らなくなり、途中で急遽挿し込まれたキャラである。
そもそも4人グループのアジカンモチーフなのにメンバーが3人っていう時点で何故疑問を持たなかったのだろうか?と作者も自問自答している
初期構想では虹夏とリョウを取り合うややキツ目の性格を想定していたとか。

また、アニメのED3『なにが悪い』の映像で、喜多が人差し指で指さすシーンが、中指を立てているようにしか見えないと評判。
↓これが問題のシーンである。

出典:ぼっち・ざ・ろっく!、ED3『なにが悪い』、2022年10月9日~12月25日まで放送。
CloverWorks、アニプレックス、芳文社、©はまじあき/芳文社・アニプレックス

これがアイドルアニメとかスタンダードなきららアニメとかなら中指に見えることなどなかったのだろうが、
本作がロックを題材とするうえ、前話で廣井きくりが中指を立てるシーンがあったうえ、
ついでに同期のクソアニメで中指立てる歌を中の人が歌っていた事などから妙な説得力が生まれてしまい、作者やスタッフにもネタが認知されてしまう始末。

それだけに留まらず、
等、アニメ化に伴いやたらとネタ要素が増えてしまった。喜多ちゃんが何をした。


Wiki篭もりとしての成長って、つまり頑張ってることが伝わればいいと思うの。

その時に心から”頑張った”って言えるように、後悔しないようにしたくて。

だからランキングに乗る日まで、追記・修正よろしくお願いします。


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最終更新:2025年04月01日 00:29

*1 といってもカンニングのためにモールス信号の練習をしていた様子を見ての感想なので実際のところは不明。

*2 アニメではここも「キターン」になっている