真理野コウヤ

登録日:2011/12/17(土) 08:43:37
更新日:2025/05/05 Mon 13:14:48
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夢はでっかく!

世界チャンピオンだ!


真理野コウヤ(マリノ コウヤ)は、激闘!クラッシュギアTURBOの主人公。11歳の小学5年生。

声優は涼宮ハルヒの国木田などを務めている松元恵。

◇人物像

主人公らしく明るく少し抜けた性格の少年。
お人好しといえるほど他者を信じることができる心の持ち主であり、ガルダイーグルの必殺技をめぐるやり取りの中で人間不信になっていたキョウスケを立ち直らせた。

だが、アニメ序盤では捻くれている。と言うか完全なゆとりである。作中でも万願寺から「ただの腑抜け男」と言われている。

序盤ではクラッシュギアに対する熱意が完全に失われた状態であり、クラブの集まりにも平然と遅刻するほどだった。また、有名人である兄・真理野ユウヤに対し、尊敬の念とともに強いコンプレックスを抱いており、上記の捻くれた性格等も相まって視聴者からよく思われないことも。

ただし、それも尊敬する兄を失った悲しみと、周りからの(特に同世代の)兄を通して見ることへの反発心があったためであり、仕方のない面がある。

クラッシュギアを通じて様々な困難に立ち向かいそして乗り越えることで、ギアファイターとして、そして1人の人間として大きく成長していく。最終的には別人のような進化(もはや成長ではない)を遂げる。

最初の頃は良くも悪くも現代っ子なので多めに見てあげよう。

序盤の傾向からギアファイトが下手なように見られるが、それは単に練習していなかったためであり、実際、作中最強技の1つ『シャイニングソードブレイカー』を会得している。
バトルセンスも高い方で、相手の技を利用して必殺技を発動したり、上級リリースであるオーバースローでギアをリリースしている。


◇使用ギア


作中では『ガルダイーグル』『ガルダフェニックス』を愛機として使用。ギアパンクラチオンでは、『アークキャバリアー』を使用。
詳しくは激闘!クラッシュギアTURBOのクラッシュギアで。


◇必殺技



クラッシュギアを代表する必殺技。略称SSB。詳しいことはリンク先を。



◇作中での活躍(ネタバレあり)

序盤

第1話にて、所属していた『トビタクラブ』の先輩であった『万願寺タケシ』はコウヤ1人だけを残し突如クラブを離反。これを裏切りととらえたコウヤは失われていた闘志を取り戻し、彼に戦いを挑む。亡き兄のギア『ガルダイーグル』を持ち出し、万願寺ヒルズにて万願寺と対決する。結果は引き分け。

その後大会で決着をつける為と、クラブの存続の為に仲間を集めることに。
幼馴染の『花野カオル』がなし崩し的にマネージャーになった後、アンパンで『織座ジロウ』を釣ろうとするが失敗。
ギアファイトによって仲間に引き入れることには失敗するが、『飛田リリカ』に一目ぼれにしたことでジロウはメンバーに加わる。
その後もギアマスター『迅キョウスケ』、イケメン枠『丸目クロウド』を仲間に加えることに成功する。

ただし、ここまではほぼ勢いでやってきており、ギアファイトでもギアの性能と兄が施した完璧なセッティングのために何とかやってきていた。そのため次第に自身とメンバーとの実力差等を痛感させられていく。

そして市販のギアを用いたファイトでチンパンジーに負けたことで挫折、クラッシュギアを辞めようとする*1

その時、兄とともに世界大会に出場した元トビタクラブの『凪鳥シンゴ』と出会う。彼から兄・ユウヤの影の努力を聞き、同時に自身の努力不足を指摘される。そして兄の形見のスニーカーをかけ、凪鳥とギアファイトをすることに。
ここで初めてコウヤはクラッシュギアと向きあい、自分自身でセッティングしたガルダイーグルでファイト。その努力を認められ、兄のスニーカーを受け取る。このスニーカーは血豆の潰れた跡があり文字通り血のにじむような努力が窺われる一品だった。

そして万願寺との決着のために万願寺カップへの参加を決意。招待状をかけたファイト等がありながら万願寺カップへ。
色々ありながらも万願寺さんの温情でエキシビションマッチへの参加を認められ、そこで『マイティギアーズ』と対戦する。

「これに勝って万願寺と勝負」と意気込むが、マイティギアーズの前にトビタクラブメンバーは完全敗北を喫し、自身も万願寺に完敗する。

シャイニングソードブレイカー会得

敗北のショックから自身を含めたメンバーがクラッシュギアから一時離れるが、カオルの計らいで気分転換として北海道の親類の家に招かれる。このナイスマネジメントや北海道カップでの万願寺のファイトを見て、ギアファイトへの情熱を取り戻す。

そして万願寺に再戦するため、アジアカップへの出場を決意。そのために予選リーグの1つ、イリュージョンカップへ出場することに。

また、万願寺研究所にて判明したガルダイーグルの必殺技を会得するための特訓を開始。片鱗をつかむことに成功するが、最後の1ピースが足りなかった。

しかし、イリュージョンカップ決勝にてキョウスケの
「ファールラインを超えろ!剣は翼だ!」
というわかりやすいのかわかりにくいのかよくわからないアドバイスにより、必殺技『シャイニングソードブレイカー』を会得。
見事に勝利を収め、イリュージョンカップを制する。

しかし必殺技を会得したことによって元のゆとり+天狗となってしまう。
連勝するようになったことで取材が来るほどの注目を浴び、これまでの無気力状態の反動か増長するようになってしまう。ガルダイーグルの整備を怠るようになったばかりか、ジロウの肩の不調の件をなじるなど心無い言動まで見られ、チームに亀裂が入ってしまう。
予選リーグを勝ち進むものの、SSBを連投したことにガルダイーグルが耐え切れず、武闘館カップ準決勝後に大破してしまう。コウヤはようやく己の過ちに気づき、滂沱の涙を流すのであった……*2

ガルダフェニックス開発

愛機の大破で塞ぎ込んでしまうが、万願寺が話したユウヤの言葉で仲間同士の関わりを思い出し、決勝のマイティギアーズ戦でのジロウを応援。
第4試合まで長引き、コウヤがファイトすることに。そこでキョウスケが自分のギアよりも友情をとって制作した『ガルダフェニックス』を受け取る。*3
色々ありながらも使いこなし見事に勝利、アジアカップ進出を決める。

アジアカップ出場

アジアカップ会場のシンガポールで中国の『王虎』と出会い、仲良くなる。そして、兄・ユウヤと激闘を繰り広げた『キム・ヨンスン』の弟『キム・ヨンデ』と、屈折した思いでギアファイトする者同士での激闘があったり、『U-YA』と名乗る黒いガルダイーグルを使う少年のニュースを聞いたりしながら準決勝へと進む。
準決勝では王虎の所属する『四星虎団』と激突、王虎とファイトすることに。
しかし王虎に放ったSSBにより、王虎の野生の血を目覚めさせてしまう。

王虎とケンカ別れのようになりながら決勝戦に進出、万願寺との3度目のファイトへ。
激闘を繰り広げるが敗北、アジアチャンピオンの座は万願寺へ。

世界大会へ

アジアカップでは万願寺に敗北したが、GFAにより3位チームまでが世界大会へ出場できることとなり、トビタクラブも世界大会に出場できることとなる。
途中兄とともにガルダイーグルを制作した元トビタクラブのギアマスター『アレックス』と出会う。

世界大会では兄のライバル『ハインリッヒ』が所属していた『ヴァイスリッターズ』との激闘や四星虎団との再戦がありながらも1stステージを突破。

2ndステージではブラジルのチームであるクォ・バディスに所属する謎のギアファイター『U-YA』が出現。素性は不明ながら黒いガルダイーグルを使用し、シャイニングソードブレイカーを必殺技として繰り出す驚愕の人物であった。その正体を知り、絶望したことでギアの暗黒面に堕ちたコウヤは、対戦相手『モハメド』のギアを完全破壊する。

ギアを破壊するファイトを楽しいというコウヤへ、リリカさんが平手打ちとともに「そんな気持ちでギアファイトするのならクラッシュギアを辞めなさい!」と叱責。コウヤはクラッシュギアを辞め、クラブの仲間たちの前から姿を消してしまう。

ギアパンクラチオン参戦

失意の中失踪したコウヤは謎の青年『シェーン』と出会い、彼に導かれるままギアを破壊するショーファイト・ギアパンクラチオンを観戦。
そこで自分と同じく兄へのコンプレックスを持ち、そのことで豹変した少年、『ケイン』と出会う。

ケインを豹変させてしまったことへの罪滅ぼしとして彼とのファイトをシェーンにお願いされる。とりあえず受け入れ、彼が制作したダッシュ特化型ギア『アークキャバリアー』を使用して参加する。

ケインとのファイトの前、自分がファイトしてもケインは変わらないというコウヤに対し、シェーンはギアゴッドがクラッシュギアを作った理由を語りだす。

ギアゴッドがギアに託した、ファイトを通じた仲間同士の関わり、心のつながりを心に留めながらケインとファイト。もしかしたらなっていたかもしれない自分とファイトする中で自身を見つめなおし、ギアを通じて心を通わせる。

純粋にギアを通してぶつかり合うファイトを終えたコウヤは初めて「ギアファイトが楽しい」と心から感じる。今まで「兄のために」ファイトしてきたコウヤがついに自分の意志でクラッシュギアを始めた瞬間である。

再び世界大会へ

シェーンに別れを告げ、再びクラブへ合流。そこでアレックスと再会し、彼からU-YAの話を聞き、ユウヤの遺産のノートを受け取る。
準々決勝で野生の血に目覚めた王虎と激突、蘭芳たちの助けもあり、王虎を元に戻すことに成功、同時に彼らを明呉の元から解放することになる。

そして準決勝でU-YA(本名はカルロス)と激突。SSB同士の激闘を繰り広げる中、兄・ユウヤが憑依?したカルロスから、ガルダの戦い方をレクチャーされながらガルダ対決を勝利。決勝へ進出する。

途中、カルロスからのガルダイーグルの譲渡、王虎たちとの別れやハインリッヒとのファイトがありながら決勝の地、万願寺ヒルズへ。


そして、ついに万願寺との最終決戦。序盤から全開でぶつかり合うファイトの中、万願寺とギアを通じて心を通わせ、万願寺の思いを知り、互いを真のライバルと認め合い激突。

突如魔神英雄伝ワタルみたいなロボットが登場する激闘の末、鎧輝がリングアウト。コウヤが世界チャンピオンになった瞬間である。


何度も挫折し、しかしその度に多くを学び、成長してきた彼だからこそ、手に入れることができた頂点の座であろう。




夢はでっかく!追記・修正チャンピオンだ!

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最終更新:2025年05月05日 13:14

*1 この時使用されたギアには細工が施されており完全に実力で負けた訳ではなかったが、それを見抜けなかったのはコウヤの明確な落ち度であった

*2 その時のコウヤの号泣の場面では、声優の本気を垣間見ることができる。

*3 結果としてキョウスケは何の策もないままキシンとの再戦に挑むことになり、ディノスパルタンは大破。自分のギアを失うつらさを身をもって知ることとなる