叢雲工業(アリスギア)

登録日:2023/02/23 Thu 22:24:30
更新日:2024/11/24 Sun 00:02:01
所要時間:約 12 分で読めます




叢雲工業とは、ゲーム『アリス・ギア・アイギス』に登場する架空の工業系企業。

本項ではその関連人物も合わせて掲載する。





◆概要

日本系シャード大企業、ヤシマ重工の傘下企業。
スラスター関連の技術に強く、近年では高性能なドレスギアも多数製造販売している。
プレイアブルギアは無いが、ストーリー中では新技術を投入した最新鋭ギアを披露し、3Dモデルだけ登場している。

アリスギア関連企業としては珍しくない事だがアクトレス事務所の側面もある。
ストーリー開始時点での叢雲は東京シャードに於ける最大手アクトレス事務所でもあり、東京シャードに於けるシェアの4割を占めている。
メンバーの練度も非常に高く、他の民間アクトレスでは危険な大型ヴァイスを難なく撃破できる実力者を擁している。
アクトレススーツにも専用モデルが支給されている程。

一方、これはあくまで本社の話であり、外伝『朧月のレゴリス』の主人公らが属する「町田営業所」はかなり小規模であり、
事務所は雑居ビルの一室、メンバーは大型をどうこうできるような練度は無く、
保有ギアも専用ギアは無く、汎用(それもゲーム内ランクでは下級)ギアしか無い。

本編ストーリーに於ける、プレイヤー属する「成子坂製作所」の最初のライバルと言うべき存在であり、
叢雲工業が成子坂に買収を仕掛ける所から物語が始まる。





◆所属アクトレス

  • 吾妻楓 断罪大和撫子
    CV:安済知佳
夜露と並ぶもう一人の主人公。
叢雲工業チームのリーダーでありまとめ役。良くも悪くも生真面目な性格で、また悪や不正を強く嫌う。

ユニットとしては夜露と同様にライフル&両手剣の電撃属性。
夜露の得意ギアがライフルなのに対してこちらは両手剣で、また近接攻撃に特殊なモーションを多く持つ。
特にショットよりも弾速と射程に優れる衝撃波によりオールレンジで近接攻撃を行えるというのは強烈。
シューティングゲーム(斬撃)

詳細は個別項目参照。


  • 日向(ひむかい)リン ワイルド・ワイルド・ムードメーカー
    CV:井澤詩織
叢雲工業チームの一人。
天真爛漫、脳筋、単純、直情派、ハラペコ……と、端的に言ってアホの子
しかしアクトレスとしては一種の天才肌であり、凄まじい能力の持ち主。
体躯は小柄で細身だが途轍もない身体能力を持っており、彼女と行動を共にする事が多い怜などは偶にそれを忘れて大変な目に遭う。
全力で反復横跳びしたら残像で影分身の術を実現した
実は小柄といっても夜露と同じ156cmはあり、10代の女性としてみればそこまで小さい程ではない。
低身長なイメージは160cm代半ばの楓・怜が常に傍にいるために相対的に小さく見えるのが大きいと言える。つまり正しくはぺったん娘
兄2人、弟2人の男兄弟に囲まれて育っており、彼女を含めて皆バリバリの肉体派。兄は二人ともプロスポーツ選手である。

ユニットとしては焼夷属性、爆発的な近接攻撃力が持ち味。
トップスギアはシタラと同じグラップルアーム系で、衝撃波は遠くまで飛ばないもののザコ散らしとボス殺しの両方を担える。
夜露同様にHPが減ると短時間無敵になるパッシブスキルも持っており粘り強い。
SP技はパイルバンカーによる突貫、発生はやや遅いが一発で戦局を決めるほどのロマン砲。全力520%の決め台詞は彼女の代名詞である。

モチーフはイノシシと見られ、亥年だった2019年の正月には彼女の描き下ろしタイトルイラストが描かれた。
公式薄い本で描かれた設定画によると、現在でこそ小柄&なめらかボディであるが、開発段階では楓と同等の体形で髪も後ろでアップにした長髪だった。


  • 小鳥遊怜(たかなし れい) 孤高の調停役
    CV:ルゥ・ティン
叢雲工業チームの一人。叢雲チームの3人中、彼女のみ楓・リンより年下で現在高1である。
上記リンとは真反対の大人しく物静かなクール&ニヒル少女。
周囲よりも一歩引いた所からものを見る傾向にあり、皮肉屋、或いは冷めた性格。成子坂メンバーとも当初は壁を作っており中々打ち解けなかった。
後に夜露とは友人関係となり、同い年という事もあって彼女にしては珍しく名前を呼び捨てで呼ぶ仲となる。
またとある事情から「裏切り者」を激しく憎悪しており、劇中怪しい動きを見せていたあるキャラには警戒心を剥き出しにしていた。
一方で打ち解けた者に対してはしっかりと心を開く。特に隊長には最終的にデレデレになる
平素は年頃の女の子らしく、チームメンバーの二人とは休日にも仲良く外出したりしているが、
現役トップクラスの実力を持つ楓、天才肌なリンと比較して「凡人に過ぎない自分」を卑下するような面があり、自己評価は少々低め。

また履歴書でもうかがえる通りにかなりのおばあちゃん子でもある。
直接語られる事は少ないが、中学の制服やテレビカバーをお洒落な衣服に仕立て直す、FA;G用のミニチュア衣服を作るなど服飾の心得がある様子。
☆4の専用スーツはリンによって中学校のジャージとスク水のイメージが反映されている可能性を指摘されている。

ユニットとしては冷撃属性の属性攻撃力特化型。
スナイパーに近い挙動のバズーカ、高性能なギアスキルにパッシブスキルと、全体的に高バランスで揃っている。
開始時10秒でSPスキルが使用可能になる強力なパッシブスキルを覚える為、瞬発力も兼ね備える。自己評価の低さとは一体…。
モチーフは苗字に反して鷹と、弓道の弓と袴。但しあくまでモチーフであり怜が弓道を嗜んでいるとする描写は無い。



  • 一条綾香(いちじょう あやか) 自信過剰ツンデレお嬢様
    CV:小澤亜季
叢雲工業チームの一人にして中学生コンビの片割れ。
典型的な高飛車ツンデレお嬢様。
周囲の者に高圧的な態度を取るが、ただ尊大な性格なだけという訳ではなく、
これは「高貴なる者の務め(ノブレスオブリージュ)」の思想に則ったものであり、「自分は下々の者を守らねばならない」という責任感も併せ持つ。
また愛花等の友人の事は非常に大切に思っており、楓などの尊敬に値すると考えた者に対してはしっかりと敬意を払う。

ユニットとしては焼夷属性、デュアルと片手剣を得意とするゴリゴリの近接型。なお射撃攻撃の属性は全て実弾である。
上下ドレススキル共に攻撃型であり、開始10秒で自動的にSPスキルが使用可能になるパッシブスキルと相俟って全アクトレスでも飛び抜けた火力を持つ。

デザイナーの発言も加味して、ギアのモチーフは猫と騎士甲冑と思われる。トップスと専用アクセの形状はモロ猫耳である。


  • 相河愛花(あいかわ あいか) お花大好き純粋少女
    CV:大空直美
叢雲工業チームの一人にして中学生コンビの片割れ。
上記綾香とは真逆の気弱でおっとりとした優しい女の子。同じ声の某女子小学生委員長とその相方の関係性とほぼ同じ
実家は花屋を営んでおり、その為誕生花や花言葉など花に関する知識が豊富。
非常に涙腺が弱く、彼女に泣かれる度に綾香は大慌てする事になる。
またセンスと泣き声がかなり独特という面もある。

ユニットとしては電撃属性の支援型。
自身を含め味方の他のユニットのHPを回復させるスキルを多数持ち、サポートキャラに使用する事で長期戦での大きな助けとなる。
デザイナーによるとモチーフは羊。


  • 大関小結(おおぜき こゆい) マシュマロ管理栄養士
    CV:深田愛依
叢雲工業社員食堂の管理栄養士。出身は米どころだけに新潟シャード。
おっとりとした性格で、平素は非常に穏やかな人物。
しかし「食」、殊更「お米(ご飯)」には並々ならぬ拘りと情熱を持ち、ご飯をおかずにご飯を食べる事ができる「米人(こめびと)」である。
彼女と同じく大の米好きと公言する杏奈に対しては「所詮はアイドルのキャラ付け」と見做し、穏やかな口調ながら非常に強い敵愾心を向けていた。
他にも楓の料理に厳しい評価を下した重頼に対してもその顔を虎魚(オコゼ)と罵っているなど、見た目によらずかなり口が悪い
ただ初年度のテキストは全体的に毒舌だったこともあるのか、最近は鳴りを潜めている。
杏奈とも後に対面し彼女が本気でお米が大好きと知ってからは一転し、米人同士意気投合している。
他方、数少ない隊長を男性として意識しているらしい描写がある数少ないアクトレスの一人でもある。
2020年末の除夜の鐘イベントでは隊長との関係において自分が他のアクトレスより優勢だと驕っている事を指摘されていたりなど、やはり内面はしたたかなようだ。

炭水化物の大量摂取の代償故か、本編初登場時は物凄いデブだった
後のストーリー及びプレイアブルキャラとして使用する際はしっかり体型を絞って来ている……が、それ以降も度々食べ過ぎてはまた太っている。
この太った状態はイベント配布の専用アクセを付ける事で再現可能。彼女が主役のイベントで度々再配布されている。大分マニア向け
製作サイド曰く、「『ちょっとぽっちゃり目』位でも良かったのだが、半端に媚びずに思い切り太らせた(要約)」との事。

全キャラ屈指の巨乳の持ち主であり、公式曰く「果物」(≒Fruits→Fカップ?)
設定によるとゆみと同等のザルとの事で、見た目に寄らず超酒豪である。やはり米から作られる日本酒が好みな模様。

ユニットとしては重装な重力型。
攻撃とリカバリの両面を持つ長期戦向け。専用ギアの説明文によると、どれも何かしらの理由で改造元より重量増加している
名前の由来は相撲の番付の「大関」と「小結(こむすび)」と思われる。
専用モーションに力士特有の手刀を切る動作があったり、専用ギアのどっしりとしたゴツいフォルム、肌色の多いカラーリングは力士そのもの。
また和服風の専用スーツや前掛けの様なボトムスは「女将」、全体的にあしらわれる円筒形のパーツは米俵を思わせる造形である。
またラフ画によると専用アクセは三角巾+大黒天の帽子がモチーフとある事とスキル名から、モチーフは豊穣神とも考えられる。




◆町田事業所の所属アクトレス

  • 四月朔日水羽(わたぬき みずは)
『朧月のレゴリス』主人公。15歳。身長142cm。
猫耳のようなシルエットを形成する、アリスギアスタッフの言葉を借りるなら「生っぽくない」髪型が特徴的。
新調の低さと相俟って年齢の割り子供っぽい所が強いが、同時に元気に富んだ女の子。
しかしあるミッションの最中に偶然遭遇した大型ヴァイス、ケルベロストラウマを植え付けてしまう事となる。
そのせいで長らく「大型ヴァイス」全般に恐怖を抱くようになったものの、少しずつ時間経過や同僚たちの存在、カウンセリング会への顔出し等でトラウマの緩和を図っていっている。


  • 月守晴花(つくもり はるか)
町田事業所のアクトレス。22歳。身長161cm。
所属アクトレスとしては最年長というだけあり、町田事業所のまとめ役的存在。
アクトレスをしながらアクトレス能力が無くても働ける会社への就職活動を行っているが、中々決まらない(決められない)模様。


  • 長宗宵月(ながむね よづき)
町田事業所のアクトレス。13歳。身長148cm。
水羽が初めて出会った町田事業所の所属アクトレス。
大人びた、というよりとっけんどんにしてぶっきらぼうな態度が特徴的。
+ その過去
実はかつて同期の少女がヴァイス戦でのトラウマで事業所を去ってしまっており、町田事業所にいるのはそれへの無念があっての事だった。
…が、その「町田事業所勤務への執着(≒続けていれば友達が戻って来た時の居場所を残せる)」のせいで、町田事業所が「町田事業所」では無くなる事に決まった際、一時新事務所への加入やアクトレス活動続行を躊躇ってしまう。
だが離れようとするももやもやする中街にヴァイス襲撃があり、そこで水羽がカウンセリングに便乗して宵月の現状を教えた
かつての友達と再会。
ブランクによる能力低下がありつつも恐怖を乗り越え再びアクトレスの道を選んだ彼女に助けられると共に背を推され、改めて『Glitter』参加を決めている。

  • 若菜かな枝(わかな かなえ)
町田事業所の事務員。
受け付けから何まで、裏方業務を一人で纏めて担当する


  • 鍵谷夏綺(かぎや なつき)
町田事業所のエンジニア。24歳。
飄々とした態度の女性。ドレスハンガーを爆速で装着できるように魔改造するなど、
どこまで真面目やら不真面目やらという掴み処の無い人柄。


  • 野北市蔵(のきた いちぞう)
町田事業所の所長。50歳。
巻頭の解説文では「地位の割に扱いが軽い」とあるが、
中野の室江社長などと比べれば十分ボスらしい扱いとなっている。


◆余談

叢雲の主要メンバーはほぼ全員が立体化を果たしており、
楓、綾香、愛花はメガミデバイスで、怜はfigmaで、リンはデスクトップアーミーで立体化している。
現状、公式立体物が無いのは小結のみである。






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最終更新:2024年11月24日 00:02