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空想動物サファリパーク(ドラえもん)

登録日:2023/05/13 Sat 23:30:00
更新日:2026/06/27 Sat 08:27:00
所要時間:約 10 分で読めます




「空想動物サファリパーク」は、漫画ドラえもんに登場する施設。
てれびくん1981年12月号に「空想動物サファリパーク」の題で初掲載され、てんとう虫コミックス版26巻に収録されたエピソード「ユニコーンにのった」にて初登場している。


【概要】

22世紀の娯楽施設。
ユニコーンや竜といった空想上の動物・モンスターを遺伝子操作で再現した人工生物を放し飼いにしている動物園で、他の作品で例えるならば、ジュラシック・パークシリーズにおける恐竜を伝説上の怪物に変えたような施設
サファリクラフトと呼ばれる専用の乗り物に乗り込み、園内を遊覧する事ができる。
後のアニメ版(わさドラ版)のオリジナルエピソードでは、視聴者から募集したオリジナルの空想動物も登場している。

○サファリクラフト
空想動物サファリパークを遊覧するのに使用する小型の飛空艇。本来パークの遊覧はこれに乗ったままやるべきであり、原則園内に降りてはいけないらしい。
そこそこの大きさの乗り物だが、なんと定員がまさかの3人乗り。ドラえもん側が3人用ネタをブチかましたのは非常に珍しい。
操縦操作は結構複雑なのか、作中でスネ夫は全く運転できなかった。
ひみつ道具、というわりに作中では序盤であっさり大破してしまったため、原作では本来の動きはほとんど見られなかった。そのためか後述する空想動物サファリパークを舞台にしたアニメオリジナルのエピソードでは実際にクラフトを使用して園内を遊覧する様子が描かれている。

【登場したエピソード】

◇原作「ユニコーンにのった」

ある日静香が描いたユニコーンの絵を見た事が切っ掛けで、その場にいた静香とスネ夫に対してのび太「僕に懐いたユニコーンがいて、いつも乗り回して遊んだもんだ。」というのび太の恐竜の件を超えるとんでもないでまかせを言ってしまう。

その後自らの失策に気付いたのび太がダメ元でドラえもんに話を振ってみると…。

ユニコーンに乗りたいなんて言うんだよ。
いいとも!?

なんとまさかの承諾。涼しい顔のドラえもんが出したのは「サファリクラフト」と呼ばれる乗り物だった。宙に浮く小型の飛行艇のような乗り物で、これに乗ればいいと言う。しかしなんとこのサファリクラフト、まさかの3人乗りで2人までしか連れて行けないらしい(操縦できるのはドラえもんのみ)。くじ引きの結果は…。


当たり。
当たり。
はずれ。こ、こんな!!


はずれくじをひいてしまったのは不運ぶりが有名なのび太ではなく、まさかのスネ夫日頃の行いが出てしまったのか。クラフトに乗り込むのび太と静香を歯ぎしりしながら悔しそうに見るスネ夫。このままクラフトを見送るのかと思われたその時!


僕が乗るんだ!!


なんとスネ夫はドラえもんを突き飛ばし、クラフトに飛び乗るとそのまま勝手にクラフトを発車させてしまったのだ。不意を突かれて転倒したドラえもん、慌てて動き出したクラフトに飛びつこうとするも、クラフトは超空間へ消えてしまった後だった。

のび太たちを乗せたクラフトが出たのは、見たことのない景色に包まれた場所だった。いきなり空中へ投げ出された上まともな操縦者がいないクラフトはその場であっさりバランスを崩し、地面に墜落。3人とも幸いケガはなかったもののクラフトは大破、完全に使い物にならなくなってしまった。

こうして見たことの無い謎の場所に放り出されてしまったのび太と静香とスネ夫。
次々と出現する伝説の動物たち。
果たしてのび太たちの運命や如何に。

◇大山版「空想動物サファリパーク」

「ユニコーンにのった」がアニメ化。
  • メンバーにジャイアンが追加されているため、クラフトが4人乗りに。
  • 別世界感が強かった原作と異なり、サファリパークの風景が通常の森林に近い見た目になっている。
  • 登場する人魚のデザインが「瞳が描かれていない(黒塗りになっている)」など人外である事が示唆される見た目になっている。作中での行動は原作と変わりはない。
  • オチが大幅にカットされ、園長がサファリパークの動物について解説し、ジュゴンについて話をしたところで幕が下りる。そのため「スネ夫受難の締め括り」ではなく「一種の教材ビデオ」のような印象を受ける。馬糞にまみれるスネ夫も当然カット。

(ジュゴンについて)20世紀に帰ったら調べてみなさい。

◇大長編「のび太の日本誕生

直接施設の登場はしないものの、日本誕生に出てくるペガ、グリ、ドラコはエピローグでのび太の手を離れた後、空想動物サファリパークにて飼育されている事が触れられた。このサファリパークはタイムパトロールが各時代で保護した合成生物の類も受け入れているようだ。やっぱり、のび太と同じことを考える人は一定数いるのだろうか
ここでの施設名の再登場によって、22世紀の施設として固定された設定になった感がある。
また、この大長編によってドラえもんを代表する「架空の馬」のイメージがユニコーンからペガサスに変わった事*1もあり、これより後のアニメ版ではメインの動物がユニコーンからペガサスに変更されている*2

◇わさドラ版「空想動物サファリパーク」

「ユニコーンにのった」がわさドラ版で再アニメ化。
2009年2月27日に「スネ夫の誕生日スペシャル*3」と銘打って初放送。そのためか大山版や原作よりもスネ夫弄りが強く出ており、更にスネ夫が中心となった話作りになっている。

ボクちゃん、2月生まれなの。


◇大山版「空想動物サファリパークで大冒険」

1999年10月15日初放送。
「空想動物サファリパーク」を舞台にした完全アニメオリジナルの別エピソード。
改めて空想動物サファリパークに来たドラえもんたちだったが、なんと飼育されていた空想動物たちが超空間を通って過去の世界に逃げ出してしまった。ドラえもんたちは、逃げた動物たちの捕獲に挑む事に。

◇わさドラ版「空想動物サファリパークと約束の笛」

2016年3月11日初放送。
こちらも「空想動物サファリパーク」を舞台にした完全アニメオリジナルの別エピソード。
空想動物サファリパークで飼育員補助のアルバイトを始めたドラえもん。アルバイト中に起きた騒動と事件、そして動物たちとの絆を描く、ドラえもんが中心の話。
因みに、この話のオチはそのまま直後の映画(新・のび太の日本誕生)の宣伝用アニメーションにつながる、という凝った演出になっている*4


【余談】

  • エピソード「ユニコーンにのった」はスネ夫がメインを張るエピソードの一つだが、「スネ夫メイン回≒スネ夫受難回」の構図に沿った展開が全体に渡って繰り広げられる。次々に繰り出される動物たち、ジタバタするスネ夫、振り回されるのび太と静香の掛け合いが実に楽しい。
  • 夢だと言い張るスネ夫を引っ叩く場面では、真顔で人に拳を降り下ろす静香という非常にレアな(恐らく原作で唯一の)画が見られる。流石に正拳突きでは無かったが。未読の人は必見モノ。
  • ザ☆ドラえもんズ スペシャル』養成学校編第3巻では黄色かったころのドラえもんが空想動物サファリパークに向かっており、ペガ、ドラコ、グリが扉絵で登場している。
    なお、同エピソードによれば空想動物サファリパークは徹底した環境管理が行われているため、自然界に空想生物たちが逃げれば数日も持たずに病死する可能性があるとの事。
  • 作中で出てきた空想動物は、妖精はチョウチョから、人魚はジュゴンから作られたとされている。因みにジュゴンは大型の海棲哺乳類で、史実でも人魚に間違えられた可能性のある動物として知られている。
  • 登場した人魚は原作、アニメ版共に、明らかに女性を模した見た目でありながら上半身は全裸で胸は長髪で隠されている、という18禁ゲームに出てきそうな非常に際どいデザインで登場する。色々規制が厳しくなっていそうなわさドラ版でも同様。
  • 原作ではジャイアンは一切登場しない。アニメ版では登場しているため、出せなかった事情、理由は不明。まさかF先生がいつもとは異なる3人用ネタをやりたいがために省いても問題なさそうなジャイアンを抹消した、というのだろうか。



恐ろしさのあまり、追記、修正した。


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最終更新:2026年06月27日 08:27

*1 言うまでもなく、日本誕生のペガの影響だろう。

*2 ユニコーンも登場自体はする。

*3 現在、スネ夫の誕生日は2月中という設定が採用されている。日にちは不明。

*4 この話は丁度映画公開から1週間が経った頃に放送されている。