ここでは魔轟神獣デッキを組む上で非常に頼りになるカードを紹介していきたい。
1.魔獣の懐柔
魔獣の懐柔
通常魔法
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。
カード名が異なるレベル2以下の獣族の効果モンスター3体をデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は獣族以外のモンスターを特殊召喚できない。
散々しれっと紹介されてきた、何やらおかしなことしか書いていない一枚。
言わずと知れた魔轟神獣の救世主である。コイツの登場によりますます魔轟神の肩身が狭くなった。
このカードからケルベラルとレベル2の非チューナーモンスターを特殊召喚することによって、たった1枚からユニコールの特殊召喚が確定する。
ユニコールを出す以外にも他にも様々な使い方が可能な一枚であり、豊富な展開ルートを持つ。
1).魔獣の懐柔+神獣王バルバロス
魔獣の懐柔からチューナーを1体含むレベル2モンスター3体SS→バルバロスを妥協召喚(もちろん妥協召喚しなくてもいい)→チューナーとバルバロスで牙王SS→
残った2体のモンスターで三太夫をSS→三太夫効果で牙王と同じ攻撃力を持ったトークンSS
結果として牙王+三太夫+トークンとなり、3100+1000+3100=7200ダメージと致死ダメージ。
また、魔獣の懐柔から出したモンスターを利用してバルバロスの全体破壊効果を使用してもいいと、かなり柔軟に動くことができる。
2).魔獣の懐柔+サルベージウォリアー
魔獣の懐柔からヴァレリフォーン、レベル1獣族チューナー、ラッコアラをSS→ヴァレリフォーンをリリースしてサルベージウォリアーNS→サルベージウォリアー効果でヴァレリフォーン蘇生→
レベル1獣族チューナーとサルベージウォリアーでドゥローレンSS→ドゥローレン効果でラッコアラを手札に戻す(ドゥローレンの攻撃力が2500に)→ヴァレリフォーンの効果でラッコアラを捨てラッコアラSS→
ラッコアラ効果でドゥローレンの攻撃力1000アップ(ドゥローレンの攻撃力が3500に)→ラッコアラとヴァレリフォーンで三太夫SS→三太夫効果でドゥローレンと同じ攻撃力を持ったトークンSS
結果として、ドゥローレン+三太夫+トークンとなり、3500+1000+3500=8000ダメージとぴったり相手を倒せる。
サルベージウォリアーが重いのがネックと言えばネックだが、このようなワンキルルートも存在する。
3).魔獣の懐柔+ヴァイロン・プリズム
魔獣の懐柔からケルベラル、ノズチ、ラッコアラをSS→ヴァイロン・プリズムをNSし、ラッコアラと共にドゥローレンSS→
ヴァイロン・プリズムの効果でドゥローレンに装備→ドゥローレン効果でケルベラルとノズチを手札に戻す(ドゥローレンの攻撃力が3000に)→
ノズチ効果でケルベラルを捨てて両方をSSし、2体で三太夫をSS→三太夫効果でドゥローレンと同じ攻撃力を持ったトークンSS
結果として、ヴァイロン・プリズムを装備したドゥローレン+三太夫+トークンとなり、4000+1000+3000=8000ダメージとぴったり相手を倒せる。
魔轟神獣ともうまく絡められるコンボだが、ヴァイロン・プリズムが重たいといえば重たいか。
以上のようにたった一枚から様々なキルルート、そしてアドバンテージへとつながる手段を有する凶悪なカードである。
今後強くなりすぎて規制がかからないことを祈るばかりである。
2.森の聖獣 ヴァレリフォーン
森の聖獣 ヴァレリフォーン
チューナー・効果モンスター
星2/地属性/獣族/攻 400/守 900
「森の聖獣 ヴァレリフォーン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札を1枚捨て、「森の聖獣 ヴァレリフォーン」以外の自分の墓地のレベル2以下の獣族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
ご存知、魔轟神獣と書かれていないけどどう見ても魔轟神獣と一緒に使えとしか書かれていないカードである。
キャシーと森の聖獣 カラントーサやゼンマイニャンコのコンボは軽く意味不明であり、ヴァレリフォーンでキャシーを捨ててどちらかを特殊召喚するとなぜか相手の場が2枚吹き飛ぶ。
しかもこっちの場はヴァレリフォーンとレベル2獣族モンスターが揃っており、三太夫かレベル4シンクロの展開が確定している。
もしヴァレリフォーンが魔轟神獣だったらユニコールを出せたという点が本当に悔やまれる……。
無論、ガナシアを捨ててもケルベラルを捨てても活躍するカードである。
特にガナシアが手札、ケルベラルが墓地にある場合には、
ガナシアを捨てて墓地のケルベラルを蘇生→ケルベラルとガナシアでレイジオンを出して2ドロー→ヴァレリフォーンとレイジオンでレベル7シンクロモンスターSS
特にこの場合にはライトロード・アーク ミカエルが出せるため、除去しながら殴るのも可能。
レイジオンで引いたカードにエアーズロック・サンライズがあったら、更に展開することも可能である。
え、もしヴァレリフォーンが魔轟神獣だったらミカエルだけじゃなくてエンシェント・ホーリー・ワイバーンでのワンキルも視野に入ったじゃないかって? 本当にその通りである。
3.ライトロード・ハンター ライコウ
ライトロード・ハンター ライコウ
効果モンスター
星2/光属性/獣族/攻 200/守 100
リバース:フィールド上のカード1枚を選択して破壊できる。
自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。
ライトロードは魔轟神にとっては先輩にあたり、本当に古くからお世話になってきた存在である。
特にライコウは魔轟神獣と属性・種族・レベル全てが同じであり、
相手のカードを破壊しつつ墓地を肥やせるという効果が魔轟神にとって非常にありがたいことから、
常に構築の際に選択肢に入ってくるというまさに切っても切れない関係にある。
特に近年では子狸ぽんぽこ、三太夫、ヴァレリフォーンといったカードたちの登場によりその重要性が高まっている。
- 子狸ぽんぽこでデッキから直接セット可能になった。
- ルミナスからケルベラルを捨てつつライコウを呼び出せば三太夫が出せ、裁きの龍と合わせてワンキルが可能。
- ヴァレリフォーンの効果でライコウを裏守備で出してリバース効果を再利用するor三太夫やユニコールへつなげる。
決して派手な活躍をするカードでは無いのだが、常に魔轟神の痒いところに手が届くスーパーサブ的な役割のカードである。
4.No.64 古狸三太夫
No.64 古狸三太夫
エクシーズ・効果モンスター
ランク2/地属性/獣族/攻1000/守1000
獣族レベル2モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
自分フィールド上に「影武者狸トークン」(獣族・地・星1・攻?/守0)1体を特殊召喚する。
このトークンの攻撃力は、このトークンの特殊召喚時にフィールド上に存在する攻撃力が一番高いモンスターと同じ攻撃力になる。
自分フィールド上にこのカード以外の獣族モンスターが存在する限り、このカードは戦闘及びカードの効果では破壊されない。
詳しくは
こちら。
魔轟神獣が手にしたユニコールと並ぶ、もう一つの切り札とも言えるカード。
トークン生成能力が凄まじく強力であり、これ一本で戦えるだけの実力を有している。
エンシェント・ホーリー・ワイバーンと同じく、ワンキルを補助するカードであり、劣勢時には守りのカードにもなるナイスガイ。
特に三太夫*2が揃った時の硬さは相当なものである。
5.エアーズロック・サンライズ
エアーズロック・サンライズ
通常魔法
「エアーズロック・サンライズ」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地の獣族モンスター1体を対象として発動できる。
その獣族モンスターを特殊召喚し、
相手フィールドのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分の墓地の獣族・鳥獣族・植物族モンスターの数×200ダウンする。
獣族専用で自分の墓地限定の死者蘇生。
無論これだけでもやたらと強いのだが、どういう訳か相手のモンスターの攻撃力を下げる効果まで持ち合わせている。
魔獣の懐柔経由でモンスターを展開している場合には少なくとも3体以上のモンスターが墓地に落ちているはずであるため、
このカードでユニコールを場に戻すだけで2800ラインを軽々突破できるようになる。
また、攻撃力を変動させる効果は妹シャの切り札であるNo.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロと非常に相性がよく、
後述するチェーンドッグなどと組み合わせてランク4エクシーズ軸とする場合には、ドロー兼除去の要素をすんなりと組み込めるようになる。
6.チェーンドッグ
チェーンドッグ
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻1600/守1100
自分フィールド上に獣族モンスターが表側表示で2体存在する場合、このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚したこのカードはフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。
このカードをシンクロ素材とする場合、獣族モンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。
獣族モンスターの展開に特化した魔轟神獣を使用する場合にとても頼りになる相棒。
魔獣の懐柔の登場により簡単にユニコールを含む獣族モンスターを場に2体揃えられるため、余計に重要性が増したカードである。
ヴァレリフォーンで墓地に送るとそのまま展開ができて無駄がない。
「オーバーレイ・ユニットとして墓地に落ちた場合には除外されない」というインチキ臭い効果の仕様によって、墓地とフィールドを行ったり来たりするのが彼?の役目。
例えば、手札に魔獣の懐柔とレベル2獣族モンスターがいて、墓地にチェーンドッグが1枚ある場合には、
魔獣の懐柔から、ケルベラルと獣族レベル2モンスター2体をSS→ケルベラルと片方の獣族モンスターでユニコールをSS→墓地からチェーンドッグSS→
ユニコールとチェーンドッグで恐牙狼 ダイヤウルフSS→手札からレベル2獣族モンスターを召喚し、残ったモンスターと2体で三太夫SS→
三太夫と相手フィールドの場のカードを指定してダイヤウルフの効果を発動(墓地に落とすのは当然チェーンドッグ)→
墓地からチェーンドッグSS→三太夫の効果でダイヤウルフと同じ攻撃力のトークン生成→殴る(2000+1000+2000+1600=6600ダメージ)
といった展開パターンが可能。(三太夫は自身の効果でダイヤウルフによって破壊されない)
もちろん手札から展開されるレベル2モンスターによってはワンキルも視野に入る。
例えば、ラッコアラがいればダイヤウルフの攻撃力を3000にできるため、上記のコンボは8600ダメージとなる。
他にもついでにグリーンバブーン様が墓地にいたりすると、わざとダイヤウルフを破壊して特殊召喚させて殴る、といった芸当も可能。
墓地から特殊召喚可能なレベル4モンスターということで様々な使い方が考えられる面白いカードである。
7.幻獣の角
幻獣の角
通常罠
発動後このカードは攻撃力800ポイントアップの装備カードとなり、
自分フィールド上の獣族・獣戦士族モンスター1体に装備する。
装備モンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
ユニコールの打点の低さと手札調整を補う優秀な補助カード。
これによってユニコールは打点3100というブルーアイズすら一方的に殴り殺せる事になるとともに、簡単に手札を増やすことが可能となる。
また、三太夫が登場して以後は、三太夫のトークン生成効果を高めるという役割も持てるようになった。
最近のカードでは三太夫と合わせて魔轟神獣で採用しやすい神騎セイントレアにも対応している点がGoodである。
8.キャット・シャーク
エクシーズ・効果モンスター
ランク2/水属性/獣族/攻 500/守 500
レベル2モンスター×2
(1):このカードが水属性モンスターをX素材として持っている場合、このカードは戦闘では破壊されない。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、自分フィールドのランク4以下のXモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで元々の数値の倍にする。この効果は相手ターンでも発動できる。
魔獣の懐柔を擁する魔轟神獣にとっては待望のランク2獣族エクシーズモンスター。
ラッコアラをデッキに仕込んで魔獣の懐柔でサーチすることで、戦闘で破壊されない壁としての運用が可能となる。
三太夫と違って効果破壊されてしまう可能性がある一方で、トークンが破壊されてしまうと機能不全に陥る三太夫と比べると安定感があるといえる。
惜しむらくはユニコールを使うにあたって、攻守2倍の効果を使えないことである。
これがレベル4以下のSモンスターも対象になっていたら魔轟神獣も安泰であっただろうに……。