レッツゴー怪奇組

登録日:2023/08/14 Mon 12:44:14
更新日:2024/09/13 Fri 22:19:44
所要時間:約 8 分で読めます




レッツゴー怪奇組(かいきぐみ)とはオモコロで不定期連載されている漫画作品である。作者はビュー。

【概要】

主人公の男子高校生と「怪奇組」組長のメチャ子の周辺に起きる怪奇現象を題材とした1話完結型のギャグ漫画。
濃ゆいキャラクターたちと独特の言い回しが特徴。また、一部の回にはホラー描写があり、バラエティに富んでいる。
オモコロで全話掲載されており、既刊4巻。

同作者のネット漫画『関東怪奇組(かんとうかいきぐみ)』のリメイク的作品。
リメイク前より描き込みが著しく上がったほか、全体的にキャラがポンコツ化している。

◇怪奇組

幽霊や妖怪で構成される組合で人間を驚かせることを生業としている。
先代組長の死により娘のメチャ子が後を継いだが、後述の理由の為上手くいかずに殆どの構成員が彼女から離れていってしまった。
第46話時点で明確に怪奇組入りしているのは呪いの人形のみ(シャワー頭(のっぺらぼう)は不明)。

【登場人物】

なぜかレギュラー含めほとんどのキャラが本名不明。*1
また、1話完結という都合上、登場が1話だけというモブキャラが非常に多い。

以下の登場人物名は「【総勢81名】レッツゴー怪奇組・第一回キャラクター人気投票!」から。
なお、人気投票のエントリーはちゃんとキャラの立ったメンバーなのにモブを掻き集めたかのような名前の並ぶ異様な絵面になっていた。

・主人公

体格のいい学ラン姿の男子高校生。本名不詳。
幼少期からお化けの類が苦手で、遭遇すると思わず悲鳴を発する。
そういった面々に好かれる体質なのかどうかは不明だが、メチャ子の怪奇組再建のために人間側の協力者としての位置に収まる。
霊感の有無は不明。少なくとも霊の存在を知らされても見えないことが多々ある程度。
メチャ子に一方的にボコボコにされる印象が強いが体格相応のパワーはあり、素人の割にそれなりに喧嘩もできる。
激情家であること、ビビリでパニックになりやすいことから論理が飛躍し暴走迷走しがちで、
お化けと日常的に接するようになる前からお隣さんには「にいちゃん自身ヘン」と思われるほど奇行常習者。
怖がって避けてばかりの印象もあるが、あくまで自分が極度のビビリなだけの自覚はあるため、
害を為さない、そこまで度を越してないお化けに対しては比較的友好的で自分の立ち位置に悩んだヤカンにアドバイスを送ったりもした。
何よりも「道理の通らない」ことが嫌いで、その点に関しては人間だろうが苦手なお化けだろうが関係なく指摘するし食って掛かる男。
そのためもしかしたら助かるかもしれなかったり、変貌してしまった元人間であってもそもそもの行いのせいが原因なら協力せず、欠片も反省が見られないなら見捨てることも。
あっさりションベンもらすレベルの怖がりようなのに、むかっ腹が立てばお化け相手でも取っ組み合いにかかる変人ある意味平等な精神性を持ち、
なんやかんや相談に乗ったり相手を思いやってしまうためそうした向き合い方が怪奇組の面々から好かれやすいのだと推測されている。

周りはお化けばかりだが人間の友人もいるほか、お隣さんとも知り合いである。
実家は賃貸の一軒家で二階建て。自室はやけに物が少なく、メチャ子やパンティからは「独房みたい」とディスられている。
私物や押し付けられたものは押入れにあり、家具を置かない理由は本人曰く「死角が増えるから」。
家族構成は怪しい「アグネス・チャンの親知らず」「週刊日本の教頭」を押し付けてくる父親がいる。*2

「ハーッ!?」

彼の一番の特徴と言えば、悲鳴音。
上述のように読者からの呼称にも使われる程で主にお化けの類に遭遇すると発する。*3
ただし、その悲鳴の初出は第2話。第1話で急に振り向いたメチャ子を見た際に、下半身丸出しで 出した悲鳴は「おわーっ」


・メチャ子

怪奇組の現組長。パーマのかかった髪に大きく開いた四白眼でセーラー服を着ている。
「恐怖」の感情が理解できないため、受け継いだ怪奇組を腐らせてしまい、ド級のお化け嫌いである主人公の協力の元、恐怖を学んでいくことになる。
性格は至って冷静で感情を露にすることは無いが、容姿や能力を小馬鹿にされると途端に暴力的になる。
母親は先代組長の妻である口裂け女でその血を受け継いでおり、呪いの人形曰く「(本家も)『キレイじゃない』と返すと襲ってくるから暴力的になるんじゃない?」。*4
日常で接している分には変わった雰囲気というだけで地に足ついた普通の学生だが(下手すると主人公よりも)、
住んでる地域に除霊の札を貼られると調子を崩し、どうにも純粋な人間ではなかったり、幼少期に特殊な環境にいたらしいことが匂わされるなど、謎も多い。
霊感霊力ともに非常に高く、小さい霊なら無条件気味に使役することができる他、
メチャ子でも不可視の霊を察知して掴んだり、霊感の薄い人の目に映るようにする、“無念”にその辺の霊を混ぜて顕現させる、人間を別の物体に変えるetc…… など多芸多才。
物理的な腕っぷしも最強クラスで、襲いかかってきた霊や妖怪を涼しい顔で返り討ちにするのは朝飯前。
お化けに対しても同情的なことが多く、主人公が拒絶した相手でもなんとかしてやろうとすることもしばしば。
ただし、組長であることからあまり自分勝手が過ぎたり素行が悪すぎると「立場上手を貸せない」とのスタンスを取ることも。
主人公より冷静なことが多いが、才気煥発というわけではなく、たまに察しが悪くにぶい。

一度入った押し入れから出入りする能力を持っており、大抵のエピソードでは主人公の部屋の押し入れから登場するのがお約束。*5
メチャ子という名は本名ではなく、主人公が「メチャクチャするからメチャ子と呼ぶことにした」と語っているだけである。*6
セーラー服のデザインは主人公の学校の制服とは異なり、主人公の友人からはよその学校の女子と認識されているが、学校に通っているのかも含め私生活は主人公の近所に住んでいるらしいことが示唆される程度。


・呪いの人形

捨てられた人形。毒のある性格で先代の組長とは仲が良かったらしい。
対象の髪を伸ばすという地味な能力を持っている。人間への恨みからイタズラをしており、着合わせを逆にすることで封印されていた。
メチャ子に「組入りするなら絶対に見捨てない」と説得されて彼女の部下になる。
小言が多いものの主人公に助言することも多く、なんだかんだ面倒見のいい友人ポジションに。
人形ゆえに非力だが飛ぶことは可能。
幼児化したシュラ子にバラされても首だけで動くことが出来る。

・シュラ子

メチャ子の従姉妹。「人呼んでシュラ子」と名乗っているので本名ではない模様。
スタイルは良いが、ガサツで自己中心的な性格をしている。関西弁で話す。*7
組長の座を狙っており、メチャ子をあの手この手で倒そうとしている。
メチャ子と違って恐怖を理解している……が、粗暴なためメチャ子以上に人望がなく組長は望み薄。

ロリコンの魂が封印された玉を踏んでようじょになってしまった。

・ドッペルゲンガー

泥のような姿をした妖怪。何にも変身することが出来、彼が変身した姿を見ると死ぬ。*10
主人公のクラスメイトにボコられる等戦闘力は大したことがない。メチャ子のことが大好きで告白したが、彼女にフラれた過去を持つ。


・霊媒師のオッサン

迷彩服を着た坊主の中年男性。
胡散臭い雰囲気を出しているが実力は本物でシュラ子と協力関係にある。
初登場時に霊能力関係なしの現行犯で警察官に逮捕され、釈放されてからは穏便に過ごしている。

・ゆきんこ

傘を被っている水着の雪女。下ネタ好き。
一見すると可憐な少女だが、下品かつ誠意のないお調子者。
腹黒い性格で対立しているシュラ子とドッペルゲンガーの間に入り、面白ければいいと享楽的に楽しんでいる。
物理的に吹雪を生み出す強い能力の持ち主……だが自堕落なためロクに続けられない。
燃やされたりしても体の一部が残っていれば、寒い場所に行って再生することができる。

・友人と眼鏡

友人は坊主頭、眼鏡はオカルト研究会の部長。
どちらも主人公とは友好関係を築いており、お化けに振り回される主人公に対して引くことなく、登下校を共にする。
坊主頭のほうはのんきで調子が軽いが本を返し忘れたことを悔い、ミミズを慮って助けるなど懐の深い性格。


・かしまし女子

主人公のクラスメイト。人間キャラ唯一の女性レギュラーキャラである。
人面疽に取り憑かれてしまうが、メチャ子達によって助けられた。いつも皆から腫れ物扱いされているらしい。*11
この呼び名も人気投票で初めて設定されたものでそれまで読者からは初登場回で本人が名乗った「パンツの女」というあまりと言えばあんまりな呼び方をされていた。
その後も度々お化けに遭遇しており、主人公にやたらと絡んでくるようになる。

・復讐者

主人公と同じ学校に通っている男子生徒。元々は別の学校にいたが転校してきたようだ。
襟巻きの女の霊に憑りつかれており、その女を殺した「荊一郎」という名前の男を探している。
だいぶ雑な性格で何かしらで有名になっている男性=荊一郎と認識しており、獲物として鉄パイプを振り回す。


・お隣さん

主人公宅のお隣に住んでいる少女。
主人公のことは「にいちゃん」と呼んでおり、親しい間柄ではあるが奇行は気になるようだ。

・その他の怪異の皆さん

やかんやチャーハンなど様々なモノが意思を持って問題を起こしている。
話が進むにつれて慣れたのか主人公は突っ込まなくなった。


お化けや幽霊の苦手な方は追記、修正をお願いします。

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最終更新:2024年09月13日 22:19

*1 復讐者に自分の学生証を見せた主人公のように本編で明かされていないだけできちんとある模様。

*2 母親に関しては描写がない。主人公を起こしに来た「怪盗マザー」なる怪盗がいるが母親ではない。

*3 ただし、どんな状況でも出すわけではなく、生霊が入り込んだぬいぐるみの熊と遭遇した時は恐怖に対し、ぬいぐるみの可愛さと理不尽に対する怒りが勝り対処できている。

*4 その後、なんやかんやあってメチャ子に「キレイです」と返答して笑ったのだがマフラーで口元が隠れていたため、裂けていたかどうかは最後まで分からなかった

*5 押し入れに入った経緯はオモコロ掲載版では「友達だと言って家に入れてもらった」、単行本では「夜中の内に忍び込んだ」となっている。

*6 主人公とかしまし女子以外のキャラクターは総じて「組長」と呼んでいる。

*7 関西地方に住んでいるのかは不明だがドッペルゲンガーから「家すんごい遠くなかったっけ?」と言われていることから遠方にあるようだ。

*8 その影響かメチャ子のことまですっかり忘れており、傍から見ると単なる子供である。

*9 捨て台詞を吐いて去っていったのだが服はそのままだったのでメチャ子は「なんであんな格好なのにそんな気取ったことがいえるのか」と気にしていた。

*10 これは妖怪でも例外ではないらしく、幼児シュラ子に化けようとしたドッペルゲンガーに対してシュラ子から「化けとるとこ本人が見たら死ぬねんぞ!」と一喝されている。

*11 神隠し事件では初対面の他校の女子生徒にさも友人のように話しかけて引かれた。