あたしメリーさん。いま異世界にいるの……。(ライトノベル)

登録日：2023/08/27 (日) 11:42:00
更新日：2025/06/01 Sun 09:35:02
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「あたしメリーさん。わかったの。レベルをあげて元の世界に戻ってあなたの寝首を掻くの……」

『あたしメリーさん。いま異世界にいるの……。』とは「小説家になろう」に投稿され、モーニングスターブックス発行で商業化されたライトノベル。
著者は佐崎一路。既刊2巻。

⚫︎目次

概要
主な登場人物
用語

概要

有名な都市伝説のメリーさんがなろうでおなじみの異世界転移に巻き込まれてしまい、
ターゲットであった主人公と電話にて近況を報告たり適当な助言を受けたりしながら勇者として戦う、異世界＆都市伝説ギャグコメディー~~ギャグとコメディーって意味被ってません？~~
メリーさんのアホかわいい異世界冒険談がメインだが、その節々で種都市伝説などのオカルトやなろうの異世界モノあるあるネタを中核にしつつ、
小説、アニメ、漫画、特撮、ゲームなどのマニアックなパロディネタが満載な作風となっている。
ちなみに、メリーさんと接触した大半の人間は伝承通り~~主にメリーさんのせいで~~不幸になります。

佐保によりWebコミックガンマぷらす及びニコニコ静画にてコミック版の連載が開始され、そのあまりにもカオスな作風が一躍話題となった。

主な登場人物

【主人公】

メリーさん

元は主人公が所持していた外国製の人形であったが、上京時の荷物整理の際に処分したことで怪異化し、
都市伝説さながら上京した主人公の下へ向かおうとするが、辿り着く直前で隣人の儀式に巻き込まれて異世界転移。
そこで、「●纊aU●神の加護」と呼ばれる~~文字化けしている~~神の加護を持っていることが判明し、勇者として活動しながら元の世界に帰還する方法を探すようになる。
外見はロリ幼女だが、敵を包丁で刺殺するのを躊躇しなかったり外道な手口を平然と実行するなど、人格面にはかなり問題がある。
なお、当初こそ主人公をターゲットと見なしていたが、ある出来事をきっかけに勝手に彼氏扱いするようになった。

戦闘では主に包丁を使って攻撃する。
ステータスは普段の言動通り知能が悲しい程に低く、レベルを上げてもここだけは改善されることがない。
……その割には無駄に悪知恵だけは働き、実力で勝てない相手を姦計で社会的に抹殺したりしているのだが。

「内原平和」

本作の語り部にしてもう1人の主人公。読みは「ないばらひろかず」で、垂れ下がり気味のアホ毛が特徴の大学生。
受験日に高熱を出してしまい本命は軒並み全滅し、どうにか四次志望の大学に現役で合格して東京に上京してきたのだが、
荷物整理の際に捨てたメリーさん人形に憑りつかれてしまい狙われるも、メリーさんが隣人の儀式に巻き込まれて異世界転移したため、
暇つぶしついでにメリーさんの電話で異世界攻略にアドバイスするようになる。

非常に鈍感かつオカルトの実在を信じていない言動ばかり取り、メリーさんの話も「幼女の冗談」という態度で付き合っている
（メリーさんの電話も当初は「捨てた人形の納品書から住所を特定された！」という現実的な反応をしていた）。
住んでいる星雲荘の怪奇現象も「幻覚」「古いアパートだからこんなこともあるか」の一言で片づけ、
おまけに実家は宮城の辺境の田舎育ちなため、幽霊やそれ以外の超常的存在や現象を見ても、
「都会の常識か？」と頓珍漢な発言をするなど、わざとやっているとしか思えないくらい非日常な出来事に鈍い反応をする。

【日本】

管理人

星雲荘の管理人の女性で、『UMA』と書かれたエプロンが特徴。
その正体は地球外生命体で、平和には「いつも金魚鉢被っている変わった人」と思われている他（実際には「万能機（アルメヒティヒラー）」と呼ばれる生命維持・解析・攻撃・防御など多目的な標準装備）、
「主人(マスター)はここ(地球)にいないけどいつも遠いそら(宇宙)の果てから私を見守って(監視して)いますの」という言い回しから未亡人と思われている。

地縛霊

元は過去の星雲荘の入居者だったが、ガス漏れによる一酸化炭素中毒で死亡して地縛霊と化した女性。
御札で活動を抑制されていたが、前の入居者のポスターの剥がし損ないか何かと勘違いした平和が御札を剥がしたため復活。
先住権を主張して自分が住んでいた部屋の入居者を祟ったり追い出したりしていたが、
平和には「幻覚」とみなされて存在自体を否定された上に無視され続け、霊障も上述した通り「古いアパートだからか（意訳）」という反応で怖がりもしないため、
次第に彼に自分が幻覚ではなく霊だと認めさせることにばかり固執するようになる。

隣人達

星雲荘に住む平和のお隣さん達。
その正体はクトゥルーを崇拝する邪教集団で、星雲荘に辿り着いた直後のメリーさんを邪神の生贄にしようと儀式を決行し、
その末に異世界転移させてしまった。出番は少ないが、物語の発端となった存在。

「神々廻＝〈漆黒の翼(バルムンクフェザリオン)〉＝樺音」

本名は佐藤華子。
平和が通う大学のサークル「超常現象研究会」の部長。
見た目だけならナイスバディの美人で成績もいい裕福な家庭出身のお嬢様なのだが、
右目を眼帯で覆い、左手を包帯で巻き、ゴスロリ衣装を普段着にしている痛い人。
四人姉妹で「雪子」「月子」「里緒」という姉妹がいる。
他の姉妹が霊感持ちだが自分のみ霊的存在を見たことが無く、自他共々姉妹唯一の霊感ゼロ凡人と思っているが、
実際には近付くだけで質の悪い霊が浄化されて強い怪異も近付かない程の姉妹の中で最強の霊能力者なため、
怪異を見る機会に恵まれていないだけである。

ヤマザキ

平和と同じ大学の学生。生粋のオタク。

「ドロンパ」

平和と同じ大学のオタク趣味の留学生。上記の名前は本名を覚える気が無い平和が適当に呼んでいるもの。

ワタナベ

平和と同じ大学の学生。かなりのイケメンの青年。
濃い連中ばかりの平和の周囲の人間の中では珍しく常識人だったが……。

「野村真李」

平和の従妹にして義妹。
時折、背中から蝙蝠っぽい黒翼とスカートの下から先端がスペード型に尖った黒い尻尾を垂らした悪魔のような姿を見せるが……？

【異世界】

「オリーヴ＝〈深淵なる魔女(デイープソーサリスト)〉＝トゥサ」

本名は佐藤里緒。名前を逆にした「オリウトサ」→「オリーヴ・トゥサ」と名乗っているが、
メリーさんと同じく日本から転移してきた生粋の日本人。
元の世界に戻る方法を模索するべく、自分と同郷のメリーさんと行動を共にするが、
フリーダムなメリーさんに振り回される羽目になる。
生まれつき霊感が強く、幼少期から悪霊や超常現象に遭っては辛い思いをしていたらしいが、
悪霊や超常現象の上位互換のメリーさんには恐れることなく接しており、
作者からも「こいつ（メリーさん）の存在はオリーヴの中でどういうジャンルなのか」とツッコまれている。

ガメリントヴルム

通称「ガメリン」。
メリーさんが拾った卵から産まれたドラゴンで、刷り込みでメリーさんに懐いたため荷馬代わりになる。
名前通り亀のような見た目で甲羅を備え手足から火を噴いて飛ぶ。かなりの悪食。

「ローラ・アミーホ」
「エマ・アミーホ」

借金のカタに親に売られてメリーさんに買われた姉妹。
姉妹で相互に精神感応術（テレパシー）が使える能力を持つ。

スズカ＝サオトメ

日本から舞台の世界に生まれ変わった異世界転生者。前世は名古屋育ち。
本来の姿は白狐だが、狐耳で美少女のなケモミミ娘の姿に化身している。

メリーさん被害者の会のみなさん

【その他】

「●纊aU●神」

メリーさんのステータス欄にて加護を与えていると確認できる謎の存在。
●纊aU●神とはメリーさんのステータス欄に表示されている「仮の名称」だが、表記自体がまんまこのように文字化けしているため日本の存在なのか異世界の存在なのかも不明。
胡散臭いのとメリーさんの所業からして真っ当な神が加護を与えるとは考え難いので、平和からは神じゃなくて悪魔なのではとツッコまれているのだが……？

用語

異世界

メリーさんが転移した異世界。
一見剣と魔法のファンタジーの世界に見えるが、仮想通貨が普及しているなど割と文明水準は高い（ただし電話という概念はまだ無い）。

星雲荘

平和が入居しているアパート。
見た目はただの古いアパートだが、実際は地球外生命体や超常的存在が跋扈する魔境。
平和の大学でも心霊スポットとして有名な物件と名前だけは知られている。
度々ポーズが変わる二宮金次郎像が外にある。

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最終更新：2025年06月01日 09:35

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