Battle Spirits Saga

登録日:2023/09/18 Mon 19:42:33
更新日:2024/03/13 Wed 22:10:43
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“怒るのではなく喜ぼう、タイムラインは書き換えられ続けている。

我々は過ちを正してはいないが、新たな発見を共有している。”
– J.J. Jenkins


Battle Spirits Sagaとは、バンダイが北米・欧米で2023年より販売しているトレーディングカードゲーム(TCG)である。
通称はBSSなど。
現状、『バトルスピリッツ サーガブレイヴ』とは特に関係はない。


【概要】



元々は本家『バトルスピリッツ』が2009年に海外展開されていたのだが、宣伝不足かデュエマ然り国産TCGはあまりシェアを伸ばせないジンクス故か鳴かず飛ばずで終了してしまう。

そこで海外向けにルール・カード効果の一部変更やイラストの刷新などを行い、より海外向けに仕上げたのが当TCGである。

【デザイン】



海外産TCGらしく、イラストの線は細めで色の塗り方も厚塗り。
カード枠もレイアウトはさほど変わっていないものの、枠自体の形状は大幅に変わっている。

コア・ソウルコアのデザインも刷新されており、より形状が角ばり、かつ立体的な物となった。
具体的には通常コアが切頂八面体で色が濃くなっており、ソウルコアは正十二面体で縁取りの代わりにラメが入るようになった。

【ルール】



ソウルコア導入後の日本版のルールをベースにしており、殆ど変わっていないがデッキと同名カードの上限枚数が変化しており、それぞれ「50枚以上」、「同名カードは4枚まで」となった。

また、マリガンも実装されており、しなかった方には1ドローのボーナスが付く。

属性についてはリリース当初は赤・白・黄・紫の4種が登場しており、ストーリーには属性に対応した6つの王国が描写されている為、初期の日本版同様後から追加されていくものと思われる。
その後、第二弾にて緑、第三弾にて青が実装され、国内版とは順番が違うものの6属性全てが揃った。

また、第一弾からバーストや激突が登場しており、日本版の同時期よりもかなりスリリングなゲームに仕上がっている。

【ストーリー】



現状メディア展開等はない為、ここでは背景ストーリーのあらすじについて記す。

赤・紫・白・黄・緑・青の6つの国からなるこの世界は争いによって荒れ果てていた。
しかし250年前、「ケイ」という英雄が現れ、世界を1つの帝国へとまとめ上げた。

しかし歴史が証明している通り、平和は長くは続かない。
法と秩序は歪み、権力の腐敗が起こり、一つの時代は終わろうとしていた─


帝国暦252年、世界は前代未聞の危機に直面していた。
建物を粉砕し、世界を炎に包むような、こぶし大の輝く赤き宝石が雨のごとく空から降ってきた。
だが、問題は破壊のスパンではなく、石の性質にあった。
数年の研究の末、これらの石はエネルギーの濃密体と認識され、“ソウルコア”と名付けられた。
ソウルコアがスピリットに接触する際、エネルギーがそのスピリットに注がれる。
スピリットがこのエネルギーに耐えれば、今までにない力を発揮するだろう。
しかし、当時のほとんどのスピリットはエネルギーに圧倒され、崩壊した。
赤き宝石の豪雨は恐怖と絶望の両方の自然災害として記録された。

その時代の注目すべき歴史的な出来事は、赤き宝石の豪雨─〈スタルハボック豪雨〉だけではなかった。
災害によって引き起こされた混乱を利用し、紫の国は赤の国に侵攻することで帝国に宣戦布告した。
侵攻の主導者はクイン・メドゥーク。
赤の国軍を率いるは、当時世界で最も尊敬されていた雷皇龍ジークヴルムであった。
メドゥークが奇襲を仕掛けたものの、ジークヴルムはソウルコアを使ってノヴァ形態へ進化し、臆することなく戦いを挑む。
この戦いの結果は計り知れない影響をもたらした。

一連の紫の国の反乱と共に、帝国の250年間の平和は完全に崩壊した。
歴史家は、英雄の再臨に至るまでの年月を、それを引き起こした自然災害以後、〈スタルハボック時代〉と呼んだ。
この戦争の時代に戦った数多くの偉人たちの歴史から得たエピソードで、この興味深い時代を深く紐解いていこう。


パラレルと言う事なのか、覇王編に登場したケイの統治の元、剣刃編に登場したメドュークと比較的初期の出身であるジークヴルムが戦っていたりとかなり時系列があやふや。
その分意外なスピリットの活躍が期待できる。

【商品展開】



『デジモンカードゲーム』など、先んじて展開したバンダイ産TCGとは違って、最初のブースターパックと同時に属性4つのスターターデッキを販売し、残りは続くブースターと同時に一つずつ発売する変則的な構成をとる。
4つの属性のスターターを同時発売するという点は『Onepiece CardGame』同様だが、エキスパンションまで同時発売というのは他のバンダイ製TCGでは前例を見ない。

コアの単品売りは現状、第一弾ブースターパック二つと限定プロモカード2枚との抱き合わせとなったが、ソウルコア1個+通常コア15個と1個多くなった。
抱き合わせととるかお得ととるかはあなた次第。

変わったところではケイとその相棒マナカのかつての冒険を描いた「ロアセット」が登場。
収録カード自体はマナカの「神殺し」の異名を反映してか日本版で「系統:虚神」に当たるカードへのメタ効果を活用するものだったりと癖の強い物が多い。

【大会】



これまた海外産TCGらしく賞金の用意された大型大会が予定されている。
その総額なんと10億米ドル
その他景品のサプライ品もかなり豪華。

【余談】



カードサイズは近年のバンダイから販売されているTCG同様レギュラーサイズとなった。
国内のバトスピカードとは物理的にも混ぜて遊ぶことは出来ないので注意。

追記・修正はブレイドラ(未実装)からコアを確保してからお願いします。

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最終更新:2024年03月13日 22:10