廃深2

登録日:2023/09/28 Thu 00:09:52
更新日:2024/12/11 Wed 05:38:08
所要時間:約 6 分で読めます





この狂気からは逃げられない


廃深(はいしん)2』とは、qureateから発売されたNintendo Switch向けのゲーム。
2023年9月21日発売。ダウンロード専用タイトルで価格は3480円。
Steam版は同年10月6日に発売。

【概要】


2021年に発売された『廃深』の続編で、ジャンルはサバイバルホラーアクションADV。
前作と同じく、「配信」との掛詞になっているタイトルの通り、動画配信で廃墟を訪れた主人公達を狙う謎の着ぐるみから逃げ隠れしながら閉ざされた廃墟からの脱出を目指すホラーゲームである。

前作をプレイ済みのユーザーには説明するまでも無いが、本作もやはり怖いだけでなくエロい。
相変わらず探索の過程でパンツやら胸やら尻やらが見え放題。もはや隠れるつもりなどないのではと疑いたくなる「頭隠して尻隠さず」を地で行く隠れ方までしてくれるが、何故か見逃してもらえる。
とは言え、本作ではエロばかりではなくシナリオにも力が注がれており、キャラクターのバックボーンや心理描写をサイドストーリーとして読むことが出来る。
勿論ホラー要素も手は抜かれていないが、「それでも俺は怖くないよ」と断言できるほど度胸に自信のある方は家族の集まるリビングのテレビでプレイしてみよう。
……きっとどんなホラーゲームよりもスリリングな体験が出来る。

世界観や舞台となる土地は前作から引き継がれている一方でメインキャラは一新されており、ストーリーにも直接的な繋がりは無い。
そのため前作をプレイしていなくとも気兼ねなく遊ぶことが出来る作りになっているが、前作を知っているとより楽しめるネタが盛り込まれている。

システム面に関しても大幅に変更が加えられており、その中でも特に大きなものがキャラクターの切り替え。
前作におけるキャラクターの切り替えは好きなキャラを操作出来る以上の意味を持たなかったが、本作では三人の主人公が各々別行動をするという設定から操作キャラクターに応じて探索エリアも切り替わる仕様となっている。
その他、敵に追われていない状態でも自由にダッシュが可能になっている等改良点が多いため、まず本作を遊んでから前作にも手を出してみるという流れだとあちらで色々と不便に感じてしまう点が多いかもしれない。


【あらすじ】


動画配信グループ『ひまちゃんねる』を運営する愛月 陽葵(あいつき ひまり)と仲間の柊 藍那(ひいらぎ あいな)、姫宮 雅(ひめみや みやび)。
人気配信者を夢見る陽葵はバズる動画を撮影するべく藍那と雅を引き連れ、廃墟と化したショッピングモール『堵替塚ハッピーウェイ』を訪れる。
意気揚々と廃墟内を探索したものの期待に反して何も起きることはなく落胆する陽葵達であったが、そんな三人の前に謎のサルの着ぐるみが姿を現す。
突然の出来事にただただ恐怖するばかりの陽葵達に襲いかかる着ぐるみ。
なす術もなく着ぐるみに連れ去られた陽葵達はそれぞれ廃墟内の別々のフロアに監禁されてしまうのだった……。
離れ離れとなった三人は誰一人欠けることなく廃墟から脱出することが出来るのだろうか。


【登場人物】


キャラクターデザインは前作に引き続き乾和音が担当。

  • 愛月 陽葵(CV.Lynn)
主人公の一人。赤髪を肩まで伸ばした活発な印象の女子大生。
動画配信グループ『ひまちゃんねる』の管理人として人気配信者の仲間入りすべく日々動画作りに勤しんでいる……が、登録者数は千人程度といまいち伸び悩んでいる。
ポジティブ且つ猪突猛進な性格だが、自身がその他大勢の一人でしかないという劣等感を内に秘めている。
動画配信者としてデビューしたのも特別な存在になりたいという願望と『ななちゃんねる』への憧れから。
前作の美桜のような常人離れしたメンタルは持たない普通の人間だが、それでも後ろ向きになりがちな藍那と雅を引っ張って廃墟からの脱出を目指す。
下着はピンク。サテンなのかテカってる。

  • 柊 藍那(CV.真野あゆみ)
主人公の一人。髪も肌も白いインドア派で陽葵と雅の一学年後輩。
パソコンに強いことから『ひまちゃんねる』の動画編集を一手に引き受けているほか、レトロなゲームやガジェットにも詳しいオタク気質。
普段こそ淡々としていて感情を表に出さないタイプだが、混乱したらぐるぐる目になりレトロガジェットを見つけるとテンションが上がって目がしいたけになるなど、実際は作中で一番表情豊か。
実は過去の経験から仲間に裏切られることを極度に恐れており、そのため陽葵と雅のことは実の姉のように慕ってはいる一方、未だ心の底からは信用出来ずにいる。
下着はに白の水玉。上半身はジャージでガードが硬いのに下はミニスカなのでガバガバ。

主人公の一人。金髪ロングでボインなお嬢様。
『ひまちゃんねる』の常識人枠として暴走しがちな陽葵やマイペースな藍那をまとめているが、セレブな育ちゆえに世間に疎いところがある。
裕福な家庭の末っ子で何一つ不自由なことなく生きてきた反面、家族からの愛情には飢えている。
特に母親に対しては歪なマザーコンプレックスを抱いており、過去にはそれが原因でとある行動に走っている。
そんな境遇から陽葵と藍那が家族の話題で盛り上がる度に曇る。とにかく曇る。
下着は。何がとは言わないがちゃんと透けるのでご安心ください。

  • サルの着ぐるみ
廃墟内で陽葵達を追いかけ回す謎の着ぐるみ。
本物のサルのような鳴き声を出したり口の中には鋭い牙が無数に生えていたりするが着ぐるみ。絶対に着ぐるみ。
『堵替塚ハッピーウェイ』のマスコットキャラクターである『ハッピーモンスター』がモデルらしい。
ナタを片手に黙々と追いかけてきた前作の豚と比べて表情や動きにどこか愛嬌を感じなくもないが、サルだけあって足が非常に速いうえに時折フェイントをかけてくる知能も有している。
近くにいる際には「ウキャキャッ」と左右どちらかから鳴き声がするので意識すると逃げやすいかもしれない。
ネクタイはにバナナのワンポイント。下着は履いてない。

前作主人公にして陽葵が憧れる『ななちゃんねる』の面々。
大人しくて引っ込み思案だが肝の据わったメンタルお化け。
二十代とは思えないほどロリロリした腹黒。
凛としたクール美人だけどホラー耐性ゼロのポンコツ。
そんなギャップ萌え三人組。
前作では登録者数一万人程度の中堅配信者であったが、とある動画をきっかけに現在は登録者数が十万人を超えている。
予想外の躍進を喜ぶ反面、次はどんな動画をアップするべきなのかと悩んでいるようで……。
ちなみに前作だと「ななチャンネル」だが本作では「ななちゃんねる」。本作の公式サイトでも前者の表記なので恐らく本来はそちらが正しいのだろう。


【その他】


エンディングはバッド五種類にトゥルーを合わせた計六種類。
チャプター2の終盤、先の選択でエンディングが分岐するためセーブを推奨するメッセージが表示される親切設計
……なのだが、実はプレイ状況によってはその時点では既に辿り着けなくなっているエンディングも存在する。
分岐の条件自体は前作に比べると分かりやすく、最初からトゥルーエンドを迎えることも恐らくそれほど難しくはない。
前作ではシンプルに主人公達が犠牲になるという悲劇的な結末が多かったが、本作のバッドエンドは若干趣が異なっている。

前作同様に一度クリアした後はタイトル画面からイベントスチルやエンディングを見返すことが可能になる。
ベースとなるイラストしか表示されなかった前作と異なり、本作では差分まで確認することが出来る。

2023年に発売された『俺の有休恋物語』のオマケ要素であるメンコ収集にて陽葵が本作に先行する形で登場していた。パンツ丸出しで。
名前が伏せられていたため一部ではメンコちゃんだのピンクパンツの娘だの呼ばれていたりいなかったり。
ちなみにこちらの作品は廃深シリーズと世界観が同じである。
センチメンタルデスループ』では明音が「変なサルのキャラクター」が描かれたクラッカーを持っていたが関連は不明。


追記・修正は配信者の悲鳴に耳を澄ませながらお願いします。


ウキャキャッ

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最終更新:2024年12月11日 05:38