ビーメラ星(宇宙戦艦ヤマト)

登録日:2023/11/12 (曜日) 11:10:00
更新日:2024/10/08 Tue 18:36:28
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ビーメラ星はTVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』に登場する架空の惑星。

【概要】

登場するのは16話「ビーメラ星、地下牢の死刑囚!!」
バラン星を目指すヤマトの航路上にあった惑星で、ガミラスの植民地にされている惑星のひとつ。
星全体がジャングルに覆われた自然豊かな惑星で……あれ?ガミラスは地球より近いこの星に移住すればよいのでは?

この頃、ヤマトは手持ちの食料が不足気味になっており、たどり着いたビーメラ星で食料補給を考える。
まず探査のために森雪がアナライザーとともに探索艇で惑星に降りるが、森雪に好意を持つアナライザーが「ボクと結婚してクダサイ」と唐突に告白したために雪は操縦を誤ってジャングルに墜落してしまう。

しかもビーメラ星には現住の知的生命体が生息しており、雪とアナライザーは囚われてしまう。

  • ビーメラ星人
ビーメラ星の人間型知的先住民。
蜂のような特徴を持つ昆虫人間型生命体。ドワォな漫画に登場する侵略者とは関係ない
頭部に触角を持ち、背中に羽根を持ち、地球人から見たら異形の生命体ではあるが、彼らの言語を持ち、立派に文明的な生命体である。
しかしその文明レベルは地球で言う縄文時代に毛が生えた程度のもので、洞窟に住み、武器はくらいしかない。
蜂のように女王によって支配されており、護衛の戦士と、一般人に分かれている。

当然ながらガミラスに抗う術はなく完全に隷属を余儀なくされていた。
しかし文明レベルが低すぎるビーメラ星人を奴隷にしても使い道がないのか、惑星にガミラス人の管理者などは住んでおらず、統治は女王に一任されている。
その代わりにビーメラ星人は体内に地球の蜂と同じくローヤルエキスという栄養価の高い液体を持っており、定期的にガミラスにローヤルエキスを献上する義務を負わされていた。
抽出作業は巨大な石臼に生きたまま囚人を突き落とし、さらに人力で挽き潰す事で行われ、無論ローヤルエキスを搾り取られたビーメラ星人は蜂同様に死ぬ。
もちろん当のビーメラ星人達にとっても苦役そのものであり、囚人を石臼に突き落とす担当の看守は「こうしないとワシらは生きて行けないんだ」と謝罪しながら作業を行っていた。

またこの点、コミカライズ版ではガミラスは人間も捕食する肉食性歩行ブドウなるものを保有しており、これに地球人を食わせて作ったワインを味わいたいという描写があったので、ガミラス人は植民地の住民を奴隷化するだけでなく食料とすることを当たり前とする文化を持っていることがわかる。
そりゃ雪も「ガミラス人はケダモノ」とも言いたくなるわ。

女王はガミラスに恐怖し、完全に服従して住民のローヤルエキスを差し出していた。
なおガミラスとの連絡はガミラスから貸し出された通信機で、惑星外のタックス徴税官と行っていたが、科学文明に不慣れな女王はうまく扱うことができずにタックスに叱られている様子がある。
しかしガミラスの言いなりの女王に対して住民の不満が募り、ついに反乱が勃発。
反乱した住民に追い詰められた女王はガミラスから貸し与えられた旧式の野戦砲で星に到着したタンカーロケットを撃つように迫られるが、女王はふいに向きを変えて反乱の首謀者の老人を射殺。
だがタンカーロケットもすでにヤマトのブラックタイガー隊に攻撃されて大破しており、着陸からほどなくして大爆発。
そのまま女王の戦士団と住民の大乱闘に発展。森雪とアナライザーはどさくさに紛れて救助に来ていた古代や加藤たちに救助されてヤマトに帰還した。

その後、反乱が成功したのか失敗したのかはわからない。ただいずれ自動的にガミラスの支配からは解放されたであろうので、無事に独自の進化を続けてほしいものである。

なおそれどころじゃないので全員忘れているが、ヤマトの食料調達は失敗した。


【ゲーム版】

PS版ゲームではビーメラ星そのものは登場しないが、モデルにしたと思われる巨大昆虫の住むザラス星が白兵戦ステージでプレイできる。
エルダーウッド宙域の脈動偏光星の衝撃波を受けて損傷したヤマトが着陸した荒野の星。だがそこにはガミラスの実験兵器が設置されており、そこから放たれる電磁波によって若い乗組員が全員昏睡状態に陥ってしまう。
影響を免れた沖田艦長、徳川機関長、佐渡先生はアナライザーを伴って電磁波の発生源に向かうが、現住生物と思われる蟻のような巨大昆虫の襲撃を受ける。
なんとか巨大昆虫を撃破しながら発生源の洞窟にたどり着くと、そこにいた女王と思しき超巨大昆虫の攻撃も撃退して最深部のメカを停止させることに成功する。
かくして一件落着となったが、昆虫たちが女王を守るように必死に襲い掛かってきたこと、女王が守っていた卵がひとつも孵化した形跡のないことから、沖田艦長たちは彼らが自分たちと同じように必死に次代を守ろうとしていたことに共感し、未来を奪い去るガミラスの非道への憤りを強くするのだった。


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「ビーメラ4(ビーメラ星系の第4惑星)」と改名して登場。
本作では古代と主計長の平田、船務課の岬、(実写映画版よろしく強化外部ユニットを装着した)アナライザーが探索した。

ビーメラ人は300年前に既に滅亡しており、古代たちはミイラ化した遺骸を目撃している。
またイスカンダルの宇宙船と波動コアも残されていた。

地球に近い環境を持っていることから地球を放棄して別惑星への移住を求めるイズモ計画派が反乱を起こした。


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最終更新:2024年10月08日 18:36