登録日:2023/11/23 Mon 23:37:10
更新日:2024/07/14 Sun 12:19:53
所要時間:約 18分で読めます
『野ばらの森の乙女たち』は2010年になかよしで連載された少女漫画。
作者は白沢まりも。全2巻プラス2話。
テーマは
百合でありお嬢様学校である音羽女学院を舞台とした少女同士の恋愛が描かれる。
なかよしではかなり珍しいというか、実質唯一の百合を主題にした作品。
少女漫画誌の中でもオタ寄りのなかよしということもあってかがっつりとした百合モノ。
普通に女の子同士で交際しているし1話目から百合キスシーンがある。
内容は『
マリみて』に『
ストパニ』を足したようないかにもなお嬢様学校百合。
人によってはすさまじく[[既視感]]のある設定。
お嬢様学校、女子寮、お姉さま、王子様などの王道百合要素を少女漫画の雰囲気で描いたもの。
歴史あるお嬢様学校に入学した外部生の主人公が王子様女子のお姉さまに恋する物語である。
主な登場人物は主人公の初美、親友のさくら、王子様の泉、その幼馴染の繭子の4人。
テンプレとお約束とベタベタによって構成されている。
だがそれがいい。
ただしラストシーンはなかよしの限界に挑戦したものになっている。
直接描写がなければ何やってもいいってわけじゃないんだぞ!?
残念ながら途中で打ち切られた。
2巻までがなかよし本誌連載でそれ以降が増刊号なかよしラブリーでの連載。
しかしなかよしラブリーが本作連載中に休刊になってしまったためあえなく自然打ち切りに。
しかも新規エピソードは2話分しかないため3巻も発売されなかった。その2話は単行本未収録のため読むのは困難。
2巻巻末に3巻の予告として関西弁の少女が登場したが、彼女の正体は未だに謎に包まれている。
それ以降は2017年に電子書籍版なかよしで何故か本作の試し読みが掲載されたくらい。ちなみにその時は「なんと『なかよし』の歴代人気作品がここで読めちゃうよ!!」と宣伝していた。そこまで推すなら3巻出してくれよ。
【あらすじ】
憧れの由緒あるお嬢さま学校「音羽女学院」に入学した初美とさくら。
初日にひょんなことから初美は学園の王子様である泉と出会い仲良くなっていく。
そんなある日初美とさくらは、泉が親友の繭子とキスをしている光景を目にしてしまう。
その日を境に初美は泉に対して、恋のような感情を抱いていき……。
【用語】
◆私立音羽女学院
本作の舞台となるお嬢様学校。作中の描写を見るにミッションスクール。
明治から続く由緒ある学校で、敷地の森には野ばらが咲き乱れている。基本寮暮らしであり二人一部屋。
某リリアンのごとくエスカレーター式の模様。初美のように高校から入学した生徒は外部生と呼ばれる。
時代錯誤なぐらいにコテコテな学校。校則で許嫁以外の男女交際が禁じられていたり、「いつ殿方に踊りを申し込まれるかわからない」という理由でダンスの課外授業があったり。だが「ごきげんよう」とは言わない。
学校の治安はあまりよくないらしい。作中でも初美がいじめを受けたり千津子さまがあんなことをしたりしている。
◆音羽の華
「音羽の華」と書いて「ソーシャライツ」と読む。
音羽の学生の代表のことであり、家柄と成績が良くかつ生徒たちに慕われているものに与えられる称号。
作中で言及されているのは泉、繭子、アキの3名。
◆野ばらの森の約束
西寮で古くから伝わっている噂話。
礼拝堂の祭壇で野ばらを交換しひらいにキスをすると秘密の絆で結ばれ、卒業しても特別な仲でいられるらしい。
話が進むごとに本当にキスだけの儀式なのか疑問が生じてくる。
【登場人物】
メインキャラクターは初美、さくら、泉、繭子の4名。
それぞれの心理は
- 初美→私女の人だけど泉さまのことが好きなのかもしれない……あ、さくらは親友として大好きだよ!
- さくら→初美のことが好きだけど、こんなこと本人には言えない……
- 泉→?
- 繭子→私は泉を愛している。邪魔するやつは死ねばいい
となっている。
◆西園寺初美
本作の主人公。少女漫画の主人公らしい明るく優しい女の子。
感受性の強い性格。そのため作中では様々なものに感動したり、逆に悩んでしまったりする。こんな子が同性に恋をしてしまったことから物語は動き始めた。
スポーツが得意で
テニス好きという設定があるが作中では活かしている暇がなかった。
寮で初めて出会ったお姉さまである三条泉に恋をしている。
さくらのことは本気で親友としか思っていない。
最初はいろいろ気にかけてくれている泉にあこがれを抱いているだけだった。だがその気持ちは徐々に強くなっていき、泉が繭子と仲良くしている光景に心を痛めたことで自分の恋心を自覚した。そのため泉と繭子の仲を知った時には思わず泣いていた。
このように初美から泉への恋心が本作の主軸。それに付随して親友であるさくらから初美への想いや、泉を思うあまり
ヤンデレと化した繭子の初美へのいじめなどが描かれる。
入学数か月で
女子校のイザコザに巻き込まれるある種不幸な主人公。
◆穂波さくら
さくらの親友であり幼馴染。音羽の寮でも初美と同室。
気が強いしっかり者。小さいときからどこか抜けている初美の手助けをしていたらしい。
回想シーンでは男子にいじめられている初美を助けていた。音羽でもいろいろと思いつめやすい初美のフォローに回っている。
初美に対し友情を超えた淡い恋心を抱いている。長年の片思いだが親友にこんな気持ちを向けてはいけないと考えているタイプ。
1話でとある事情で初美とキスのまねごとをすることになった際は
「ほんとうにキスしたら…初美どんな顔するかな…」と呟いていた。
実際初美は泉が特別なだけでノンケ寄りの人。さくらにキスされた際には思わず突き飛ばしていたし、告白された際には明らかに慄いていた(同時に親友の想いに応えられない自分に罪悪感も抱いていたが)。
中盤では自分の気持ちも知らずに泉に恋心を抱く初美にイラつきけんかしてしまう。それでも陰湿ないじめを受ける初美にてをさしのべるなど親友であり続けた。「幼馴染は不憫」というラブコメの法則を体現している人。
恋愛ものにおいてこの手のポジションは
滑り台行きが相場だが……。
◆三条泉
学園の二年生。中世的な外見の学園の王子様。
財閥の令嬢で成績トップで乗馬クラブ所属というこれ以上ないくらいの王子様キャラ。
実は高校から入学した外部生。まだ学園生活が2年目にもかかわらず音羽の華になっているあたり本当にカリスマがあるらしい。
気さくで茶目っ気のある面倒見の良い少女。生徒たちにとっては雲の上の存在であるが、本人はそんな立場も気にせず初美たちにやさしく接している。作中でも初美のダンスの練習相手になってやったり、勉強を教えたり。
初美のことがお気に入りらしく作中ではたびたび声をかけている。そんな優しい姿に初美は徐々に恋心を抱くようになっていった。しかし初美は自分の中に芽生えた感情にとまどうようになっていき……。
幼馴染である繭子との仲は複雑。親友であり仲が良く、陰で隠れてキスをするような仲ではある。その反面繭子は泉に極端に執着しており、逆に泉はそんな親友の想いをかなり疎んでいる。……というか繭子が自分に向ける感情を理解しているくせにスルーし、初美と一緒にいようとしている。さらに繭子は泉との関係を今カノと言っているが泉は元カノ扱い。親友だがどこかぎくしゃくした仲である。
ちなみに彼女が初美に声をかけた結果、初美は繭子に目を付けられいじめを受けるようになった。ついでに初美の一番でいられなくなったさくらは精神的にかなり不安定になった。
そういう意味で言うとこの人がすべての元凶なのかもしれない。多分天然女たらし。
◆白川繭子
泉の幼馴染。そして本作のラスボス。
王子様っぽい泉とは対照的にお姫さまのような外見の少女。
中身も穏やかでおしとやかなお嬢さま。性格は正反対だが泉とは仲が良く、常に行動を共にしている。
野ばらの森で泉と口づけをするなど、ただならぬ関係であるらしい。
その正体は泉に重い執着を向けるメンヘラ。そのため泉に近づいてくる初美に深い憎悪を抱いている。
繭子が自分のシンパを利用して初美に陰湿ないじめを仕掛けるのが後半のストーリー。
ということで後半の繭子は悪女としてかなりアクティブ。初美へのいじめを失敗したシンパを表向きは許すも、裏では「使えない子たちねえ…」とキレるなど。その場にいたアゲハ蝶をつぶしながら言っているのだから怖い。さらに初美が繭子の家に訪問した際は素手のキャットファイトを繰り広げた。
極めつけに繭子に呆れた泉が初美と野ばらの森の約束を行うことを決めると自殺を試みて飛び降りた(普通に生きていた)。
ちなみに婚約者がいて1巻にチラッと登場している。だが繭子本人は自分にかまってくれない泉を嫉妬させるために婚約者と付き合っているくらいにしか思っていない節がある。実際泉が結婚を気にしないそぶりを見せた時には切れてビンタをかました。
終盤では泉に絶望し、離れようと彼女に内緒で留学を決意するが……。婚約者のお兄さんかわいそう。
【物語の結末】
「…なんでこんなめんどくさい女好きなんだろ…」
◆三条泉
実は彼女も繭子に恋をしていた。だが自分の想いを隠し初美と付き合おうとする。
しかい初美に説得されたことにより繭子に向き合うことを決意。繭子の留学の見送りにギリギリのところで間に合う。
文句を言う繭子の唇を強引に奪い呆れながら上述のセリフを呟いた。
なお空港という衆人環視の前で女同士でキスしていたので周囲に思い切り注目されていた。
「口にだしていったら一生泉とはなれたくなくなるじゃない……」
◆白川繭子
空港で出発直前に泉に追いつかれ、文句を言うもキスで無理やり黙らされる。
泉のことを愛しているが、実はそのことを一度も口にしたことはなかった。それは言ってしまえば泉のことを諦められなくなってしまうからだったらしい。
「さくらをうしなうことのほうがもっとこわいってわかったから」
◆西園寺初美
「もう初美に近づいてはいけない」と考え寮の部屋まで変え、初美と距離を置いてしまったさくら。
そんなさくらに対しどう向き合えばよいのかわからない初美。だがその末にさくらが大切だからこそ後悔したくないという想いからさくらの気持ちを受け止めることに決めた。
そして野ばらの森でさくらと付き合うことを宣言するのだった。
「…こわいの 初美のそばにいると……」
◆穂波さくら
ということで「幼馴染は負けヒロイン」という因果を超えて見事勝ち組になった。
ただ元々泉には繭子がいた上に、少女漫画において年上王子さまは幼馴染以上に滑り台行きになりやすい。好条件が重なったケースである。
ちなみに本作のキービジュアルは一貫して初美とさくらであったので、編集部的にはこの二人が公式カップルだったらしい。
こんな感じのハッピーエンドで終わるこの物語。
ラストシーンは野ばらの森で初美がさくらの想いを受け入れるというものだった。
詳細な描写はこんな感じである。
初美がさくらの手を引いて夜の野ばらの森の奥に連れていく
↓
初美がいきなり服を脱ぎだして下着姿になる
↓
「初美!? なにして…」と常識的な反応を見せるさくらに対し、初美がさくらとの交際宣言
↓
それを聞いたさくら、頬を染めながらいきなり初美を押し倒す
↓
「…自分がなにいってるかわかってる?」
「このままだとわたし初美になにするか…わからないよ?」
「…こわいの 初美のそばにいると……」
↓
初美、そんなさくらを抱きしめてそれでも一緒にいたいのだと誓う。
↓
ここは野ばらの森
女の子たちのよろこびもかなしみも
みんな野ばらの下のひめごとなの…
なぜ初美は服を脱ぎながら告白したのか。
さくらは初美を押し倒しながら「何をしてしまうかわからない」と言っていたが何をするつもりだったのか。
ふたりは誰もいない夜の森で何をしていたのか。
すべては野ばらの下のひめごとである。
実際に読むとわかるが、初美はかなり唐突&大きなコマで服を脱いでいる。
ゆえにこのシーンを平和的に解釈するなら「なぜ初美は服を脱いだのか」という部分に答えを出さなければならない。
そして次の回でこれよりぶっとんだシーンが描かれることになる。
【なかよしラブリー掲載分について】
一応第二章という位置づけ。掲載誌を増刊号であるなかよしラブリーに移し、2011年春の号および夏の号に掲載された。
だがその次の秋の号を最後に雑誌そのものが休刊に入り、その後受け入れ先も見つからなかったため、そこで事実上の打ち切りに。
物語は新章ではなく一話完結方式。話ごとに登場人物を移し様々な恋模様を描くというスタイルになっている。
そのため前作主要人物たちはあまり活躍しない。
1話目は真琴と千津子の物語。2巻ラストに登場した関西弁の少女は真琴である。
真琴は親の母校ということで音羽女学院に入学した外部生。しかし関西育ちのサバサバした性格ということもあり、お嬢様学校の空気に全くなじめなかった。
そんなある日清楚なお姉さまである千津子が渋谷で男遊びをしているのを見かけてしまう。実は裏表の激しい人だったのである。
それが原因で千津子に目をつけられてしまった真琴。千津子は学園祭で人魚姫の姫役であり、真琴は強制的に彼女のドレスの裁縫係にされる。
それでも千津子に影響されたのか、真琴は少しずつ音羽に慣れていった。
千津子との日々が続く中、真琴は偶然彼女が教師である北園と、女同士で交際していることを知ってしまい……。
本誌よりも過激な表現許されるなかよしラブリーに移ったためか、エロ要素はパワーアップした。
- たっぷり1ページかけて服を脱ぎ真琴に迫り、「採寸のために脱いだだけなのに何赤くなっているの?」とからかう千津子
- 半裸で真琴に迫る千津子を偶然見てしまい、何かを想像して逃げ出してしまう北園先生
- 真琴に後ろから抱き着き耳をはむはむする千津子
- 真琴が空き教室に入ると、千津子が半裸の北園先生を抱きしめ胸に顔をうずめていた。呆然とする真琴に気が付いた千津子が「言わないでね」と言いたげに人差し指を唇に当てる。真琴は逃げ出してしまい「なんで女同士であんなこと……」と内心叫ぶ。
誰もいない空き教室で女同士で何をやっていたのか。
北園先生はなぜ脱いでいたのか。
千津子さまはなぜ先生の胸に顔を埋めていたのか。
それもきっと野ばらの下のひめごとである。
そしてわざわざこんなシーンあるせいで、2巻ラストシーンの描写がそういうことだった可能性がさらに強くなってしまった。
1話冒頭で「野ばらの下でのできごとはだれにも言ってはいけない」とある。これは単純に規則の厳しい音羽でバレたら大問題だからという可能性が高い。
2話はアキとゆかりの物語。
水無瀬晶子ことアキは音羽の華の一人で音羽女学院の王子様。幼なじみで後輩のゆかりと共に優雅な学園生活を送っていた。
こんなアキだが実は大のかわいいもの好き。だが学園の王子様という立場上それを公にできず少し悶々とする日々。
そんな中文化祭の演目として人魚姫を演じることとなったアキたち。
生徒たちは当然学園の王子様であるアキを王子役に推薦する。
そんな中、ゆかりだけはアキにかわいい人魚姫を演じてほしいと推薦し……。
結局王子様役となったアキ。だがゆかりとの仲が少しずつぎくしゃくしてしまう。
この回は真琴編の文化祭の裏側という設定。千津子もアキと同室という設定で登場する。
ただ前回時点ではアキ編の構想はなかったのか、真琴編に登場する王子様役の女子生徒はどう見ても泉である。
全体的にインモラルな本作の中では珍しくかなり甘々な雰囲気。エロ要素もこれまでに比べると控え目。せいぜいラストシーンでゆかりがアキを押し倒すくらい。
女の子が女の子を押し倒す描写が「せいぜい」で収まる辺り音羽女学院の深刻なインフレがうかがえる。
そして秋の号には掲載されず、上述の通り雑誌自体が休刊したため、「野ばらの森の乙女たち」はこれにて終わりとなった。
もしもこれ以上連載が続いていたらどうなっていたのか。
【余談】
◆丘の家のミッキー
『マリア様がみてる』っぽいといわれる本作だが、作者的には
『丘の家のミッキー』が好きらしい。
『丘の家のミッキー』は久美沙織による小説作品で、マリみてと同じく集英社コバルト文庫で発刊された
女子校もの。80年代の作品なのでマリみての大先輩と言える。
だが百合か百合じゃないかなら百合じゃない。
お嬢様学校もののギャグパロディというか、「物心ついたときからお嬢様学校暮らしの箱入り少女が底辺
女子校に転校しカルチャーショックを受ける」みたいな内容である。
1巻から「男が怖いから女同士でレズごっこしてるだけだろ(意訳)」みたいな言葉が出てくる。
◆ブルーフレンド
2010年は
ライバル誌であるりぼんでも百合漫画『
ブルーフレンド』が連載されていた。
「野ばら~」がガッツリした百合だったのに対し、あっちは友情と恋心のはざまを主題にしたもの。
女子中学生心理でたまに言われる「女性は男性と比べ同性との繋がりに重きを置くため多感な思春期はそれが恋のように強いものとなる」みたいなもの。
中学生の歩は同じクラスになった美鈴と仲良くなるが、徐々に彼女から執着心めいた感情を向けられるというストーリー。
同時期に少女漫画二誌で百合が連載されたのは当時話題になったりならなかったりした。
実際漫画ニュースサイトコミックナタリーで「野ばらの森の乙女たち」が紹介された際は「なかよしでも百合」というタイトルだった。
なお少女漫画の百合は「思春期と友情と執着心が混ざり恋のようになる」というパターンが多い。そのため百合は同性愛よりかは思春期病のジャンルに位置付けられがち。
そういう意味で言うと同性愛として百合を描いた「野ばら~」は結構珍しい。
◆なかよしの疑似百合
なかよしにおいてストレートに百合をテーマにしたのはおそらく本作くらい。
しかしこれより過去(および未来)には、男側を女体化させることにより疑似的に百合を主題に作品がいくらかある。
全部キスシーンまでならあるぞ!
まずフクシマハルカの『けだものだもの』。2004年から連載していた。2007年に「4巻に続く!」と言って以降音沙汰がない。
幼馴染のハルキと微妙な関係である女子高生の小夏は、ある日ハルキが夜になると女体化してしまう特殊体質であると知ってしまう。
女体化した姿とのキスのほうが多いというか1話からそっちとである。
ちなみに主人公が女体化した幼馴染となかよしの限界に挑戦しようとするが、直前で男に戻ったためご破算になるというシーンがある。よくよく考えるととんでもないシーン。
もうひとつが遠山えまの
『魔女メイドは女王の秘密を知っている』という中世ファンタジーもの。2022年から連載中。
舞台は中世。主人公のリズは予知の力を持つゆえに周囲に疎まれ家には結婚の道具にされ、いつしか男性不審に陥っていた。
そんなある日国の女王シュリエスに拾われ、彼女の
メイドとして働くこととなる。
女王のカリスマにいつしか恋に落ちるリズ。だがリズは女王の正体が、魔術の力で姿を変えた女王の弟である第一王子ブラッドであることを知ってしまう。
疑似百合だがかなり百合を意識している作品。
そもそも作者がコミック百合姫で自選アンソロジー出した経験ある人である。
そんなこともあり描写が暴走しがち。初のキスシーンが女王の姿とだったり、ふたりの口移しシーンで何故か背景に百合の花が咲いたりなど。やりたい放題である。
追記・修正をお願いします
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最終更新:2024年07月14日 12:19