牡羊座の黄金聖闘士

登録日:2023/12/10 Sun 23:22:00
更新日:2024/12/28 Sat 18:03:53
所要時間:約 12 分で読めます




本項目は

に登場する人気キャラ、黄金聖闘士の牡羊座(アリエス)に属する面々の紹介である。


【概要】

黄道十二星座第一宮である 白羊宮 の守護者。
事実上の黄金聖闘士たちの先鋒に当たり、攻守バランスの良い技を持つ面々が多い。
またジャミール生まれのメンバーは、黄金聖闘士の中でも屈指のサイコキネシスを持ち聖衣の修復能力も併せ持つ。

【人物】

・ムウ 登場作品:無印、Episode G・アサシン、LoS、セインティア翔、黄金魂、KoZ

CV:塩沢兼人
OVA版CV:山崎たくみ*1
LoSCV:宮本充
「究極の小宇宙の正体とは…セブンセンシズなのです!」
黄金聖闘士の中でも比較的理性的な人物。
特に『無印』では周囲の仲間も勢いで行動する人物が多いのでストッパーになる事が多い。
星矢達にセブンセンシズの事を教え、メタ的に言えば物語の今後の軸を作っている。

『無印』では車田御大の嗜好があるのか無自覚にドSになりやすいが、他の作品では概ね理知的である。
ほぼ一貫して主人公サイドの心強い味方だが、唯一『Episode G アサシン』では強大な力をそのままで敵側サイドへと移籍している。
『Episode G アサシン』のシオンの口ぶりからすると牡羊座の中でも歴代最強クラスの模様。

『Ω』では直接登場こそないが、貴鬼を見守るオーラのような形で姿を現したことがあった。

『KoZ』では十二宮編で登場。原作の静観する立場から一変し、魔鈴やジュネ、アルデバランと共にスターヒルに向かう。

『LoS』ではメガネをかけてインテリっぽさを示している。
やはり星矢たちの味方で、「聖域を突破するには実力が必要なので力試しはさせてもらう」という条件を付けたうえでアルデバランも説得していた。金牛宮以降はアルデバランとともに沙織の護衛に回り星矢たちにやや遅れる形で聖域を進む。

・シオン 登場作品:無印、LC・LC外伝、Episode Gアサシン・Episode Gレクイエム、ND

OVA版CV:飛田展男
LCCV:三木眞一郎
「今の私は教皇シオン。この聖域を次代まで護る者よ!過去への─現代の─未来への…!全ての鎹となる者よ!!」
前聖戦の牡羊座であり、無印とLC外伝においては教皇、更にエピソードGアサシン以降は前線に立つ力は無くなり、教皇の座からは退いたが聖域の補助として力を奮っている。
天秤座の童虎とは前聖戦時代からの親友。
聖衣の修復者としての実力は全シリーズを通してもトップであり、他の聖衣と勝手に同調し聖闘士の人生を覗き見ることが出来るほど。
その強すぎる同調能力に振り回されながらも最終的には上手く使いこなし、多くの聖闘士の魂からの信頼が必要な大技『積尸気転霊波』を使うまでに至る。

ちなみに『無印』で星矢たちを 「うろたえるな小僧ども!!」 の一喝(とちゃぶ台返し)で吹っ飛ばしているが、『LC外伝』の13巻では 「小僧のお前にはな!」 と一喝され同じ構図で師であるハクレイに吹っ飛ばされている。まさかのジャミール産の継承技だった
ゲーム作品では、ムウとの差別化もあってかこの「うろたえるな小僧ども!!」の一喝と共に放つ光の奔流を技として採用されることが多い。

特にLCやNDと無印を繋ぐ人物として、何気にムウよりも出番が多い。
無印と同時代のEpisode G アサシンやレクイエムにも登場してるので恐らく全キャラ中で登場作品最多。


・貴鬼 登場作品:無印、Episode Gアサシン、Ω

旧作CV:江森浩子
ΩCV:中原茂
「──大丈夫だ、安心しろ。必ず──オレが守ってやる、全てを。」
無印の時点ではアッペンデックス(おまけ)の貴鬼と軽い念動力が扱えるだけの少年だが、苦境に遭っても諦めず立ち向かわんとする闘志はこの時期から既に聖闘士としての資質を見せ始めている。
海皇編では柱を砕く天秤座の聖衣を星矢たちの元へ運び、冥王編では星矢の姉を魔鈴と共に聖域へ連れ帰り保護するという既に青銅二軍よりも活躍をしている。

Ω及びEpisode Gアサシンでは牡羊座の黄金聖闘士としてムウの後を継承。
ちなみにLCに登場したユズリハという聖闘士の縁者という設定もある。ユズリハの縁者という事は彼女と耶人の子孫の可能性が大


・ゲートガード 登場作品:LC外伝

「私が貴方の理想を叶えましょう、教皇イティア様」
LC世界の更に前聖戦の牡羊座継承者。
ジャミール産ではない牡羊座であり、使用する技も独自の物。
教皇イティアを強く信奉しており、それ故に彼から次期教皇に推され、教皇代理に就いたハクレイに強い敵意を見せている。
またそれ以外でも階級意識が非常に強く、逆に全くそれを頓着してないハクレイとは性質的にも水と油状態。(ハクレイがゲートガードからの敵意自体も全く気にしてない事も更に火に油を注いだのだろう)
冥界の力を利用し、彼とイティアが起こした多くの聖闘士を巻き込んだ謀反騒動は聖域の闇として葬られ、ゲートガードは表向きは戦死として扱われた。実際には雑兵にまで知れ渡っていたが



・アヴニール 登場作品:LC外伝

「…牡羊座(アリエス)として十二宮第一の守護者として、私は一番初めに盾となって死ぬべき黄金だった…今度こそ牡羊座(アリエス)の役目を全うしたいだけだ。この時代で冥王軍を…ハーデスを絶やす為にな!」
ゲートガードの謀反の後に死界の力に染まってしまった牡羊座の聖衣を媒介に召喚された未来より訪れた牡羊座。
恐らく21世紀の人物であり、彼の世界では聖域はハーデスに敗れアテナも死亡した後に、時の神クロノスの力で過去である16世紀にまで飛ばされてきた。
この際、ハーデスの部下であるタナトス、ヒュプノスの双子神の猛威に敗れたとされる。
活躍したのはLC世界の前聖戦に当たり、ハクレイやセージの親友となった。
250年後、アヴニールの世界を壊滅させた双子神をハクレイとセージが命を懸けて封印した。

「牡羊座の黄金聖闘士は十二宮第一宮の守護者として、一番初めに盾となって死ぬのが役割」という信念があり、常に死線のうちで戦っていた。
ともすれば自分の命を顧みなく、元の時代から飛ばされた事に自棄になってると周りの聖闘士からは映ってしまっていたが。
また元の時代のアテナの事を愛していた(敬愛か恋愛か親愛かは謎だが)ようで、斬首されたアテナの首を抱えて慟哭している。

なお彼の技が牡羊座の継承技として受け継がれていった。
というのも彼の墓地がジャミール地方の山間部であり、ムー大陸の古代文明をジャミールの氏族が伝えており、時を超え元の時代に魂だけでも帰りたいと願ったから。
その地のジャミールの民であったシオンが聖衣に感応し継承した。



・テセウス・ガブラス 登場作品:DW

「勘違いするな、キミが冥闘士かどうかは関係ない。女性と話すのが苦手なだけだ!だから黙って守られてくれ!」
ダークウイングに登場した牡羊座。
私立グラード国際大学付属高校2年B組と学生と黄金聖闘士の二足の草鞋を履いている。
なおLC外伝のデジェルに次ぐ聖闘士二人目の眼鏡男子。
所属ではなく行動の善悪で他人を判断し、一般人もいた客船を沈めようとした山羊座の黄金聖闘士である九頭竜詠斗と交戦し、守ろうとした天霊星ネクロマンサーの風花シャルロットを守った。
ちなみに女性と話すのが苦手であり、シャルロットの美貌や仕草、心根の高潔さに激しく狼狽していた。おのれハーデス、このような形で聖闘士の篭絡を試みるとは・・・!
名前から察せるように生まれはジャミールでは無いが修行の地はジャミールである。
歴代牡羊座と同様に小宇宙の他に超能力も得ている。



【必殺技】

・スターダストレボリューション 使用者:シオン、ムウ、アヴニール*2

シオン「牡羊座(アリエス)・・・力を・・・!!!スターダストレボリューション───ッ!!!」
小宇宙で作りだした無数の光弾で敵を穿つ技。
『Episode G』では「星屑革命」と可愛らしい名前になっているが、小宇宙で作りだした億にも及ぶ流星群で敵を打ち抜くという全く可愛らしさの無い技となっている。
作品によって光弾であったり流星群だったりするが、どのタイプにせよ数の多さで相手を圧倒するタイプの技となっている。


・スターライトエクスティンクション 使用者:ムウ、シオン、貴鬼、アヴニール

ムウ「星明識延(スターライトエクスティンクション)は光の道標・・・光の入り口が消えればすべてが消える」
光で包んだ相手や技をどこかへ飛ばす技。
敵であればあの世へ、味方であれば余所の何処かへ、技であれば消滅させる。
『Episode G』では光の道標へと誘い、標を消失させることで物事を消失させると説明されている。
『無印』ではデスマスクとアフロディーテを瞬殺した事で有名なある意味悪名高い技。


・クリスタルウォール 使用者:ムウ、シオン、貴鬼、テセウス・ガブラス

テセウス「牡羊座(アリエス)の奥義たるクリスタルウォール・・・貴様にその深奥の全てを見せたわけではないぞ」
小宇宙が続く限り敵の攻撃を防ぐ水晶の壁。
割と砕けるが再生も早く、テセウスはエクスカリバーの連打にも対抗していた。
またネット状に展開したり、ローブとして纏ったりと状況に応じ汎用性にも優れる。

ゲームなどでは直接ぶつけて攻撃することもある。


積尸気転霊波(せきしきてんりょうは) 使用者:シオン

シオン「聞こえるかルネよ。これがお前の見落としてきた歴史の咆哮よ」
聖闘士の魂を現世に呼び出し、それらを束ねて放つ巨大な波動。
数多くの聖衣に感応し、教皇として聖闘士を統括する事になったシオンなればこその大技。
牡羊座では無いから使用者には書いてないが、元はシオンの師であるハクレイの技。
なお積尸気の名前が付く通り、前教皇であり蟹座の黄金聖闘士だったセージも使える可能性は高い。


・フォースソア 使用者:ゲートガード

ゲートガード「その金毛の羊は剝き出しの原始の力、私の内に広がる牡羊座(アリエス)の生命力よ」
金毛の羊を象った生命力の塊とも言える力を叩きつける技。
黄道十二星座の第一宮である牡羊座は死界から新たに生まれる命の象徴であり、牡羊座の聖闘士であるゲートガードはその力を呼び覚ませる門でもある。
積尸気使いの蟹座とは対極の位置であり、ここでも元蟹座の候補生だったハクレイとは対となっている。


石鉄隕石(ストーンアイアンメテオライト)隕石破撃(メテオライトストライク) 使用者:ムウ

ムウ「貴鬼、お前の強き意思受け取った──ならば私も報いねばならん。最大の敬意を込めて──我が想いを力として贈る」
『Episode G アサシン』でムウが使用。
小宇宙によって巨大な隕石である石鉄隕石を作り出し、それを激突させ隕石破撃へと繋げる。
規模が地球規模の大災害ととんでもないが、星屑革命が多段技であるのに対し、こちらは特大の単発攻撃。
ライトニングプラズマに対するライトニングボルトのようなものか。


結晶乃渦(クリスタルボルテックス) 使用者:貴鬼、シオン

貴鬼「誰よりも慈愛に満ちた聖闘士、貴方の名誉を守る為に──オレが──オイラがッ!!やらなきゃいけないんだッ!!」
クリスタルウォールに攻撃性能を加えたもので、隕石破撃で放たれた巨大隕石すらも砕き吸い込む威力を持つ。
その正体は超局地に限定された重力崩壊現象。
なおシオンも『Episode G レクイエム』で使用している。



追記、修正はちゃぶ台返しで青銅聖闘士を吹っ飛ばせる人だけにお願いします。

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最終更新:2024年12月28日 18:03

*1 塩沢氏の逝去に伴い交代。以後のメディアミックスでは全て氏が担当

*2 アブニールは聖衣に残っていた記憶の姿だけ