ウィーグラフ・フォルズ

登録日:2023/12/31 Sun 00:00:37
更新日:2025/10/07 Tue 18:19:51
所要時間:約 10 分で読めます


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我々は我々の子供達のために未来を築かなければならない。

同じ苦しみを与えぬためにも!

我々の投じた小石は例え小さな波紋しか起こせぬかもしれぬが

それは確実に大きな波となろう。たとえ、ここで朽ち果てようともな!





ウィーグラフ・フォルズとは、ゲーム『FINAL FANTASY TACTICS』の登場人物である。


プロフィール


DATA(FINAL FANTASY TACTICS)

年齢:32歳
性別:男性
誕生日:処女の月1日(現実日時だと8月23日)
守護星座:処女宮《ヴァルゴ》
所属:骸騎士団団長→骸旅団団長→神殿騎士団→ルカヴィ
固有ジョブ:ホワイトナイト→魔人
CV:福田賢二


概要


五十年戦争において、平民出身の義勇兵を中心とした『骸騎士団』を結成し、ウィーグラフは妹・ミルウーダと共にその団長として剣を振るうようになり、貴族主体の騎士団に遜色ない程の功績を上げるようになる。

しかし、貴族たちは骸騎士団の挙げた戦果に対し何の褒章も与えず、それどころか躊躇なく切り捨て、益々貴族たちの圧政を強めていき、ウィーグラフ達平民に極貧の暮らしを強いるのであった。

これに激高したウィーグラフ達は、反貴族組織『骸旅団』を組織し、『貴族も平民もない平等な世界』を築くことを理想と掲げ、貴族に対しての革命、貴族の圧政に苦しむ民の解放に身を投じるのであった。


作中での活躍

以下ネタバレ。










本編では、理想主義者であるウィーグラフに対し、自身の部下らは徐々に不安を抱くようになっていき、やがて、略奪や要人襲撃といった暴力的な手段を取るようになっていく。
そして、自身の部下である副官ゴラグロスが主人公ラムザの生家である名門貴族ベオルブ家を襲撃し、とある一人の娘を誘拐することになる。それこそが主人公ラムザの親友であるディリータの妹、平民の娘ティータであった。

ウィーグラフはすぐにティータを解放するようにゴラグロスに命じるが、その直後、自身の妹であるミルウーダがレナリア台地にてラムザ一味に敗れ、戦死した一報が入る。妹を手にかけたラムザとディリータを激しく憎み、自らラムザ達の前に風車小屋にて立ち塞がる。
またこの戦闘中になおも和解などという甘い考えを言い出すラムザに対し、エルムドア侯爵誘拐の真の黒幕はラムザの兄ダイスダーグであることを明かす*1
ベオルブ家の誇りと正義を信じていたラムザは到底受け入れられず兄たちへの愚弄と受け取っていたが…。
なお真相を知っていたことからか「ダイスダーグより有能」と受け取る人もいるが、実際はギュスタヴがウィーグラフに粛清されることも計画通りであり、ベオルブ邸襲撃もゴラグロスたちのヤケクソの結果なのでむしろ彼自身はダイスダーグの掌で踊らされている

結局ラムザ一味に敗北したウィーグラフは逃走を余儀なくされ、ゴラグロスはウィーグラフの指示を無視し、ティータをジークデン砦に連れ去る。ゴラグロスはティータを盾に立てこもりを図るが、追撃したラムザの次兄・ザルバッグは躊躇なく*2アルガスに射撃を指示。ティータとゴラグロスは命を落とすことになる。

  • PSP版にて追加されたイベント
骸旅団員で唯一生き残ったウィーグラフは、神殿騎士団のNo2であるローファルに勧誘され、反貴族意識が教会側の利害と一致した為、神殿騎士団に加入することを了承し、ローファルから聖石アリエスを与えられる。妹の死、骸旅団の壊滅、反貴族革命が失敗に終わり、あらゆる物を失った彼は理想主義から現実主義へと変化していくことになる。現実に打ちのめされながらも理想を叶える為に奮闘するラムザとは対照的な変化を遂げたと言える。

神殿騎士となったウィーグラフは、聖石ヴァルゴを強奪するためにオーボンヌ修道院を襲撃し、同僚のイズルートにラムザの妹アルマを攫わせ、ミルウーダの敵を今度こそ討とうと、再びラムザ一味の前に立ち塞がる。ウィーグラフの理想主義に一定の理解を示していたラムザからは、教会の巨大な力に溺れ、理想主義を見失ってしまったウィーグラフに失望の言葉をかけるが、最後までラムザの考えがウィーグラフに響くことはなかった。結局、ラムザ一味に再度敗北してしまい、彼の命は風前の灯になる。

既に彼の命は風前の灯である程の重体であったが、ローファルから与えられた聖石が反応し、聖石『アリエス』からの不気味な声を聞いたウィーグラフはルカヴィと契約し、おぞましい怪物であるルカヴィ『魔人ベリアス』へ転生するのであった。

アルマ救出の為、リオファネス城に乗り込んできてラムザの前に再び立ち塞がり、サシで戦うことになる。そこにあった姿は、『ミルウーダの仇、かつて抱いていた理想や苦しむ民の解放等を目的としていた、人間『ウィーグラフ・フォルズ』』は既になく、『ただ力に溺れ、混沌と絶望が支配する世界を望むルカヴィとなってしまった怪物『ウィーグラフ・フォルズ』』だった。

ラムザとの一騎打ちに敗れ、追い詰められたウィーグラフは、聖石を用い再度『魔人ベリアス』に転生し、3体の悪魔を引き連れ、正真正銘最後の戦いとして、ラムザ一行に襲い掛かる。最後はラムザによって引導を渡され、『ばかな…たかが人間ごときに…!』と叫びながら、ウィーグラフ・フォルズは完全に消滅するのであった。




劇中における彼との戦闘


彼とは前述の通り、劇中で3回も戦うことになり、これはストーリー上戦う敵キャラの回数ではトップである。
そのいずれも初見殺しと言っていい強敵である。このゲーム屈指の強敵と言えるので参考にしてみて欲しい。


  • 1戦目
第1章終盤・風車小屋

第1章に出てくる敵キャラの中では頭一つ抜けた強さを持ち、ノーチャージ即時発動の聖剣技が強力。
不動無明剣でストップ、北斗骨砕打で即戦闘不能になり、苦しめられたプレイヤーも多いのではないだろうか。

ただ戦闘勝利条件自体が彼のHPを26%以下まで減らせば勝利なので、彼自身を集中して攻撃すれば意外と簡単に倒せたりもする。

カウンターを持っているので、接近戦は避け、モンクの波動撃や魔法攻撃等、遠距離攻撃で地道にダメージを与えていくのがいいだろう。1戦目の戦闘では特に目ぼしい装備はないので盗む必要は特にない。


  • 2戦目
第3章中盤・オーボンヌ修道院地下書庫地下1階


Braveが高い状態で尚且つ、白羽取りがあれば完封することも不可能ではない、前の戦いのイズルートと違い、今回も前回と同じく聖剣技を使ってくる強敵*3

ウィーグラフはスピードが速いのでもたもたしてるとあっという間に聖剣技の餌食になる。ただし、カメレオンローブ*4があれば相手は聖剣技を使ってこない*5のでかなり楽になる。ない場合は武器を盗むか破壊するのも有効だろう。最低限、北斗骨砕打による戦闘不能対策はしたい所で、カメレオンローブか柔術道着といった即戦闘不能無効の装備をさせて対策したい。

今回もカウンターを持っているので、接近戦は避け、アグリアスの聖剣技や魔法、波動撃、風水術、ジャンプ、PSP版限定な上に普通に育成してたらまず手が届かないが暗黒といった遠距離攻撃中心で臨みたい。
ただし魔導士は耐久力が低いので、あまり接近しすぎると聖剣技の餌食になるので、ウィーグラフをターゲットにしてから極力ウィーグラフから離れるのがいいだろう。

余裕があればウィーグラフからクリスタルヘルム(兜)を盗んでおくのもいいだろう。この兜は4章中盤以降でないと店売りされないので、この時点ではかなり強い装備である。


  • 3戦目

第3章終盤・リオファネス城城内

  • 1戦目・一騎打ち
このゲームの一番の難所と言っていい山場。まず、万が一の事も考えて、リオファネス城に突入する前にセーブデータのコピーを作っておくことを勧める。
万が一セーブしてしまうとクリアするまでランダムバトルやアイテム購入も出来ないので、最悪詰みかねない所である。

肝心のウィーグラフとの戦いは、今までの戦いとは違い、ラムザ一人で戦わなければならないので、ラムザを真面目に育成してないとガチで詰みかねない難所である。

ここの一騎打ちのウィーグラフはカウンターとメンテナンスを持っているので、接近戦は避けたいし、武器を破壊したり盗んだりといった戦法も使えない。
また幸か不幸か、使ってくる聖剣技の無双稲妻突きは付与状態異常(沈黙)が軽いため、そのために死ぬという事は戦士職ならまずない*6一方で、その代わりにこの無双稲妻突き、攻撃性能は聖剣技最良なのである。

対策としては、まずカメレオンローブは装備してウィーグラフが聖剣技を使ってこないようにしたいところ。
無双稲妻突きは聖剣技の中で唯一雷属性だから意味ないんじゃ?と思われるかもしれないが、COMは無双稲妻突きも含めて聖剣技を聖属性扱いしているので問題ない*7
おすすめジョブはローブ装備可能で、耐久力もそこそこある見習い戦士。エールやためるで強化を図りながら、モンクの波動撃や地烈斬といった遠距離攻撃でコツコツダメージを与えていくのがいいだろう。
回復はチャクラを使い回復していく。ためるでATを上げる事によりチャクラの回復量も上がる一石二鳥の効果が望める。

カウンターを喰らっても問題ないぐらい強化出来たら、そのまま殴っても問題ない。サポートアビリティはMPすり替え+MP回復移動のコンボも悪くない。

この直後のベリアス戦の為にも出来るだけ、ためるを用いてラムザの攻撃力を上げておくのはお勧め。エールで上がるスピードは上げ過ぎてしまうと、万が一戦闘不能になってしまった際に即刻クリスタル化してGAMEOVERになってしまう可能性も上がるので程々でよい(会話イベントがなくなり、戦闘が味気なくなる理由もある)

なお、はっきり言ってこの一騎打ちには向いていないがラムザを魔法職に育てていてそのまま突入する場合は絶対にカメレオンローブを装備するか、そうでなくても沈黙対策はする事
ただでさえ詠唱中に無双稲妻突きを喰らったら大ダメージは必至なのに、追加効果で沈黙を喰らった日には目も当てられない。算術で瞬殺するのが手っ取り早いが、それをやれるならもうウィーグラフに苦戦する要素はないだろう…

ちなみにPSP版ではウィーグラフのSpeedが下げられている。




  • 2戦目・ベリアスとの戦い

ウィーグラフを一騎打ちで退けたら、ベリアスとの戦いに突入する。ここは仲間が合流してくれるので、1人旅のような縛りプレイでもしない限り、仲間と連携してベリアスにダメージを与えていきたい。

ここも結構厳しい戦いで、特に召喚魔法クリュプスが強力なので、味方には魔法防御力upのアビリティを装備させておきたい。
状態異常対策も必要で、特に石化が脅威なので最低でも味方一人には石化防止のヒスイの腕輪を装備しておくことを勧める。
後、混乱対策でン・カイの腕輪もあると尚いい(無くても勝てるが)。

ちなみにクリュプスは召喚士が受ければラーニング可能で、余裕があれば狙ってみるのもアリだろう。
ラーニングを狙う場合は二刀流が出来る味方を一人は用意して、マインドブレイクを使いベリアスの魔法攻撃力を下げたい。


戦闘自体では前のウィーグラフ戦でラムザを強化していれば楽勝。しない場合は、合流後の味方に命級唱やグラビデと行った固定ダメージの魔法をセットしてダメージを与えて行くのがいいだろう。
今までの敵と違いHPが1000以上あるので、相手の最大のHPの25%を削れる上記二つの魔法は非常に頼もしい。

お共の3体いるアルケオデーモンは基本無視していいが、チャージ中で相手の耐久力が落ちてる時で、
余裕があれば殴って戦闘不能にするのも悪くないだろう。



以上長くなったが、他にも色々な戦い方があり、
当然、これだけが正解という訳ではないので、色々試してみるのも面白いだろう。
それだけここで詰んだ人は少なくないのだ。



(これ以降は、次のルカヴィ戦までにこのチート爺さんの加入もあり、ぬるゲー化してしまうが…)




主な台詞


我々は我々の子供たちのために未来を築かねばならない。
同じ苦しみを与えぬためにも!
我々の投じた小石は小さな波紋しか起こせぬかもしれんがそれは確実に大きな波となろう。
たとえここで朽ち果てようともな!

ゴラグロスがティータを人質にして逃げることを提案した際、それに反対して戦い続けることを主張した台詞。
例え自分が志半ばで果てようとも、理想を継ぐ者が現れて未来のために戦ってくれるだろうという希望を込めた台詞。
……ではあるのだが、ようは自分だけでなく部下にも「ここで戦って一緒に死ね」と言っているも同然であり、ウィーグラフが理想に燃えるあまり自らの足元が見えていないことを示す台詞である。
実際、これに対してゴラグロスが「我々に“死ね”と命ずるのか?」と問いかけると「ただでは死なぬ。一人でも多くの貴族を道連れに!」と肯定するような返答をしている。*8
ティータを解放するように指示をしているが、ラムザたちが迫っていることと妹の死で頭が一杯になって出撃してしまう*9
結局自身の生存の方を重視したゴラグロスには受け入れられず、ジークデン砦の悲劇へと繋がっていく……。



実現することの難しさを知らぬお前に何がわかる?
理想がどんなに素晴らしいものでも実現されなければそれはただの夢にすぎない!
では、どうやったら実現できる?この世の中、力がなければ何もできない!
私はそれを悟った!!力を持たぬ者は何をやっても夢を実現化することはできん!
お前には私が教会の犬に見えよう!なんとでも言え!!私はいっこうに構わん!
どんなに蔑むまれようと最後に笑うのは私だ!!必ずお前たちを屈服させてやる!

神殿騎士団の一員としてラムザの前に再び現れた際の啖呵。
力が無ければ理想を叶えることはできない……というのは確かに一理はあるのだが、彼が与した神殿騎士団は王族・貴族に代わってイヴァリースの支配を目論んでいる組織であり、ようはウィーグラフがあれだけ嫌っていたはずの権力者に屈したことを言い訳しているだけ
おまけに「貴族の支配からの解放・脱却」を掲げていたはずの理想すら「貴族を屈服させること」に変質。*10
これにはラムザも「…理想の実現に燃えていた戦士が教会の犬に成り下がったか!」と失望を顕にしている。*11



ククク…、ミルウーダの仇などどうでもいい。私が望むのはただ戦乱をもたらし、脆弱な人間共の悲鳴を聞くこと。ただそれだけだ。
だが安心しろ、ラムザよ!貴様だけは特別にこの私の手で殺してやる!

リオファネス城内で対峙した際に。
上記の通り、見た目こそウィーグラフだがその中身は契約した魔人ベリアスに成り代わっており、もはやウィーグラフ本人はどこにもいなくなったことを感じさせる台詞。
追い求めた理想も妹ミルウーダに対する情も消え去り、唯一残ったウィーグラフの残滓はラムザ個人に対する憎悪のみ。
その無惨な姿に、ラムザは哀れみすら覚えるのだった。



弱い人間だからこそ“神の奇跡”にすがるのさ…
お前こそ、自分が本当に強い人間と自信を持って言い切れるのか?
ラムザ『……努力はしている!
ならばその努力ももうおしまいだなッ!

一騎討ちの最中に繰り広げられるウィーグラフ(ベリアス)とラムザの問答。
「弱い人間」とは支配されるイヴァリースの一般民衆、そして安易に権力者やルカヴィに阿ったウィーグラフ自身のこと。
神の奇跡など所詮は時の権力者が作り出した支配するための理由付けに過ぎず、「弱い人間」はそういった者たちに支配されることに満足しているのだと嘯くウィーグラフ。
それでも、自分自身の心だけは強くあろうと努力を続けるラムザ。
その努力が無為になるかどうか、全てはプレイヤーの手に掛かっている。



ばかな…、たかが人間ごときに…!

ベリアスとしての断末魔。
人間であることを捨てて悪魔に魂を売った男は、その「たかが人間」の努力に敗北する末路を辿った。



余談

  • 最初の風車小屋と2戦目の修道院では他の敵モブユニットに男性キャラが1人もおらず、全員女性(+チョコボ1羽)*12である。意外と好色で女好きなのか、男性からはあまり慕われていなかったのか……




追記・修正はリオファネス城のトラウマの難関に挑戦できる方にお願いします。


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最終更新:2025年10月07日 18:19

*1 なお彼はザルバッグも共犯と思っていたが、実際はダイスダーグおよびラーグ公の計画でありザルバッグは無関係だった

*2 所詮父が引き取った平民の娘だったからなのか、たとえ肉親であろうと譲歩はあり得ないと判断したのかは明確な描写なし

*3 聖剣技は白羽取りで回避することは不可能。

*4 聖属性吸収+戦闘不能無効の効果。

*5 COMは聖剣技=聖属性と認識しており、効果のない攻撃は使わないため。

*6 というより他の追加効果がストップ・即死・死の宣告・混乱など一騎打ちでは致命傷になりかねない物ばかりである……

*7 実際のところ、内部的な聖剣技の属性は武器依存であり、ヘルプメッセージ記載の属性は全く機能していないため、本来は無双稲妻突きだろうがそれ以外の聖剣技だろうがカメレオンローブの聖吸収は基本的に通用しない。

*8 一応この後に「ジークデン砦の仲間と合流して戦う」ことを提案してはいるが、それも「一矢報いる」ためのものであり生還を視野に入れていない。

*9 ティータのことは平民であると戦闘中に聞いているが、「(ディリータを含め)ベオルブ家の関係者である時点で無関係で済まされる身ではない」と厳しく切り捨てており、ラムザとディリータに現実を突きつけている

*10 そもそもの話、「貴族による支配の打破」を掲げていたかつてのウィーグラフからしたら、現在のラムザ(貴族としての地位を捨て、異端者の汚名まで着せられている)と戦う理由が全くない。にも拘らず彼が戦いを挑んでくるのは、ミルウーダの仇討ちという私怨及びラムザを始末したい神殿騎士団の思惑によるものであり、ウィーグラフがその犬でしかないことの何よりの証明である。

*11 ラムザ自身、何度も現実の厳しさに打ちのめされながらも理想を追い求めることを諦めない理想主義者であり、その点では彼にとってウィーグラフは敵ながら先達でもあり、敵ながらもそれに胸を打たれていた部分もあった。だからこその失望である。

*12 後にラムザの仲間に加わるボコ。骸旅団で飼われていたようで、旅団壊滅後は野良チョコボになっていた。