ルカヴィ(FFT)

登録日:2011/11/20 Sun 17:51:46
更新日:2025/10/11 Sat 00:01:01NEW!
所要時間:約 7 分で読めます




『愚かなおまえに、聖石の持つ素晴らしい力を見せてあげるとしましょうか』


■概要
ルカヴィとはFFTに登場する悪魔(?)
目的は僕らのハイレグアイドル聖天使アルテマを復活させ、現世に自由に行き来できるようになること。
グレバドス教会の聖書には聖アジョラ+聖石+αによってぶちのめされ、異次元に封印されたと記述されている。
しかし、ラムザは現実世界にてルカヴィの一人、キュクレインと遭遇。
戦いの舞台が歴史の表から裏へとうつることになる。

キュクレインを始めとするルカヴィが現世に現れるには、聖石の力で人間から転生(実質的には憑依・融合)する必要がある。
誰でもいいというわけではなく、聖石に適合する肉体や転生を望むほどの力への渇望、激しい感情が必要。そのため作中で転生するのは人道を踏み外した者ばかり。
アルテマだけは他と状態が異なるらしく、かつて転生したアジョラの生まれ変わり(後にアルマと判明)でなくてはならない。

転生したルカヴィはルカヴィと元の人間の記憶・人格を併せ持った状態になる。2つの姿を切り替えることも可能。
ただし価値観や行動原理はルカヴィ主導となり、「人の皮を被ったルカヴィ」に成り果ててしまう。
オリジナル版では記憶を引き継いだルカヴィが人のフリをしている風であったが、リマスター版では台詞の変更・追加により人格の融合がはっきり描写されるようになった。
それに伴い仲間たちのことはルカヴィとしてのものではなく、人間としての本名で呼び合うようになっている(例・オリジナル版「ベリアスが敗れただと」→リマスター版「ウィーグラフが敗れただと」)。
ちなみに作中ルカヴィ同士で会話する場面はほとんどないものの、エルムドアが「キュクレインもベリアスも逝ってしまった…」と落ち込み、ヴォルマルフがエルムドアの身を案じる発言をしている事から、
メンバー間で足の引っ張り合いとかはなく、普通に仲がいい模様。
とはいえ、もしリマスター版で全員揃っていたらウィーグラフ&エルムドアとダイスダーグで相当気まずくなってそうである

FF12には召喚獣として登場。大抵隠しボスであり、Tに勝るとも劣らぬ鬼畜ぞろい。が、味方にすると弱い。


特徴

初見殺し
この一言に尽きる。
どういう奴か知っている2周目なら兎も角、1周目には苦戦を強いられる。

例をあげると
  • 敵のHPMPCT等のステータスが見えない
  • ステータス異常無効一応効くのもある
  • 使うアビリティが複数ステータス異常(+ダメ)のものばかり
と最初のキュクレイン戦でビックリする。

ルカヴィ対策をしても、侮れない敵に変わりはない。


また後半になると味方キャラが強いので相対的難易度は下がる。


ゲームに登場したルカヴィ


◆不浄王キュクレイン
ドラクロワ枢機卿が転生したルカヴィ。
使った聖石はスコーピオ
見た感じメタボ人形。サソリ要素は見当たらない。
チャームポイントはお腹の裂け目の縫い糸。
ゲーム内で始めて戦うルカヴィでもある。

今まで身分の違いや王位継承者即位の陰謀劇等の人間ドラマが繰り広げられていたFFTにおいて、初見でこんなモンスターが出てくるとは誰も思わないので恐らく相対的難易度は一番高い。
アグリアスも仲間になったばかりなので意識しないと育ってなくてなお困る。
メタボ人形な見た目に反してspeed9とかなり行動が早く、内部的にはショートチャージ持ちなのでチャージの隙もつけない。
初っ端に恐怖:悪夢(範囲2+付加:睡眠・死の宣告)を放ってくるので、気を付けないと何もしないで終了となる。
また、攻撃力魔法として不浄:バイオラ(範囲2+付加:石化orスロウorカエル)・バイオガ(範囲3+付加:アンデッドor即死)も使ってくる。
ライオネル城に進軍するタイミングならショップに「まもりの指輪」が並んでいるはずなので買っておくと頼りになる。間違えて「まもりの腕輪」を買った買い忘れたら辛いかも。

連戦の締めなので一周目でやり直した人もいるだろう。べリアスよりマシだけど。

キュクレインを撃破したことでラムザは枢機卿殺しとして異端宣告を受けてしまう。

名前の元ネタはケルト神話のクー・フーリンの英語読み。
メガテンやFateなど美形キャラのイメージがある人もいるかもしれないが、「こぼれ落ちた内臓を腹に詰め込む」「戦闘時は醜い姿になる」という逸話がある。

リマスター版では変身後もドラクロワとしての意識があり、そのせいで余計に不気味な印象を醸し出す。
オリジナル版ではドラクロワから成り変わっていたと取れたが、器とルカヴィが融合している形となっている。
教会のNo.2の彼が「この世に全知全能の神などおりませんよ」など嘲笑し、新たな神を信奉して己の醜い姿ですら「神は善でもあり悪でもある」と開き直る始末。
神への信仰を失ってしまうような悲劇を味わい、「力」を求めたという。
ラムザやアグリアスはかつての英雄の変貌に絶句している。

◆魔人ベリアス
FFT最高難度であろうウィーグラフとの一騎打ちの後にウィーグラフが変身。
使った聖石はアリエス。見た目も羊頭で四本腕の大男。
こちらは仲間がいるので一騎打ちよりはラク…というのは嘘。
ベリアスにも仲間(アルケオデーモン)がいるためかなりしんどい。
ラムザのステータスは持ち越しとなるため、ウィーグラフ戦でラムザを出来るだけ強化するといい。
後述のとおりFFT最大の山場に数えられるボスだが、ストーリー上でもヴォルマルフがラムザの迎撃に向かうエルムドアに向けて「あのベリアスですら敗れた」相手としてラムザを警戒するよう忠告しており、
ルカヴィ内でも実力者として知られていた模様。

魔人召喚:クリュプスがかなり強力で、ラムザが開幕同時に瞬殺されることもしばしば。
他に恐怖のアビリティをやってくるが、稀でありありがたい?ことにクリュプスばっかりやってくる。
それでも恐怖:封印(付加:石化)とか偶にやってくるから気を抜けない。

お供のアルケオデーモンもHP攻撃魔法を連発してくるので、HPが低いと少々キツい。
自軍を順当に育成していればコイツと戦う第3章は忍者のジョブが解禁される時期なので、優秀な忍者が育っているならこの戦いでは特に頼りになる。

しかし何よりも後戻りできない3連戦であるため、下手すると詰んでしまう。
FFTプレイヤーの心をへし折って最初からやり直させたバトル永劫のNo.1だろう。
PSP版やリマスター版で公式から変身前のウィーグラフ共々名指しで難易度調整部分として挙げられているほど。

名前の元ネタは、聖書にも描かれ、力天使から堕天したとされる悪魔ベリアス。「ベリアル」とも呼称。

しかしリマスター版では召喚魔法がCastが大幅に改善された煽りで、魔法詠唱短縮付きのクリュプスを連打してくる恐ろしいボスに変貌
実はオリジナルの頃から沈黙が有効なので、早く黙らせないととんでもない被害を受ける。
特にラムザ以外にアグリアスとも会話があるので、それを聞きたい場合は沈黙させないと行動するたびにクリュプスを唱えられてしまう。

リマスター版ではこちらもオリジナル版以上にウィーグラフの意識が残っているが、それゆえに「力」に溺れ民衆を蔑視する様が悲しいまでの堕落具合を見せている。
また契約の際に「我は魔神ベリアス」と聖石が名乗ることはなく、「闇に堕ちること」を唆す内容となっている。
一応「平等な社会を作る」という理想は残っているが、その方法はというと聖石を量産して全人類がルカヴィとなることという本末転倒な代物。
オリジナル版と違い敗れた後はミルウーダへの謝罪を口にしているが理想も叶えられず、悪魔に魂を売り渡し、自分がどこで間違っていたのかわからず、仇も討てないことを認識しながら散る形となっている。
もしくは最期の謝罪は理想を見失い、力に溺れてしまったことに対するものか…。

◆死の天使ザルエラ
セフィロスの再来とも呼ばれる外見*1、絶世の化け物セリアとレディを部下に持ち、獅子戦争で流れ矢に当たって戦死、意地でも正宗と源氏シリーズは渡さない
そんなエルムドア侯爵が転生。
使った聖石はジェミニ
ぱっと見では虫のように見えるが、よく見ると足を縛られた骸骨のような痩身。双子要素はない。

ありがたいことにキュクレインと同じく恐怖:悪夢を使ってくる。
また、恐怖:暗黒・鶏走・呪縛や、ジャ魔法:フレアジャ・トードジャ等も使ってくる。

しかしこの頃にはオルランドゥが参戦しているためかなり楽な方。
変身前は敵専用ムーブアビリティ「ダテレポ*2」でど真ん中に飛び込んできて専用アビリティ「刀魂放気」で大ダメージ、と源氏シリーズのガセネタが無くとも強かったのだが、
変身後は地味すぎる恐怖と溜めが若干短く範囲技といえフレアの威力を劣化しているフレアジャ、そして『か~え~る~の~、だい がっ しょ~♪』という詠唱のトードジャと大したことがない。
PSP版ならクラウドも出せるので育てていればクライムハザードが実はルカヴィ戦で有効だという事を教えてくれる。
もっと早く仲間になってくれれば…

敵にナイトがいるので気をつけないと戦技で防具バキバキになるマップ。
枠が厳しいが「邪心封印」を使えるムスタディオを入れておくと一発で黙らせることができる。

メリアドールが参戦して加勢してくれるが、この時のメリアドールと加入データは別物なので万が一「戦技」を食らっても問題なく初期装備のまま加入してくれる。

ちなみに倒した後はメリアドールは「ルカヴィは自分たちが倒せるのなんて伝承とは違う」「結局はただのモンスターなのではないか」と直球な疑問を浮かべており、父と対峙した際にも「バケモノ」と呼んでいる。

余談だが、FF12での対存在でとなる光の異形者は「真理の天使エメトセルク」。
FF12のザルエラは骸骨の死神といった風貌と魂に干渉する力を持っているが、FF14の彼の真名と能力を比較すると、明らかに意識していることが分かる。

オリジナル版ではエルムドアの意識があるか不明瞭だったが、リマスター版でははっきりと残っている。
かつての彼はオルランドゥも認める武人にして高潔な貴族であり、歪んだ形であるが互いに剣を交わせることにも心を躍らせている。
…が、それもザルエラに変身するまで。
バケモノに変貌したエルムドアにオルランドゥは怒りを隠せず(ザルエラ戦は今までの礼儀を完全に捨てている)彼に問いただし、力のために魂を汚したと唾棄している。
一方エルムドアの方はオルランドゥに対し「貴様なら、私を凌駕する強大なルカヴィになろうものを」と納得しかできないが残念がっている。

リアファネス城屋上の戦いにおいて、ラムザとアグリアスとの会話で彼がルカヴィと化した経緯に触れている。
彼は彼なりにイヴァリースの現状を憂いており、王家や貴族の腐敗具合にも心を痛めていた。
ならば民衆の方はというと、骸旅団のギュスタヴに話を聞いても自分の身の上の不幸を嘆き八つ当たりするだけ*3
そうした現実に絶望していたため、流れ矢も謀殺や不注意ではなく来るとわかっていて自ら受け入れていた*4
だがそこで聖石によって甦りルカヴィと融合することとなる。
なおここまでシリアスな背景が追加されているが、トードジャの詠唱は変更されておらず、エルムドアのボイス付きで披露してくれる。それも大真面目に

名前の元ネタは、死の天使アズラエルのアナグラムとみられる。

◆憤怒の霊帝アドラメレク
ラムザの兄・ダイスダーグが転生。
使った聖石はカプリコーン。見た目はヤギ怪人で、ソロモン72柱に則った後年のデザインとは大きく異なる。
変身前は父暗殺をはぐらかしながらも己の野望の正当性を訴えていたが、変身後は完全に堕ちたのかあっさりとバルバネス殺害を認め、捕縛で済ませようとしていたザルバッグたちをあっさりと殺害。

恐怖:喪失(付加:混乱)を使い、全魔法:ホーリー・各種ジャ魔法・召喚魔法などの強力魔法で攻めてくる。

が、先のザルエラ戦と違いお供が誰もいない上、オルランドゥを始めとしたオールスターメンバーが揃っているのでそこまで苦労しない。
むしろダイスダーグが豊富な剣技で意外なほど強いため、エルムドア(ザルエラ)共々「変身したことで弱くなった」ルカヴィとして挙げられてしまうことも。

工夫すれば一度も行動出来ずに撃破されてしまい、no固定キャラ縛りでもそんなに強く感じない哀れなルカヴィである。

撃破された後に転生したばかりなので本気を出せなかった(意訳)と言い訳にしか聞こえない事を言い出すものの、
ダイスダーグがカプリコーンを受け取ったのはつい最近(しかも自分がルカヴィの器などということは知らない)なためこれ自体は事実ではあろう。
実のところ、スペック自体はハシュマリムと同等。ただしMPは低めなのに大量消費するジャ系を使ってしまい、仮にMPが切れると直接攻撃しかできなくなる(物理ATは非常に高い)。
そしてこの戦闘マップは高低差が激しく、ノコノコと階段を降りてくるため壁を挟んだ各剣技で一方的に攻撃できてしまう。せめてダテレポがあれば…。

という非常に情けない扱いだったが、リマスター版では超絶強化
ベリアス同様、オリジナルではCTが長すぎてまるで使い物にならなかったバハムートがガ系魔法にまでCastが短縮された上にこいつも「魔法詠唱短縮」持ち。
つまり超火力、超広範囲、詠唱早すぎなバハムートを連発してくる「こいつ召喚魔法使えたんだ…」と初めて知ったプレイヤーも多い
こうなると高低差もハンデになっておらず、むしろ一方的にバハムートで攻撃されかねないのでダイスダーグへのトドメは配置に気をつけるべき。

余談だが、この戦いで名門ベオルブ家が実質全滅(長兄・次兄:死亡、末弟:異端、妹:行方不明)してしまう。
撃破した後のラムザの台詞『ベオルブ家はおしまいだ…』に哀愁を感じざるを得ない。


◆統制者ハシュマリム
レオの聖石でヴォルマルフが転生。
ドラクロワ同様、物語開始前からルカヴィ化していたと思われる。
外見は袴の様なものを着たライオン男。
飛空挺の墓場にてアルテマを降臨させようとしていたところ、ラムザ一行と交戦する。

本編内ではトップクラスのspeed13と行動自体はかなり早い。
次元魔法というアビリティでクエイク・トルネド・メルトンなど、FFおなじみの魔法が漸く登場。
まぁ…メテオ以外に属性が付いただけだけど。
AIとアビリティに問題があり、ショートチャージがないのにショートチャージ装備でも詠唱時間が長すぎて使い物にならないメテオを優先して使ってくる。しかもクエイク等はメテオに次ぐ火力でCTも短いというオチがある。
メテオを優先して使うのは「一番火力が出る魔法を使う」というAIのせい。
せっかくのspeedをチャージの長いメテオで殺してしまっており、大体が詠唱時間中にタコ殴りにして終わってしまうだろう。
あとはルカヴィおなじみ恐怖アビリティの悪寒・呪縛だが、必中といえ単体ストップと範囲スロウなだけなので今更感は否めない。
途中のバルク+ヒュドラ軍団の方が余程苦戦する。

リマスター版ではメテオのCastが改善され実質かなり強化されているため、油断すると壊滅的なダメージを受ける
しかしそれでもベリアスやアドラメレクより苦戦した声があまりないのは、最終決戦という段階で大抵のプレイヤーが育ちきっているからだろう。


聖天使アルテマ
ラスボス第一形態。
聖石ヴァルゴ聖アジョラことアジョラ・グレバドスが転生し、アルマへの転生(本来の意味で)後に現世に蘇った。
雑魚。何が雑魚ってドンアクが効いて手も足も出なくなる辺りが。実際にはダテレポで逃げるから足は出るが。
衣装がエロい(項目参照)。
実はラムザが使うアルテマとは違う本物の究極魔法:アルテマをやってくる。
あと混沌:グランドクロス(臭い息)。


◆大聖天使アルテマ
ラスボス第二形態。
雑魚。何が雑魚ってドンアクを対処したかと思ったら、ドンムブが効いて逃げられなくなる辺りが。
究極魔法:アルテマとはまた違う完全魔法:アルテマを使用する。
完全飽和:デスペジャを連発するアルテマしか見たことが無い人はアルマを気絶させてからアルテマを拝もう。
実は完全飽和アビリティにはなかなか強力なアビリティが揃っている。
が、ハシュマリム同様にデスペジャを優先して使うAIが大問題。


◆サーペンタリウス
裏ボス
ディープダンジョンの最深層に大量のアパンダと共に出現。
魔道士エリディブスらしき男が、極度の被害妄想と聖石欲しさに転生(?)
名前は聖石と同じでまんまへび使い座。外見はバンダナを身に着け、大蛇を巻き付かせた大男。
……バンダナが特徴でコードネームが蛇の男と被っているのは発売時期的にたぶん偶然。

やり込みプレイヤー泣かせの暗雲:ゾディアーク(やり込みには少なくとも一人はラーニングしないといけない。ダメージ絶大)を筆頭に毒カエル(そのまま)、チャージタイム無しの蛇つかいやミドガルズオルムを使ってくる。

とっととクリアしたい人は誰かひとりにゾディアークをラーニングさせるために召喚士にしたら他はガチ編成で挑もう。
誰かひとりゾディアークをラーニングすればパーティ全員にラーニングできるので安心。

あと、サーペンタリウスの聖石は他の聖石と比べてなんか豪華。

『不思議なデータディスク』の「モンスターといっしょ!」では初期の仲間にいる。…のだが、非常に弱い
ボスモンスターは成長率を低めに設定されて、手打ちでデータを入力していたようでレベルが上がっても全くステータスが伸びない。
ゾディアークを初期習得しているが、検証の結果レベル61でやっと使えるようになると判明している。

ゲームには登場していないが、存在したとみられるルカヴィ


オープニングとセーブデータの背景には各星座にルカヴィの名前が表示されているが、
このうち、星座に対応する6体がFFT本編中には登場していないのである。
イヴァリース文字で書かれたそれを解読してみると、以下のような名称であることが判明する。
なお、FF12のルカヴィはこれらとは名前が違うため、12では設定が一部変更されているのかどうかは不明。

◆DUMA
読みは「ドゥマ」だろうか。聖石タウラスに対応するであろうルカヴィ。
元ネタは沈黙、死、静寂を司り、神の御名において災厄をもたらす天使ドゥマとみられる。

◆ZEBBEB
読みは「ゼブブ」だろうか。聖石キャンサーに対応するであろうルカヴィ。
元ネタはハエの王を意味する、キリスト教などに登場する悪霊の首領とされる悪魔「ベルゼブブ」からとみられる。

◆SEL
読みは「セレ」あるいは「セル」だろうか。聖石リーブラに対応するであろうルカヴィ。
元ネタはあらゆるものをどこへでも一瞬で移せる悪魔「セエレ」とみられる。

◆ROPHOCHELE
読みは「ロフォカレ」。聖石サジタリウスに対応するであろうルカヴィ。
彼のみFFTのデータ上に名前だけは存在しており、後に公開された没設定画では、赤い馬の獣人として描かれている。
また、FF14のイベント「リターン・トゥ・イヴァリース」では「人馬王ロフォカレ」として正式に登場もしている。
元ネタは「光を避ける者」を意味する悪魔「ルキフゲ・ロフォカレ」とみられる。

◆CHERAUB
読みは「ケルーブ」だろうか。聖石アクエリアスに対応するであろうルカヴィ。
元ネタは智天使の「ケルーブ(ケルブ)」。FF5に登場するウェアウルフの村「ケルブの村」とは由来が同一。


◆LEVIATHAN
聖石パイシーズに対応するであろうルカヴィ。
FFシリーズをそこそこやっている人なら、この綴りを見て何かピンと来ないだろうか? ……そう、リバイアサンである。
もっとも、FFT中ではリバイアサンは召喚魔法として扱われており、それがルカヴィと同一とまでは考えにくいので、
それとは区別するために「レヴィアタン」表記にして区別しているとみられるが、登場していない以上真相は不明。


余談

このように完全に悪役勢力であるため、媒介に使われる聖石も悪魔のアイテムに見えるが
スコーピオの聖石はマラークの命を救い、キャンサーの聖石はレーゼの呪いを解呪したのでやはり使う側(人間)の心次第だろう。
聖石そのものには善悪の概念はないのだ。
また、良からぬ考えを持つ者を媒介とすると言ったが、媒介になった者の内3人は致命傷を負っており、*5
ウィーグラフに至っては「汝の絶望と悲憤が我を喚びだした」とルカヴィ自身が説明しているので、
適性のある者が絶望した状態で死亡するとルカヴィが喚び出される可能性が高いようだ。
また、それだけでルカヴィが現れるならFFT作中以前にも出現できた可能性が高いのにその様子もなさそうなので、五十年戦争や獅子戦争という状況そのものがルカヴィを喚び出しやすい状況だった可能性もある。
あるいはエルムドア(ザルエラ)とヴォルマルフ(ハシュマリム)の会話から、聖石で転生できるルカヴィは本編以前に数を減らしているともとれる。
かつて封印されずにその場で斃れたのかもしれないし、ラムザ一行以前にも歴史の裏でルカヴィと対峙した者がいたのかもしれない。

実はこのゲーム、割合ダメージを無効化する手段がないのでルカヴィと言えど、グラビデ系や命吸唱、ドレインには弱い。
当時の攻略本でも「召喚獣リッチが特に有効」と紹介されている。
後、それと組み合わせたクライムハザード(最大HP-現HP分ダメージ)にも弱い。








ザルエラ『つーいーきーの だい がっ しょー!!

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最終更新:2025年10月11日 00:01

*1 当時の「7」の人気にあやかった部分もあり公式にネタにされていたが、意識はしておらず全くの偶然だったとのこと

*2 絶対に失敗しないテレポ。ちなみに味方側も習得予定だったのか没データとJPが設定されている

*3 アグリアスからは「日々の食事すらまともに取れない、まともな教育を受けていない民に未来のことを考えろというのは無理がある話ではないか」と指摘されたが、エルムドアはそうしたことは理解しており、それでも上も下も腐っている現状に疲れてしまっていた

*4 彼が戦死する前の会議ではゴルターナ公は「軍の維持のために税を3割上げる」などといった横暴な政策を取っており、大義も失っている状態。さらにはリマスターではこの戦闘は獅子戦争の悪化に反発して中立となったランベリーをゴルターナ軍が攻めたもの

*5 直接場面が描かれていないエルムドアも「戦死した」とされた後にルカヴィとして現れている。