登録日:2024/02/15 (木) 00:40:52
更新日:2025/03/22 Sat 17:53:15
所要時間:約 6 分で読めます
!!ネタバレ注意!!
このゲームのタイトルおよび登場人物名等には、このゲームの重大なネタバレが含まれています。
あらかじめご了承ください。
■目次
■概要
『
ネタバレが激しすぎるRPG―最後の敵の正体は勇者の父―』とは『freem!』にて2023年4月22日より配信された
フリーゲーム。
制作者は『速すぎるRPG』『弱すぎるRPG』などのKSBゲームス。
推定プレイ時間:3~4時間。
『RPGツクールMV』により作成された
ゲーム。
『無駄が多すぎるRPG』『虚無すぎるRPG』に続く"すぎる"RPG新三部作の最終作。
本作の特徴はタイトルに書かれているように、
ネタバレが激しすぎることである。
セリフはおろか、登場人物の名前にもネタバレが仕込まれており、先の展開が序盤なのにミエミエというRPGにあるまじき仕様。
しかしネタバレされているということを除けば
超王道なストーリーであり、「先の展開が読めていたのに感動した」という声が多い。
「面白いモノはネタバレされていても面白い」ということを改めて教えてくれる作品である。
ネタバレを利用したトリックが複数仕込まれていて、実際には先の展開が読めないようになっている。
なお、驚くべきことにフリーゲームでありながらストーリー上の台詞はフルボイスとなっている。冒頭でオンオフを選べる。
ボイス付きのため公開当初は赤字になっていたそうだが、アプリ版をプレイすることで広告収入が入ったので無事製作費を回収できたらしい。
本作は『ネタバレが激しすぎる勇者物語~最後の敵の正体は勇者の父~』というタイトルで『
小説家になろう』及び『カクヨム』で掲載されている。
これはゲーム用のストーリーを加筆修正して小説用に変更したもの。
本作の制作者であるKSBゲームス氏の本業は舞台脚本家らしいが、小説を書いたことはなかったので苦労した事を
あとがきで述べている。
こちらも
書籍化が決定した。
『ネタバレが激しすぎるライトノベル~最後の敵の正体は勇者の父~』というタイトルで、マッグガーデン・ノベルズより発売。イラストは夕子。
本作が人気になったことから、2024年2月27日には『ネタバレが激しすぎるRPG2』(仮題)を制作するためのクラウドファウンディングを始めた。
当初は20万が達成額だったがすぐに到達し、以後達成するごとに目標額を20→30→60→100→150→200万へと変更した。
集めたお金は声優やオリキャラ作成のための依頼料にするとのこと。
最終的には約250万円集まった。
次作の名称は『ネタバレが激しすぎるRPG2―親友の真の姿は大魔王―』になる予定のようだ。
■あらすじ
全ての国民の幸せを願う国王クロマークに呼び出された勇者ケンジャノッチは、絶対に裏切らないと約束する魔道士ウラギール、
天才剣士マトハズレイ、100歳まで生きたいと願う僧侶スグシヌヨンと共に、事件の黒幕と目される魔王ユウ・シャノチーチを倒しに旅に出る。
勇者の父はどこへ行ってしまったのか? 賢者の血が流れるのは誰なのか?
紛れ込んでいる裏切者とは? そして魔王の正体は――?
感動と衝撃のラストに備えよ。
(公式から引用)
■主な登場人物
■勇者一行
CV:厚崎ゆうま
本作の主人公。勇者。初期レベル:20。
誰かの役に立つため、魔王を倒す勇者として名乗り出た。
しかし、強敵を前にあっさりと絶望したり、窮地を乗り越えてもヘタれ果ててしまったり、
無辜の犠牲者を出してしまい責任転嫁したりと、勇者にあるまじきかなりの豆腐メンタルの持ち主。
とはいえ、前述したようにここでいう勇者はいわば志願制の肩書きにすぎないようなので致し方ないのだが……
本編の少し前に母親を亡くしており、父親も幼いころに「強くなって帰ってくる」と言い出して行方不明になっている。
父親が残したネックレスを持つ。
CV:鳴深
国王が用意してくれた仲間の魔法使い。初期レベル:20。
決してハロルドを裏切らないと宣言し、心が弱ったハロルドにも親身に接してくれるヒロイン枠。
魔道士という肩書きだが
回復魔法も使える優秀な戦力でもあり、どう見ても絶対に裏切るわけがないが……?
CV:天音玲
国王が用意してくれた仲間の剣士。初期レベル:20。
頭脳明晰な大天才を自称しており、何かと様々なことに気がつくが、分かりきった事実か的外れな発想しか出てこない。
誰かが既に言ったことをまるで新事実かのように大声で言って話の腰を折り、マーシャから「黙って」と言われるのがお約束。
素直で言うことは聞くし剣士としては強いので、会話のテンポが悪くなる以外は頼れる仲間。
友達は5人ほどいるらしく、小説版によるとノーキンタウン出身。
公開当初はIQ1億を自称する「
テレーゼ・アイキューサン」だったが、
公開後に反響を受けて「
知能指数をからかうのはダメだろう」という判断からver2.00アプデに伴い名前が変更された(ボイスも新規収録)。
結果的に、彼女の名前も「ネタバレ」になる事となった。
CV:にじのげん@nijinogen3288
国王が用意してくれた仲間の僧侶。初期レベル:5。HPも5。
理由はよくわからないが100歳まで長生きすることを確信しており、
しかもバランスの取れた4人PTの僧侶担当なので、すぐ死ぬはずもない。
小説版では心臓が弱かったことが死因とされている。
■その他の人々
CV:星川ゆうじ
ハロルドたちが住む国の王。
国民全員の幸せを願っており、国民を害する事件の黒幕なんてことはありえない人物。
魔王に匹敵する魔力を持つ大魔道士であり、小説版によると王妃とともに魔物を倒して国を興したという。
ハロルドに国民失踪事件の真相を突き止めるように指示を出した。
もちろんこのクロマークが失踪事件の黒幕だということはないから安心してほしい。
CV:沼端ひさの
クロマークの妻。昔夫と一緒に国を興したという。
浮気をする女を嫌い、ハロルドに誘惑してくる女に気を付けるように助言した。
出会ったばかりのハロルドに餞としてキスしてくる人物だが、誰かと不倫しているということはない。
CV:歌乃おるに
ジンロー村の村長の孫。友人は100人いるらしい。
人狼に母親を殺されてしまい、勇者一行を人狼と勘違いして襲う。
その後人狼を倒してくれたお礼から、勇者一行をサポートする。
CV:べ~
ユ・ウジンナシの祖父でジンロー村の村長。
村に訪れた勇者一行を優しく出迎え夕食をごちそうしたばかりか、一泊させてくれるなど立派な村長。
村が人狼に襲われていることから、ハロルドに人狼の疑いのある村人を紹介し倒してもらおうとするが……。
■魔王軍
CV:お茶漬け丸!
魔王。クロマークの政治が気に入らずクロマークの領土内に勝手に城を建築した反乱分子。
昔魔力の高さから迫害されたことがあり、偽りの理由を家族に告げて失踪した過去がある。
その生き別れた息子と同じ黄色のネックレスをしている。
CV:にじのげん@nijinogen3288
暗黒四天王の一人。
旅に出た直後の勇者一行の前にいきなり現れる、いかにも強敵という雰囲気を醸し出す魔族。さらにHPが9999もある。HPはね。
勇者一行の一人ですら一撃で葬り去ることができる恐るべき究極魔法ゴダ・メイジを使う。
小説版では幻術魔法の使い手という設定。
CV:歌乃おるに
暗黒四天王の一人。
スイカ大の大きさの上に小心者で、HPもたった25程しかない。HPはね。
暗黒四天王の一人。
普段は人に化け、夜な夜なジンロー村の人を襲っている。
果たして人狼が化けた人間とは……?
暗黒四天王の一人。最強の四天王。
他の四天王は魔王の血から作られたワラ人形だが、こちらは魔王とは独立して存在しているようだ。
どうやら勇者一行に紛れ込みハロルドを導いているようだが、その正体とは……?
■用語
大昔にいた賢者の血が流れる者。
賢者の血を受け継ぐものは莫大な魔力を秘めているが、「大切な人」を守ろうとしたとき魔力が覚醒するという。
そして愛によって魔力は増大し、その力を仲間に与えることもできるという。
しかし賢者の血を受け継ぐ者は自分に賢者の血が流れているか知らないとのこと。
賢者の血を受け継いだ末裔とは一体誰なのか……?
とある人物が世界にかけた呪い。
絶望した人間がスライムの気に触れるとスライム化してしまうという。
スライム化すると記憶と自我がほとんどなくなり、もはやスライムとしてか生きてはいけなくなる。
呪いはかけた人物を殺すことでも解除できるが、スライム化した人間を元に戻す手段はない。
一部のヤベーヤツにも知れ渡っている不思議な噂。
対象に接触して刻印を刻み込むと(刻印は首の後ろ側に現れる)、その人間は刻印を刻んだ人間の愛の僕となり操られてしまうという。
ただし魔力が自分より下の相手しか操れない。
■以下本作最大のネタバレのため注意!!
■余談
作者がとある実況動画のコメントで解説したところ、魔王城突入時に流れる回想シーンっぽいのは、回想シーンではない。
実は同時刻で起こっていたシーンで、喋っていた人物こそ勇者の父。
どうやらはハロルドは母親の死後に引っ越しをしていたようで、そこに帰ってきても誰もいなかった。
そして新しい住人から妻の死を聞いて絶望したところに「とある魔物」が現れ……ということらしい。
明言されていないものの、小説版にて勇者の父親の名前がカマセーイヌであることが判明した。
どうやら小説版では「無敵の格闘家と呼ばれるまでになったのに敗れたこと」「妻の死を知った」のWパンチを受けたことで絶望してしまったようだ。
じつは最後の敵との戦闘では戦わずに逃げることができる。
逃げるを選べば後の展開が変わるので気になる人は試してみよう。
ついでに最後の挿絵もよく見てみると……。
追記・修正は最後の敵の正体を知った方がお願いします。
- 最後の最後に本物のネタバレをかましてくるのはルールで禁止スよね -- 名無しさん (2024-02-15 01:02:04)
- まさかこれの項目が立つとは夢にも思わなかった、一応今はアプリでもDLできた -- 名無しさん (2024-02-15 05:07:02)
- マーシャもクロマークも最初から全力でネタバレ発言してたって言うね。正直な奴らだ… -- 名無しさん (2024-02-15 05:18:39)
- スグシヌヨンはゲーム開始前から役目を果たしているという(ミスリード的な意味で) -- 名無しさん (2024-02-15 07:31:52)
- あらすじ、最初から最後まで笑ってしまったよ -- 名無しさん (2024-02-15 08:19:23)
- 勇者ハロルドが主人公のゲームってめちゃめちゃ多いよね -- 名無しさん (2024-02-15 08:23:17)
- 本当に最後の最後でタイトルを回収してくるから怖い -- 名無しさん (2024-02-15 08:27:54)
- 開始前「なんだこのタイトルは(笑)」 → 終了後「マジかこのタイトル…」 -- 名無しさん (2024-02-15 13:43:09)
- エンディング分岐やクリア後にボスラッシュガチ戦闘のやり込みがあって本当に面白かったゲーム。アプリ版もあるから一回やってみて欲しい。 -- 名無しさん (2024-02-15 13:44:46)
- パーティメンバー3人のキャラのたちっぷりと掛け合い好きすぎるだけにルキウスの早期退場がだんだん惜しくなる罠。100歳まで生きてて欲しかった -- 名無しさん (2024-02-15 19:14:41)
- 実は「最後の敵」だけにげることができるらしい -- 名無しさん (2024-02-15 22:47:37)
- 実はReadMeのキャスト欄にとあるキャラが偽名なのと本名がガッツリ書かれてるマジのネタバレがあるぞ! -- 名無しさん (2024-02-16 04:17:20)
- バカゲーなタイトルに反して凄い頭良い作品というか。こういう情報出されたらこう考えちゃうよねって思考誘導が上手い。それでいて作品にほぼ嘘は無いし -- 名無しさん (2024-02-16 08:36:16)
- ユ・ウジンナシ下手したらルキウス・スグシヌヨンよりあんまりな扱いでは…。 -- 名無しさん (2024-02-16 23:14:31)
- ネタバレがネタバレなってないわけじゃなく、しっかりネタバレしてるのにミスリードや更なるネタバレへの伏線になってたりと全部明らかになってからもう一度やりたくなるゲーム -- 名無しさん (2024-02-17 06:59:20)
- そうかわかったぞ!このRPGはネタバレが激しすぎるRPGってことなんだな! -- 名無しさん (2024-02-17 17:27:44)
- アイキューサンの一族がいますね… -- 名無しさん (2024-02-17 19:49:21)
- 項目見ただけの者だが、ここまでのコメントでこの項目名がとんでもない素晴らしいネタバレであるとともに、多分自分の本編知らないここのネタバレだけの視点とプレイした方のタイトルの見方は違うという事だけは分かる…が、どういう事なんだろ?? -- 名無しさん (2024-02-18 23:27:01)
- ルキウス・スグシヌヨンがスグシヌヨンだったお陰で「これはこういうノリが続くゲームなんだな」とまんまと思い込まされてしまった。まさか最後でちょっと泣かされるとは思わなかった -- 名無しさん (2024-02-22 11:30:31)
- 「オマ・エモカ」は「お前も浮気してるのか」という意味だと思わされて実は違った時は驚愕だったが、それはまだまだ序の口だった -- 名無しさん (2024-02-22 15:16:34)
- 個人的にオマ・エモカとクロマークは秀逸だったなと思う -- 名無しさん (2024-02-22 16:58:54)
- IQ1億が嘘なだけでIQ3ではないし別に的外れな事も言ってないんだよな -- 名無しさん (2024-02-23 14:25:19)
- 「こいつは暗黒四天王の一人だ!」は的外れじゃない? -- 名無しさん (2024-02-23 14:29:37)
- クソザッコに勝てる可能性ととんでもない魔法が来るとかジンロー村での会議とか的外れな発言は探すとかなり多い -- 名無しさん (2024-02-24 01:44:44)
- 一発ギャグ連発で最後まで行くのかと思いきや凄い巧みな構成でビックリしちゃったよ -- 名無しさん (2024-03-05 14:09:45)
- なぞの裏切者「ハロルドは、私が立ち直らせました」、いや確かに君はある種の癒しだけさあ・・・そう思うのも仕方がない性格だけどさあ・・・ -- 名無しさん (2024-03-05 14:28:45)
- 名は体を表すRPG -- 名無しさん (2024-03-10 17:51:05)
- マトハズレイは言うタイミングと着眼点が的外れなんだよな 序盤のセリフがそのまま後半の伏線になるの好き -- 名無しさん (2024-03-14 22:12:05)
- バカゲーだと思ってたらまんまとしてやられました。これ舞台劇とか落語でスピンオフしてほしい -- 名無しさん (2024-04-25 06:59:45)
- 黒いマークがついてるからクロマークとは思わなんだ -- 名無しさん (2024-04-25 10:20:18)
- 「最後のスライム=ハロルドの父」は分かるけど、更に「=カマセーイヌ」なのってどこ情報だろうと思って小説版見返してみた。1話のシッテールからの手紙を、5話でカマセーイヌが受け取っているらしき描写あったんだね。これは気付かなかった。 -- 名無しさん (2024-05-19 23:19:17)
- ラストバトルの後にタイトルが画面中央にバンとでるじゃん?見直すじゃん?…あああーーーーーーーっ!?!?ってなるのよね… -- 名無しさん (2024-05-25 22:40:45)
- 某コンビ芸人(すぐわかるやーつ)の配信見て初めて知ったけど普通に面白かった、クラファン達成したみたいだし続編も期待 -- 名無しさん (2024-05-26 23:25:55)
- 続編の名前の予定出たのか。しっかし文面上はシンプルにネタバレしてるだけなのにいろんな考えが頭によぎるな…どうなるか全然わかんない… -- 名無しさん (2024-05-26 23:29:42)
- テレーゼがクロマーク戦でしれっと仲間として戻ってきた事について、ツッコミ入れる人やけにいるような気がするけど… 別に戻って来るの自体はおかしくないよね? テレーゼは最初から「一緒にクロマークを倒そう」って話で裏切ったのであって、それを断ったハロルドが「やっぱりクロマークを倒す」って話になったんだから。 -- 名無しさん (2024-07-12 17:20:20)
- 両ルート見たけど最後の絵の違いがわからない… -- 名無しさん (2024-09-30 00:08:26)
- 続編がもうすぐリリースされるからまた実況者達の反応が楽しみ。 -- 名無しさん (2024-12-11 12:44:48)
- 国王が事件の黒幕である事は決してないというド級のネタバレ -- 名無しさん (2024-12-23 11:11:23)
- まさか次回作にもあのキャラが登場するとは。 -- 名無しさん (2024-12-23 12:04:01)
- ↑4 マトハズレイの手の辺りをよーく見てみるといい -- 名無しさん (2024-12-23 12:40:43)
- ハロルドの一人称、何箇所か「俺」になってるのはミスなんかな。他のシーンは「僕」なのに -- 名無しさん (2024-12-24 01:28:09)
- (プレイ前)ネタバレしすぎだろww (プレイ後)人の心とか無いんか? -- 名無しさん (2024-12-24 05:49:13)
- (オープニングで)このオバハンのキスとかどんな罰ゲーム?w(終盤で)このオバハンのキスとかどんな罰ゲーム?(ドン引き -- 名無しさん (2024-12-26 01:14:46)
- 【祝】漫画化 -- 名無しさん (2025-03-07 17:26:53)
- 神ゲーだった…まさか最後の敵が勇者の父だなんて… -- 名無しさん (2025-03-22 17:53:15)
最終更新:2025年03月22日 17:53