アカアシクワガタ

登録日:2024/03/28 Thu 22:56:35
更新日:2025/01/19 Sun 10:05:21
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アカアシクワガタとは、主に日本国に生息するクワガタムシの一種である。

概要

昆虫綱コウチュウ目クワガタムシ科オオクワガタ属(ドルクス属)に分類される。
学名は「ドルクス・ルブロフェモラトゥス」。


コクワガタと似たような姿をしているが、脚とお腹の部分が赤くなっているのが特徴で、これが和名の由来にもなっている。
体長はコクワガタと同じく3〜5cm程度である。大きめの個体だと6cmに迫るものもいる。

コクワガタに比べて標高が高いところに住んでいることが多く、標高1000m以上の高山に住んでいる個体が多い。一方で、北海道や東北地方などでは平地の雑木林でも見られることがある。
ちなみに沖縄県には生息していない。

日本国内にはもっとメジャーなクワガタムシ(オオクワガタミヤマクワガタノコギリクワガタなど)が沢山いるせいか、知名度はあまり高くないかもしれない…。

小柄なクワガタムシではあるが大型個体のオスの挟む力は意外と強い。大型個体だと大アゴの先端の内歯が発達しており、これで相手の脚を切断してしまうこともある。流石ドルクス属といったところだろうか。
ちなみに中型や小型の個体になると体長に比例して大アゴが短くなる。

大アゴは戦闘時だけでなく、樹皮を剥がして樹液を吸う際にも役に立つ。特に広葉樹を好むものが多い。
稀に他のドルクス属のように樹液の出る大木の空洞の中で生活している個体もいる。

基本的にはおとなしい性格とされているが、稀に気性が荒い個体もいるため、単独飼育が推奨される。交尾の際のメス殺しにも注意が必要である。


近縁種

ヒメオオクワガタ

名前に「オオクワガタ」を含むが、実際にはオオクワガタよりむしろアカアシクワガタに近い種類である。
沖縄県を除く日本全域に分布しており、高山を好む。特に北海道、東北地方、北陸地方で個体数が多いとされており、逆に西日本(北陸を除く)ではあまり見かけない。
暑さに弱い。また、コクワガタとの間に雑種を作ることもある。
かつては「エゾヒラタクワガタ」と呼ばれることもあったが、これは同属のヒラタクワガタ北海道(蝦夷地)に生息していないため。
九州の個体は「キュウシュウヒメオオクワガタ」という亜種として区別されている。
ちなみにムシキングのゲームには登場しない。

アローコクワガタ

主に東南アジア大陸部〜南アジアに分布するドルクス属のクワガタムシ。
名前に「コクワガタ」を含むが、大アゴの形状や性質からむしろアカアシクワガタに近い仲間とされている。また、羽がオレンジ色になるのが特徴だ。
アカアシクワガタよりも大型化しやすく、大きめの個体だと体長7cm程度にもなる。

ネパールコクワガタ

ネパールとインド北部に分布するクワガタムシ。
名前に「コクワガタ」を含む種類としては最大種で、大きな個体は体長7cmを超える。
全身黒色で光沢があるのが特徴。

甲虫王者ムシキングでのアカアシクワガタ

日本の在来種としてはかなり遅い時期であるフォレストグリーン(2006セカンドプラス)から参戦している。
階級はコクワガタと同じ強さ100。
性格はバランスタイプ。必殺技はチョキ。肩書きは「紅の忍者」。

タッグマッチではコクワガタとペアを組むことで固有のタッグネーム「ジャパニーズスーパージュニア」が発動する。

  • 超必殺わざ「キリガクレ」
相手の突進を姿を消して避けたあと、遠方から飛び上がって相手の背を挟んでへし折る。

  • 究極必殺わざ「スーパーキリガクレ」
相手の突進を姿を消して避けたあと、空中で姿を現しては消えを繰り返して相手を惑わし、相手が空中に飛び上がった直後に横から突進しながら挟んで地面に埋めつける。

  • 合体わざ「シシオドシ」
相手の腹の上でシーソーの如く交互にダゲキを加え、止めに同時に打ち付ける。

  • 合体超必殺わざ「ローリング・キリガクレ」
アカアシクワガタが相手の突進を姿を消して避けたあと、すかさずコクワガタが相手を左右に引っ叩いてフラつかせたあと、回転打を食らわせて吹っ飛ばした直後に遠方から飛び上がり、相手の背を挟んでへし折る。


新甲虫王者ムシキングではディフェンスタイプに変更された。ちなみに逆にコクワガタがバランスタイプになっている*1



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最終更新:2025年01月19日 10:05

*1 こちらは旧作ではディフェンスタイプ。