ヒラタクワガタ

登録日:2010/09/27 Mon 23:31:43
更新日:2025/07/10 Thu 03:51:20
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昆虫綱鞘翅目(甲虫目)クワガタムシ科オオクワガタ
学名:Dorcus titanus pilifer(仮名転写:ドルクス・ティタヌス・ピリフェル)
全長:雄25~80㎜ 雌20~45㎜



本州、四国、九州と周辺属島、伊豆諸島に生息している。関東以北ではやや珍しいが、関西や四国辺りでは普通種に近いといえるほどの個体数がいる。南にいくほど大型個体に出会い易く、大型を狙いたいのであれば九州や伊豆諸島あたりに赴くと良い。
この分布情報は上述の学名に対応する亜種ヒラタクワガタ(別名ホンドヒラタクワガタ)のものであり、他に日本国内からは11亜種が知られ、それらを含めれば対馬や南西諸島も分布域に加わる。更に海外のものも加えると全部で25亜種が知られており、分布は中国南部からマレーシア、インドにかけての東南・南アジアの広域に及び、朝鮮半島や台湾にも産し、フィリピンやインドネシアなどの島嶼国家では日本と同じように複数の亜種に分化している。

活動期間はは5月~10月。オオクワガタほどではないが、警戒心がやや強く樹洞を好むため、ある程度の採集経験を積むまでは個体数の割には発見しづらい面もある。多産地を当てればコクワガタと同じように採ることも可能で、街灯周りに落ちていることも少なからずある。

主食は樹液で、ヤナギに多く集まることが知られており、必然的に河畔林でよく見られる。
また南の地域ではシイ・タブにも集まり、果物にも寄ってくるため、バナナトラップが有効なクワガタの一つである。
主に夜~早朝に活動する。昼は木の洞や隙間にいることが多く、オープンな場所で見かけることは少ない。
隙間にいる場合、隙間にフィットする体型と脚の力の強さから、発見しても採集するのは手こずる場合がある。

非常に気の荒い性格で、指を近付けようものならすぐ挟んでくるので覚悟が必要である。

寿命は2年以上と長生きで、飼育下なら3年も生きることもある。しかし雌成虫で1年以上生きた個体は繁殖をほとんどしないので注意が必要。

幼虫はクヌギ・コナラ・ヤナギの朽ち木、南西諸島産の亜種ではカシ・シイ・タブの朽ち木で生活する。
幼虫の育成はマットでも菌糸ビンでもどちらでも可能。サイズを狙うならば菌糸ビンだが、極端に大きな幼虫は蛹化や羽化に失敗し易いので、敢えて発酵マットに拘って育成するブリーダーもいる。

前述の通り亜種が多く、島々によって微妙に形が異なるためコレクターも多い。

対馬や朝鮮半島に産するツシマヒラタクワガタD. t. castanicolorは日本産の亜種では最長(雄87.4㎜の記録がある)で、大顎が本土産よりも長くなる傾向が強い。
後述する世界最強と名高いパラワンオオヒラタクワガタに形が似ている。

先島諸島にいるサキシマヒラタクワガタD. t. sakishimanusは大顎が太く、先が大きく曲がるものが多い。体も太く幅広く、ブリードすればマット飼育でも70㎜越えは珍しくなく、菌糸ビンで丁寧に管理すれば80㎜越えも難しくない。

ヒラタクワガタの仲間は昆虫相撲でも相当な強豪揃いで、パワー、スピード、テクニック、闘争心の強さ、どれを取っても隙のない戦闘能力を持つ。
戦法も正面からがっぷり四つに組んでもよし、上から挟みこんで押してもよし、下から挟み上げてもよしの万能選手。時には上から挟んで持ち上げんとする相手を逆に力任せに持ち上げてしまうことすらある。更に、種によっては相手の前脚を顎の窪みで拘束して力を封じるという器用な真似までやってのける。
その強さたるや、東南アジア産の大型種ともなればクワガタ相撲では決勝常連と言ってもいいほどである*1


◆その他のヒラタクワガタ

  • パラワンオオヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus palawanicus
全長:雄35〜111.3㎜、雌42〜46.㎜
フィリピンのパラワン島とその周辺に生息する亜種で、ヒラタクワガタの亜種及びオオクワガタ属で最長最大。のみならず大顎の長さから全長こそギラファノコギリクワガタには及ばないものの、重厚な体型から体重は優っているため、世界最大のクワガタと評されることもある。
顎が細めで長いのが特徴で、ツシマヒラタクワガタをさらに大きくしたようなその姿は迫力満点。
気の荒さは異性に対しても発揮することがあり、成虫飼育は雄と雌を別けて行う必要がある。慎重なブリーダーは結束バンドで大顎の動きを制限することさえある。
当然ながら通常の飼育管理でも迂闊に手を入れて挟まれれば、大怪我をしかねないので要注意。
昆虫相撲でも人気の一匹で、真っ向勝負においてはクワガタ界最強との呼び声も高い。
スマトラオオヒラタクワガタとは永遠のライバル。

  • スマトラオオヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus yasuokai
全長:雄60㎜〜 108.8㎜、雌25mm - 50㎜
インドネシアのスマトラ島に生息するヒラタクワガタの亜種で、体長ベースだとパラワンに次いで2番目に大きくなる種である。
顎が太い上に体の横幅が大きく迫力があるため、人気ではヒラタクワガタNo.1と言われている。産地によって形態に顕著な違いが見られるが、特にアチェと呼ばれる産地の個体は重厚な見た目から人気が高い。
パラワンと同様に「最強のクワガタムシ」の候補として語られることが多い。リーチやスピードの面ではパラワンがやや有利だが、挟む力やパワーを含めた総合力ではヒラタクワガタの亜種の中でNo.1と言われることが多い。

  • アルキデスオオヒラタクワガタ
インドネシアのスマトラ島などに生息するヒラタクワガタ亜属の最大級の種の一つ。
オスの体長は55から95mm前後になり、時に100mmを超す大きさになる。反面、メスは小型で30mm前後が多く、50mm程の個体は少ない。

本種の特筆すべき点は、雄の身体の横幅がクワガタムシの中で最も広くなることである。
最大個体の幅は40mm近くにもなり、その大顎の力はクワガタムシ全種の中でも最上位に位置づけられ、特に短歯型(後述)の咬筋力は元々挟む力が強いヒラタクワガタ類の中でも最高と言われている。しばしばフェモラリスツヤクワガタやカステルナウツヤクワガタなどと並び、「挟む力最強」と称される。
そのため、本種の取り扱いには細心の注意が必要となり、特に短歯型に噛まれた際には出血を伴う可能性が高い。
またヒラタクワガタの仲間だけに気性も荒く、雄は交尾を拒否した雌を強力な顎で挟み殺してしまう事もある。

尤も、クワガタ相撲ではやる気の無い個体やすぐに逃げてしまう個体も多く、ティタヌス種などと比べると必ずしも闘争心が強いとは言えない面もある。
しかし、一度やる気になればパラワンオオヒラタやスマトラオオヒラタといった最強格のクワガタを圧倒的なパワーに任せて正面から討ち破る事もあり、メンタルさえ強ければ最強格に躍り出られるだけのポテンシャルを持っている。

名前はギリシャ神話の英雄ヘラクレスの幼名「アルケイデス」に由来している。

  • ティティウスヒラタクワガタ
体長70mm前後
中型から大型のヒラタクワガタで、東南アジアの大陸側に広く分布している。産地はどこでも標高がある地域で、温度が高い地域には生息しない。
分布する地域により、大顎の形が異なる。

  • ダイオウヒラタクワガタ
オス60mm - 91.6mm、メス25mm - 45mm
インドネシアのジャワ島に生息する大型のヒラタクワガタ。
大アゴが下に曲がっていて短いため体長はパラワンやスマトラなどに劣るものの、大アゴの太さや湾曲の強さ、体の横幅の広さなどはスマトラなどに引けをとらない。
下側に湾曲した大顎から上から挟むのに最適化された印象を受けるが、そこはヒラタクワガタの例に漏れず彼も戦術を選ばない。特に四つに組んだ時は、ドルクス属の防御面での強みである「平たい体型のためひっくり返しにくい」という点に対して、曲がった顎がテコのように働く事で特効を発揮する。そのため、体長を揃えれば最強のクワガタと評する人も。
学名は「ドルクス・ブケファルス」で、ブケファルスはマケドニアのアレクサンドロス大王の軍馬のことであり、和名の「ダイオウ」はこれが由来とされている。
一応日本産ヒラタやパラワン ・スマトラなども含む「ドルクス・ティタヌス」とは別種として扱われているが、実際には両者の間に繁殖能力を持った交雑個体が簡単に産まれるため、ティタヌスの亜種として扱うのが適当とする意見もある模様。

  • タウルスヒラタクワガタ
体長60mm前後
中型のヒラタクワガタで、東南アジアの島嶼部に生息している。大アゴに赤色〜オレンジ色の毛が生えるのが特徴。

  • スジブトヒラタクワガタ
体長はオス23-70、1mm メス26.5-41mm

奄美大島や徳之島などに生息しているヒラタクワガタ。
上翅には明確なスジが8本あり、世界のオオクワガタ属のなかでも、大型個体で明確なスジがあるのはスジブトヒラタクワガタだけである。
体色は黒色で大アゴは先端が発達し、内側に強く曲がる。大きい内歯(内側のトゲ)は根本から3/5付近にある。
頭部、前胸部は粗い点刻に覆われているが、メスや小型オスの方が特に粗い。
後足の側面のトゲはほとんど消失している。


◆ムシキングでの活躍

ヒラタクワガタ

強さ120。必殺技はチョキ。アタックタイプ。ロケテスト時では強さ140。
お馴染みのカブトムシと共に初期から長く登場してきた。
肩書は「ステルス戦士」であり相手を威嚇するような不気味な鳴き声が特徴。
小学館の雑誌などでスーパーアタックタイプの個体が付録として封入されていたこともあった。

  • 超必殺わざ「カワセミハッグ」
相手を前から挟んでしびれさせ、投げ上げてから飛び上がって上から回転しながらつかまえ、あおむけに地面にねじりこむ。

  • 究極必殺わざ「スーパーカワセミハッグ」
相手を前から強力に挟み漬けてから真上に投げ上げ、さらに上空へと捕まえて投げ上げたあと着地し、下から高速回転しながら飛び上がって相手を捕らえ、そのまま地面へと高速回転しながら背中から地面にねじり込む。


◆アダー完結編
昔のカードとは違い強さではなく虫ごとにそれぞれ能力が決まっている。インフレが激しくなり日本のは能力が控えめであり外国のは主に必殺技が高く設定してある。そのため旧カードの小型甲虫(ディフィンスタイプ等)が旧カードの大型甲虫に匹敵する攻撃力(主に必殺技)を持っており、甲虫王者であるムシキングも大抵の甲虫に負けているという…
決して日本の甲虫が弱いのではなく前回より強化しているのだが外国の甲虫が強いだけである。これはアダー完結編になってからは日本とオセアニアの甲虫に限りライセンスカードで強化できるようになった故の措置と考えられるが。

第一弾ノーマル
ダゲキ40 ハサミ78 ナゲ40 体力126 防御34

第二段ノーマル
ダゲキ38 ハサミ84 ナゲ40 体力120 防御34

第二段EXノーマル
ダゲキ48 ハサミ93 ナゲ25 体力134 防御20


なお日本の甲虫の中ではハサミ技の数値が高い。アタックタイプにも拘らずEXの投げ技が異常に低いのは気になるが…
他の甲虫と比べると少し気弱な性格になっているがいざと言うときは頼りになるぞ。

新甲虫王者ムシキングでは、月間コロコロコミック10号の付録として先行参戦。レアリティはR。
必殺技「カワセミハッグ」はファーストに登場した「プロペラダイブクラッシュ」との差別化を図るためか、回転せずに地面にねじ込む技となった。
後に2016セカンドで正式に参戦し、超大型個体も解禁された。


パラワンオオヒラタクワガタ

初期シリーズより登場。つよさ180。必殺わざはチョキ。
実際には強さ200で登場したクワガタムシ3種*2を凌ぐ強さで、強さの設定がよく批判される。
怪力甲虫の如く、攻撃力はムシカード強さ200と同類。

肩書きは「怪力甲虫」。
性格はスーパーアタックタイプ(復活後)&アタックタイプ。

2004ファーストで排出終了したが、2005セカンドで晴れて復活。
性格がスーパーアタックタイプとなり、グラフィックに光沢がついた。
なお、それまでは「ヒラタクワガタ」を相似拡大したようなグラフィック。
ダイヤモンドブルーでアダーコレクションとなって登場する。

  • 超必殺わざ「ブルロック」
相手の攻撃を横に周り込んでかわし、すかさず挟みつけ、闘犬のごとく振り回しながら締め付け投げすてる。


◆アダー完結編
第四弾EXノーマル
ダゲキ49 ハサミ118 ナゲ54 体力160 防御20

第四弾弾ハイパーレア
ダゲキ50 ハサミ150 ナゲ56 体力140 防御17

第五弾
上記の通り

旧カードと同じく体力は低いが強靭な挟み技はギラファはおろかなんと究極完全体コーカサスオオカブトの投げ技と同じ数値を誇り、改造されてないにもかかわらずこの攻撃力とは恐るべし…流石怪力甲虫と言ったところだ。
最後までアタックタイプの威厳を守り猛威を振るった。


時は流れ新甲虫王者ムシキングの2ndにて再登場。
レアリティはSRで現在も高い攻撃は健在…と思われたがそんなことは無く、HP、攻撃の高めなバランス型。
攻撃力は大幅に弱体化したものの、今回はダメージ計算の都合上体力の高いムシ程優遇される傾向にあるため、事実上強化されている。
2016セカンドにて再登場した際にはSSRへと覚醒、必殺わざも「ブルクラッシャー」へと変化する。
超神化編ではSGRへと昇華した。


アルキデスオオヒラタクワガタ

2004セカンドにて登場。
つよさ160。必殺技はグー。性格はスーパーアタックタイプ。
肩書きは「ハーレムプリンス」。
ムシキング史上初のスーパーアタックタイプであり、銅レアでありながらヘルクレスオオカブトアクティオンゾウカブトと同じ攻撃力を持っている。ただしその代わり、体力は強さ120(バランスタイプ)と同等とかなり低いが…。
「ギャァァァァオグオオオォォォ」と怪物のような恐ろしい鳴き声を発する。

2006セカンドパーフェクトキングでアダーコレクション入りする。

また、ムシキングオールスターズの一員「ジャッジマスター」のフクチーが愛用するムシでもある。

  • 超必殺わざ「コンプリートスマッシュ」
相手を空高く真上に弾き飛ばして、落ちてくる間に力をためて野球のホームランのように思い切り遠くへはじき飛ばす。

  • 究極必殺わざ「スーパーコンプリートスマッシュ」
アダー完結編でだけ使用できる。「新甲虫王者ムシキング」にはアルキデスオオヒラタクワガタ*3自体登場しない。
相手をダゲキで遠くにうちとばし、ひるみながらも怒ってこちらに飛びながら反撃しに襲いかかってきたところを力いっぱい遠くの空へたたきとばす。


◆アダー完結編
第一弾EXノーマル
ダゲキ115 ハサミ58 ナゲ44 体力120 防御22

第一弾弾ハイパーレア
ダゲキ127 ハサミ54 ナゲ48 体力140 防御17

第一弾弾ウルトラレア
ダゲキ130 ハサミ57 ナゲ48 体力140 防御11

高い攻撃力は引き継がれておりさらに究極必殺技を会得した。
耐久面は旧カードのように脆いがダゲキの数値はムシキングの中で最も高い。
セリフでは強くなけりゃ雌にはモテないと彼は言っており、パワランと同様最後までアタックタイプの威厳を守った男気あふれる甲虫。


ティティウスヒラタクワガタ

つよさ140。必殺技はグー。ディフェンスタイプ。
肩書きは「神の王子」。
2006セカンド~パーフェクトキング~で登場。
性格はヒラタの中で珍しくディフィンスタイプで割と硬い。
しかし「(ホペイ含む)オオクワガタ」と超必殺わざ以外が同じ為、究極必殺わざの有無で劣化版になった。

  • 超必殺わざ「バックスピンブロー」
相手に逆回転をかけながら弾き飛ばし、着地後高速回転してこちらに戻ってくるところを卓球のように構え、再び同じように弾き返す。


◆アダー完結編
第五弾ノーマル
ダゲキ90 ハサミ48 ナゲ28 体力174 防御88

パラワンと共に登場。
攻撃力はディフィンスタイプの中では比較的高い部類であり自慢の体力と防御も中々。
ただし素のままでは火力が無いのでスキャンしてパワーアップさせると良い。

時代は変わり新甲虫王者ムシキングには2015セカンドで登場。
レアリティはR。
早期の参戦ではあったものの再登場の機会には恵まれず、2015セカンドが最初で最後の収録となった。


スジブトヒラタクワガタ

強さ120。必殺わざチョキ。ディフィンスタイプ。
肩書は「あまみの奇跡」。

映画「スーパーバトルムービー ~闇の改造甲虫~」に登場し、入場者にこのカードが配布された。
後に2007ファーストに登場、旧カードでは最後の日本甲虫で彼が最後を飾った。
日本甲虫ではハサミ技のアタックタイプが多いが、彼はディフィンスと言う珍しいタイプ。
必殺技はヒラタクワガタと同じ。
劇中ではなぜか「戦いが苦手な小心者」という性格が付けられていたが、実際のスジブトヒラタは本土ヒラタ同様に好戦的な性格をしている。

  • 超必殺わざ「カワセミハッグ」
相手を前から挟んでしびれさせ、投げ上げてから飛び上がって上から回転しながらつかまえ、あおむけに地面にねじりこむ。

  • 究極必殺わざ「スーパーカワセミハッグ」
相手を前から強力に挟み漬けてから真上に投げ上げ、さらに上空へと捕まえて投げ上げたあと着地し、下から高速回転しながら飛び上がって相手を捕らえ、そのまま地面へと高速回転しながら背中から地面にねじり込む。


◆アダー完結編
登場しない。
唯一日本甲虫で参戦できなかったが、上記映画の入場者特典で配布(のちに2007ファーストで「映画大ヒットありがとう記念」として排出)されたスジブトヒラタクワガタのカードをアダー完結編で使うとこの映画をモチーフにしたスペシャルストーリーの主役として遊べる。
もちろんラスボスは改造コーカサスオオカブト完全体。

半ばゲストに近い立場でこそあったものの、新甲虫王者ムシキングにも2016セカンドにて無事参戦を果たす。レアリティはR。
旧作からの大きな変更点として、必殺わざが「D.V.B」に変わり、ダゲキ甲虫となっている。


ダイオウヒラタクワガタ

アダー完結編から参戦。
能力値は強さ140相当で、実際の実力より過小評価されていた。必殺技はグー、超必殺技は「タンバリンアタック」。
肩書きは「ブラックタンク」。

新甲虫王者ムシキングでは強さ160相当まで出世した。性格はアタックタイプ。


タウルスヒラタクワガタ

新甲虫王者ムシキングに登場。
階級は旧作でいう強さ100相当で、ヒラタクワガタ亜属としては最も低い。
性格はバランスタイプ。必殺技はチョキ、超必殺技は「ベルベットクリーナー」。
肩書きは「あごひげのナイスガイ」。


スマトラオオヒラタクワガタ

新甲虫王者ムシキングに登場。
階級は旧作でいう強さ200相当で、ドルクス属としては最強である。
性格はアタックタイプ。必殺技はグー、超必殺技は「クレイジースパイク」。
肩書きは「不屈の喧嘩番長」。

知名度、人気ともに高い種であるにもかかわらず、旧作には参戦しなかったが、実際には「タランドゥスツヤクワガタ」の代わりにこちらや「テイオウヒラタクワガタ」を「グーが必殺わざ・強さ200」にするべきだったと言われている。




ヒラタクワガタは知名度でいうとそこまで知られていない気がするが、


以下皆の少年時代





――


――――

「おい、クワガタがいるぞ!」

「捕まえろ捕まえろぉぉぉぁ!!」

「お、ヒラタだぜ!」

「いぃぃゃやぁぁっったぁぁぁぁぉぉあ!!!!!!」


――――


――


実はヒラタクワガタはなかなか人気のあるクワガタである。



その名の通り平たいクワガタではあるが、7cmを越えるともなると

ハンパない。


太い脚でどっしりと構えるその立ち姿。真っ直ぐに伸びる長い大アゴ。艶の少ない漆黒の躯。好戦的な眼。



間違いなくカッコいい。


テライケメンである。


近年のオオクワガタブームの中、寿命、サイズ、形、がオオクワガタに似ており、更に採集のし易さからヒラタクワガタを飼う人も多い。


むしろヒラタクワガタの方がカッコいいと筆者は思う。



決して黒いアイツとは(ry


【見分け方】


一番の特徴は大アゴである。真っ直ぐに伸び、内歯が発達して尖っており、そこから先に向かい細かいギザギザが続き、最後尖端で曲がる。
小型~大型いずれにもこの特徴があるので他の種類と迷うことはないはずである。



コクワガタの項目に書いてある通りである。
オオクワガタともこれで区別がつく。

因みにもこの特徴を持っているのでそれでも見分けが着くだろう。




以下余談

挟む力が強い。


まるで万力のようで、強力な大アゴで締め上げる。
しかもすぐには放してくれないから困ったものである。下手をすると指に穴が空く。それくらいに痛い。



また亜種の数は日本のクワガタでは最多。日本だけで10以上の亜種がいる。中にはそれだけを集めるコレクターもいるとか。


また上述した通り気の荒い性格であり、それは成虫だけにとどまらない。
幼虫の時からその性格は顕在で、噛み付こうとしてくる。
筆者は噛み付かれたことはないが、木を砕くアゴなので痛いのだろう。


何見てんの?



どうせあんたもあれでしょ?オオクワガタじゃなくてガッカリとか思ってんでしょ?



思ってない?むしろあたしを探しにきた?



へぇ~わかってんじゃない。うんうん。それで用は?



何?この項目の追記修正をしにきた?



ま、別にいいけどね、あんたに任せるよその辺は



は?追記修正のご褒美がほしい?



そうねぇ…なら、あたしがあんたを抱擁してやるよ、ただし










絞め殺されても知らないけどね♪


――HAPPY END?――

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最終更新:2025年07月10日 03:51

*1 単純に使用人口が圧倒的に多いという事もあるようだが

*2 ギラファノコギリクワガタ、マンディブラリスフタマタクワガタタランドゥスオオツヤクワガタ

*3 「ヘルクレススパイラル」の絵で旧作のわざカードの流用の関係で攻撃される虫として登場してはいる。