登録日:2024/04/22 (月曜日) 16:28:00
更新日:2024/04/23 Tue 15:15:42
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モナークアクチュアル
のコードネームを持つ
ポール・セリーン
は、レメディー・エンターテインメント開発のTPSと実写ドラマが一体になったアクション・アドベンチャーゲーム『Quantum Break』に登場するキャラクター。
演者
概要
青い瞳とグレーの髪の白人男性。1987年生まれ。
モナークソリューションズの社長であり、クロノンシンドロームと呼ばれる症状に苦しむ超常存在
クロノン破壊波動関数生命体/シフターでもある。
元は野心家ではあったものの良識を持ち合わせ、親友であるジャック・ジョイス(ゲームパートの主人公)との友情を大事にする人間であった。
しかし後述の通り2021年にタイムトラベルした際、そこで「ひずみ」と呼ばれる時間が停止した状態が永久に続く「時間の終わり」を目撃してしまい、それを阻止するために1999年にタイムトラベルしてモナークソリューションズを起業し様々な方法を試行錯誤するも過去を変えることは一切できなかったことから
諦観
に支配され、非情で冷徹な人間になってしまった。
「時間の終わり」を阻止することは完全に諦め、選ばれた人間をモナーク本社の地下にあるひずみ抵抗エリアに避難させる「ライフボートプロトコル」を実現することを目論み、「時間の終わり」の阻止を諦めないジョイス兄弟の前に立ち塞がる。
ゲームパートではラスボスで、ストーリーが分岐するジャンクションパートの操作キャラクターでもある。
また、実写ドラマパートではリアム・バークと並ぶ主人公格となっている。
レメディー作品のラスボスとしては
引っかき女/バーバラ・ジャガー、
ミスター・スクラッチに次ぐ三人目の
超自然的な存在
である。
来歴
アメリカ合衆国マサチューセッツ州リバーポートで幼馴染みのジャック・ジョイスと生まれ育ち、ジャックが交通事故で両親を亡くし兄ウィリアムと険悪になった時も親友であり続けた。
ジャックと共に遵法意識は低く、お気に入りのバンに乗ってユタ州に旅行へ出掛け、雄羊の像を
警察署から
盗み出して記念の宝物にするなどヤンチャを超えた悪ガキであった。
10代の頃にジャックと共に
ビルから飛び降り自殺する男性
を目撃したが、そのことは誰にも話さなかった。
その後セリーンは成功への欲求からビジネススクールに通い幾つかの事業を立ち上げ成功し各メディアからも注目されるようになった。
2010年、ジャックは
悪ガキからチンピラにランクアップ
し、銃火器の扱いを学ぶためにタイへ行き、セリーンは過去の功績からリバーポート大学で
タイムマシン
の開発計画「プロジェクトプロムナード」のプロジェクトリーダーとなるなど別の道を歩むことになるが、その後もメールでのやり取りを続けていた。
2016年2月、プロジェクトプロムナードの研究主任ヘンリー・キム博士がクロノンエネルギーを大量被曝し、
シフターへと変貌してしまうという事故が発生。
表向きにはキムは死亡したとされ(セリーン自身にも真相は明かされなかった)、さらにキム博士の後任者にしてジャックの兄ウィリアム・ジョイス博士がタイムトラベルに関する誤算や危険性を公表したため、出資者達を怖がらせる結果になってしまった。
プロジェクトが行き詰まることを恐れたセリーンはジャックに連絡を取り、二人で秘密裏にタイムマシンの実験を行い安全性を出資者達に訴えることを決意した。
クロノン活性
2016年10月9日、リバーポート大学に呼び出したジャックと共にタイムマシンの実験を行うが、そこへ
ウィリアムが乱入し発砲
した結果タイムマシンは誤作動を起こし、
ジャックとセリーンはクロノンエネルギーを大量被曝しクロノン活性
してしまう。
更に襲撃してきた
モナークソリューションズの警備員達から逃げるためにタイムマシンで2021年の未来へ行くが、そこでクロノン粒子が枯渇し時間が永久に停止した世界「
時間の終わり
」を目の当たりにし、その世界を跋扈する超常的な生命体
シフターや自分と同じくタイムマシンで過去からやって来た
「赤毛の女」ベス・ワイルダーから訳もわからぬまま執拗に命を狙われることになる。
防衛本能で発現したタイムパワーを駆使し、命からがらリバーポート旧工業地帯ドライドックのブラットベリースイミングプールに逃げ込むことに成功し、そこで
ウィリアムが秘蔵していた2基目のタイムマシン
を発見。
タイムマシンを用いて「時間の終わり」を阻止すべく1999年へと遡る。
クロノン活性したセリーンの能力
モナークアクチュアル
1999年に遡ったセリーンは「時間の終わり」を阻止し人類を滅亡から救うことを密かな目的としてモナークソリューションズを起業、影の支配者モナークアクチュアルとなり、持ち前のビジネスマンとしての才能と
未来の知識
、そして友人兼広報担当の
マーティン・ハッチ
、恋人兼クロノン研究者の
ソフィア・アマラル
の二人の側近をフル活用して会社を成長させ、リバーポートの大部分を買収するにまで至った。
しかし幼少期に目撃した
自殺した男性
をどう足掻いても助けられなかったことを始め、再度歩み始めた17年間で変えることができた過去は一つもないことに気付いてしまい、「
過去は変えられない
」という絶望に取り憑かれていく。
また、「
タイム分岐
」という未来視能力に目覚めて以来、
生体に起こりうるあらゆる可能性を同時に体験する
という多大な苦痛に蝕まれる
クロノンシンドローム
という病を発症し、最期まで苦しむことになる。
これらの要因から
セリーンは非情かつ悲観的な人間
になっていく。
ライフボートプロトコル
完全に諦観を抱くようになったセリーンは「時間の終わり」の阻止は完全にあきらめ、「クロノンダンプナー」と呼ばれる機械で可能な限り収集したクロノン粒子、タイムマシンから摘出したコア、ウィリアムが開発した「クロノンフィールドレギュレーター(C.F.R.)」というクロノンフィールドを安定させる装置の三つを用いてモナーク本社の地下に存在する巨大シェルター内の時間だけを可能な限り正常に保たせ、そこに住まわせた選別された科学者達に解決策を模索させるという消極的な計画「
ライフボートプロトコル
」を発動する。
2010年7月4日、モナークセキュリティのトロイチームを率いてジャックとワイルダーがアジトにしていたブラッドベリースイミングプールを襲撃。ウィリアムの実験場から二人が持ち出したC.F.R.を奪取してワイルダーを射殺。
この際に誤作動を起こしたC.F.R.により、この区域は後に「グラウンドゼロ」と呼ばれる
クロノン粒子が異常に高濃度な地帯
となった。
2016年10月9日、タイムマシンのコアを奪取するため、大規模なモナークセキュリティ(レイダーチーム、バンディットチーム、ブラウラーチーム、コア摘出チーム、ストライカーチーム)を従えてリバーポート大学を襲撃。
つまり過去のセリーンは
未来の自分がけしかけた兵士から逃げて2021年に辿り着いた
ことになる。
紆余曲折を経てコアの摘出、全目撃者の捕縛、ジョイス兄弟の無力化に成功し、ウィリアムに協力を持ちかけるも拒絶されたため射殺しようとするが、
情が残っていたため
できず、「部下に大学の爆破を命じ建物の崩落の巻き添えにする」という形でウィリアムを始末し、モナークの保安警察リーダーである
リアム・バーク
にジャックの移送を命じた。
その後、プレイヤーはセリーンを操作し捕らえた目撃者を全員始末するか、それとも捕らえた活動家を脅して読ませたい文章を読ませメディアや地元民を味方につけるかの選択をを迫られる。
何れの選択をしたとしても旧工業地帯ドライドックへ移送して集めた目撃者を始末するために掃除屋部隊のリーパーチームを派遣し、「グラウンドゼロ」にて行われるクロノンダンプナーによるクロノン粒子の採取を視察。
自分と対決するためにやって来たジャックを
タイムブラスト
で妨害しヘリコプターで撤退した。
その後、クロノン技術の研究施設がある島「ガル島」にモナークの幹部や重要人物を集めて「ライフボートプロトコル」の説明を兼ねたパーティーを開催する。
パーティーには逃走したジャックも招待しており、ジャックと話をするか、それとも無視してスピーチを優先するかをプレイヤーが再び選択することになる。
説得する場合は
ジャックに対し非情になりきれない一面を見せる
。
プレイヤーの選択に関わらず、ジャック及び潜入していたワイルダーによってクロノン粒子が枯渇し時間が停止した空間「ひずみ」の中でも活動できる
民間用クロノンハーネス
を奪われ、更に
アマラル博士を誘拐
されてしまう。
また、この際
ハッチの陰謀により
アマラル博士の研究室が爆破され、
セリーンのためのクロノンシンドロームの治療器具
の殆どが消失。
その後、いけしゃあしゃあと「アマラル博士はセリーンとモナークを裏切りジャック側に付いた」と主張するハッチを信じるか否かを再びプレイヤーが選択することになる。
2016年10月10日、モナークセキュリティの隊員がアマラル博士の研究室から辛うじて無事な治療器具(
ただし一回分しか使えない
)を発見しセリーンに提出するが、ここで治療器具を使うか否かの最後の選択がプレイヤーに任される。
治療器具を使わなかった場合は際限の無い苦痛と疑心暗鬼から完全に理性を失い、目の前のモナーク隊員を殺害。「ライフボートプロトコル」発動時には支離滅裂なスピーチをしたために社員達からの信用も失う。
一方で使った場合は理性を取り戻し、モナークソリューションズに疑念を抱くリアム・バークを説得してジャックと対峙させる。
また、前の選択でハッチを信じた場合は治療器具を使用したか否かに関係なく
アマラル博士を殺害
する。
何れの選択をしても直後に
ブラッドベリースイミングプールでジャックと戦う
という未来のビジョンを垣間見たため、「筋書きには逆らえない」という諦観からプールへ部隊を引き連れて向かう。
そして
実は生きていたウィリアム
と共にタイムマシンから現れたジャックを襲撃。
ラスボス戦
となる。
ラスボス戦
治療器具を使った場合は「ライフボートプロトコル」実現のためにC.F.R.を奪おうと立ちはだかるが、治療器具を使わなかった場合は
シフターのための「時間の終わり」を実現するためC.F.R.を破壊しようと襲いかかってくる。
何れにせよ、
この時点でセリーンは既にシフターとなっており、歪みフィールドを纏っている。
戦闘では高台に陣取り、一切の攻撃を受け付けない赤く光るタイムシールドを発動しつつ、赤く光るタイムブラストを一定間隔で連発してくる。
タイムブラスト発動の合図として床が赤く光るため、急いで離れないと
即死
する羽目になる。
また、セリーンと同時に
モナークセキュリティの隊員
も攻撃を仕掛けてくる。
タイムラッシュで超高速移動が可能な「ストライカースーツ」とタクティカルサブマシンガンで武装した兵士モナークストライカー四人が襲いかかってくる。
モナークストライカーを殲滅すると、セリーンが半径数十メートルもの特大タイムブラストを放ってくるため安全な場所まで逃げると、クロノンエネルギーが枯渇したのか一時的にタイムシールドが解除される。
もたもたしてると
シールドが復活
して再び特大タイムブラストを放ってくるので急いで撃つとダメージを与えられる。
セリーンのシールドが復活すると同時に増援が現れる。
バーストファイアピストルと一時的にジャックのタイムパワーを封じる特殊な手榴弾を装備したモナークの技術者が四人、モナークストライカーが二人、『COD』のジャガーノートを彷彿させる分厚いボディーアーマーで全身を覆い、軽機関銃とジャックのタイムパワーを封じる赤いシールドを発生させる
持ち運び可能なクロノンダンプナー
を装備した兵士LMGテクニシャン一人で構成された部隊で、これだけならそれほど苦戦しなさそうだが前述の通り第一波、二波のいずれもモナーク隊員との戦闘中にセリーンがタイムブラストを連発してくるため非常に難所となっており、海外では「ラスボスだけ難しすぎる」扱いをされていたりする。
モナーク隊員を殲滅すると、今度は特大タイムブラストを三連続で放ってくる。
三回連続で逃げきるとセリーンのタイムシールドが再び解除されるためすかさず撃つと倒せる。
第一波と同様に
もたもたしてるとシールドが復活して特大タイムブラストを再び放ってくる
ため注意。
最期
高台から撃ち落とされ、ジャックのタイムラッシュからのパンチを二回も食らい、後頭部をプールの内壁に打ち付けられ
死亡。
しかしシフターであるためすぐに別の宇宙のセリーンに置換され復活するが、C.F.R.がジャックとウィリアムにより起動しクロノンフィールドが安定したため
消滅した
。
余談
「彼は知らなかったのだ。我が家たる湖の向こうに広がる常闇の海を。その荒ぶる(wilder)波とその静けさ(serene)を。私はその港を訪れた」
これは『Alan Wake』冒頭で
トーマス・ゼインが詠みあげた詩である。
セリーン
と
ワイルダー
の攻防、そして巻き込まれた何も
知らなかった
男ジャック。
彼らの運命を操っていたのは、闇の底にいてなお創作意欲を失わずにいる映画監督兼詩人なのかもしれない。
追記、修正はタイムトラベルしてからお願いします。
- まず『Quantum Break』が何か分からない。映画?ゲーム?このキャラクターがどういうポジションかもわからない。主人公?味方?敵?来歴を言われてもまるで分からない…… -- 名無しさん (2024-04-22 19:49:54)
- ↑実写ドラマでありTPSでもあるし、ポールは主人公でもあるしラスボスでもある -- 名無しさん (2024-04-22 20:11:23)
- Quantum Breakの項目を先に作成した方が説明しやすいのでは? -- 名無しさん (2024-04-22 20:46:02)
- というか同じ人が項目作成したんだと思うけど、レメディー・コネクテッド・ユニバース関連の項目って作品そのものの項目が無いもんだから異様に読みにくいのよね・・・だからこんだけ詳しいならQuantum Breakの項目を是非作ってくれ -- 名無しさん (2024-04-23 15:15:42)
最終更新:2024年04月23日 15:15