登録日:2011/10/12 Wed 09:26:30
更新日:2025/10/09 Thu 08:16:35
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群像劇(ぐんぞうげき)とは、創作におけるシナリオ技法およびジャンルの一つ。
群像劇の代表作・映画『グランド・ホテル』の名を取り、「グランドホテル方式」と呼ばれることもある。
概要
一般的に物語では1人の明確な主人公を設定し、基本的には主人公の視点や行動に沿って展開されていくケースが多い。
それに対し群像劇は、同一時間内の複数人の行動の同時進行を目的とする。
2人ないし3人は当たり前で、作品によっては10人以上に及ぶこともある。
そのため視点がコロコロ切り替わり、登場人物の数だけドラマが存在する。
群像劇のカタルシスとしては
- 1つの目的のもとに、バラバラだった登場人物全員が一ヶ所に集約する。
- 当人同士は自覚していないが実は各人の行動が連鎖し合っていて、全てを見ている読者・視聴者のみが真相を知る。
等が挙げられる。
いずれにせよ、複数のバラバラだった点が一つの線に繋がった時の衝撃が最大の見物である。
一方で群像劇の難点としては
- とにかく登場人物が多く視点がコロコロ変わるため、キャラ立てと状況描写が上手くない作品だと、キャラの状態やストーリー展開といった状況整理が困難。
- 登場人物が多い分、空気キャラも多くなりがちで、1人あたりの描写が薄かったり不十分であればキャラに感情移入しにくくなる。
- 1つの出来事を描くのに登場人物分の描写が必要なので、必然的に場面展開が増えやすい割に、時間軸で見るとなかなか進まない場合もある。
等が挙げられる。
また、群像劇はキャラ描写を広く浅く描くことでバラバラの描写が1つにまとまる部分が魅力の部分なので、少人数を狭く深く描くことで魅力が発揮されるジャンルとの相性が悪い。
主な群像劇
■映画・ドラマ・特撮
■海外作品
■ゲーム
■漫画・アニメ
■小説・ライトノベル
■その他
※群像劇で有名な映画監督・クリエイター
- ロバート・アルトマン
- ポール・トーマス・アンダーソン
- クエンティン・タランティーノ
- 三谷幸喜
- 伊坂幸太郎
- 成田良悟
- 井上敏樹
- 高橋悠也
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アニヲタによる群像劇『追記・修正』
    
    
        
-  ラッシュライフはすげー面白かった  -- 名無しさん  (2013-09-10 14:42:32)
-  スナッチってイギリス映画じゃねーの?  -- 名無しさん  (2013-10-20 22:19:00)
-  「ブギーポップは笑わない」もこっちに入るかな  -- 名無しさん  (2013-10-20 22:24:14)
-  偶像劇のクライマックスは感動する、バラバラに見えたものが全てエンディングに繋がると言うのが素晴らしい  -- 名無しさん  (2014-01-12 21:11:56)
-  555は群像劇なのか?確かに周りに描写は割かれてたが、一応たっくんが主人公だと思うけど  -- 名無しさん  (2014-01-12 21:24:45)
-  アギトもどっちかっていうと翔一と氷川くんのW主人公って気がする  -- 名無しさん  (2014-01-12 21:50:14)
-  ジェットマンというか戦隊全般が「5人または3人+追加戦士」を主人公にした群像劇なんじゃないかなあ。ジェットマンだけが特別ではない  -- 名無しさん  (2014-01-12 22:10:36)
-  種死は当初これをやろうとしたのかな?  -- 名無しさん  (2014-01-13 16:39:12)
-  ガンダムならWだな  -- 名無しさん  (2014-01-13 16:48:51)
-  ジョジョ四部  -- 名無しさん  (2014-01-24 20:32:04)
-  このページで挙げられた39作品の内、4つが同じ脚本家っていうのがスゴイwww  -- 名無しさん  (2014-04-01 22:23:20)
-  ↑×3初代もジャブロー辺りまではそうだった。時には名目上の主人公が悪役じみてた話も……  -- 名無しさん  (2014-04-01 23:29:56)
-  ラッシュライフの仕組みはマジで芸術的だった。騙し絵とか、特別な日をリレーさせるとか……群像劇好きは絶対読むべき  -- 名無しさん  (2014-05-30 11:06:11)
-  FE暁は群像劇にしようとしたけど前作主人公陣営を中心にし過ぎて失敗した感がある。  -- 名無しさん  (2014-10-12 02:34:11)
-  ファイブスター物語は入るかね。って挙げるとキリないかこういうのは。  -- 名無しさん  (2014-10-12 09:59:39)
-  なにげ龍騎も群像劇じゃね?ピクシブ百科事典には龍騎も入ってたし。  -- 名無しさん  (2015-01-25 08:36:24)
-  本当にそうかは知らないけど、手塚治虫の来るべき世界が漫画初の本格群像劇らしいな  -- 名無しさん  (2015-02-19 20:25:28)
-  「SHIROBAKO」もいい例だな。アニメ制作の裏側を知ることが出来て、凄く勉強になったし。4クールぐらいあればもっと詳細な掘り下げや色んなキャラを出せたかも。  -- 名無しさん  (2015-03-20 07:45:15)
-  遊戯王ARC-Vはこれをやろうとしてあんまり上手くいってないってイメージ  -- 名無しさん  (2016-05-13 21:24:27)
-  「グイン・サーガ」も群像劇じゃない?100巻オーバーの長編ということもあって、主要キャラも10人じゃきかないよ。  -- 名無しさん  (2016-11-22 20:14:01)
-  ニンジャスレイヤーもこの要素がある。レオパルド=サンやイノウ(ヘヴィレイン)=サンといった敵ニンジャやアサノ=サンのような汚いカネモチ等色々な立場の者が主役になる話がいくつかある。だがそんな話の中でも我等の殺戮者は唐突にエントリーしてゴルゴ13めいてニンジャを殺す。  -- 名無しさん  (2017-01-02 12:13:22)
-  これって漫画の引き伸ばしにはもってこいのやり方なんじゃね?  -- 名無しさん  (2017-02-06 05:38:19)
-  フィニアスとファーブは毎回これやってて凄い  -- 名無しさん  (2017-02-07 18:58:31)
-  平成ライダーだと、ライダーバトルがある作品は大体群像劇になるよね。それぞれの信条を掘り下げていくわけだし  -- 名無しさん  (2017-08-15 00:54:42)
-  ↑3ただし難易度は高めな模様。これを使いこなせる人はストーリーテラーとしては一流にちがいない。  -- 名無しさん  (2017-08-15 01:14:02)
-  ↑4というか上に例として挙げた『風雲児たち』(歴史を各方向から説明するための群像劇)ではそれをやり過ぎて一部展開・短縮、打ち切り→移籍復活となっている。  -- 名無しさん  (2017-08-15 08:17:17)
-  群像劇にもいくつか種類がある。グランド・ホテルを始めとする、同じ場所で複数の立場・視点が並行して描かれ、互いに関わりあいながら進行するが、個々の視点の物語としては、それぞれ独立しているタイプ。個々の視点で完結していても、それらを俯瞰することで新たな物語りが見出せることもある。最近だと徒然チルドレンなんかがこのタイプだと思う。次が一つの事件・出来事を、それに関わる複数の立場・視点から描くタイプ。同じものを中心において個々人がそれぞれの思惑や知識で行動した結果が係わり合い収束して、大きな結末にたどり着くタイプ。成田先生が得意なタイプで、Fate/Zeroもこれ。  -- 名無しさん  (2018-10-02 11:26:24)
-  一つの作品の中で様々な視点が描かれてはいても、一つの視点で一つのエピソードが終わって、また別の視点で次のエピソード、っていうのは、オムニバスに近い。DQ4や禁書なんかはこれ。群像劇扱いされる中にはこのタイプも結構多い。  -- 名無しさん  (2018-10-02 11:26:53)
-  上で出てるSHIROBAKOなんかは、一見いろんな人物模様を掘り下げて描く群像劇っぽくも見えるけど、実際はすべて物語の牽引役としての宮森の周囲の出来事であって、どちらかというとADVゲームのメディアミックスで各ヒロインルートの掘り下げを一つの時間軸に纏めなおすのと近いんじゃないかと思う。  -- 名無しさん  (2018-10-02 11:27:13)
-  ここ最近だとCITYも群像劇として面白い  -- 名無しさん  (2019-10-13 23:41:05)
-  アニメだとリヴァイアスがこっち寄りだな。一応は昴治が主人公だけど(これは主役決めないととっちらかるというのもあるらしい)、制作側は群像劇として描いたそうだ。  -- 名無しさん  (2019-10-14 04:17:35)
-  群像劇が得意な漫画家として、浦沢直樹先生は入るか?  -- 名無しさん  (2020-01-16 03:40:22)
-  十三機兵防衛圏も群像劇に入るかね。  -- 名無しさん  (2020-01-16 10:23:25)
-  暗殺教室は?  -- 名無しさん  (2020-04-21 22:16:12)
-  ↑さすがに違うでしょ  -- 名無しさん  (2021-05-05 23:21:14)
-  MOTHER3も3章まではこれだと思う。それ以降はリュカが明確な主人公になってしまうけど  -- 名無しさん  (2021-06-02 21:40:56)
-  宮部みゆきの『レベル7』とかもこれか。色んな人間が独自に行動してるのに読み進めるに連れバラバラだった行動が一つに繋がって『あの行動がこう繋がるのか!』って感覚が凄く印象深い。言うなれば『因果のパズル』というか、色んな人間の行動の影響を計算した上でストーリーを組み立てるって余程緻密にストーリーが練られてないと書けないジャンルだと思う。  -- 名無しさん  (2021-08-11 18:26:38)
-  ゲームだとUntil DawnとかTHE DARK PICTURESシリーズもそうかな。  -- 名無しさん  (2021-08-11 18:38:32)
-  戦国コレクションのアニメもこれだった そして1話主人公だったはずの信長ちゃんがクレジットでモブより下に表記されるといういつかのシン・アスカより酷いモブ長扱いされることに 尼子経久回なんて不審者に…  -- 名無しさん  (2021-09-20 17:41:01)
-  シモンズの『ハイペリオン』は群像劇SFの名作であった  -- 名無しさん  (2021-09-28 20:01:19)
-  聖剣伝説3って群像劇だっけ?リメイク版はそうなの?  -- 名無しさん  (2022-07-10 11:09:41)
-  アニメ禍つヴァールハイトも良い群像劇だった ゲームの過去の話  -- 名無しさん  (2023-03-07 21:50:39)
-  わたモテも今はこうなってるね。  -- 名無しさん  (2023-04-16 20:20:36)
-  ムシウタ  -- 名無しさん  (2023-04-23 17:10:43)
-  上にも出てるけど戦隊は概ね全作品が群像劇だと思うから、特定作品を記載する必要は薄いかなと。主人公1強傾向が強いキョウリュウジャーでも群像劇として成り立ってるわけだし  -- 名無しさん  (2023-08-18 19:19:38)
-  ワートリが絶賛群像劇パートみたいなもんだけど沢山いるのにそれぞれの考えで動いているのが読んでいて感心する。  -- 名無しさん  (2023-08-18 19:36:36)
-  続編で群像劇になった漫画といえば、新テニスの王子様と新キン肉マンが双璧?  -- 名無しさん  (2023-08-21 22:49:09)
-  舞台や世界観、事件とかの概念が主役って考えればしっくりくる。クトゥルフ神話とかウィザーディングワールドとか幻想郷とか。  -- 名無しさん  (2024-07-13 17:00:52)
-  商業上勢力やキャラクターを大量に出さざるを得ない為、TCG内のストーリーは群像劇になりやすい。(ラヴニカ、十王、端末世界etc)  -- 名無しさん  (2025-02-07 01:03:10)
-  オムニバス作品を群像劇と言われても・・・  -- 名無しさん  (2025-02-15 00:12:08)
-  サガフロ2はダブル主人公じゃなくてここに入るのかな?  -- 名無しさん  (2025-05-05 14:51:12)
 
 
最終更新:2025年10月09日 08:16