リアム・バーク(レメディー社作品)

登録日:2025/01/11 Tue 21:31:00
更新日:2025/03/31 Mon 12:21:14
所要時間:約 5 分で読めます




リアム・バーク(演:パトリック・ヒューシンガー)はレメディー・エンターテインメントのTPSアクションゲーム及び実写ドラマ『Quantum Break』の登場キャラクター。


◆目次


【概要】

金髪、青い瞳の白人男性。マサチューセッツ州リバーポート出身。
モナークソリューションズ厄介事もみ消し人
妊娠した妻エミリーと共にリバーポートで暮らしていた。

命令とあらば殺人にも躊躇しない冷徹さと、妻子を想う愛情を併せもつ。
戦闘能力は高く、フル装備のモナークの警備員達をたった一人で殲滅できる。
一方で兵士としては命令より家族や情を優先する危うい部分がある。……デミサイコパス気質なのだろうか。

『Quantum Break』の実写ドラマパートにおける主人公。


【来歴】

本編以前

若い頃にアメリカ陸軍に入隊し海外へ勤務するが、帰国後は兵士としての能力不足により職を失い路頭に迷っていたところをモナークソリューションズに採用され上級警備員となった。
その後、セキュリティ部門責任者のマーティン・ハッチの厄介事もみ消し人として重用されるようになった。
また、ストライカー・プログラムに参加し訓練を受け始める。

一方でプライベートでは当時学生でバーで働くエミリーに恋し、彼女が勤務する火曜と水曜に足しげく通い、1年後に漸くデートにこぎ着けた。
後にエミリーと交際して結婚し、エミリーは妊娠した。

しかし妻子を得たことはモナーク側の立場としては「命令より家族を優先する可能性がある不安要素」と見なされ、ストライカー・プログラムから除外されてしまう。


『Quantum Break』本編

2016年10月8日、モナークアクチュアルとハッチはモナークの工作部隊にリバーポート大学を襲撃し、タイムマシンのコアを奪取するよう命令を下す。
リアムは証拠隠滅と目撃者の捕縛を担当するブラウラーチームと行動を共にすることになる。

10月9日早朝、作戦の準備のためリバーポート大学の入り口を見張っていたところで友人のポール・セリーンに呼ばれてリバーポート大学へやって来たジャック・ジョイスと出会い、彼を威圧するが軽くあしらわれた。

その後、ジャックとポールがタイムマシンの実験を行い一度は成功するも、誤作動によりクロノン粒子*1が逆流
クロノンフィールドが破壊され、時間が停止する「時間のひずみ」と呼ばれる現象が永久なものとなる世界の破滅「時間の終わり」へのカウントダウンが始まる。

ストライカー・プログラムから除外されたためその知識を持ち合わせていなかったリアムは、命令通り目撃者であるエイミー・フェラーロやニック・マスターズ、そしてジャックを含む多数の大学生を捕らえた。

その後、一時帰宅しエミリーとの幸せな一時を過ごすが、拘束したジャックを乗せたバンが逃亡したため追跡に向かわされる。

バンを追跡し、バンの運転手の赤毛の女ベス・ワイルダーと互いに銃を向け合うが、そこで「ひずみ」が起きた隙にタイムパワーに目覚めていたジャックに逃げられ武器も奪われてしまう。
その後、ベスから「時間の終わり」や「ライフボート・プロトコル」について聞かされ、妻を守りたければガル島にあるヘンリー・キム博士の研究施設へ行くよう言われる。

直後にブラウン率いるモナークのセキュリティ部隊が現れ、ベスと会話していたリアムを裏切り者とみなし襲い掛かる。
リアムは素手でブラウン達を返り討ちにし、ガル島へのカードキーを手に入れるためモナーク本社へ向かう。

しかし街中の監視カメラ映像を見張ってジャックを追跡していたモナークのITスペシャリストであるチャーリー・ウィンコットはリアムとベスがブラウン達を返り討ちにした場面を目撃しており、リアムは裏切り者として指名手配されてしまう。

そうとは知らずにリアムはチャーリーから研究施設のカードキーを貰おうとするが、警報を鳴らされ逃走を余儀なくされる。
モナークの部隊とカーチェイスを繰り広げた末に捕まり、ガル島の警備室へ監禁されてしまう。
なお、護送車の中で再度捕まったジャックと再会していた。

しかし見張りのクロッカーを騙して気絶させ、鍵を奪って警備室から脱出し、ガル島で開かれたパーティーから抜け出してぶらついていたチャーリーの前に現れ彼を脅して研究所へ案内させようとするが、チャーリーと同行していたクロノン科学者のフィオナ・ミラーからベスの仲間であると告げられ、3人で共にキム博士のペリメーター研究施設へ向かうことになる。

研究所では「シフター」と化していたキム博士が捕らわれており、モナークのクロノン技術が「C.F.R.(クロノンフィールドレギュレーター)」と呼ばれる多面体の未知の装置が元になっていることを知る。

直後に警報が鳴りストライカー二人がやって来て交戦状態となる。
チャーリーは「ひずみ」の中でも動けるクロノンハーネスを身につけて逃亡し、置き去りにされたリアムはストライカー一人を倒してフィオナと共になんとか逃げ延びる。

その後、ガル島が封鎖される中、ハッチから「C.F.R.」へのアクセス権を手に入れるよう密命を受けていたチャーリーと再会。
彼から「ライフボート・プロトコル」は「社の重要人物をモナーク本部地下のクロノン粒子に満たされたシェルターに匿い時間の終わりを解決する研究をさせる計画」だと知らされ、彼を脅して地下通路からの脱出を図る。

チャーリー、フィオナと共にガル島を脱出してリバーポートに戻るが、そこで密かにチャーリーの通報を受けていたハッチの部下にして暗殺部隊の隊長カルロスに腹を拳銃で撃ち抜かれ倒れる。
一瞬の隙を突いてカルロスをナイフで返り討ちにするが、重傷を負ってしまっていた。

その後、エミリーが勤務する病院へ向かうが、そこにはモナークの警備部長であるギブソンが待ち受けていた。
ギブソンはハッチの命令によりエミリーを人質にしようとしたが、壮絶な格闘戦の末にリアムはギブソンを絞殺。
錯乱するエミリーをなだめ、共にモナーク本部のライフボートへ向かう。

10月10日、フル装備の警備員達を拳銃1挺で返り討ちにしながらモナーク本部へ乗り込む。

これ以降の結末は直前のジャンクションパートでのプレイヤーの選択で変化する。




【ボス戦】

ジャンクションパートで「自己を保つ」を選択した場合に限り、「第5章パート1モナーク本部」のC.F.R.室にてボスとして立ち塞がる。

リアムはストライカースーツ・マーク2とタクティカルサブマシンガンを装備している。

挙動はモナークストライカーと同じで超常的な高速移動を繰り返しながら銃撃や格闘を仕掛けてくる。
名無しのストライカーと比べて体力が多くなっている。

また、C.F.R.室には周囲のクロノン粒子を除去する装置「クロノンダンプナー」が設置されており、ジャックのタイムパワー(時間操作能力)が封じられるため、純粋な銃撃戦で対決しなければならない。

しかし完全なタイマンということもあり、ボス戦の難易度はそれほど高くない。


【余談】

  • リアムの妻エミリーはアラン・ウェイクのファンであり、彼のサイン入りの著書『サドンストップ』を所有している。
  • リアムはゲームパートの主人公であるジャックと違い、名のある敵を超常的な能力を一切持たないにもかかわらず何人も倒している
  • リアムは大勢の敵を一人で倒すことや妻子がいることなどマックス・ペインを彷彿させるが、実際に意識されたかは不明。妻子を失わなかったマックスのIFという見方もある。
  • リアムは、ゲームパートで立ち塞がる名のある二人のボスの内の一人(もう一人はモナークアクチュアル)である。

追記、修正は厄介ごとをもみ消してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年03月31日 12:21

*1 宇宙全体に浸透する粒子。空間を満たすことで時間を正常に保つ役割を果たす。