権蔵(Rise of the Ronin)

登録日:2024/05/24 Fri 19:59:15
更新日:2025/03/29 Sat 15:34:55
所要時間:約 5 分で読めます





権蔵(ごんぞう)とは、ゲーム「Rise of the Ronin」に登場するキャラクターである。
CVを務めるのは武田太一氏。
幕末の偉人が多数登場するゲームには珍しい、史実には存在しないオリジナルキャラクターとなっている。


【概要】

剃り上げた髪にちょんまげと薄汚れた肌、目の下の乱雑な入れ墨が特徴的な男。
体つきは大きく恰幅も良いが、筋肉も見られるパワータイプ。
見た目通り粗暴な男であるが腕利きの剣豪でもあり「野太刀自顕流」という流派を駆使して大太刀を軽々振り回す。
だがその実態は単なる盗賊であり、また部下には容赦しない。


登場するのはミッション「幕引きと幕開け」。
そのミッション名通り最序盤もいいところである。
主人公は横浜に行く途中の関所で通行手形を求められるが、身一つで藩から飛び出した為にそのようなものは持っていない。
更に訪れた村では騙され洞窟の中で野盗の襲撃にあう始末だったが、そこで風変わりな浪人と出会う
彼のお陰で難を逃れ、その導きにより手形を求めて盗賊団のアジトにやってきたのだ。
通行手形は高級品ゆえに盗賊団なら持っているのでは?という算段である。

そしてそのアジト奥にて権蔵は登場する。
だがそこで主人公が見たものは「またヘマしやがったな…」と言い部下を切り捨てる姿。
悪逆非道は許せんとばかりに主人公は彼に挑むのだが、彼の使う流派「野太刀自顕流」は主人公の流派である「無明流」では不利である
正面から戦うには強すぎる…だがここでもう一人の仲間である風変わりな浪人の出番。
彼の使う「北辰一刀流」は権蔵の「野太刀自顕流」に有利…。つまり彼は序盤のボスであると共に流派の三すくみのチュートリアルも兼ねているのだ。
しかし攻撃力は高く、その図体の割に意外とすばしっこいので油断は禁物。特に高難易度では化け物じみた強さとなる。


【その末路】

こうして風変わりな浪人と共に権蔵を討伐。
主人公は権蔵に刀を向けるが、彼は先程の威勢は何処へやら、情けなく命乞いを開始する。
曰く「宝を渡すから命だけは救ってくれ」との事だが、ぶっちゃけ殺しても宝は奪える
宝の中には件の通号手形だけでなく、阿鼻機流という最重要アイテムもあり、これを手に入れるだけで移動範囲が大幅にアップする。
それだけでなく、彼の使っている装備も手に入る。
そのうち「盗賊頭の大太刀」は中盤辺りまで十分に使える一品であり、他の装備もなかなかのもの。
彼をぶっ殺すと序盤が楽になるだろう。


……こうして彼は初めてのボスかつチュートリアルの相手として多数の浪人に斬られるのであった。
賊の末路など、こんなものであろう。





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序盤が楽になる。というのは嘘ではない。
だがその戦闘にて彼を殺さない選択肢を選ぶ事も可能である。
そしてもう一つのイベントでまたしても彼を見逃すと…。




【真の概要】

Rise of the Ronin」では「因縁」というシステムが有る。
要するに坂本龍馬やマシュー・ペリーをはじめとした幕末の主要人物たちと仲良くなれるのである。
そんな因縁を結べる相手の1人になんと権蔵がいる
イケメンや美女ばかりの歴史的偉人の中になんか小汚い賊が混じっているという面白い絵面だが、先ほども言った通りコイツはそんな彼らに匹敵するほどの剣豪。
とくに大刀「野太刀自顕流」を極めるならコイツを生かす必要があるのである。


でも装備は手に入らないし、こんな悪人生かしてもなぁ…と思うなかれ。
なんとこの権蔵、仲間にしたら非常に役立つ男である。
「主人公に命を救われたことに感動し義賊になった」ということで舎弟のようになり、以降ほとんどのミッションで徒党として連れて行くことが出来る
最初のうちは風変わりな浪人…もとい坂本龍馬くらいしか連れていけないところに、手数がもう一人増えるというわけである。
また倒幕、佐幕といった考えもないので、ほぼ全てのミッションに同行させることが可能。
確かにコイツをぶっ殺して装備を奪うと序盤は楽になる…が、生かして仲間にしたほうが更に楽になったりするのである。

ちなみに第二章のミッション「救出、楢崎将作」では珍しく徒党に選べない…と思いきやステージ内で何故か捕まっている
助けたら味方になり雑魚戦では暴れてくれるが、そこのボスである山田浅右衛門(実在人物であり処刑人として有名)には散々絞られたらしくボス戦前には撤退してしまう。
逆に言うとそれ以外には最初から徒党を組めないミッション以外には基本的に付いてきてくれるわけである。


また、悪人かと思いきや案外愛嬌がある。
確かに育ちは悪いが、長屋にいる時は明確に主人公を心配してくれるのである。
他の因縁を結べる相手は良くも悪くも主人公を「非常に強い存在」として見ているのだが、権蔵だけはまるで友達感覚であり、明確に主人公を心配してくれる
とはいえやっぱり根は悪人というか小悪党な上に根は素直な為、話しかけると嬉々として犯罪自慢をすることも多い。
彼の装備にしては妙に小綺麗で立派な装飾がついた「盗賊頭の大太刀」も、盗んだものかと問われた際に「死体から頂いたもので盗んだものじゃない」と変な弁明をする。要するに内心では盗みは悪事と認識しているわけである。
また序盤の部下殺しに対しても特に弁明はない。…と思いきや「また」と言っている事から少なくとも1回は許していたのだろう。結局殺してるので意味のない仮定だが。
他の仲間になる偉人は志も立派なものばかり、そんな中に悪い賊が混じっているのはある意味コイツの系譜とも言えるか。
ちなみに攻撃自体も彼の性格通り素直なので模擬戦の相手にぴったりだったりする。

というわけで序盤で死ぬ賊のくせになぜか仲間になって変な愛嬌も振る舞う彼は、仲間にしたプレイヤーに忘れがたい思い出を刻み込んだ。
え?殺しちゃった?大丈夫、吉田松陰の残した過去改変装置留魂録を使えば彼が生きた世界線にすることが可能である。逆に殺した世界線にすることも可能。
また架空のキャラクター故に気付かれにくいが、彼の生死を選べたり、それを留魂録で選び直せたり出来るということは要するに他の死亡するキャラクターを生かす事が出来るという伏線とも取れるだろう。

なお残念ながら彼の存在感は話が進むごとに薄くなっていく。
ストーリー上でも特にイベントはなく、派閥関係なく連れていける仲間も増えてくる為、よほどの愛好家でなければ彼を使うことはなくなるだろう。
だがどの時代でも場所でも常に賭場にいる為に、激動の時代において「何も変わらない」彼の様子を見に行くのはありなのかもしれない。





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最終更新:2025年03月29日 15:34