登録日:2010/01/29(金) 13:44:03
更新日:2025/03/17 Mon 20:30:59
所要時間:約 3 分で読めます
CV:梯篤司(FEヒーローズ)
○初期値と成長率、CCボーナス
シーフ LV4
HP-20(65)
力-3(35)+3
魔力-0(10)+1
技-4(25)+2
速さ-10(45)+2
運-1(5)
守備-2(15)+2
体格-6(10)+1
移動-7(2)
武器LV-剣D
スキル-なし
再行動-★★
追撃必殺係数-0
イスという小さな漁村の近くにある小島をねぐらにしてその周辺を
荒らしていた、リフィス団という海賊団を率いていた。
攫われた
ナンナ&
マリータを救い出す為に行軍していた
リーフ軍に片手間で征伐されてしまい、
村人に引き渡されてあわや一巻の終わりとなりそうなところをサフィの取りなしで命拾いをし、以降は半ばなし崩し的に反乱軍でこき使われることとなる。
ちなみに彼の名前はマンスターで同じ牢にいた悪党どもにも知れ渡っており、実はそれなりに名が売れていた。
後に仲間になるダキアの盗賊パーンとは同郷であり、よく彼にいじめられていたという笑撃の事実が12章外伝において明らかになる。
リフィスの登場は、2章で村を全て訪れる(イベントで最初に壊される村は除く)と来れる外伝マップで、一応ボスキャラとして登場。
まあ普通にプレイをしたらよほどのことがない限りはたどり着くだろう。
しかし、このマップ地味に難易度が高い。
その理由として、
この3つである。
その中でもキルソードこと
剣士シヴァがやっかいで普通に挑むと必殺で殺される。
7章で仲間になるのでほっておこう。
キルソードが欲しければ、勇者の槍・装備のフィンとかで頑張って捕獲すると良い。
ついでに言うと
シヴァは25ターンまでは動かないので無視もできる。
このリフィス仲間になるシーフには珍しく普通に村を襲ったりする悪い奴である。
さあ村人達の恨みをはらすべくいざ捕獲…
捕獲終了
あれ? 戦闘がなかったぞ?
そんなリフィスの装備は
ヘズルの書
盗賊の鍵
きずぐすり
…武器は?
ここまでの苦労が嘘のように彼との戦闘は終了する。
囚われの
シスター、黒髪でクール系の
傭兵、そして根は悪くない盗賊
この3人が登場するということはFEでは仲間になるということなので
どうやって仲間にするか考えた人もいるであろう。
(紋章:レナ・ジュリアン・ナバール 聖戦:エーディン・デュー・アイラ)
最初にアウグストが言ったとおりに捕らえたまま制圧すると、
リフィスに捕まっていたシスターサフィから「彼は皆がいうほど悪人ではございません」といわれ3章で仲間になる。
義賊的な面も強いジュリアンやデューと違って、実際は結構な悪人ではあるのだが確かにどことなく憎めない奴ではある。
ただし、見落としがちだがクリア前に解放してしまうと仲間にならないので注意。
開放した時の台詞「また やり直すしかねぇようだ あばよ、ばかなやつら」は多少メタなアドバイスと言えるだろう。
捕獲で仲間になるキャラは基本解放してはいけない。
仲間になった後も口八丁で盗賊を扇動したりはするが基本的にプレイヤーの害になる事はしない。
3章開始時は武器を持っていないため気をつけよう。
何となく察することも出来るが実際にサフィに好意を抱いているらしく、サフィが近くにいると少し働きが良くなる(リフィス←サフィが10%の支援効果)
そんな彼だがトラキア776を語る上で欠かせないキャラの一人であろう。
というのも彼のクラスである
シーフが、本作のゲーム性を大きく特色付けているためだ。
まず、トラキア776は物資や資金の調達が非常に困難な
ゲームとなっており、シリーズでも異色な位置付けがされている。
代わりと言っては何だが、敵を捕獲してアイテムを自分の物にしたりできる他、
シーフの「盗む」はキャラの体格より軽いモノであれば、武器を含む全てのアイテムを簡単に強奪できてしまう。
シーフのおかげで金策が捗るのは当然として、さらにこの「盗む」を使った敵ユニットの無力化が非常に強力。
それはボスクラスの敵も例外ではなく、おまけに彼らが所持する高性能な武器も奪えるため、自軍の強化にもつながるとまさに一石三鳥。
丸腰になった敵はサンドバッグにしたりとやりたい放題できるし、運要素を排除できるためシーフがいないと安心できないプレイヤーもいるほど。
…
というわけで敵として登場する彼は「武器を持たない敵の無力さ」をその身をもって教えてくれるのである。
このようにあらゆる面で
ゲームの進行を円滑にする存在となっており、貧困に喘ぐ本作の仕様と相まってシーフに縋るプレイヤーが続出したのは言うまでもない。
実際、シーフの育成次第で
ゲームの難易度が劇的に変わってくるため、
他のどのエースユニットよりもシーフのステータスに気を配るのが大事だったりする。(特に序盤中盤)
何より、この盗むを使った広範な戦術がトラキアの面白さの一つにもなっている。
他にもリフィスの地位を押し上げている理由がある。
彼以外にもラーラとパーンというシーフが出てくるのだが、ここで重要なのが体格の伸び。
ラーラはイベントを使った多段CCが可能で理論上最強として取り沙汰されることも多いが、少女ゆえに体格が非常に低い&上がりにくく、さらに通常は最終的に踊り子にするため盗みに専念できない。
パーンは体格成長率こそ同じだがそもそも上級職で登場するため伸び代が少なく、登場が中盤なので実働期間も長くない。
上記の理由によりリーフ軍の財布はリフィスにかかっていると言っても過言ではない。
とは言ってもシーフの体格自体が全体的に上がりにくく設定されており、
8章外伝と早めに入手できる唯一の体格成長率アップ手段「ネールの書」で補強するか、レベルアップ時の吟味が必要なのはリフィスも同様である。
さらにリフィスは体格以外の成長率も総じて低めで、特に幸運の伸びが致命的に悪い。
初期装備のヘズルの書には幸運の成長にマイナス補正がかかっているため、必殺を恐れてもたせっぱなしだと幸運成長率0%になる。
このため素早いシーフのイメージに反して敵の攻撃を避けるといったことも実は不得意。ラックリングは彼に使わせよう。(ちなみに上級職で登場するパーンの成長率は高め)
もっとも成長機会に恵まれているため、最終的にそれなりに打たれ強くはなるのだが。
いずれにしろ、リーフ軍に欠かせない存在であり、追剥ぎや強奪といったリーフ軍のイメージをより確かにしたキャラであることは間違いない。
なおFEの味方キャラといえば、盗賊や山賊、暗殺者のような一見悪そうなキャラであろうと最終的に改心したり、情に篤かったり、意外な忠誠心を持っていたりすることが多い。
しかし彼は
そう言った美点が全く無い。それどころか仲間になる賊で唯一明確に(部下をけしかけてではあるが)
村を滅ぼしている。
別の作品の山賊は村を滅ぼしたら仲間にならないのに、こいつはしれっと仲間になるのである。
そもそも仲間になった理由も「惚れ込んだシスターのサフィ」がリーフ軍に入ったこともあるが、一番の理由が
「王子を帝国に売る為」
である。
尤もその後はリーフと一緒に牢にぶち込まれたり、ある外伝で「出撃したくねぇ!」とダダをコネたりするくらい(しかもその理由が前述のパーンと会いたくないだけだし、普段の帝国軍との戦闘には何も言わず戦ってくれる。)で、結局「王子を帝国に売り払う」ようなイベントなんか
全く無い。勿論
裏切ったりせず、最後までリーフに盗み要員としてこき使われる毎日である。
そんな状態に彼がどう思っていたかは描写が少ないため不明であるが、サフィの「皆がいうほど悪人ではございません」という台詞は「彼には大それた事や大きな悪事はできませんよ」という意味なのかもしれない。悪くないだけで「良い人」とは言ってないからね。
最後までしょっぱい小悪党の域を出ないという、こういったRPGでは噛ませ犬など冷遇されがちなタイプだが、見方を変えれば弾圧された平民たちの必死の抵抗という泥臭い戦いが多いトラキア776を代表する人間臭いキャラであろう。
なお公式サイトには「小心者のチンピラだがつっぱっている。考え方が陰湿」と書かれている。さもありなん。
以下ネタバレ
クリア後は政府の役職についたが後に姿をくらませる。
同時期に彼の本拠だった海賊島はケルベスの守備隊に完全に制圧されてしまうため、
その後の行方を知ることはできない……。
ちなみにEDから察するに指揮をとっていたのはダルシンである事が明かされている。
事前に計画を知って、海賊島にいて生き残っていた海賊達を避難させでもしたのだろうか。
ちなみに最終章にいないとツヴェルフはリフィスの顔になる。
Gファンタジーで連載されていた漫画版ではセリフも多く、
シヴァ、サフィと並んでかなり優遇されている一人。
小悪党の域を出なかった
ゲーム本編に比べ、惚れたサフィの為に命懸けの任務を引き受けるなど。
誰だこのイケメン状態になっている。というか完全にジュリアンである。
〇FEH
2021年8月の海賊イベントで登場。配信開始から4年半にして初の、トラキア自軍ユニットからの超英雄となる。
この男、兵種こそシーフ(盗賊)だが生業は海賊なので、
ブリギッドなどと同様に本職枠である。
イラストはotorihara氏。斧装備の歩行ユニット。戦禍の連戦の報酬として入手する。
武器は自分から攻撃した時、戦闘中敵の攻撃、速さ、守備、魔防を-4するフォックス系魔法と同じ効果の『操舵の斧+』。
Aスキルは戦闘開始時HPが敵より3以上高い時、戦闘中速さを+6する『生命の疾風3』。
Bスキルは自分から攻撃時、自身は追撃不可。敵が近距離攻撃武器で敵より速さが1以上高い時、敵は反撃不可になる『風薙ぎ3』。
入手方法が同じで武器種も兵種も同じ忍者
カザハナと傾向が近い。違いはこちらのほうがHPが高く魔防が低いこと。
風薙ぎは
覇鎧エーデルガルト対策として有用なので、それ向けの素材としても価値が高い。
小説版では姿をくらませた後、
なんと、アカネイア大陸に渡り、アカネイア王国を建国したという。
つまりこの男はニーナの御先祖様にあたることになる。
ついでに当初は
神竜王ナーガとともに人類を守護していたと言われている
メディウスが人類に憎悪を向けるようになった原因は、
竜族の衰退後人類がかつての恩を忘れて竜族を迫害し始め奴隷扱いすることに怒り武装蜂起したとだけ本編中で語られたが、
紋章の謎の設定では竜族を迫害し始めたのも初代アカネイア王が発端とされているおり、
また小説版では元は盗賊だった彼がメディウスが神官として守っていたラーマン神殿を
荒らしメディウスの同朋であった他の神官達を殺害して神器と
封印の盾を奪っていったと描写されている。
(初代アカネイア王は封印の盾にはめ込まれていた5つのオーブを売り払って得た金で軍団をつくりアカネイア王国を建国した。)
つまりリフィスこそが
アカネイア大陸の戦乱の全ての始まりであり元凶ということになる。
いくら空間が繋がっているという
裏設定はあれど、当時の製作陣がこんなことを構想していたかどうかは微妙である。
リフィスはセコい小悪党でこそあるが、作中の性格を見るにそのような大それた野望をもつ人物だとは到底思えず、強い違和感が生じるのは必至。
そもそもナーガの没歴がアカネイア歴前500年、聖戦の年代はナーガ存命のはずの12聖戦士の誕生から140年後。
逆算すると初代アカネイア王がリフィスだとすれば建国時に最低でも約400才になり(約500~600才の可能性も在りうる)、よほど捻った後付け設定を出さないと辻褄が合わない。
その後公式がこの小説版設定を正式に取り入れているかどうかは定かではない。
追記・修正はパーンか
シヴァにボロ雑巾にされて胃に穴あく寸前の彼の前に、サフィを呼び出す奇特な人ほどお願いいたします。
- なんか好きだったから書とリングでドーピングしまくって超強化してたわ -- 名無しさん (2017-05-04 18:32:36)
- ファイアーエムブレムとは、コイツがいないとシリーズ何もかも発売しなかったのか? コレが盗賊伝説 -- 名無しさん (2018-01-31 20:19:05)
- 初期のFE関連書籍は公式チェック入ってるのか疑わしいのもあったから…公式じゃないといいなぁ>小説設定 -- 名無しさん (2018-07-19 11:14:56)
- ナーガが死んだのがアカネイア建国500年前。 12聖戦士誕生が632年で、その約140年後の777年にユリウス討伐。 12聖戦士誕生はナーガ死亡前でないとおかしい(幼いチキは退化の可能性があるので絶賛封印中)ので、どんなに甘く見積もってもグラン歴777年=アカネイア建国360年前になる。 つまりリフィスさんがアカネイアを建国しようと思ったら、アドラ一世が約400歳になっちまうwww ハイ無理です。 -- 名無しさん (2021-08-04 01:13:35)
- ヒーローズの海賊祭りで実装されたリフィスを見てロナンがキレるネタを結構見かける -- 名無しさん (2021-09-14 19:48:28)
- リフィスは宝だけ盗んでくればそれで良かったのにメディウスやその神官達皆○しにしたのは部下達の独断によるものとかいうリフィス擁護してる書き込みどこかで見た気がする -- 名無しさん (2021-09-14 20:56:20)
- でもリフィスはトラ7の時点で部下に普通に村壊させてるくらいだしなあ -- 名無しさん (2022-10-06 03:30:08)
- 汚いジュリアン -- 名無しさん (2023-03-30 12:09:17)
- アカネイア建国王はアウトだけど、ユグドラル大陸でロプトウスが2度までも滅茶苦茶やってたこと考えるとその報復食らわせられたって面もあるしな。メディウスにいたっては同族だし -- 名無しさん (2024-02-15 19:26:14)
- リフィスが皆殺しする気がなかったのは確か作者が自分のHPで解説してたんだが、肝心のその辺りの記述(というか作者による作品解説)がまるっとなくなってるから断言しにくいわ -- 名無しさん (2025-03-13 19:45:57)
最終更新:2025年03月17日 20:30