リフィス(FE)

登録日:2010/01/29(金) 13:44:03
更新日:2024/02/15 Thu 19:26:14
所要時間:約 3 分で読めます





CV:梯篤司(FEヒーローズ)

○初期値と成長率、CCボーナス

シーフ LV4
HP-20(65)
力-3(35)+3
魔力-0(10)+1
技-4(25)+2
速さ-10(45)+2
運-1(5)
守備-2(15)+2
体格-6(10)+1
移動-7(2)
武器LV-剣D
スキル-なし
再行動-★★
追撃必殺係数-0

イスという小さな漁村の近くにある小島をねぐらにしてその周辺を荒らしていた、リフィス団という海賊団を率いていた。
攫われたナンナ&マリータを救い出す為に行軍していたリーフ軍に片手間で征伐されてしまい、
村人に引き渡されてあわや一巻の終わりとなりそうなところをサフィの取りなしで命拾いをし、以降は半ばなし崩し的に反乱軍でこき使われることとなる。

ちなみに彼の名前はマンスターで同じ牢にいた悪党どもにも知れ渡っており、実はそれなりに名が売れていた。

後に仲間になるダキアの盗賊パーンとは同郷であり、よく彼にいじめられていたという笑撃の事実が12章外伝において明らかになる。

リフィスの登場は、2章で村を全て訪れる(イベントで最初に壊される村は除く)と来れる外伝マップで、一応ボスキャラとして登場。

まあ普通にプレイをしたらよほどのことがない限りはたどり着くだろう。
しかし、このマップ地味に難易度が高い。
その理由として、

  • 索敵マップ
  • 増援がうようよ出てくる
  • キルソード

この3つである。
その中でもキルソードこと剣士シヴァがやっかいで普通に挑むと必殺で殺される。
7章で仲間になるのでほっておこう。
キルソードが欲しければ、勇者の槍・装備のフィンとかで頑張って捕獲すると良い。
ついでに言うとシヴァは25ターンまでは動かないので無視もできる。


強敵シヴァを乗り越えついにリフィスへ。

このリフィス仲間になるシーフには珍しく普通に村を襲ったりする悪い奴である。

さあ村人達の恨みをはらすべくいざ捕獲…


捕獲終了



あれ? 戦闘がなかったぞ?
そんなリフィスの装備は
ヘズルの書
盗賊の鍵
きずぐすり


…武器は?

ここまでの苦労が嘘のように彼との戦闘は終了する。

囚われのシスター、黒髪でクール系の傭兵、そして根は悪くない盗賊

この3人が登場するということはFEでは仲間になるということなので
どうやって仲間にするか考えた人もいるであろう。
(紋章:レナ・ジュリアン・ナバール 聖戦:エーディン・デュー・アイラ)


最初にアウグストが言ったとおりに捕らえたまま制圧すると、
リフィスに捕まっていたシスターサフィから「彼は皆がいうほど悪人ではございません」といわれ3章で仲間になる。
義賊的な面も強いジュリアンやデューと違って、実際は結構な悪人ではあるのだが確かにどことなく憎めない奴ではある。
ただし、見落としがちだがクリア前に解放してしまうと仲間にならないので注意。
開放した時の台詞「また やり直すしかねぇようだ あばよ、ばかなやつら」は多少メタなアドバイスと言えるだろう。
捕獲で仲間になるキャラは基本解放してはいけない。
仲間になった後も口八丁で盗賊を扇動したりはするが基本的にプレイヤーの害になる事はしない。


3章開始時は武器を持っていないため気をつけよう。
何となく察することも出来るが実際にサフィに好意を抱いているらしく、サフィが近くにいると少し働きが良くなる(リフィス←サフィが10%の支援効果)

そんな彼だがトラキア776を語る上で欠かせないキャラの一人であろう。

というのも彼のクラスであるシーフが、本作のゲーム性を大きく特色付けているためだ。

まず、トラキア776は物資や資金の調達が非常に困難なゲームとなっており、シリーズでも異色な位置付けがされている。
代わりと言っては何だが、敵を捕獲してアイテムを自分の物にしたりできる他、
シーフの「盗む」はキャラの体格より軽いモノであれば、武器を含む全てのアイテムを簡単に強奪できてしまう。

シーフのおかげで金策が捗るのは当然として、さらにこの「盗む」を使った敵ユニットの無力化が非常に強力。
それはボスクラスの敵も例外ではなく、おまけに彼らが所持する高性能な武器も奪えるため、自軍の強化にもつながるとまさに一石三鳥。
丸腰になった敵はサンドバッグにしたりとやりたい放題できるし、運要素を排除できるためシーフがいないと安心できないプレイヤーもいるほど。
…というわけで敵として登場する彼は「武器を持たない敵の無力さ」をその身をもって教えてくれるのである。

このようにあらゆる面でゲームの進行を円滑にする存在となっており、貧困に喘ぐ本作の仕様と相まってシーフに縋るプレイヤーが続出したのは言うまでもない。
実際、シーフの育成次第でゲームの難易度が劇的に変わってくるため、
他のどのエースユニットよりもシーフのステータスに気を配るのが大事だったりする。(特に序盤中盤)

何より、この盗むを使った広範な戦術がトラキアの面白さの一つにもなっている。


他にもリフィスの地位を押し上げている理由がある。
彼以外にもラーラとパーンというシーフが出てくるのだが、ここで重要なのが体格の伸び。

ラーラはイベントを使った多段CCが可能で理論上最強として取り沙汰されることも多いが、少女ゆえに体格が非常に低い&上がりにくく、さらに通常は最終的に踊り子にするため盗みに専念できない。
パーンは体格成長率こそ同じだがそもそも上級職で登場するため伸び代が少なく、登場が中盤なので実働期間も長くない。

上記の理由によりリーフ軍の財布はリフィスにかかっていると言っても過言ではない。

とは言ってもシーフの体格自体が全体的に上がりにくく設定されており、
8章外伝と早めに入手できる唯一の体格成長率アップ手段「ネールの書」で補強するか、レベルアップ時の吟味が必要なのはリフィスも同様である。

さらにリフィスは体格以外の成長率も総じて低めで、特に幸運の伸びが致命的に悪い。
初期装備のヘズルの書には幸運の成長にマイナス補正がかかっているため、必殺を恐れてもたせっぱなしだと幸運成長率0%になる。
このため素早いシーフのイメージに反して敵の攻撃を避けるといったことも実は不得意。ラックリングは彼に使わせよう。(ちなみに上級職で登場するパーンの成長率は高め)
もっとも成長機会に恵まれているため、最終的にそれなりに打たれ強くはなるのだが。


いずれにしろ、リーフ軍に欠かせない存在であり、追剥ぎや強奪といったリーフ軍のイメージをより確かにしたキャラであることは間違いない。


なおFEの味方キャラといえば、盗賊や山賊、暗殺者のような一見悪そうなキャラであろうと最終的に改心したり、情に篤かったり、意外な忠誠心を持っていたりすることが多い。
しかし彼はそう言った美点が全く無い。それどころか仲間になる賊で唯一明確に(部下をけしかけてではあるが)村を滅ぼしている
別の作品の山賊は村を滅ぼしたら仲間にならないのに、こいつはしれっと仲間になるのである。
そもそも仲間になった理由も「惚れ込んだシスターのサフィ」がリーフ軍に入ったこともあるが、一番の理由が 「王子を帝国に売る為」 である。
尤もその後はリーフと一緒に牢にぶち込まれたり、ある外伝で「出撃したくねぇ!」とダダをコネたりするくらい(しかもその理由が前述のパーンと会いたくないだけだし、普段の帝国軍との戦闘には何も言わず戦ってくれる。)で、結局「王子を帝国に売り払う」ようなイベントなんか全く無い。勿論裏切ったりせず、最後までリーフに盗み要員としてこき使われる毎日である。
そんな状態に彼がどう思っていたかは描写が少ないため不明であるが、サフィの「皆がいうほど悪人ではございません」という台詞は「彼には大それた事や大きな悪事はできませんよ」という意味なのかもしれない。悪くないだけで「良い人」とは言ってないからね。
最後までしょっぱい小悪党の域を出ないという、こういったRPGでは噛ませ犬など冷遇されがちなタイプだが、見方を変えれば弾圧された平民たちの必死の抵抗という泥臭い戦いが多いトラキア776を代表する人間臭いキャラであろう。
なお公式サイトには「小心者のチンピラだがつっぱっている。考え方が陰湿」と書かれている。さもありなん。


以下ネタバレ



クリア後は政府の役職についたが後に姿をくらませる。
同時期に彼の本拠だった海賊島はケルベスの守備隊に完全に制圧されてしまうため、
その後の行方を知ることはできない……。
ちなみにEDから察するに指揮をとっていたのはダルシンである事が明かされている。
事前に計画を知って、海賊島にいて生き残っていた海賊達を避難させでもしたのだろうか。

ちなみに最終章にいないとツヴェルフはリフィスの顔になる。


Gファンタジーで連載されていた漫画版ではセリフも多く、シヴァ、サフィと並んでかなり優遇されている一人。
小悪党の域を出なかったゲーム本編に比べ、惚れたサフィの為に命懸けの任務を引き受けるなど。
誰だこのイケメン状態になっている。というか完全にジュリアンである。


〇FEH

2021年8月の海賊イベントで登場。配信開始から4年半にして初の、トラキア自軍ユニットからの超英雄となる。
この男、兵種こそシーフ(盗賊)だが生業は海賊なので、ブリギッドなどと同様に本職枠である。
イラストはotorihara氏。斧装備の歩行ユニット。戦禍の連戦の報酬として入手する。

武器は自分から攻撃した時、戦闘中敵の攻撃、速さ、守備、魔防を-4するフォックス系魔法と同じ効果の『操舵の斧+』。

Aスキルは戦闘開始時HPが敵より3以上高い時、戦闘中速さを+6する『生命の疾風3』。
Bスキルは自分から攻撃時、自身は追撃不可。敵が近距離攻撃武器で敵より速さが1以上高い時、敵は反撃不可になる『風薙ぎ3』。

入手方法が同じで武器種も兵種も同じ忍者カザハナと傾向が近い。違いはこちらのほうがHPが高く魔防が低いこと。
風薙ぎは覇鎧エーデルガルト対策として有用なので、それ向けの素材としても価値が高い。




以下、さらなる衝撃のネタバレ


















小説版では姿をくらませた後、


なんと、アカネイア大陸に渡り、アカネイア王国を建国したという。

つまりこの男はニーナの御先祖様にあたることになる。

ついでに当初は神竜王ナーガとともに人類を守護していたと言われているメディウスが人類に憎悪を向けるようになった原因は、
竜族の衰退後人類がかつての恩を忘れて竜族を迫害し始め奴隷扱いすることに怒り武装蜂起したとだけ本編中で語られたが、
紋章の謎の設定では竜族を迫害し始めたのも初代アカネイア王が発端とされているおり、
また小説版では元は盗賊だった彼がメディウスが神官として守っていたラーマン神殿を荒らしメディウスの同朋であった他の神官達を殺害して神器と封印の盾を奪っていったと描写されている。
(初代アカネイア王は封印の盾にはめ込まれていた5つのオーブを売り払って得た金で軍団をつくりアカネイア王国を建国した。)
つまりリフィスこそがアカネイア大陸の戦乱の全ての始まりであり元凶ということになる。


いくら空間が繋がっているという裏設定はあれど、当時の製作陣がこんなことを構想していたかどうかは微妙である。
リフィスはセコい小悪党でこそあるが、作中の性格を見るにそのような大それた野望をもつ人物だとは到底思えず、強い違和感が生じるのは必至。
その後公式がこの設定を正式に取り入れているかどうかは定かではない。






追記・修正はパーンかシヴァにボロ雑巾にされて胃に穴あく寸前の彼の前に、サフィを呼び出す奇特な人ほどお願いいたします。

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最終更新:2024年02月15日 19:26