SCP-4444

登録日:2024/12/24 Tue 21:51:14
更新日:2025/04/11 Fri 19:50:49
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絶対に負けられない戦いが、そこにあった。




SCP-4444とは、シェアード・ワールド「SCP Foundation」において登録されたオブジェクトの一つ。
オブジェクトクラスは「TICONDEROGA」。
撹乱クラスは2/VLAM。
リスククラスは3/WARNING。


「TICONDEROGA」は、「収容と未収容の間」を意味するクラスである。収容とは呼べない状態だが、別にすぐに危険だという状態でもない。逆に収容しようとすると甚大な被害を生み出す可能性を秘めたオブジェクトに付与される。

このオブジェクトの他に付与されたオブジェクトの記事として、SCP-4270や日本支部のSCP-2472-JPが存在する。



SCP-4444は元アメリカ合衆国副大統領、アルバート・アーノルド・ゴア・ジュニア氏に寄生した、非実体の異次元的存在


肉眼では視認できないが、赤外線を通してのみ視認することが可能。サイトの記事には、ゴア氏の後頭部から長くて細い、半透明の六角錐が突き刺さっているのが確認できる。これがゴア氏に取りついている異次元実体である。


SCP-4444は、現実改変によってゴア氏を非物質化させ、あらゆる物質を透過させる。
赤外線では、能力発動の際に激しく発光していることが確認できるが、基本的には寄生している対象にしか付与することができない。
会話において、ゴア氏の言葉を通して意思を伝え合う。


発見された経緯として、ある日、財団世界で無能であることに定評なUIUは、当時警護を担当していた42代大統領ビル・クリントン氏と、民主党全国委員会委員長であったジョー・アンドリュー氏の電話を盗聴していた。


どうやら、元副大統領であったゴア氏が大統領選挙に出馬するということをクリントン氏に伝えていたのだが、途中で明らかにゴア氏が意味不明な言葉の羅列を並べ、時には未知の言語をしゃべっていたという。
その後、異変をUIUから聞き付けた財団がゴア氏を保護
、SCP-4444の発見に繋がった。


ここまでの経緯ならば、そう珍しくないだろう。真の問題は、寄生されたゴア氏本人がSCP-4444と完全に意気投合していたこと。本人はSCP-4444をガーバーと名付けていた。


世界の裏側にも精通していたのだろうか、財団の存在を理解していたゴア氏は、数日前に夢の中で遭遇したSCP-4444と意気投合し、あろうことか彼とタッグを組んで大統領選挙に出馬することをインタビュアーに明かした。
SCP-4444曰く、本来ならば当時の大統領に寄生する筈が、誤って副大統領に寄生してしまい、やむ無くゴア氏を利用して権力を握ろうと画策していた。


当然、異常存在に寄生されたゴア氏を出馬させるなど出来る訳がない。下手したらSK-クラスシナリオまっ逆さまである。
財団はゴア氏を収容しようとしたが、曲がりなりにも彼は副大統領。決して最重要とまではいかないが、それでも国の重要人物。共に同伴していたFBIの特殊部隊副司令官アダム・スピローニに止められてしまう
加えてゴア氏本人から、「自分を出馬させたくないなら他の方法でも考えれば良い」と挑発される始末。


しかし、ここで泣き寝入りする財団ではない。ゴア&異次元実体のコンビが大統領選挙に出馬するのならば、苦肉の策として此方もそれに見合った人物を出馬させ、ゴア氏を当選させないことが当初の目的として定まった。


ゴア氏&SCP-4444との接触から数日後、財団は急遽、異次元実体に寄生されたゴア氏を妨害するための会議を開いた。
会議にはFBIの最高責任者や陸軍大将、加えてライト博士や犬顔(ガチの)で有名なケイン・パトス・クロウ博士、さらには現実改変者絶対殺すマンこと財団の問題児クレフ博士と、同じく財団の問題児ブライト博士も出席した。


検査により、明らかとなったゴア氏の状態は以下の通り。


  • ゴア氏はSCP-4444になんら精神的影響を受けた痕跡が見当たらず、むしろ楽観的かつ積極的に協力して大統領選挙に挑もうとしている

  • もしもゴア氏が当選したならば、異次元からSCP-4444の同族が大量にやってきて、財団世界に移住、最悪の場合は侵略行為に出る可能性がある

  • しかしゴア氏は政府の重要人物であるため、内密に拘束したり、不正に選挙を操作すると、内部からスキャンダルが発生する可能性があり、最悪の場合は財団の存在が世の中に明らかになる危険性がある


これらの情報が纏められた案の定クレフ博士はゴア氏を抹殺すべきだと意見したが、当然ながら却下された。やはり方法はただ一つ。

精々堂々とゴア氏に匹敵する人物を大統領選挙に出馬させ、当選させるしかない



そこで注目が集まったのが、当時テキサス州の知事を勤めていたジョージ・W・ブッシュ
決してホワイトとは言えない経歴持ちとはいえ、それでもテキサス州知事まで上り詰め、過去に大統領となった父を持つ彼ならば、ゴア氏に対抗出来るだろうと推薦されたのだ。

しかしここである問題が明らかとなる。



[FBI] フリー長官: きっとまだ新聞には載っていないことと思うが、ブッシュ州知事は昨晩撃たれたのだ。彼は狩りをしていて、そして耳の真上に流れ弾が当たってしまった。腫れが彼の脳を圧迫し、そして彼は人々が彼を病院へと連れて行く前に終わってしまった。

[SCP] ライト管理官: そんな、彼は亡くなってしまったのですか?

[FBI] フリー長官: いや――彼はまだ息はしている、だがその――誰の家でもないんだ。人々はそれが脳死であると言っている――
彼らは恐らくこれからの2、3時間のうちに彼から人工呼吸器を外してしまうだろう。彼らは今彼の家族が飛行機で到着するのを待っているところだ。我々は間もなく彼らから報せを受け取ることになるだろう。



このタイミングでゴア氏を打ち負かすことが出来るであろう候補者の命が、消えようとしている。
辺りは静まりかえり、もはや為す術為しと皆が絶望したそのとき、突然ライト博士が声をあげた。



[SCP] ライト管理官: それはあまりにも残念なことです。(間を置く) でも彼はまだ息をしている、そうですよね?

[FBI] フリー長官: 私――ああ?

[SCP] ライト管理官: では彼の体はまだ働いているのですよね? まるで、全ての部品がまだ機能しているかのように?

[FBI] フリー長官: 言い換えれば、そうだな――だがそれとこれとがどういう関係があるのか私には――



確かにブッシュ氏の肉体はまだ生きている

だがそれになんの意味がある?
どのみち死を待つだけの死に体に、一体何が出来る?

財団には様々な異常存在から為し得てきた技術がある。
だがそれを使う時は決まって世界の滅亡に瀕した時か、愚か者が勝手にオイタをするときぐらいしかない


このSCP財団に、瀕死のブッシュ氏を救う方法を提示することが出来るというのか? ましてやそんな人物........










........................

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........................................

................................................








........いた、ここに一人だけ



そう、彼もまた異常存在と化してなお、世界のために、人類のために奮闘してきた



[SCP] ライト管理官: 私は思います……私は我々が副大統領の選挙運動に立ち向かうその方法を知っていると思います



そしてコイツならば、瀕死のブッシュ氏にも問題なく"乗り移る"ことが出来る


この絶望的状況を覆すことの出来る、今立ち上がることの出来る、その男の名は........!!











[SCP] ブライト管理官: おいおい、そんなの勘弁してくれよ。







方針が決まった財団はすぐさま、ブッシュ氏が死に至る前にSCP-963の能力で、見事ブッシュ氏を蘇生させることに成功した


そして明らかとなる衝撃の事実。

嘗てアメリカの歴史に刻まれた戦い、2000年アメリカ合衆国大統領選挙の実態とは、










頭にぶっ刺さった謎の異次元存在とタッグを組み、アメリカ(世界)の覇権を握ろうとしたゴア氏と、





それに立ち向かうべく財団代表で大統領選挙に出る羽目となったブッシュ(in.ブライト博士)との、





財団世界の命運を懸けた世紀の対決だったんだよッ!!







SCP-4444


ブッシュ対ゴア(Bush v. Gore)












こうして財団は何とか候補者を建てることに成功。ゴア氏とSCP-4444の目論見を阻止すべく行動を開始した。
......財団一のトラブルメーカー絡んでる時点でお察し



手始めに財団は、ゴア氏の世間に対するイメージをダウンさせるため、虚偽の情報をばら蒔くという計画を練った。以下はその案の数々である。





虚偽情報宣伝活動提案4444-23

コードネーム: ターベリー

提案: ゴア副大統領が腹いせに1つの小さな第三世界の町または村の水を毒物で汚染したと糾弾する虚偽情報を制作する。必要であればより大きな第三世界の町または小さなアメリカの郊外にアップグレードすることも可。

ステータス: 却下 - 合理的説得力のある汚染水源を有する町が存在しない。


明らかなゴシップではあるが、信頼性に欠けるため却下された。



虚偽情報宣伝活動提案4444-26

コードネーム: ポーキー

提案: ゴア副大統領がかつて豚と性的関係を持っていたことを仄めかす改竄画像群を制作。大型の豚と小型の豚のどちらがより否定的な反応を引き起こすかについては不明確。

ステータス: 却下 - 幼少期に農場体験をしたことは一切ない。加えて、画像編集を用いた方法では豚と性的関係を持っている副大統領の真実味のある画像を制作するには不十分である。


もう何を言ってるのか分からないが、安心して欲しい。誰も理解出来るわけがない。上層部もそう判断した模様。



虚偽情報宣伝活動提案4444-51

コードネーム: スター・ウォーズ

提案: ゴア副大統領が宇宙人の存在を信じておりかつ自身が宇宙人と交信したことがあると信じているという虚偽情報を制作する。

ステータス: 却下 - ゴア副大統領のアノマリーの機密性のため、あまりにも密接に真実とリンクしている虚偽情報宣伝活動は災いを招くであろうことが結論付けられた。


........本当に真面目にやっているのかと疑いたくなる提案。加えて、ほとんど間違ってない情報を明らかにするのはNGだったため、これも却下。



虚偽情報宣伝活動提案4444-76

コードネーム: ジ・アザー・モニカ

提案: ゴア副大統領が実際にはクリントン氏のセックススキャンダルに関与した人物であったという虚偽情報、そしてモニカ・ルインスキー氏はその不倫の一件の罪を被るために呼び寄せられたという虚偽情報を制作する。

ステータス: 受理 - 5-4の投票結果により、収容委員会特別提案取締役会はゴア副大統領の信用を落とすため彼がかつてビル・クリントン大統領と同性愛関係にあったことを仄めかす情報を発表する計画を承認した。
この情報は現在セプテンバー・ディベートとして知られる事件の直前にリークされ、意図的でなく危うく現代の財団の歴史上最も大規模な情報セキュリティ違反となるところだったものへと繋がってしまった。


........事を成し遂げるためならば、財団は平気で個人を陥れる。
結果として、この虚偽の情報によって国民からのゴア氏に対する信用は大幅に堕ちたといっても過言ではなかった。


こうして、当初のSCP-4444&ゴアのタッグに対する、財団の作戦はまずまずの結果となった。


場面は打って変わってテレビ番組での討論会。ここでブッシュ(ブライト博士)は初めてゴア氏(SCP-4444)と対面、お互いに緊張が走る。


まずはゴア氏の討論。初めは国の抱える問題や政策の打ち出しなど、自身の政治方針といったまともな事を発表していたが、途中でSCP-4444が割り込み、支離滅裂な内容をスタジオの人々へ語りかける。

以下抜粋

SCP-4444:........これまでの8年間にわたり私は行政部門の一員として働きながら数多くの苦労を経験してきました。そのことは私の勲章となっていますが、しかし私はそこから多くのこともまた学びました。とりわけ、私はあなたがたが大統領執務室にアメリカの国益(interests)が守られることを保証する冷静な頭脳の持ち主を必要としていること、そして同時に自己満足(complacencies)ト世捨テ人ノヘルニアノ中デ失踪事件ヲ起コシテイル興味深イ(interesting)コンプライアンス(compliances)となっていることを学びました。

聴衆からかすかなどよめきが聞かれる。レーラーは片眉を上げ、その間にブライト管理官は両眉を上げる。

SCP-4444:あなたがその椅子に座っている誰かを見る時、あなたはその人物がその仕事に使エルavailable最モ良イ相反スル感情ヲ持ッタ(ambivalent)代理ノウズラクイナキャリパーであることを確かに知りたいと思うはずです。そしてあなたはガーバー・ゴアヘノ投票ガ立派ナ人格(respectability)、中立性(neutrality)、街灯柱ヘノ過小理解評価サレテイル投票デアルと思ってくださって間違いないです。(ドサッと腰を下ろし、自身の回答に満足したような素振りを見せる。)


当然、観客や番組スタッフに怪しい雰囲気が漂う中、内に秘めた思いを全て語りつくし、ゴア氏の討論は終了した。


そして回ってきたブライト博士のターン。ゴア氏&SCP-4444が盛大に爆死したおかげで、確実に点を稼ぐ絶好のタイミングであった。










余りに過激な内容のため、全容は公式記事を読むことを推奨する。なお、詳細を薄めて纏めると

  • テキサス州知事の仕事をクソ発言

  • 下ネタ全快の大統領制に対するアンチヘイト

  • ■産主義は⚪ァック

  • ノータリン(脳足りん)なトップはいらないと遠回しにゴア氏を嘲る


放送事故ってレベルの問題じゃねーぞオイッッ!!



当然ながら観客からの受けは大変宜しくない上、ブライト博士のあまりの態度に腹をたてたSCP-4444が異常性を発揮し、観客たちを非物質化。
スタジオは大混乱に陥り、スタジオになだれ込んだ機動部隊やらFBIのエージェントやらで場はさらに大混乱と化した。その間にゴア氏(とSCP-4444)は壁を透過して華麗にトンズラされるも、
最終的に機動部隊の活躍によって事態は丸く収まり、観客たちも無事助かった。
この放送による影響は、財団の尽力によって和らげることに成功したが、当然ながらアンチヘイトを連発したブライト博士の印象は最悪であり、ゴア氏が有利な状況となった。


無論、やらかしたブライト博士inブッシュは、論理委員会の判断で懲戒処分となった。


こんなバカ騒ぎが全世界に放送されたのだから、当然他の組織やインターネットも騒ぎ出す。

世界オカルト連合のトップがゴア博士は異常実体に取り付かれているのではないかとFBIに問い詰めたり(GOCとFBIは厳密上、深い繋がりがある)、インターネットの掲示板では様々な噂が書き込まれたりすることに。


曰く、


  • アル・ゴア副大統領はエイリアンであり

  • アル・ゴア副大統領はエイリアンの子供を宿しており、

  • アル・ゴア副大統領は黒い式典用の靴下しか身に着けていない姿でミネアポリスの上空を飛行しているのが目撃されており、

  • アル・ゴア副大統領は非特異性の幽霊か幻であり>

  • アル・ゴア副大統領は幽霊であったが、その後アル・ゴアの肉体に取り憑いてからはもはや幽霊ではなくなっており、

  • アル・ゴア副大統領はパキスタンに住む霊能者テロリストグループと霊的な繋がりを持っており、

  • アル・ゴア副大統領はエイリアンでも幽霊でもないが、その代わりに火星からやってきた変身能力者であり、

  • アル・ゴア副大統領はビッグフットであり、

  • アル・ゴア副大統領はビッグフットの幽霊であり、

  • アル・ゴア副大統領はエイリアンのビッグフットの幽霊である。


などといった、完全に一致仕掛けているものから、どうしてそうなったと頭を抱えたくなるようなものまであった地味に真実を言い当てる人がいるインターネット恐るべし

他にも明らかに地球侵略の内容が組み込まれたテレビ広告を放送停止にするなど、財団の妨害工作は続いたが、もはや状況は変えようがなかった。



そして迎えた投票日、ほとんどのニュース番組が"比較的"まともな意見を語っていたゴア氏の独り勝ちと予測しているなか、財団は密かに最後の手段を決行していた。


コードネーム「レッド・ヴェルヴェット」
それはゴア氏の当選が確定した場合、速やかにゴア氏の滞在するホテルに"真空無効化装置"なる装置を用いて、ガス事故を装いゴア氏(SCP-4444)を無力化、内密に収容するという計画。
そもそもブライト博士がまともにやっていれば、こんな面目丸つぶれの作戦を建てる必要もなかったのに........


もう猶予はない、遂に装置を作動させた次の瞬間、事態は急変した。



(略)
[FBI] フリー長官: 何だ?

[SCP] ライト博士: あなたの所のテレビは点いていますか?

[FBI] フリー長官: ああ、だがなぜだ? (背景で不明瞭な叫び声が聞かれる)

[SCP] ライト博士: ああ神――彼が盛り返しています。彼が盛り返しています!

[SCP] O5-2: 何? どういう意味だ?



あろうことか、途中で盛り返したブッシュ氏(エロ猿ブライト)の投票率がゴア氏を上回るという、もはや奇跡としか言い様のない事態が起きたのだ。

この異常な事態に財団は、当然ながら目を疑った。絶対負けると思っていたのだから。
何が起きたか調査を慌てふためく職員たちと、脳のキャパシティが完全にオーバーしたO-5-2、そしてFBI長官。


かくして財団は勝利した。突如として舞い降りた奇跡に等しい現象によって。この投票についての異常な増加の原因は、今日をもってしても不明である。

加えて財団は、あることを忘れていた



[SCP] ライト博士: ああ神よ! ああ神――ああしまった、我々は今あのホテルの地下をガスで満たしているんだ――行かなくては!



こうして作戦は急遽中断された。
当然ながら、後にこの逆転勝利に疑問を抱いたモノたちによる司法の対決が繰り広げられたが、最終的にブッシュの当選という形で幕を降ろした。


財団は投票結果が確かなものだと再確認した後に、敗れたSCP-4444が襲撃してくることを予測し、機動部隊やエージェントたちを派遣したが、特筆すべきこととして、その間SCP-4444は一切の攻撃的行動を見せなかった



そしてしばらくした後に、ブッシュ(ブライト博士)新大統領の元に、ゴア氏から手紙が届いた。

ゴア氏曰く、SCP-4444と話し合った結果、彼は敗北を受け入れることにしたらしい。
それ以降、SCP-4444はゴア氏に語りかけることは無くなった。しかし依然として、細い柱が頭にぶっ刺さっているため、ゴア氏を人里離れた別荘で監視すること、出来る限り写真などに写させないことが、特別収容プロトコルとして纏めあげられた。


こうして財団はまた一つ、世界の危機を救ったという訳である(なお、大統領として働かねばならなくなったブライト博士は御愁傷様)。





その後、不自然な勝ちに疑問を抱いた国民のため、後に財団は此れに対処するための電話窓口を設けた。すると後日、明らかにSCP-4444が発していたと思われる語り声と罵倒と思われる音声が聞こえ、そのまま途切れた。


その7年後、フロリダ州の小さなテレビ局から流れたテレビコマーシャルに、突如ゴア氏が移ったCMが放送された。
無論、ゴア氏はこのようなモノを撮った覚えはない。財団は隠蔽工作を行ったが、問題はそのCMの内容。


以下はそのCMの文字起こしである。


SCP-4444が丘の上に座って海を見渡している。彼は全身にデニムを着ている。カモメの群れの鳴き声が背景で聞かれる。>SCP-4444はカメラの方に顔を向けない。

SCP-4444の声: オ前ハ今マデニ全テヲ欲シタ事ハアルカ悪事ノ起源ノ上ニアル人ノ厄災ノ離散ヲ支援スル為ダケニ?

遠方で、何か大きなものが空から落ちてくる。SCP-4444は微笑む。

SCP-4444の声: 私はアル・ゴア、そして私はあなたの最後のアメリカ大統領になりたいと思っています。



........戦いは、まだ終わってないのかもしれない........。


追記・修正は異次元からの存在に対処出来るであろう人にお願いします。



SCP-4444 - Bush v. Gore
by djkaktus
https://scp-wiki.wikidot.com/scp-4444
http://scp-jp.wikidot.com/scp-4444(翻訳)
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最終更新:2025年04月11日 19:50