ボビー・ジーン(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2024/12/30 Mon 11:24:05
更新日:2025/07/03 Thu 21:46:28
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参ったな…ルルちゃん

自分でやるって意味だが「この後」の「掃除」が大変になりそうだぜ



名前の由来はアメリカの歌手のブルース・スプリングスティーンの曲『Bobby Jean』から。


【概要】


ハワイの犯罪捜査官。
一見、何も着ていないように見えるほどピッチリしたシャツを着て、射撃の的が前後左右に付いた帽子を被っている。既婚者であり、子供が三人いる。年齢は中年から初老といったところ。
本来は「HOWLER社」の不正疑惑を捜査するのが仕事だが、裏でHOWLER社と繋がり金で雇われ、HOWLER社について調べようとする者を追跡して始末している。

「バグス・グルーヴ」のルルちゃんとチームを組んで活動しており、保護者としての役割もあるのかルルちゃんからはよく懐かれているがボビー・ジーン本人はあくまで「仕事上の付き合い」としており、ルルちゃんの「養子にしてほしい」という頼みも断っている。
目に付く物をやたらに欲しがって癇癪を起こすルルちゃんには辟易しているような様子を見せる一方、「仕事」に関する意見はきちんと聞き入れており、確かにビジネスパートナーとしては対等に接していて子供扱いしているわけではない。

「仕事」については自分の役割、「賃金以上の余計な役割はしない」としてターゲットの正体や目的などは深く詮索せず、忠実に任務を遂行する。
基本的にはルルちゃんの「バグス・グルーヴ」や自身のスタンド「グローリー・デイズ」による暗殺が主だが、必要とあらば人前で堂々と銃撃を行い、しかも無関係の人間が巻き込まれるのを躊躇しない冷酷さも持っている。
ただし、病院内での銃撃など「仕事」が大がかりになった時にはさすがに敵の目的を確認しており、全く無関心という訳ではない。
また、同じくHOWLER社に雇われている寧波とは友人関係にある。


【活躍】


ルルちゃんと共に土地登記所の警備員室を訪れ、HOWLER社のDEED原本を閲覧したドラゴナ達をモニターでチェックしていた。
最初はただの学生と考えたが、ウサギを覚えていた警備員の話や「バグス・グルーヴ」が撃退されてルルちゃんにダメージがあったことから相手が「スタンド使い」と判明したため追跡に移る。

そして、ジョディオ達がウサギを治療するために訪れた病院でアッカ・ハウラーから「始末」及び「溶岩の回収」の指示が出たことからスタンド「グローリー・デイズ」でジョディオ達を攻撃する。
最初は暗殺を試みるが「ノーベンバー・レイン」で弾丸を防がれたために病院内にもかかわらず直接攻撃に出、ジョディオをトイレの個室に追い詰める。
しかもこの時ジョディオは「バグス・グルーヴ」の能力で病気の症状が出始めており、まさしく虫の息。
ボビー・ジーンはわざわざトドメを刺す必要すら無い圧倒的な優位に立つ。

(いや………待てよ)
「溶岩」…… …と言っていたか…………それがあったな たしか「溶岩」

(なんと『500億ドル』…かよ!)
(こいつらの中の誰かが…その『溶岩』を所持している…)

……しかしボビー・ジーンはそこで「財産を奪う『溶岩』」の事を思い出して欲が出てしまい、溶岩を渡すようジョディオと交渉を開始。
一歩だけ歩み寄ったところでジョディオが防御に使って天井に飛び散っていた「ノーベンバー・レイン」の水滴を隙を突いて垂らし、それに頭を貫かれて死亡した。
そしてそれを目撃したルルちゃんは、「バグス・グルーヴ」を解除してしまうほどに錯乱しながら泣き崩れるのであった。

皮肉にも、欲をかいて「賃金以上の余計な事はしない」というポリシーを破ってしまったがために後一歩のところで(むしろ「一歩」進んでしまったが為に)仕事をし損じ、そればかりか自らの命まで失ってしまったボビー・ジーン。
しかも実際のところその時ジョディオは「溶岩」を持ってすらおらず*1、それまでの恐るべき刺客としての威容を感じさせない呆気ない最期であった。

しかし死ぬ直前にジョディオと一緒にいたパコの経歴をスマートフォンで検索しており、死亡後にキー・ウエストらがスマートフォンを回収し検索履歴からジョディオのチームの手がかりを掴むのであった。


【スタンド】

グローリー・デイズ


本体ボビー・ジーンが発射した銃の「発射スピード」を操作することができる。
話間の解説曰く銃は実物。リロードを行っている描写もあるため弾丸も実物と思われる。銃、弾丸共に実物のスタンドとして他にセックス・ピストルズがある。

操作するのは「発射スピード」であり、弾丸の軌道や発射された後のスピードは操作することはできない。
これによってボビー・ジーンは弾丸をゆっくりの速さで発射し、ターゲットに命中する前に身を隠すことで安全に暗殺を実行できる。
銃声に関してはサイレンサーをつけることで対応している。
軍役経験のあるパコ以外には銃声を聞き分ける事はできず、そのパコでもいつ銃を撃ったのかを気付く事はできない。

速さはゆっくりでも弾丸の威力は変わらず、命中するとゆっくり食い込むようにして身体を貫通していく。
また、発砲地点をズラして連射することで弾幕を張ったり、追ってくる相手にゆっくりの速さで「すでに撃っておく」ことでトラップカウンターを仕掛けるという芸当も可能。

弱点は、弾丸を防いだり逸らしたりする手段を持っている相手には「放たれたのを見た後に対処する」という後出しでの防御や回避を許してしまう事。
これを補うため、撃つ角度やタイミングなどをずらして十字砲火したり、前述のようなカウンターを設置しておく、通常とゆっくりの射撃を交える、などの手段を取る必要がある。
「自分の攻撃を遅くする」というトリッキーな能力自体も含め、本体の戦闘センスが試される能力と言える。

解説によると「スピードをゆっくりにする能力」ではなく「スピードを操作する能力」とされており、文字通りならスピードを加速させる事もできそうだが実際にできるのかは不明。
単に「速くする能力ではなかった」とも、ジョディオ一行には星の白金のように弾丸に反応するようなスピードのスタンドを使うメンバーはいない(=スピードは通常の拳銃弾程度で十分)ので「速くもできたが意味がないので使わなかった」ともとれる。

スタンド名の由来は同じブルース・スプリングスティーンの曲『Glory Days』から。



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最終更新:2025年07月03日 21:46

*1 この時、「溶岩」は兄・ドラゴナが持っていた。なおジョディオはボビー・ジーンが「溶岩」を思い出す直前にポケットに手を突っ込んで何かを握りしめるような動作をしており、「溶岩」を持っていると思わせて交渉を仕掛けてくるように(そして天井の水滴が当たる位置まで歩み寄ってくるように)わざと仕向けた可能性が高い。