ジョディオ・ジョースター

登録日:2024/10/28 Mon 22:56:31
更新日:2025/04/17 Thu 09:35:43
所要時間:約 3 分で読めます





これはオレが大富豪になっていく物語


ジョディオ・ジョースターとは『ジョジョの奇妙な冒険 Part9 The JOJOLands』の主人公。

♢概要

ハワイに住む15歳の少年で、兄の「ドラゴナ・ジョースター」と母の「バーバラ・アン・ジョースター」の3人で暮らしている。
11歳の頃から薬物の密輸を生業としており、学校の校長兼ファッションブティックの経営者を勤めるボスの「メリル・メイ・チー」の下で、学校に通う裏でその仕事をドラゴナと共にこなしながら生活している。

母のバーバラ・アンは前作ジョジョリオンに登場した「吉良・ホリー・ジョースター」の妹である。つまりジョディオは吉良吉影の従兄弟であり、ジョセフ・ジョースターの孫でもある*1
また、吉良同様に前々作の主人公ジョニィ・ジョースターの玄孫にあたる。

外見は、歴代ジョジョ主人公達と比較すると現代チックなデザインであり、全体的に整っている顔つきである。紙粘土の様に張り付いたグレーの髪が特徴的。

♢人物

一言で言うとへったくれのない筋金入りの悪党
殺人を含む悪事に一切躊躇がなく、目的のためなら手段も選ばない。
特に家族に手を出す者には誰であろうと許さず、ドラゴナに女かと思っていたらタマが付いてた事に気付き更に興奮し始め手を出そうとする警官に対して、容赦なく攻撃して暴行を加え半殺しにし、更にはパソコンのデータをパトカー諸共燃やすといった行動に出る。
また、11歳の時にはドラゴナを虐めていた同級生の少女に報復する為に、その少女が乗っているバス他の生徒や教師が乗っているのにもかかわらず、スタンド能力を用いて着火させ炎上させる*2といった事件を起こした。*3

学校で受けた心理テストの結果によると、20の質問チェックリストのうち18の項目がジョディオにあてはまり、心理医療の先生(ドクター)から「反社会性パーソナリティ障害(要するにサイコパス)」の可能性がある事が指摘されている。悪事に関して一切の躊躇や他人を巻き込む事にも躊躇いが無い理由にはこの事が関係している節がある。

その一方で、岸辺露伴のファンであり家に彼の原作本を揃えていたり、ネットで配信されているアニメも見ている模様。彼の別荘に忍び込んだ時に見つけたタブレットに描かれた「ピンクダークの少年」の描きかけデータを見て幸せを感じていたり、ウサギが盗んだ直筆原稿を見せた時には羨ましがるなど、作品のイチファンとしての面を見せる事もある。

♢野望

ジョディオ曰く「大富豪」になる事を夢見ている。それは単に「大金持ちになる事や大金を稼げる」といった単純な意味ではないらしい。
そして、ジョディオによると大富豪になるにはこの世に蔓延る「仕組み(メカニズム)」がヒントとなっており、今は形は見えないがその頂点に立つ事が大富豪になる事に繋がると考えている。
なので、ジョディオが学校に行く事も「仕組み(メカニズム)」のためであるとの事。

スタンド11月の雨(ノーヴェンバー・レイン)

人型の上半身に4本の細長い足が生えており、アメンボを想起させる様なデザインのスタンド。ファン・ファン・ファンとよく似ている。
スタンドに名前をつけたのは兄のドラゴナ。
初めてスタンドを発現させたのは11歳の頃で、その頃からドラゴナを虐めていた少女の瞼を能力でブチ抜く威力と精密性を見せている。

「重さ」のあるをスタンドのヴィジョンの下から降らせる能力。
能力によって付与される「重さ」はかなりのもので、ドラゴナに手を出そうとした警官に対して雨を降らせた際には雨に当たった警官の体がボコボコにへこんで気絶に追い込まれたほど。
しかも殺さないように威力を抑えた状態でこれであり、やろうと思えば人体の筋骨を容易く貫く程の「重さ」で以て敵の頭をブチ抜き殺害する事もできる。
雨自体はスタンドではなくただの水であり、非スタンド能力者にも視認可能。

射程距離は11話の時に半径3m、高さ4mと判明している。*4
また降らせた後の雨粒に時間差で「重さ」を付与する事もでき、露伴の別荘ではカーペットに雨を染み込ませてコンクリートの床だけをブチ抜いた。
「特定のものに触れた時だけ重みを持たせる」といった事もできるようで、捜査官に麻薬を押収されそうになった際には捜査官の上から雨を降らせて麻薬の袋だけを地面にブチ撒けて流している。
またこの性質を活かし、自分の周囲に雨を降らせる事で射程範囲内に侵入してくるものを弾き返す「壁」を作る事もできる。
更に雨粒は追尾ミサイルのように軌道を変える事も可能で、ドラゴナの体内に侵入した「バグズ・グルーヴ」に攻撃をしたりなど精密動作性にも優れている。

この「重さ」は正確には「雨粒自体の重さ」ではなく「雨粒に強い重力を持たせる」ものであり、この「重力」は基本的には地球の持つ万有引力ではなくスタンド像を起点に足元へ向けて働く。*5
そのためスタンドを横向きにすれば横方向に目掛けて雨を降らせ、弾幕を張る事が可能。

弱点はあくまでも「水」であるため海中などには直接攻撃ができない点。
また、当然ながらスタンド像の頭上や射程距離外への攻撃もできない。
ただし劇中では、前者は「相手諸共水中に飛び込み海面を雨で封鎖、息継ぎを封じて窒息させる*6」、後者は「飛び散った雨の水滴に再び『重さ』を持たせて範囲外へ攻撃」といった戦法によりある程度対応しており、状況次第ではあるが絶対的な弱点ではない。

第6部以降なにかと癖が強いスタンドが多い中珍しく癖がなくシンプルに強力なスタンドである。

名前の由来はアメリカのロックバンド「ガンズ・アンド・ローゼズ」の楽曲《November Rain》から。
ウルトラジャンプ掲載時は「ノーンバー・レイン」表記になっていたが、単行本の際に修正された。
また、劇中では英字で「NOVEMBER・RAIN」とも表記されているが、こちらは単行本でもそのままなので意図的な表記と思われる。

♢余談

  • ジョディオのビジュアルが初公開されたのは2023年の元旦に、ジョジョの公式X(旧Twitter)に投稿された荒木飛呂彦氏直筆の年賀状から。

  • 単純なものではないにしろ資産家である事には間違いない「大富豪になる」という野望や、名前にダイレクトに「ディオ」の文字が入っている事からネット上では、ディオとの関わりを指摘する声も挙がっている。
    また、同じくイリーガルな界隈でチームと共に活躍する「ジョルノ・ジョバァーナと何か関連性があるのでは?」と、共通点を挙げたりする読者もチラホラ。

  • JR大阪駅に新しく建てられた駅ビルの「イノゲート大阪」にて、荒木氏直筆のステンドグラス作品「THE FOUNTAIN BOY」にはノーヴェンバー・レインを含む7体が描かれているが、その中でノーヴェンバー・レインは1番上に描かれている。荒木氏曰く選んだ理由は、「パワーが強い順」であるとの事。*7

  • 名前の「ジョディオ」にはスペイン語で「奇妙な」という意味が含まれている。



仕組み(メカニズム)

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最終更新:2025年04月17日 09:35

*1 なお、前作ではホリーはジョセフの一人娘と言及されており、家系図にもバーバラ・アンの名前は書いてなかったが、世界線は違えども同じジョセフである為こっちでもやらかしてしまった可能性がある。

*2 ただし、インコに火が燃え移りそうになったのを見て消火をする辺り、本人なりのラインがある模様。

*3 この事件をきっかけに女子生徒の父親がジョディオの父親が勤めていた保険会社に圧力をかけ、高い保険料を支払わせた事や、責任が父親に向けられた事で会社から父親が解雇され、ジョディオ達と離縁する事に繋がった。

*4 ただし後述のように、一度降らせた雨粒であれば範囲外でも「重さ」を付与できる模様。

*5 上記のドラゴナの体内へ向けて攻撃をした際などの例外あり。沢山降らせるのと一粒だけ降らせて操作するのとでは勝手が違うのかもしれない。

*6 しかも自分は洋上のゴムボートを攻撃して沈める事で空気を確保している。

*7 「希望・癒し・幸運へのパワーのイメージ」「噴水なので、雨を降らせるスタンドノーヴェンバー・レインも描いた」とも答えているので単純にノーヴェンバー・レインが一番強いというわけではなさそうだが。