晦 正影

登録日:2025/01/06 Sat 00:24:00
更新日:2025/05/16 Fri 07:52:26
所要時間:約 5 分で…読めることじゃろうな







儂をお主の思い通りに動かすなど、444年早いぞ!

……“十衛門”。


(つごもり)正影(まさかげ) とは、手裏剣戦隊ニンニンジャーに登場する人物の一人である。


【ザ・データ!】

身長/8.0cm(肥大蕃息時身長/48.0m)・カラクリボディ身長/200cm
体重/0.94kg(肥大蕃息時体重/535.2t)・カラクリボディ体重/223kg
すきなもの/粋
すきな場所/カラクリボディのコックピット
こうげき力/★★★☆☆
ふしぎな技/★★★★★
呼び間違い/★★★★★

【ザ・概要!】

牙鬼軍団の幹部の一人であり、軍師を務めている老人。
蛾眉雷蔵が敗北した後、欠けた「翁の面」を依代に恐れを与えることで、九衛門によって新たに復活させられた。
顔の一部がモンタージュ写真で合成したかのような形の「翁の面」となっている。

目鼻が丸々依代の面に置き換わっているため目立たないが、面に隠れていない部位の素顔は虫や蛸などを思わせる禍々しい造形になっており、比較的人間に近い目鼻立ちをしている牙鬼軍団幹部の中では随一の異形と言える容貌の持ち主。

【ザ・人物像!】

一人称は(わし)
武闘派だった蛾眉とは対照的に「作戦の中にも遊び心を交えること」を信条とし、「遊び心」を取り入れた嫌らしい謀略を好んで牙鬼家の復活に誰よりも尽力する陰湿な頭脳派であり、彼の生み出す妖怪は九衛門や蛾眉の物とは異なり、「恐れを集める事」よりも「ニンニンジャーを打ち倒す事」を目的としている物が多い。
本人曰く、「邪魔なニンジャを片付ければ恐れも容易く集まる」との事だが、それでも結果的に恐れを集める事も出来る辺りは年の功と言ったところか。

また、妖怪を生み出す際にガマガマ銃の探知に引っ掛からないバリアを張って密かに妖怪を生む事まで可能であり、さらに九衛門に対して「十六夜などという家臣は殿にはおらん」と、元々は牙鬼軍団にいなかった事をすぐに見抜いて釘を刺しておくなど、底の見えない部分もある。

ただし、ニンニンジャーを欺く目的でバカ殿を演じていた牙鬼萬月の芝居は見破れなかったり、九衛門の本当の正体には気づけなかったりと軍師として詰めの甘い一面も目立っている。


【ザ・戦闘能力!】

戦闘では多彩な妖術を操り不気味な術をコントロールするための錫杖を持つ。
必殺技は巨大な頭蓋骨型のエネルギー波を敵に放つ牙凌道(がりょうどう)洒落頭(しゃれこうべ)
超絶忍烈斬を受けても身じろぎ1つしないが、その等身大サイズの身体は絡繰仕掛けのカラクリボディ
本当の晦は自らの究極術によってたった8.0cmサイズの肉体を得ており、自分そっくりのカラクリボディの頭部に乗り込んで操縦することによって普段は戦闘していた。ちなみにこの小さい本体の声が完全にばいきんまんだったりする。

なお、生身でも妖術を駆使した戦法を駆使してキングシュリケンジンを圧倒できるほどには強いのだが、「物理的攻撃など何の面白みもない」という理由からカラクリボディ抜きでの直接戦闘は嫌っている様子。


【ザ・作中での活躍!】

物語中盤にて九衛門によって復活されられ、蛾眉の後任として牙鬼幻月の復活のために恐れを集め始める。

当初は狡猾な老人という印象が強かったが、後に幻月の妻の有明の方やその息子の牙鬼萬月といった牙鬼一族が登場してからは九衛門と同様に彼らに振り回される苦労人としての一面も見せるようになる。

終盤にて幻月復活によって本格的に動き出した牙鬼軍団天下統一の先陣として出撃。
「ただ怖れを集めるのもつまらん」といういつものノリで、妖術で人々の記憶や八雲と風花以外のニンニンジャーの天晴の記憶を改竄して自身への信頼に転化。
八雲と風花を孤立させ追い詰めるも、天晴を信じる風花と八雲によって天晴のやらかした恥ずかしすぎる記憶まで想起することで「自分がやったこと」に改竄させる荒技を受けた結果、自分のプライドに泥塗る赤っ恥をかきたくないが故の動揺で隙を生んでしまい、そのまま術を破られたことで形勢が逆転。
人々の洗脳が解除され、そして八雲の魔法で自身のカラクリボディの秘密も見破られると遂にカラクリボディを捨てる。

何かカラクリがあるとは思いましたが、本当にカラクリ(・・・・・・・)だったとは……!



初めてじゃよ。

ここまで儂をコケにした小童どもは!!


どこかの宇宙の帝王が言いそうな台詞を吐きながら、不満気に巨大化する。
生身でキングシュリケンジンを圧倒したが、覇王シュリケンジンの大火力は想定外だったのかそのまま覇王アッパレバスターの直撃を受けて爆散。偶然にも前述の宇宙の帝王も同じ日に消し飛ばされた。


例え儂がやられようとも……
御館様の天下は揺るぎない事を思い知るがいい!!


確実な勝利よりも己の一時のプライドを優先してしまった事が彼の敗北に繋がったのであった……


【ザ・人間関係!】

十六夜九衛門(いざよい きゅうえもん)

牙鬼家の小姓を名乗っていたが、晦は彼が牙鬼家の小姓ではない事を見抜いており、よからぬ事を企まないよう釘を刺していた。
ただし、完全に不仲というわけではなく、有明の方が復活した際には「お互い苦労する事になる」あんたが言うなと、九衛門を気遣っているような素振りを見せたり、九衛門の事を「八衛門」「十衛門」「九兵衛とわざと言い間違えてからかったりするなど、決して悪い関係ではなかった。
九衛門の真の正体が判明してからは掌を返すかのように今までの無礼を詫びて、彼に忠誠を誓っている。

有明(ありあけ)(かた)

主君である幻月の奥方。
貴重な恐れを化粧水代わりに使うといった行為に頭を悩ませているが、奥方と家臣という関係のために文句が言えるはずもなく、晦も彼女には全く頭が上がらない様子。
とはいえ、彼女に対する忠誠心も確かであり、九衛門が彼女を利用して恐れを集めていた際にはしっかりと咎めていた。

牙鬼(きばおに)萬月(まんげつ)

主君である幻月と有明の方との間に生まれた若君。
軍師でありながら、自らのバカ殿の演技を見破れなかったために萬月からは軽んじられている。
晦も「444年後、今一度天下を恐怖で統一せん」という幻月の予言の続きである 「その全てが我が息子(お館様のご子息)によって果たされるであろう」という一文に該当するのが本当に萬月なのか?と疑ってしまったりと彼に忠誠を誓いながらも、どこかで違和感を覚えていた。


【ザ・余談!】

名前にある「晦」とは「つきごもり」のことで、月がほぼ見えない日、旧暦の月末辺り(晦日=みそか)の事を指している。

当初のシナリオでは晦は中盤で退場予定であり、その後に有明の方が復活するという流れだったと言われている。
(有明の方の復活の際に九衛門が「予定よりも早いが」と言っているのはその名残だったりする)*1


これ、“九兵衛”。追記・修正は任せたぞ?

“九衛門”にござりまする……!


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最終更新:2025年05月16日 07:52

*1 最もこれに限らず、当初は幹部達に人間体がある予定だったり、牙鬼萬月は登場しない予定だったりとニンニンジャーはシナリオの変更点も多い。