登録日:2025/02/04 Tue 01:30:49
更新日:2025/02/09 Sun 18:13:54
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『ハニーレモンソーダ』は村田真優による漫画作品である。
『りぼん』(集英社)にて、2016年12月から連載されている。
既刊28巻(2024年12月現在)
【概要】
「流れ星レンズ」を手掛けた村田真優による青春ラブストーリー。
中学時代に虐められていた少女が、自分が行きたい高校へ自分のやりたいことを模索していく。最初は失敗や周囲の人間関係に戸惑い躊躇することもあったが、背中を押してくれた想い人の力も借りて、前へ進んでいく様を描いている。
もっとも主人公の思い人はいつも素っ気なく、傍から見れば冷たく当たられているように感じるところもあるので、少しハラハラしてしまうところも特徴である。
こうしたことについて,原作者はとりわけ主人公である羽花の内面的な成長と界の関係性の進展を丁寧に描くことを意識しているとのこと。
こうした繊細な描写が人気を博し、累計発行部数は1400万部を突破している。
「読者が選ぶ好きな少女漫画&実写化してほしいマンガランキング」1位
2021年第45回講談社漫画賞少女部門ノミネート作品。
(メディアミックス)
①実写映画版
2021年7月に実写映画は公開
②朗読劇
2022年9月よりアニマックス朗読劇が展開された
③テレビアニメ版
2025年1月より放送開始
【あらすじ】
中学時代“石”と呼ばれていた石森羽花は、
自分を変えるため、自由な校風の八美津高校に入学した。
同じクラスで隣の席になったのは、レモン色の髪をした、
クールで自由奔放な「レモンソーダ男子」の三浦界。
実は羽花は中学時代に一度だけ界に会い、そのひと言をきっかけに高校を決めた。
羽花にとっては、人気者の界は遠い存在。
そんな界が、なぜか羽花の世話を焼くようになる。
界が背中を押してくれることで、少しずつクラスに溶け込んでいく羽花だったが・・・。
羽花の世界はどんどん、界の存在によって変わっていく―――。
果てなく広がる 光の真ん中に 今、私はいる
【キャラクター】
テレビアニメ版/実写映画版の順で記載
(主人公)
・石森羽花
市ノ瀬加那/
吉川愛
本作の主人公。
八美津高校に通っている女子高生。
引っ込み思案で中学時代はクラスメイトから「
石」というあだ名でいじめを受けていた。しかし、誰かに助けを求めることが出来ず、ただいじめが終わるのをやり過ごしているのを待つだけで、笑うことはおろか泣くこともできなかった。そうした状況がより「石」というあだ名の所以を周囲に広めてしまうことになる。
進学校に進学することを検討していたが、中学3年に界と出会ったことをきっかけに自由な校風の八美津高校に通うことになった。
入学当初は友達もいなくて浮いていた存在だったが、界の後押しもあり、積極的な言動も増えるようになった。
初期の頃は中学時代のいじめの加害者から絡まれるも、レモンソーダを振りかけ、撃退するくらいの大胆さも披露する。
こうして徐々に友達の輪が形成されていく。成績優秀で意外にも運動神経もある(それまで突っ立っていただけのバスケもボールを貰うと抜群の個人プレーを発揮できるほど)。
周りに気配りができるというのもあり、クラスでも人気者になっていった。
・三浦界
矢野奨吾/ラウール
羽花が八美津高校に通うきっかけになり、想いを寄せている男子生徒。
レモン色の髪色が特徴で、帽子をかぶっている(本人曰く、寝ぐせが気になるのでかぶっているとのこと)
容姿はイケメンということもあり、クラスの女子は誰もが彼に好意を抱くのは通過儀礼であるというレベル。
一方で基本無口で誰にでもそっけない塩対応が特徴的。これは羽花も例外でなく、おとなしい性格の彼女に対して当たりが強い言動が多く、これに関してはあゆみから指摘される。
しかし、何かと羽花に対して気にかけていることは事実である。素っ気ない言葉の中にも彼なりに羽花には自分に自信を持つこと、過去を受け入れ前に向かって進むことの大事さを含んだ物言いも多い。
「石」と呼ばれる彼女にことを「宝石」に例える彼のセリフを伝える場面は必見である。
(主要人物)
・遠藤あゆみ
根本京里/岡本夏美
八美津高校に通い始めた羽花にとっては初めての友人。
明るくて人懐っこい性格である。羽花はなかなか彼女に対して声をかけづらかった時もあるが、段々と距離を縮めることが出来た。
羽花のことを大事に思っており、たとえ界であっても羽花に冷たく当たっていると感じた時は物申すこともある。
幼稚園の頃から悟に片思いしている。
・瀬戸悟
八代拓/坂東龍汰
界の友人。緑色に染めた髪色が特徴的である。
クラスのムードメーカーで明るい性格。幼馴染のあゆみとは仲が良いが、彼女の思いには気づいていない。
ギャルゲー主人公みたいに鈍感ということか
・高嶺友哉
土岐隼一/濱田龍臣
黒髪でモデルのようにかっこいい界の友人。
右耳にピアスをつけている。
ミステリアスな雰囲気をまとっており、その深窓が読み取れない彼だが、時に羽花に視線を向けていることから羽花に気があるのではと感じる描写がいくつか見られる。
そんな頼りがいのあるキャラなのだが、暗い過去を秘めているとか・・・。
・菅野芹奈
高橋李依/堀田真由
八美津高校に通っている界の元恋人。
スタイル抜群で学園のアイドルのような存在。
羽花とは対照的な性格で感情をストレートに表現するタイプ。
クラスの友達から悪口を言われてしまった羽花を助けており、
彼女には親身に接してくれる。
中学時代に界にいじめから助けてもらった経緯がある。
元恋人ということであるが、
未だに界に対しては未練があるようで、
そのことで羽花は界と芹奈の間に入ってよいのか自分の気持ちを含め思い悩んでしまうことになる。
【実写映画版】
2021年7月9日に公開された。
監督は「ピーチガール」や「honey」など青春ラブストーリーに定評がある神徳幸治。原作を読んだ印象として、キュンキュンが詰まった青春恋愛作品ということを感じており、思春期の恋や友情の葛藤や喜びが詰まっているとのこと。そうした原作の要素をスタッフ・キャストとともに映画と言う媒体を通じて描き、暑い夏にしていきたいと述べている。
羽花役の吉川氏は以前から原作を読んでおり、自分が羽花を演じることになるとは思わなかったらしい。
また界役を演じたラウール氏は、本作が初主演作品になる。本作をきっかけに初めて少女漫画を読み、界の人柄にトキメイたと述べている。
本作の公開に辺り、実際に飲み物として存在している「キリンレモン」を販売しているサントリーとコラボレーションが展開された。
配給先は松竹。
興行収入は10億円を記録した。
主題歌はSnow Manの「HELLO HELLO」
【テレビアニメ版】
2025年1月より
フジテレビ(と名阪札福BSの系列局)で放映されている。
監督は「
とある魔術の禁書目録」・「
かいけつゾロリ」シリーズの錦織博。
タイトルにある通り、瑞々しく弾けるような魅力溢れる原作をより広く、より遠くに届けたいと思い、製作にあたっているという。
制作はトムス・エンタテインメント、アニメーション制作はJ.C.STAFF
羽花役の市ノ瀬氏は羽花のネガティブな気持ちをポジティブに変えていく羽花のあきらめない姿に共感しつつ、演じているときは常に楽しいと評している。
主題歌
OP:「Magic Hour」
ED:「Wonderful World」
どちらも&TEAMが担当している。
追記・修正は自由な校風の学校で何か自分が変わったと思った時にお願いします。
- 飲み物の項目かと思った 項目名(漫画)ってつけたほうよくない? -- 名無しさん (2025-02-04 09:47:09)
- ↑ 同意。「ハニーレモンソーダ」だけだと、一般名詞として見なされると思う -- 名無しさん (2025-02-05 02:01:13)
- 特に反対意見もないのでページ名を変更しました。 -- 名無しさん (2025-02-05 09:47:55)
- アニメ版は2クールまで続くかもね。 -- 名無しさん (2025-02-07 18:19:18)
最終更新:2025年02月09日 18:13