登録日:2025/02/20 Thu 14:39:16
更新日:2025/02/23 Sun 13:38:55
所要時間:約 5 分で読めます
追記・修正はこのゲームのすべてのダイヤをクリアした方にお願いします。
* *
* + 3DS向けソフト以外うそです
n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
Y Y *
概要
アークシステムワークスがニンテンドー3DS向けに発売した鉄道運転シミュレーションゲーム。ダウンロード専売で、価格は1本税込815円。2025年2月現在では3DS系列のeショップがサービスを終了した上に、移植版も発売されていないため、購入不可能。
2016年4月27日発売の東海道編、2017年1月11日発売の東京湾編の2作が発売された。
東海道編では、
JR東日本管内の
東海道本線を、東京湾編では
京葉線(
東京~蘇我間)と
内房線(蘇我~安房鴨川間)を運転可能。
ただし、本作ではJR東日本から商品化許諾を受けているという表記がない。
2013年にはソニックパワードより「鉄道にっぽん!路線旅」が発売されており、こちらは実写での制作であった。対してこちらはフルCG。
1995年に音楽館から発売の「Train simulator」と、1997年にタイトーから発売の「電車でGO!」の関係に近いような立場である。
種別は普通列車、快速列車、特急列車の3種が用意され、それぞれで異なる車種が用意されている。許諾がないため、「実際にいそうなデザインのオリジナル車両」を用意している。それでも、2作でそれぞれ異なるデザインを用意している芸の細かさが見受けられる。
本作独自のシステム
ここまで読むと、「電車でGO!」のようなよくある鉄道運転シミュレーションゲームのように感じられるかもしれない。しかも、それが800円強で購入可能なのもお得に思えるかもしれない。しかし、本作は独自のシステムを用意しており、リアリティーを重視した多くの鉄道運転シミュレーションゲームとは一味も二味も変わった作品となっている。
運転のルールは多くの鉄道運転シミュレーションゲームと似ているが、本作には独自の要素が2点存在する。電力と最低速度だ。
電力は、電車の加速によって消費、電車がブレーキをかけることによって回復する。この電力が0になるとゲームオーバーとなる。回生ブレーキの概念を採用した鉄道運転ゲームは珍しい。なお、実際にも蓄電池を搭載した電車やハイブリッド式気動車は回生ブレーキで生じた電力を自列車に蓄えている。
最低速度は、一部区間で出される運転指示で、支持された以上の速度を出さなくてはならない。場合により、最高速度と最低速度を両方指示されるケースもある。実際の鉄道では、最低速度を制限されることはないが、電気鉄道ではデッドセクション、エアセクションと呼ばれる電源供給上も受けなければならない境目で停車してはいけないため、エアセクションを疑似的に再現したものと解釈すればある意味リアリティを覚えられるだろう。
上述の通り、車両は普通・快速・特急でそれぞれ違う車種が用意されている。しかし、快速及び特急はミッション(電車でGOでいうダイヤ)をクリアして手に入れたチケットを消費し、ガチャを回さないと手に入らない。しかも、このガチャは建物とともに封入されているうえに、各種別ごとに11両分手に入れなくてはならないため、普通列車のミッションをすべてクリアしただけの時点でまだ快速も特急もそろっていないことがあり得る。課金して手に入れるものではないが、コンプガチャほぼそのもののやり方である。
ただし、手に入れた車両に関してはそれぞれ多数のラッピングから好きなものを一つ選ぶことができ、実在する鉄道車両に似せたラッピングから、アークシステムワークスから発売されているゲームのラッピングまで幅広くラインナップが取り揃えられている。
鉄道運転シミュレーションゲームにおいて、風景の再現性は特に重視される。ごまかしの利かない実写ならともかく、ある程度デフォルメしてもなお、その路線の線路配置などを再現すればそれらしくなるはずのCG制作ゲームであるが、本作では勾配がない上に、常に複線区間とされている。極めつけに、通過待ちは駅間の信号場でのみ行われる。
また、建物は上述の車両と同じく、ガチャから手に入れて増やしていかないとならない。
東海道編では富士山がガチャで手に入れたとたんに生えてくる上に、東京湾編では、
ドリームキングダムや「るるみなと」など、どこか聞き覚えのありそうな建物も入っている。
視点移動が運転中可能で、所定では運転台から前方を見ている視点ではあるが、駅停車時にはなぜか車両外観を映すアングルに変化してしまう。そのため、正確に止めるには残り距離表示を見るか、画面右側に表示されるナビゲーションを見なくてはならない。
余談
このゲームで使われている背景物などの一部3Dモデルや効果音はフリー素材であり、2010年ごろに角川書店(現KADOKAWA)よりリリースされたスマートフォン向けアプリ「My Railway」や、2013年頃にGMOよりサービスが行われたスマホゲーム「鉄道パーク」、およびその続編で2018年より東映エージェンシーよりサービス中の「鉄道パークZ」で本作で使用された背景物素材が確認できる。気になった方は「鉄道パークZ」は2025年2月現在配信中なので、プレイされることをお勧めする。
追記・修正は第3弾が唐突に発売されることを待ち望んでいる方にお願いします。
最終更新:2025年02月23日 13:38