内房線

登録日:2015/03/19 (木) 15:48:56
更新日:2024/11/26 Tue 20:52:34
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内房線(うちぼうせん)は蘇我~安房鴨川間を結ぶJR東日本の鉄道路線である。
ラインカラーは青


概要

千葉県の房総半島西岸部の旅客輸送を担当している。
京葉工業地域が存在する市原市までは通勤需要が比較的高く、君津が複線区間と単線区間の境界駅となっている。
かつては首都圏から房総地区の観光輸送を担っていたが、東京湾アクアラインの値下げや高速道路網の整備により、その需要は高速バスに奪われ続けておりその需要は縮小傾向にある。
なお新駅として島野(五井~姉ケ崎)と大久保(木更津~君津)が請願されているが、実現の目途は立っていない。

運行形態

なお、車両については外房線とまんま一緒のため本項では割愛する。
  • 内房線 普通 …………全日設定の各駅停車で、外房線(千葉~蘇我)直通。最長運行区間は千葉~館山。
  • 内房線 ワンマン ……木更津以南の各駅停車で、外房線(上総一ノ宮~安房鴨川)直通。
  • 京葉線 各駅停車 ……全日に上り4本設定。京葉線直通で、運行区間は東京~君津。全区間各駅停車。
  • 京葉線 快速 …………内房線直通列車は上り1本のみ設定。京葉線直通で、最長運行区間は東京~君津。内房線内は各駅停車。
  • 総武線 快速 …………全日設定。横須賀線・総武線直通で、最長運行区間は久里浜~君津。15両編成未対応の巌根のみ通過。
  • 特急 さざなみ ………平日のみ上り3本・下り4本設定。京葉線直通で、運行区間は東京~君津。
  • 特急 新宿さざなみ …土休日のみ2往復設定。中央線・総武線直通で、運行区間は新宿~館山。
  • B.B.BASE内房………土休日の不定期に1往復設定。総武線直通で、運行区間は両国~館山(復路)or和田浦(往路)。
  • B.B.BASE鹿野山……土休日の不定期に1往復設定。総武線直通で、運行区間は両国~君津(往路)or竹岡(復路)。木更津(往路)で「菜久留トレイン」と接続。

内房線普通総武線快速は大部、京葉線各駅停車快速特急さざなみは一部の時間帯に運転。

日中の運行本数は、千葉←3本/h→木更津←3本/h→君津←1本/h→上総一ノ宮となっている(時間帯による行先・本数変化有り)。
内訳は、千葉~木更津の普通が1本/h、千葉~君津の普通が1本/h、久里浜or逗子~君津の総武線快速が1本/h、木更津~上総一ノ宮のワンマン普通が1本/h。
2017年3月4日と2021年3月13日のダイヤ改正で系統分離が実施されたため、千葉駅と南房総方面との行き来には木更津や上総湊での乗り換えがほぼ必須。
一方で少ないながらも千葉~館山の普通列車も設定されている。

種別他 備考 外房線 内房線







宿









































内房線 普通 外房線直通(千葉口)
内房線 ワンマン 外房線直通(安房鴨川経由)
総武線 快速 横須賀線総武線直通
京葉線 各駅停車 京葉線直通(上りのみ)
快速 京葉線直通(上りのみ)
特急さざなみ 京葉線直通(平日のみ)
特急新宿さざなみ 中央線総武線直通(土休日のみ)
B.B.BASE内房 総武線直通(不定期・土休日限定)
B.B.BASE鹿野山 総武線直通(不定期・土休日限定)


駅一覧

蘇我(そが)
京葉線外房線乗り換え。
島式ホームの3面6線で、西口側は京葉臨海鉄道臨海本線の貨物駅と隣接している。
内房線の下り列車は5番線ないし6番線、上り列車(千葉方面)は1番線ないし2番線から出発する。
千葉市蘇我スポーツ公園(フクダ電子アリーナ)の最寄駅で、B.B.BASE内房B.B.BASE鹿野山以外の種別が停車する。
起点だが、同駅の始発や終着は設定されていない。

浜野(はまの)
島式ホームの1面2線。
かつては総武快速線直通が通過していた。
京葉臨海鉄道臨海本線の千葉貨物駅が近くにある。

八幡宿(やわたじゅく)
島式ホームの1面2線。
国重要文化財に指定されている飯香岡八幡宮の最寄駅。

五井(ごい)
小湊鉄道線乗り換え。
島式ホームの1面2線で、特急の停車駅。
市原市の中心駅だが、乗降客数は徐々に減少している。

姉ケ崎(あねがさき)
島式ホームの2面4線。
一部特急の停車駅で、当駅発着の普通も設定されている。
県指定史跡である姉崎天神山古墳の最寄駅。
ラブプラス姉ヶ崎寧々ファンの中には聖地巡礼で訪れた人もいるかも知れない。

長浦(ながうら)
島式ホームの1面2線。
袖ケ浦火力発電所などがある京葉工業地帯の中袖地区への最寄り駅。

袖ケ浦(そでがうら)
島式ホームの1面2線。袖ケ浦市の代表駅
関東三大イルミネーションに指定されている東京ドイツ村の最寄り駅。

巌根(いわね)
相対式ホーム2面2線。
京葉線直通は全て停車するようになったが、総武快速線直通は未だ当駅のみ通過。
ホーム有効長を15両に延長する予定だったが、東日本大震災の影響で実現していない。
利用客も周辺と比べると少な目だが、バリアフリー法で規定された1日当たりの平均利用者数3,000人以上の条件は満たすため、移動円滑化事業の対象にされた。
なおJR東日本の千葉支社は、木更津市の要望に対して「巌根駅利用者の増加が見込めない限り、総武線快速電車の停車は困難である」と回答している。

木更津(きさらづ)
久留里線乗り換え。1968年以前は同線へ直通する定期列車も存在した。
島式ホームの2面4線(内房線は上り1・2番線下り3番線)で、木更津運輸区が隣接している。
木更津市の代表駅かつ特急の停車駅で、データイムの普通は当駅で折り返すことが多い。
狸囃子で有名な證誠寺や木更津キャッツアイのロケ地となった中の島公園、陸上自衛隊木更津駐屯地などの最寄り駅。

君津(きみつ)
島式及び単式ホームの2面3線で、君津市の代表駅・特急の停車駅。
特急さざなみと普通の一部が当駅折り返し。
上りだけ設定されている京葉線快速/各駅停車は当駅始発。

青堀(あおほり)
島式ホームの1面2線。
利用客は当駅よりも本数が多い巌根駅と同等くらい。
千葉県立富津公園最寄り駅。

大貫(おおぬき)
島式ホームの1面2線。
富津市の中心市街に近い駅だが、特急は停車しない。

佐貫町(さぬきまち)
島式ホームの1面2線で、かつては特急の停車駅だった。
関東の富士見百景である東京湾観音とマザー牧場(鹿野山)の最寄駅。

上総湊(かずさみなと)
島式ホームの1面2線。
普通の一部が当駅発着。

竹岡(たけおか)
相対式ホームの2面2線。
ご当地グルメである竹岡ラーメン元祖の店へ訪れるには、約2km歩く必要がある。
だがしかしのアニメ版では、当駅をモデルにした駅舎が登場した。

浜金谷(はまかなや)
島式ホームの1面2線で、臨時特急新宿さざなみの停車駅。
近くにある金谷港では、東京湾フェリーが三浦半島の久里浜まで結んでおり、横須賀線の久里浜駅や京急久里浜線の京急久里浜駅に行くことができる。
鋸山ロープウェイを利用する場合は当駅下車。

保田(ほた)
島式ホームの1面2線で、臨時特急新宿さざなみの停車駅。
鋸山日本寺の表参道を赴く場合は当駅下車。

安房勝山(あわかつやま)
単式ホーム1面1線で、起点から見て最初の棒線駅。
2014年頃までは交換可能だった。
鋸南町役場の最寄駅。

岩井(いわい)
島式ホームの1面2線で、臨時特急新宿さざなみの停車駅。
岩井海岸や南総里見八犬伝の舞台となった富山の最寄駅でもある。

富浦(とみうら)
島式ホームの1面2線で、臨時特急新宿さざなみの停車駅。
旧日本海軍の東京湾要塞があった大房岬の最寄り駅でもある。
強風時は当駅で千葉方面に列車が折り返すこともある。

那古船形(なこふなかた)
単式ホーム1面1線で、2019年に棒線化された。
当駅~館山は風の影響を受けやすい。

館山(たてやま)
島式及び単式ホームの2面3線で、臨時特急新宿さざなみが当駅発着。
館山市の代表駅で、関東の駅百選第3回選定駅。
旧軍都で、現在も海上自衛隊の航空基地が設置されている。
言わずと知れたV系の始祖と言えるX JAPANYOSHIKIToshlは館山市出身であることから、発車メロディにForever Loveが採用されている。

九重(ここのえ)
単式ホーム1面1線で、2021年に棒線化された。
里見氏城跡の一つである稲村城最寄駅。

千倉(ちくら)
島式及び単式ホームの2面3線。
特急さざなみの終点だった時代もあった。
南房総市の中心駅で関東地方最南端の駅でもある。
料理の神様が祀られている高家神社の最寄駅。

千歳(ちとせ)
単式ホームの1面1線で、2014年までは線内唯一の棒線駅だった。
近くに空港があるわけではない。

南三原(みなみはら)
相対式ホーム2面2線。
「みなみはら」と読む。
蘇我駅から見て、内房線経由と外房線経由の距離が大体同じになるのは当駅~和田浦駅である。

和田浦(わだうら)
相対式ホーム2面2線。
関東の駅百選の第4回認定駅。
よつばと!に登場する江田浦駅の元ネタと思いきや、入口付近にある踏切以外のデザインは外房線の上総興津駅を参考にしているという。

江見(えみ)
相対式ホーム2面2線。
2020年8月31日に、江見駅郵便局と一体化した駅舎になった。

太海(ふとみ)
相対式ホームの2面2線。
外房線特急の新宿わかしおが当駅まで延長運転した事もあった。
乗降客数は関東のJR駅では最も少ない。
約2,000種の草花が見られる太海フラワーセンターや新日本百景の仁右衛門島(要渡船)の最寄駅。

安房鴨川(あわかもがわ)
外房線乗り換え。
島式及び単式ホームの2面3線で、所属上は内房線である。
かつては運転システムの関係上、当駅を跨ぐ運用は一切存在しなかった。


修正・追記は内房線と外房線で房総半島を一周してからお願いします。

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最終更新:2024年11月26日 20:52