ブロデリック・ノースモーア/NSC発電所

登録日:2025/03/09 Sun 22:06:00
更新日:2025/08/05 Tue 01:21:46
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ブロデリック・ノースモーアNSC発電所は、レメディー・エンターテイメントの作品間で共有される世界観「レメディー・コネクテッド・ユニバース」に登場するキャラクター及び施設である。

  • 登場作品
    • Control
      • DLC:The Foundation(言及のみ)


【ノースモーアの概要】

茶髪で青い瞳の白人男性。
超常現象を取り扱うアメリカ政府の機密機関「連邦操作局(Federal Bureau of Control/FBC)」の元局長。
局長としての任期は不明だが、1964年にアストラル生命体の「ボード」により認められ局長となった。また、ボードにより選ばれた最初の局長でもあった。

正確な任期は不明だが2019年時点で既に局長を辞任し、FBC本部オールデスト・ハウスの全ての電力を賄う「NSC発電所」のエネルギー源となっていた。

因みに容姿はセントラルセクターの「ボード室」の壁に貼られている歴代局長の肖像画で確認できる。

人物評としてはノースモーアの次代の局長ザカライア・トレンチからは「権力に異常なまでに執着していた」と言われていた。
また、旧研究部門リーダーのセオドール・アッシュ・ジュニア博士によると「ボード」を絶対視していたという。

【ノースモーアの来歴】

元は連邦政府の官僚だったがセオドール・アッシュ・シニア局長から後任に指定され、代理局長となった。

アッシュ・シニアが死亡してから1週間後の1964年8月4日、ニューヨーク州ニューヨークシティの地下トンネルで起きた変貌世界事象の調査中、偶然当時の研究リーダーにしてアッシュ・シニアの息子アッシュ・ジュニアが発見した超自然的な高層ビルに出向き、初めてレンジャー部隊を派遣した。

高層ビルの内部を探索すると、やがて台座の上に置かれた生きた銃にしてパワーオブジェクト──接触した人間に力が結合され、超能力者"パラユーティリタリアン"に変貌させる物体──である「サービスウェポン(OOP1-KE)」を発見。これを手に取ると余剰次元「アストラル・プレーン」での儀式……という体のロシアンルーレットを強要され、チャレンジ成功したことでボードにより局長と認められた。

局長になったノースモーアは熱を操る能力を獲得し、自分より以前の局長達を詐欺師や紛い物と貶し、異常なまでに権力に執着するようになった。
またボードを絶対視し、謎の高層ビルを「オールデスト・ハウス」と呼びFBCの本部とし、サービスウェポンを発見した場所を「局長室」とした。

オールデスト・ハウスの探索から51日目、アッシュ・ジュニアと彼の部下達に「サービスウェポンのような物を探せ」と命じた。
やがて地下深くの基盤セクターにて、アストラル生命体の一つ「アストラル・コピー」によりレンジャーが襲われて犠牲になったため、仕方なく探索を諦めて上層階へ行くよう研究部門に命令した。(が、アッシュ・ジュニアはこれを拒否し、留まった。)

その後、発見されたパワーオブジェクトの「ホットライン(OOP3-UE)」と結合してボードをはじめとする余剰次元生命体と会話できるようになり、更に「フロッピーディスク(OOP5-KE)」と結合して{念動力で物体を射出}できる「投擲」能力を獲得した。

研究部門リーダーのキャスパー・ダーリング博士が行ったパワーオブジェクトの研究にも協力し、「投擲」能力を行使する実験では「ボウリングの球を6ヤード(約5.5m)も飛ばした」とされる。

しかし次第に力が制御出来なくなったため、仕方なく局長を辞任して後任にザカライア・トレンチを指名し、自身はNSC発電所のエネルギー源として自らを収容しつつ、FBCに貢献する道を選択した。

【NSC発電所】

「NSC」は「ノースモーア・サルコファガス・コンテナー」の略称で、意味は「ノースモーアの石棺」。
実は「NSC」が何の略称なのか知っている職員はごく僅かで、メンテナンスチーフのサイモン・アリッシですらノースモーアの生死を含めて知らされていなかった。

ノースモーアの発熱能力の過剰なエネルギーを安全に抽出し、オールデスト・ハウスの電力として利用しつつ当人を人道的に収容するために発案、建造された巨大な発電機。
アーティ(生命体A-001)からはノースモーアが老齢であることからか「年金受給者の家」と呼ばれている。
発電機に外付けされたサーモグラフィーモニターには、アンカーにより拘束され、発熱し続けているノースモーアの姿が映し出されている。

仕組みとしてはノースモーアのエネルギーを吸い上げつつ、冷却ポンプにより過熱を防ぐ。
その後、エネルギーは変換器に伝わり通常の発電所と同じ様にタービンを回すことで発電する。
オールデスト・ハウスの電力を自給自足できるほどのエネルギーが抽出され続けており、その力は底が知れない。
なお、冷却に用いられる水は水が大量に採れる並行世界の入り口(スレッショルド)から吸い上げているが、パイプが様々な場所から伸びているためスレッショルドの正確な位置は不明である。

合計二基がメンテナンスセクターに建造され、一基目の「NSC-01」はノースモーアの未知の力で異世界「ブラックロック採石場」の「採石場ベータ」*1と呼ばれる地点に転送された。
二基目の「NSC-02」は空間を固定するアンカーを取り付けたことで転送を防ぐことに成功し、正常に稼働した。
そのため単に「NSC発電所」と呼称する場合は基本的に稼働中の「NSC-02」を指す。

作中の出番

  • 『Control』では
オールデスト・ハウス内部が「ヒス」に侵略される変貌世界事象が起きた2019年10月29日時点でも、「NSC-02」はヒスによる汚染は受けずに稼働していたが、冷却ポンプと排水ポンプが超常現象生命体の「クロッグ」により塞がれたため、熱暴走によりオールデスト・ハウス全体の爆発の危機に陥ったが、ジェシー・フェイデン(もといプレイヤー)の活躍によりクロッグは撃退され、事なきを得た。

なお、ノースモーア本人についてはトレンチやアーティから僅かに言及されるのみに留まる。
また、エンディング後も生存していることがサーモグラフィーで分かる。

  • 『The Foundation』では
直接は登場しないが「基盤セクター」にて、旧研究部門リーダーのセオドール・アッシュ・ジュニア博士のボイスログや書類により間接的に言及され、局長になった経緯や、局長になった途端に人が変わってしまったこと等が明かされる。

また、ノースモーアが現役時代に記した書類も何枚か登場する。

追記、修正は発電所のコアにされてからお願いします。

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最終更新:2025年08月05日 01:21

*1 パワーオブジェクト「Songmasterのジュークボックス(OOP10-KE)」にトークンを入れると転送され、そこで存在が確認できるが高い位置にあるため詳しくは調査出来ない。