アストラル生命体(超常現象生命体)

登録日:2024/09/08 Sun 13:55:00
更新日:2025/07/27 Sun 13:19:53
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アストラル生命体とは、レメディー・エンターテイメントの作品間で共有される宇宙レメディー・コネクテッド・ユニバース(略:RCU)に登場する生物群である。

本項目ではアストラル生命体に関連する「サービスウェポン(OOP1-KE)」と「超常的ユーティリタリアン」についても解説する。


【概要】

余剰次元アストラル・プレーンで存在が確認された超常現象生命体/余剰次元生命体
いずれもヒス闇の存在に対して無敵の耐性を持つ。
ただし、アストラル・プレーン自体は汚染される可能性がある。



【アストラル生命体の種類】

▼ボード

「理事会」の意。 集合意識体 とでもいうべき存在。

アストラル・プレーンの遥か頭上に浮かぶ 黒い逆ピラミッド の姿だが、これはあくまで会話するための口、スピーカーのようなもの。
パワーオブジェクトの力を管理したり、連邦操作局(略:FBC)の局長の選別をしたりする。
また、他のアストラル生命体をアストラル・プレーンと現実世界の両方に自由に召喚する能力も持つ。

FBCはこの黒いピラミッドをシンボルマークとしており、現実世界にもこの黒いピラミッドの一部が存在している。
FBCの局長は、これに接触することで アストラル・ビルディング と呼ばれる能力の強化や指令を受けとることになる。

人間にとって友好的であるかに見えるが、ボードに「局長」に任命された者は元の人格に関係なく異常なまでに権力に執着するようになる。
が、ジェシー・フェイデンはあらゆる敵対的な共鳴を浄化できる超常現象生命体「ポラリス」を宿しているためか権力欲に溺れないため、ボードはおべっかで彼女をコントロールしようとする節が見られる。

他にも、ヒスによって「ネイル」*1が汚染がされ、ヒスとアストラル・プレーンが現実に流入しそうになった際、ネイルを爆破してそれを食い止めようとしたFBCのオペレーションリーダー:ヘレン・マーシャルを、後述のアストラルスパイクを差し向けて殺害している。
ネイルを守る目的とは言え、人間を殺害するあたり、友好的とは言うものの信用しきれない行動が目立つ。

『Alan Wake Ⅱ』のDLC『ナイトスプリングス』のエピソード「北極星」には並行世界の政府の機密機関として『ダーク・トライアングル・コーヒー』が登場する。
FBCと同様に 黒い逆三角 のシンボルを使用しており、関連が疑われる。


《◎》フォーマー

「前任者」の意。
元々はボードの一員だったが意見の相違から追放され、薄暗いアストラル・プレーンに閉じ込められている。
黒いピラミッドと同じくらいに巨大な一つ目の蛇ないし芋虫のような姿をしており、巨大なカマ状の腕を四本持つ。

一部の変貌アイテムの力を管理しているようで、ゲーム内ではヒスに汚染され逃げ出した変貌アイテムを集めていたジェシーと遭遇。何故か非常に攻撃的で、侵入してきたジェシーに問答無用で襲い掛かってくる。

ボス戦ではカマ状の腕による攻撃と、一つ目から球状の発射体を射出して攻撃する。
巨体故に動きは鈍いが戦う足場が狭い(落ちたら死ぬ)ので難敵。見たまんま一つ目が弱点。
最大で三回に渡り戦うが、三回目の遭遇時は友好的であり、ジェシー側から危害を加えない限りは戦わずに済む。

ネイルがヒスに汚染された際は、薄暗いアストラル・プレーンから脱出するチャンスと見てジェシーに新たな能力を与えて友好的な姿勢を見せ、修復したどさくさ紛れにオールデスト・ハウスと繋がった別の余剰次元への逃走を果たした。


◆アストラルスパイク

現実世界とアストラル・プレーンの両方に存在できるメタ構造の生命体。
小さくて黒いブロック状の物体の集合体が、絶えず変形しながら芋虫の様に這って移動している。

周囲のあらゆる生物、無機物を 波長 で無差別に攻撃する。
その性質故に物理的攻撃が一切通用せず、収容するには超常的な力を遮断できる物質ブラックロックを用いたシェルターに閉じ込めるしかない。

パワーオブジェクトに触れてアストラル・プレーンに転送された人間が覚醒した際、条件は不明だがアストラル・プレーンから現実世界に物理的に侵入してくることがある。
アストラル・プレーンを探索するために選別されたFBCエージェントであるアストラルノート達はパワーオブジェクトに触れる前に椅子に拘束され、恐怖を紛らわせるため頭に袋を被せられるため、出現したアストラルスパイクから逃げることも出来ずに殺害されることとなった。


●アストラル・コピー

崩れやすい黒い岩石のような物質で構成された人型の生命体。
アストラル・プレーンにて遭遇する敵対的な存在。
武器はもしくはアサルトライフルに似た何か。

ボードがこれらのアストラル・コピーを召喚し指示を出しており、訓練用ダミーのような役割も務めていると思われる。
また、フォーマーもアストラル・コピーを召喚する能力を持つ。

ネイルが破損しアストラル・プレーンが現実に流入してきた際には現実世界にも出現した。


●アストラル・ミミック

外見はアストラル・コピーと差はないが、武器は持たない。
「空中浮遊」、「叩きつけ」、「回避」、「投擲」といった超常的ユーティリタリアンの能力を扱える。


●ゴールデンコピー

金色のアストラル・コピー。
ゲーム内では無敵の存在。

バリエーションとして『ゴールデンコピー/NPC/変動』という、「洗脳」能力で操ったアストラル・コピーの攻撃だけは通用する特殊なボスもいる。

【サービスウェポン(OOP1-KE)】

超常現象生命体ではなくパワーオブジェクトに分類されるがボードと関わりが深いためここで解説する。

概要

様々な形態に変形する生きた銃で、FBCはパワーオブジェクトに指定しているが超常現象生命体である可能性もある。

手に取った者はロシアンルーレットを強いられ、ボードから「局長」に認められた場合のみ生存し、力が結合されて後述の超常的ユーティリタリアンになると同時にFBCの「局長」となる。
逆に拒否された場合はそのまま発射された弾丸に頭を撃ち抜かれ死亡する。

結合されて得られる能力は人によって異なり、ブロデリック・ノースモーアの場合は発熱能力、ジェシーの場合は掌から衝撃波を出す能力だった。

弾丸は自動的に生成され再装填されるため、撃ち尽くしてもクールタイムを要する代わりに無限に使用可能。

手に取った人によって外見が変わり、ジェシーの場合はコルトパイソンに似た形状になったが、ザカライア・トレンチの場合は非常に短銃身の拳銃の形になっていた。
また、用途によっても以下の通りに変形する。

+ 各形態の特徴
  • 通常
基本形態にしてリボルバー拳銃の形態。
信頼性の高いセミオートマチックで、短距離と長距離の両方でバランスの取れた性能。
威力も射程も精度も通常のリボルバーより遥かに高いように見える。
  • 粉砕
散弾銃型の形態。
短距離に集まった敵を無差別に攻撃する散弾を発射し、高いストッピングパワーを持つ。
  • 連射
マシンガン型の形態。
大容量マガジンを備え、高速に弾丸を連射する。
  • 貫通
ライフル型の形態。
貫通力が高く、チャージショットは離れた敵のアーマーや共鳴シールドも貫く。
  • 爆破
ロケットランチャー型の形態。
3つのマイクロミサイルを発射できる。
  • サージ
グレネードランチャー型の形態。
粘着式時限爆弾を発射し、タイマーが切れるか手動でスイッチを押すと爆発する。

ミョルニルやエクスカリバー、ヴァルナストラの銃バージョンと言える。

また、前述のアストラルビルディングで各形態の強化が可能。

収容経緯

1964年8月4日、ニューヨーク州ニューヨークシティにて起きた変貌世界事象の調査中、地下トンネルから通じる謎の高層ビルのとある場所で発見された。

発見者は当時局長代理人だったブロデリック・ノースモーアと研究部門リーダーのセオドール・アッシュ・ジュニア。

高層ビルの内部を調査し始めてから5日後、ある部屋に漆黒の台座とその上に置かれた一丁のピストルが出現した。
ピストルを手に取ったノースモーアは突然「ボードが自分を局長に任命した」とまくし立て、自分自身より以前の局長を恥さらし、ペテン師などと罵倒した。

それ以降、ピストルは「サービスウェポン」、謎の高層ビルは「オールデスト・ハウス」と呼ばれるようになり、FBCの本部として利用されるようになった。
また、サービスウェポンが発見された部屋は「局長のオフィス」となった。

FBCではサービスウェポンと結合した人物は無条件で局長として扱われるという絶対的なルールが敷かれている。

結合した既知の人物は以下の3名。
  • ブロデリック・ノースモーア
  • ザカライア・トレンチ
  • ジェシー・フェイデン


【超常的ユーティリタリアン】

アストラル生命体ではないが、アストラル・プレーンに関連する存在。翻訳により「パラユーティリタリアン」とも呼ばれる。
平たく言えば超能力者のこと。

パワーオブジェクト(OOP)と呼ばれる超常的実用性を有する物体──要するに「人間が操作でき実用できる超常的アイテム」──に触れた人間がアストラル・プレーンに転送されることがある。
そこで「アストラル・プレーンチャレンジ」と呼ばれる「儀式」(という名の試練)を乗り越えることで、そのアイテムの力が触れた人間に「結合」され、超能力を扱えるようになる。
失敗した場合はお察しください。

なお、アラン・ウェイクもFBCから超常的ユーティリタリアンに指定されている。
アランはパワーオブジェクト「クリッカー」に触れたことで光を操ったり原稿で現実を書き換える力を手に入れたが、アストラル・プレーンではない別の余剰次元「闇の世界」で、そこにいる光の存在から能力を貰ったり試練を与えられたりしていた。

前述のフォーマーが「ボードから追放された存在」であり、「薄暗いアストラル・プレーン」に居たことを踏まえると、人々の悪夢と繋がっている余剰次元である「闇の世界」に住まう「光の存在」もアストラル生命体と呼べるかもしれない。



追記/修正は/局長の責務だ

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最終更新:2025年07月27日 13:19

*1 アストラル・プレーンと現実世界の導管の役割を担う構造物