登録日:2025/03/27 Thu 00:02:31
更新日:2025/04/30 Wed 22:28:26NEW!
所要時間:約 8 分で読めます
『
アオのハコ』は、三浦糀による漫画作品。
週刊少年ジャンプより2021年より連載されている。
既刊19巻。
【概要】
週刊少年ジャンプに連載されている
青春ラブストーリー。
バドミントン部に所属している主人公が、同じ体育館でひた向きに練習に打ち込むバスケ部所属の先輩に片思いするところから、物語が始まる。
(タイトルの由来も、青春の時間を共有する体育館という「ハコ」からだと推察される)
ひょんなことから
同居生活を始めた主人公とヒロイン、そしてそれを取り巻く周囲の人間関係の様相を瑞々しく描いている。
所謂、青春群像劇である。
勿論ジャンプでスポーツを取り上げた作品ということもあって、ライバルとの競い合い、高みに行きたい主人公の熱い気持ちといった熱血展開があるのも特徴である。
これはヒロイン達も同様である、インターハイへ行きたい、結果を出したい気持ちをラブストーリーと共に描くことで物語に彩りを与えている。
前身は2020年で連載された読み切り作品が元になっている。
(ちなみにこの時、主人公の猪俣大喜はバレーボール部所属で、今のバドミントン部所属と異なる)
コミックス累計発行部数は750万部を突破している。
2021年「次にくるマンガ大賞2021」で第8位(コミックス部門)および特別賞Global賞授賞作品。
メディアミックスとしては2024年10月よりテレビアニメがTBS系列で放送。第2期の製作も決定している。
【あらすじ】
朝一番に会いたい人がいる
中高一貫のスポーツ強豪校・栄明高校に入学する、男子バドミントン部の一年生・猪股大喜。
大喜は毎朝、朝練で顔を合わせる一つ上の先輩、鹿野千夏に恋をする。
千夏は女子バスケットボール部のエースで、校内外問わず人気の高嶺の花。
部活に恋に勉強に、大喜にとって忙しい高校生活がはじまる、そんなある日――
【キャラクター】
(主要人物)
・猪股大喜
CV:千葉翔也
「千夏先輩、インターハイ、行って下さい」
本作の主人公。誕生日は1月15日。
栄明高校のバドミントン部に所属している。
高校生活はバドミントン一色といって良い程、熱中している。
その入れ込み様は伊達ではなく、朝一番に学校の体育館に通い詰め、練習に励むレベルである。
しかし、そんな彼の心を大きく揺るがす存在が、同じく朝練に打ち込むバスケット部の千夏先輩である。
一緒に朝練をする彼女の輝いている姿に惚れてしまい、一途に片想い中。
そんな中、家庭の事情で憧れの千夏と同居することになり、思いもよらない展開になる。
しかし、彼女が同居しているのはあくまでインターハイ出場のためである。
彼女に対して邪な気持ちではつき合ってはいけないと自制しようとしつつも、どうしても思いは捨てきれない。
そんな彼の葛藤とバドミントンに打ち込むことによって成長していく様が本作の見所であると言えよう。
・鹿野千夏
CV:
上田麗奈
「大喜くんはいい同居人だね」
本作のヒロイン。誕生日は8月26日。
栄明高校の女子バスケット部に所属している。
次期エースと囁かれている程の人気とスター性に有している。このため、多くのスポーツ雑誌にも取り上げられている。
しかし、本人はそんな華やかな状態におごることなく、チームメイトの練習はもちろん、朝早い時間を使い体育館で個人練習に打ち込んでいる努力家でもある。
そんな彼女と部活は違えど、体育館という同じ空間の中で練習できることに大喜は嬉しさと恋慕の感情を募らせることになる。
その中で家族が海外転勤になることになったが、インターハイへの気持ちを諦めることができず、母親の友人繋がりで信用のおける家庭ということで猪股家に居候することになる。
大喜の距離を取って欲しいと思われがちな言動や遠慮しているように見える言動、大喜と雛の関係に悩むこともあるが(自分の存在が2人の邪魔をしているのではないか等)、基本的には大喜との関係は良好。その中で自分に優しく接してくれる大喜に想いを寄せているのではと思う節があるが、なかなかそれを自覚するのに時間がかかってしまっている。
なお、中の人は千夏について、スター性には無頓着であざとさが一切なく、とにかくバスケに一途であることを述べている。収録を重ねるにつれて子どもらしい一面も見えて魅力的にみえていると言う。
ジャンプ本誌での第1回人気投票では
なんと74144票と2位の蝶野雛(33172票)にダブルスコアもの差をつけ圧巻の勝利を飾った。
この圧倒的得票数は
それまで得票数トップだった桐須真冬の記録を追い越し、新たなジャンプ人気投票史上最多得票数の女性キャラとなった。あと投票システムや総キャラ数に差異こそあるものの、実質的にモンキー・D・ルフィに勝った女にもなった。
ロボコ-1グランプリではロボコ本人を差し置いて栄えあるグランプリに輝いた。「千夏先輩のロボコ」も第5位にランクインした。
・蝶野雛
CV:
鬼頭明里
「誰にも言ったことないんだけどね。」
「好き」
「大喜のことが好き」
本作のもう1人のヒロイン。誕生日は3月2日。
栄明高校に通っている1年生。
お団子頭が特徴的。
新体操部の期待の新星。全国中学校体育大会には4位の実績を持っており、時折取材を受けるだけの才能ある持ち主。
本人もその自覚があるので、日頃の練習と体型維持は欠かさない。カロリー計算も行い食生活も気にしている。
大喜と接するときは腐れ縁みたいな仲のためかフランクかつお茶目なやり取りを披露することが多い。(彼女も同じ体育館で練習しているので、彼女の体操演技に見とれている大喜を見つけた際は観覧料として金を要求するなど)
なお、大喜が千夏に好意を抱いている(かつ片想いでいる)ことは知っている。
時にはそれをからかいのネタにすることも。
そんな二人だが、ふとしたことで千夏と大喜が同居生活を過ごしていることを知ると、段々と隠してきた想いを意識するようになる。
そして千夏がインターハイで試合をしている中でさりげない形ではあるが、彼に上記のセリフを伝え告白する・・・。
中の人曰く、雛は明るくてお調子者な一面がありながらも、新体操など自分が取り組むことには真剣でそのストイックさが彼女の魅力であるとしている。
(バドミントン部)
・笠原匡
CV:小林千晃
栄明高校のバドミントン部に所属している。
大喜とは友人で千夏・雛の関係について時には厳しいアドバイスをしつつも、さりげなく彼をフォローすることもある(千夏と水族館デートができたのは彼のおかげである)
雛の大喜への気持ちも理解しており、花火大会の際は2人きりのデートができるように仮病で休んだこともある。
4人兄弟の長男。
ギャルゲーでいう友人ポジションのキャラクター
・針生剣吾
CV:内田雄馬
栄明高校に通っている。バドミントン部の先輩。
バドミントン部のエースで全国クラスの実力を持っている。
大喜とはインターハイ予選においてダブルスでペアを組んだ。彼には厳しい姿勢で練習に取り組ませるなど、スパルタな感じが出ているが、面倒見は良い。
千夏のことを「ちー」と呼んでいたことから、大喜は特別な関係なのではないかと誤解した(実際は彼以外にも「ちー」と呼んでいる生徒は男女問わずいる)
小学5年からの幼なじみである花恋と付き合っている。芸能活動しているモデルの彼女と全国クラスのエースという「華」のある組み合わせのカップルであるが、お互い諦められない夢と現実の狭間で悩みぬいた過去があるので、2人の関係もちょっとしたドラマがあったりする。
・西田諒介
CV:坂田将吾
栄明高校バドミントン部に所属している。
大喜の先輩で針生と仲がいい。
坊主頭がトレードマークで、とにかく明るい部のムードメーカー的存在。
学園祭では胡散臭い占いをやってのけるが、これがかなりの的中率で、大喜にも思わぬ恋の展開が訪れることも予言した。
・守屋菖蒲
CV:市ノ瀬加那
針生の彼女である花恋の妹。栄明高校の1年生。
黒髪ツインテール。
佐知川高校の遊佐に憧れ、彼に会えると思ってバドミントン部のマネージャーを志願した。(当たり前だが、遊佐に会える可能性は低い。何なら同じ高校だと思っていた)
数多くの男性生徒と付き合い、短期間で別れてしまうことで有名。姉が頭を悩ます原因になっている。
大喜のことは「いのた」と呼んでいる。
雛の気持ちも知っており、彼女の後押しをしようとするが・・・。
・湯浅
CV:佐々健太
バドミントン部顧問。
(バスケ部)
・船見渚
CV:永瀬アンナ
栄明高校バスケ部所属。
千夏の相談相手になっている良き友人。
千夏の誕生日に電話した際、大喜の声を聴いてしまい、同居していた事実を知る。
とは言え、それに否定的でなく、彼との距離感を相談することも。
・松岡一馬
CV:
梶祐貴
バスケ部所属。アメリカからの帰国子女。
帰国子女なので英語も堪能である。
菖蒲は千夏が好きな人は誰かと予想した際、この人に違いないと誤解した。
ちなみにそう思わせた原因はテキトーな彼氏像を話した菖蒲の姉である。しかし、変に想像する妹を見て、また面倒なことを・・・と菖蒲の姉は思った違いない
(体操部)
・島崎にいな
CV:結川あさぎ
栄明高校に通っている高校1年生。
雛と同じく新体操部所属。
雛の気持ちや大喜に告白した事実を知っており、彼女の恋愛を応援している。
告白したあと返事を貰わないスタンスでいる雛に対して、返事をもらったらどうかと提案する。
(佐知川高校)
・遊佐柊仁
CV:
小野賢章
佐知川高校1年生。
1年生ながらも相当な実力者。
普段は独特な雰囲気を持っているが、いざバドミントンの試合になると見る者を釘づけるにしてしまう程の実力を有している。
大喜とは1年目のインターハイ予選で出会い、それ以降は強力なライバルとして立ちはだかる。
・兵藤将太
CV:
小野友樹
佐知川高校バドミントン部に所属する3年生
針生はインターハイにおいて都度ぶつかることになるも、最後まで彼には敵わなかった。
大喜とは強化練習で会話した。とっつきにくい雰囲気を持っているが大喜にも的確なアドバイスをくれた優しい先輩。
(その他)
・守屋花恋
CV:白石晴香
千夏の幼稚園児時代からの友人で彼女の相談相手をしている。
針生の彼女でもある。
学業と並行して芸能活動を行っており、時間の合間を縫って彼とデートなどをしている。
逆境から成長することを苦にも思わないチャレンジ精神を持っており、そんな彼女のひたむきなところが針生の心を掴んだ模様である。
2人も交際に至るまで紆余曲折あったようである。
・岸祥一郎
CV:
河西健吾
下富高校のバドミントン部に所属している。
栄明高校の文化祭でたまたまであった千夏に一目ぼれする。
インターハイ予選の際は、千夏の連絡先をめぐり大喜と勝負するいわばコメデイリリーフ役。
・猪股由紀子
CV:
柚木涼香
大喜の母親で栄明高校バスケ部OG.
元チームメイトだった千夏の母親から千夏を居候できないか頼まれて了承する。
・千夏の母
CV:
名塚佳織
大喜の母親とは栄明高校バスケ部のチームメイトだった。
娘の夢も理解しているため、海外転勤になった際、大喜の母親に娘を居候できないか頼んだ。
【テレビアニメ版】
2024年10月よりTBS系列でアニメが放送されている。
2クールでの放映。
なおアニメ化に際して原作者の三浦氏は声優オーデションに参加した際、千夏役の上田氏はその演技をついて即決だったという。雛に関してはあまりキャピキャピしてほしくないというイメージに鬼頭氏のイメージがハマったことを述懐している。
アニメ化にあたり様々なスポーツメイカーや飲料メイカーが協賛している。
例えば、千夏先輩が大喜に「
ポカリスエット」を差し入れする場面などは大塚製薬が協賛して実現しており、コラボなどもなされている。
スタジオ製作はテレコム・アニメーションフィルム。
1期最終話において2期制作決定の告知がなされた。
(主題歌)
OP①:「Same Blue」Official髭男dismによる前期オープニングテーマ。
OP②:「然らば」マカロニえんぴつによる後期オープニングテーマ。
ED①:「ティーンエイジブルー」 Eveによる前期オープニングテーマ
ED②:「コントラスト」TOMOOによる後期エンディングテーマ
なお後期OP・EDともに雛をメインにした絵作りがなされており、彼女の心境をイメージする視聴者も多かった。
追記・修正は体育館で青春の思い出を作れた方にお願いします。
- 連載して4年くらい経ってまだ項目なかったのね…。 -- 名無しさん (2025-03-27 01:09:57)
- 青春物では一番好き -- 名無しさん (2025-03-27 02:00:39)
- 編集の推し→雛 作者の推し→匡(曇らせ的な意味で) -- 名無しさん (2025-03-27 05:53:10)
- 菖蒲がマジでどうしようもない奴。何の関係もないのに横から首突っ込んできてカップルの押し付けした挙句それが失敗すると好きな人がいるって誠実な理由だろうとキレて責めるし -- 名無しさん (2025-03-27 08:57:38)
- なんぼ人気作でも連載して4年くらいで「何故かなかなか」と言うほどか? -- 名無しさん (2025-03-27 09:54:57)
- ジャンプの漫画でアニメ化されてるのに、アニメ放送中まで作られてなかったのは、中々作られなかったな…ってイメージ。コントラストが雛の生前葬の曲扱いされてて映像込みでもだいぶ心にきたedだった -- 名無しさん (2025-03-27 17:33:04)
- あまりの青春っぷりに見てると死にたくなるとか何とか -- 名無しさん (2025-03-27 17:54:07)
- 佐知川高校の2人の声優が某バスケコンビなのは偶然なのか狙ったのか。 -- 名無しさん (2025-03-27 18:09:45)
- 千。ー千夏の運動についてー -- 名無しさん (2025-03-27 20:28:36)
- 前期がざっくり青春、後期が恋愛の葛藤や苦しみって感じでどれも主題歌が良かったなぁ -- 名無しさん (2025-03-28 19:35:15)
- 同居から始まるラブストーリー。昔よくあったアホ設定 -- 名無しさん (2025-03-29 09:28:31)
- ジャンプじゃなくて少女漫画、集英社でいうならマーガレットやりぼん辺りでもでもやってけそう -- 名無しさん (2025-03-29 11:25:53)
- 直視すると灰になりそうな青春。言うてはなんだが週刊ジャンプっぽくない作品だな。 -- 名無しさん (2025-03-29 14:42:56)
- ラブコメってニセコイやぼく勉みたいに基本的にはコメディ寄りになりがちだから確かにここまで青春をストレートに描いてるのは珍しいかも。あとは主人公以外の男キャラをしっかりと掘り下げしてるのも珍しい -- 名無しさん (2025-03-29 17:46:05)
- ラブコメというよりラブロマンスよりだからな。まぁそこまで恋愛だけに振り切ってないから青春ものと呼ぶのが相応しいんだろうけど -- 名無しさん (2025-03-29 17:50:25)
- こちらはラブ要素や部活要素色々ひっくるめて「ジャンル:青春」って感じよね。王道ラブコメは同じく連載中のひまてんの担当ってか -- 名無しさん (2025-03-30 01:43:06)
- 遂に千夏先輩引退。終わりが近いのか、それとも大喜3年生編に突入するのか -- 名無しさん (2025-04-07 23:07:24)
- ラブコメの主人公って本命以外の女に告白されてもキープしておくかなぁなぁにしておくのが基本だからはっきりと付き合えないって言ったのは衝撃的だった。あの時点では大樹の想いが実る保証が一切ないのに「それでも俺の好きな人は変わらない」だから千夏先輩の事が本当に好きだってわかるんだよね。 -- 名無しさん (2025-04-29 19:54:55)
最終更新:2025年04月30日 22:28