飴色紅茶館歓談

登録日:2011/11/15(火) 12:39:39
更新日:2024/04/28 Sun 21:59:23
所要時間:約 6 分で読めます





紅茶と過ごす
ゆるやかな時間、
いかがですか―――


『飴色紅茶館歓談』とはコミック百合姫2003年秋号から2011年11月号まで連載された漫画作品。
単行本化の際は、豪華声優陣が出演するドラマCD付き限定版を発売する。
また、1巻限定版に付属しているCDの少し前の話にあたるドラマCDも、百合姫vol.16(2009年4月既刊)の付録として付いていた。


作者・藤枝雅


閑静で緑多い街の一角にひっそりとある紅茶専門店・飴色紅茶館は、オーナー兼店長である犬飼芹穂が宝くじの賞金で開いた喫茶店。
最初の客でもあった、琴織さらさは、店内の空気と芹穂に魅せられ(ほっとけなくって)飴色紅茶館でアルバイトを初めだす。

これは、
小さなお店で織り成す、さらさと芹穂の小さなお話――


●登場人物
○琴織 さらさ(ことおり ―)
CV:水樹奈々
元は飴色紅茶館の常連客で、現在はアルバイト店員を務めている女子高生。
生真面目で大人っぽい為クールに見られがちだが、困っている人や動物をほっとけない性格をしている。
その為から、経営を苦手としている芹穂に変わって飴色紅茶館の屋台骨を支えている。
将来的には、飴色紅茶館専属のパティシエを目指しており、高校卒業後は製菓学校へ進学予定。

因みに、拾ってきた猫や犬を15匹以上飼ってる。

○犬飼 芹穂(いぬかい せりほ)
CV:ゆかな
飴色紅茶館の店主を務める25歳の女性。
宝くじで当てた賞金を元手に紅茶にこだわった紅茶専門店、
飴色紅茶館をオープンさせるが採算度外視の経営をしていた為、一度店を辞める事を決意する。
が、さらさの涙ながらの説得により経営を続ける事を決める。
その後、自分を支えてくれるさらさに好意を抱くようになり、
常連客の2人の老婦人の言葉や、旧友の菫の後押しも有り、
さらさに五十年後も一緒に居てっと言い、お揃いの指輪をプレゼントする……。

因みに、電話やFAXを苦手としていて、携帯も持っていなかったりする

○獅子尾 ハル(ししお ―)
CV:浅川悠
さらさの親友にして飴色紅茶館の常連客。
悪戯心の強いお調子者だが友情に厚い。
また、ジンクスなどを紹介する「ハルのジンクスハウス」というサイトを運営している。
レギュラーキャラだが、漫画でもCDでも出番が少ない。

○白鳥 日乃夏(しらとり ひのか)
CV:こやまきみこ
さらさの友人にして、飴色紅茶館の常連客。
何時も笑顔を絶やさない子供っぽい女の子。
趣味の日曜大工で飴色紅茶館を改装した事もある(プロ顔負けの腕前で)。
また、発想力はかなり乏しく、紅茶屋なのに饂飩や味噌汁を出そうと言い出した事も……。
因みに、彼女持ちだったりする。
ハルと同じく出番が少ない。

○早乙女 愛華(さおとめ まなか)
CV:田村ゆかり
お姫様タイプの性格をした、ロリータファッションに身を包む漫画家。
連載している百合漫画は人気があったがマンネリ化もあり人気が低迷する。
が、新担当の詩子や飴色紅茶館の面々のお陰で人気が回復する。
が、人気が復活した事で、担当が編集長に変わってしまい、詩子と一緒に漫画を作れなくなる……。
しかし、お互いが離れたくないと思ってる事を再認識した愛華は、
自分のスタジオを作り、雑誌社から詩子を引き抜き、自分の専属マネージャーとして彼女を娶ってしまう。
漫画ではモブ。

○南城 詩子(なんじょう しいこ)
CV:堀江由衣
百合漫画を愛している、雑誌社の新人編集者で熱が上がると自分の好きなセリフを読み上げる癖がある。
人気が低迷していた愛華の漫画を飴色紅茶館の面々のアドバイスに基づき、
二人三脚で人気を回復させるが、人気が出た為新人には荷が重いという理由で担当から外される。
しかし、愛華に引き抜かれる形で娶られ、愛華のスタジオで働きながら一緒に漫画を作る様になる。
ちなみに中身のモデルは作者の担当編集。
愛華同様、漫画ではモブ。

○鷲塚 咲雪(わしづか さゆき)
CV:悠木碧
さらさの同級生で、飴色紅茶館の常連。
愛華の漫画の大ファンで、作中に登場する「水色紅茶館」のモデルが飴色紅茶館だと気付き、
ついネット上にモデルになった店として紹介してしまい、
聖地巡業する客を増やしてしまった事に責任を感じていたが、珠季の後押しも有り、さらさ&芹穂&愛華に謝罪し。
飴色紅茶館のピンチを救う為、珠季と共にクリスマスまでの短期バイトとして働き出し、
その期間一緒に居た珠季に惹かれていき、バイト最終日の夜、実家に帰る珠季に告白しようとするが……。
ドラマCDのみの登場。

○小熊 珠季(おぐま しゅり)
CV:寿美菜子
関西在住の高校3年生。
愛華の漫画の熱心な読者で、聖地巡業と受験の為にクリスマス1週間前に上京し、
飴色紅茶館に行った際に咲雪と出会い友達になり、咲雪と共に、客数増加で大変な飴色紅茶館の短期バイトとして働き出し、
バイト最終日の夜、実家に帰る為に咲雪と共に駅に向かっている最中に咲雪に告白されかけるが、
それを聞いたら帰れなくなるからと言い、敢えてそれを遮るが……。

因みに、さらさと同じ製菓学校に進学予定。
咲雪同様ドラマCDのみの登場。

○雨川 菫(あめかわ すみれ)
漫画のみに登場する芹穂の高校時代の同級生。
高校時代、芹穂に恋していたが叶わなかった。
現在は海外で料理の勉強中だが、一時帰国の際に飴色紅茶館に立ち寄り、
少しの時間の交流で芹穂とさらさが両想いだと気づき、芹穂とさらさのデートをセッティングした。
因みに、現地の可愛い彼女持ち。


●お店について
所在地はおそらく東京都武蔵野市。
特徴としてはお菓子やデザートよりお茶に力を入れている喫茶店である。
だがさらさが来てからは食べ物も充実してきている。
季節ごとに多様なイベントが開かれる素敵なお店。

また、いつの間にかテラス席ができていた。
どっかの女子高生が一人でチェーンソー持って建てたらしい。
そして何より特筆すべきことは、百合ップルの客が多いということ。そもそも店員と店長が百合。
その他にも魔女×巫女さん、漫画家×編集者、老婦人×老婦人など多種多様な属性に対応している。
男性客の描写が少ないのも無理からぬことであろう。

●零れ話
  • 他の藤枝作品にも飴色紅茶館は頻繁に登場する。

  • 最終話のさらさが芹穂との気持ちを確かめあった後の数コマに藤枝の別作品のキャラが普通に居る。

  • 読み切り(雑誌掲載)時は、芹穂の名字は犬飼ではなく麦星だった。

  • ドラマCDオリジナルキャラを作ろうと成った際、藤枝の「田村さんと堀江さんとかどうですか百合的に」発言から愛華×詩子が誕生した。
    そのため、見た目は藤枝テイストの田村ゆかり×堀江由衣(ショートカットで眼鏡をかけている)である。

  • 2011年11月18日発売の第2巻 限定版は購入キャンペーンが有り、
    メロンブックスで購入すると、珠季×咲雪の、アニメイトだと、愛華×詩子の、Amazonだと、さらさ×芹穂のミニドラマCDが貰える(特典が無くなり次第終了)

  • 2巻限定版の帯に、CDのケース内に書き下ろし漫画が収録と書いているが、これは誤植である。

  • 2巻で今後は読み切り形式で掲載する事が発表された。 





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最終更新:2024年04月28日 21:59