ヴィニー・ゴニッチとフィニート兄弟(レメディー社作品)

登録日:2025/08/29 Fri 01:48:00
更新日:2025/08/29 Fri 01:52:43NEW!
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ヴィンセント・"ヴィニー"・ゴニッチフィニート兄弟は、レメディー社とロックスター・ゲームス社のメディアミックス作品『MAX PAYNE』シリーズのキャラクター。

両者とも『MAX PAYNE』Part1の中盤のボスで、Part1の大ボスであるジャック・ルピーノの部下。

🔫ヴィニー・ゴニッチ🔫

  • 演者/外見モデル
    • ミカ・ヴェイコライネン(MAX PAYNE)
    • スティーブン・グレゴリー(MAX PAYNE 2)
    • ジョー・ダロ(MAX PAYNE)
    • フレッド・バーマン(MAX PAYNE 2)
  • モーションモデル
    • オリー・トゥキアイネン(MAX PAYNE)
    • スティーブン・グレゴリー(MAX PAYNE 2)
  • 登場作品

ニューヨーク州ニューヨークシティで活動していたイタリアン・マフィア「パンチネロ・ファミリー」のモブスター。
2001年冬時点ではアンダーボス(副ボス)のジャック・ルピーノの右腕にしてカポレージム(幹部)の一人で、新型麻薬「ヴァルキア」の取引の仲介人をしていた。
2003年時点では昇進してアンダーボスになっていた。

🔫ゴニッチの人物像🔫

中肉中背、明るい茶髪、オリーブ色の目の白人男性。
部下や立場の弱い相手には強気で高圧的に接するが、強い相手には露骨に怯える小心者かつ臆病者。
また、自分が有利な時は相手を過小評価した挙げ句に無謀な行動に出ることもある。
カポレージム、それもアンダーボス・ルピーノの右腕というポジションになれたあたりマフィアとしての仕事はできるようで、マックスから「ビジネスセンスは抜群」と評されていた。
一方でそのルピーノがヴァルキア中毒により狂気的な言動に染まり、些細な理由で部下を殺害することを非常に恐れていた。
カートゥーン『キャプテン・ベースボール・バットボーイの冒険』の大ファンであり、自宅には高額なコレクションが沢山飾られている。
そのためか癇癪を起こしたり部下に八つ当たりしたりと幼稚な面が多く見られる。

戦闘能力は低く、ボスの中で唯一射撃がヘタクソ。
しかし生命力は凄まじく、作中では腹を撃たれる重傷を負いながらも生き延びたりしていた。

🔫ゴニッチの武器🔫

  • デザートイーグル
強力なセミオート拳銃。
.357マグナム弾用のマークⅠ仕様。
『MAX PAYNE』でのメイン武器だった。

  • ポンプアクション・ショットガン
民間にも流通している標準的な散弾銃。
『MAX PAYNE』でムービー中に一度だけ使用した。

  • イングラム・マシンピストル
小型マシンガン。
『MAX PAYNE 2』のムービー中で使用していた。

🔫ゴニッチの部下🔫

  • フィニート兄弟
ルピーノのホテルのオーナー。
後述。

  • モブスター
パンチネロ・ファミリーの一般的モブスター。
最低階級のアソシエイト(準構成員)達。
ルピーノが従える黒いトレンチコートを着たモブスターやパンチネロの屋敷を守る派手な高級スーツを着たモブスターは経験豊富で射撃の腕に優れ、咄嗟の回避行動を取ったりもするが、ゴニッチの従える部下達はみすぼらしい服装で質が低く、棒立ちの相手にすら攻撃を外すことがある。

🔫ゴニッチの所有する物件🔫

  • アパート
ルピーノのホテルの近くにあるボロアパート。
ゴニッチの居城であり、モブスター達がボディガード役となって警備している。

  • ヴィンセンツ・スイート・ディールズ・オン・ホイールズ
ゴニッチが経営する車の修理工房。
裏にはゴニッチの自宅がある。

🔫ゴニッチの作中の活躍🔫

『MAX PAYNE』

  • Part1
2002年冬、ルピーノからリコ・ムエルテをホテルに招き取引の仲介をするように任されたゴニッチは、部下にしてルピーノのホテルのオーナーであるフィニート兄弟にムエルテを丁重にもてなすように指示し、ヘマをするなと脅しをかけた。

一方、パンチネロ・ファミリーに潜入していた主人公の麻薬捜査官マックス・ペインは、妻子を奪った麻薬「ヴァルキア」を流通させている黒幕がルピーノであると断定し、ルピーノの居場所を掴むためにルピーノのホテルを訪れた。
しかしB.B.のリークによりマックスの素性はパンチネロ・ファミリー中に知れ渡ってしまっており、フィニート兄弟を始めとするモブスター達から命を狙われるが尽く返り討ちにしていった。

ゴニッチは電話越しに瀕死のモブスターから助けを求められるが、警官一人に大勢返り討ちにされた現実を受け入れられずに激怒していた。
更に悪いことは重なり、以前ライバルギャングのロシアン・マフィアへの襲撃に成功したことから彼らを過小評価していたが、マックスがホテルを荒らし回って去ったあと、とどめと言わんばかりにロシアン・マフィアによりホテルが爆破され、抗争を仕掛けられた。

ゴニッチはアジトに籠もり不甲斐ない部下達を怒鳴りつけていたが、そこにマックスが現れ対面することになった。
ゴニッチはマックスを撃とうとしたが、マックスに早撃ちで負け、腹をベレッタの9mm弾で撃たれる重傷を負ってしまった。
しかしその場を部下に任せて逃走し、追跡するマックスにショットガンで銃撃して妨害したり、電車に飛び乗って逃げたりしながら必死に生き延びようと足掻いた。
一方のマックスも負けじと電車に飛び乗って追跡した
その後も部下達をけしかけて時間を稼ぎ、腹から血を流し続けながらマックスからの逃走を続けるが、遂に袋小路に追い詰められ、覚悟を決めて対峙することにした(ボス戦、後述)。

ゴニッチはマックスとの死闘の末に敗れてその場に倒れたが、まだ生きており、その場で拷問・尋問されてたまらずルピーノの居場所を白状した。
その後、吹雪の中で治療もされずに放置されたが、どういうわけか生き延びた。しぶと過ぎる…

『MAX PAYNE 2』

  • PARTⅠ
2003年、新たなドン「ゴッドファーザー」の下で、他の幹部が2年前に全員マックスに殺されたためゴニッチはアンダーボスに昇格した。
パンチネロ・ファミリーは幹部の全滅により衰退していたが、ゴニッチは優れた交渉術により別のイタリアン・マフィア(恐らく『MAX PAYNE 3』に登場するデマルコ・ファミリー)の支援を受けることに成功し、ニューヨークシティ裏社会における武器市場を独占するために再びロシアン・マフィアに抗争を仕掛けた。

ロシアン・マフィアのアジトであるレストラン「ウォッカ」に手下を率いて襲撃し、ボスのウラジミール・レムを追い詰めたが、助太刀に来たマックスとマイクにより退散させられた。
そしてこの千載一遇のチャンスを逃したことが、ゴニッチの運命を決定付けた。

殺人課に異動したマックスは当時、謎の特殊部隊「クリーナー」による連続殺人事件を調査しており、ゴニッチはこの「クリーナー事件」の黒幕と断定されてしまった。
クリーナーの正体はロシアン・マフィアであるため、ゴニッチはスケープゴートにされてしまった形になる。

  • PARTⅢ
数日後、ロシアン・マフィアとの抗争が続く内に劣勢に追い込まれていき、ゴニッチは遂にはゴッドファーザーからの支援を打ち切られ見捨てられてしまった。
自身のテリトリーまでクリーナー=ロシアン・マフィアに侵略され、最終的には自宅に籠もっていたところをウラジミールに捕らえられた。
ウラジミールはゴニッチが『キャプテン・ベースボール・バットボーイの冒険』のファンであることを知っており、ゴニッチは意趣返しとして、爆弾付きのキャプテン・ベースボール・バットボーイのキグルミを着せられてその場に放置されてしまった。

一方、「ウォッカ」でクリーナーの正体がロシアン・マフィアであることを掴んだマックスは、ボスのオフィスでゴニッチの自宅の地図とキャプテン・ベースボール・バットボーイのキグルミの図面を発見し、手掛かりや証拠を得るためにゴニッチの家に向かった。

やがてマックスとゴニッチは「ヴィンセンツ・スイート・ディールズ・オン・ホイールズ」で対面した。
ロシアン・マフィアとウラジミールという共通の敵がいる以上、因縁の敵とでも協力する必要があったゴニッチは、マックスに自身の護衛を頼み、車まで案内した(護衛ミッション、後述)。

やがてガレージの車に辿り着き、脱出した2人はモナ・サックスの隠れ家である「『Address Unknown』のファンハウス」に向かった。
しかしウラジミールはそこで待ち伏せしており、マックスの頭をデザートイーグルでぶち抜き、ゴニッチを捕らえた。
ウラジミールは「問題に答えられたら釈放してやる」としてキャプテン・ベースボール・バットボーイに関する問題を出題した。
ゴニッチは最初の問題には正解できたが、二番目の引っ掛け問題に不正解となり、命乞いをするも無情にも爆破スイッチが押され、キグルミに仕掛けられていた爆弾により爆死してしまった。

彼の遺体は後にニュージャージー州ホーボーケンのゴルゴタ墓地に埋葬された。

MAX PAYNE 3

ゴニッチの墓石が登場する。
また、オンラインプレイではゴニッチのスキンが登場した。

🔫ゲームのNPCとしてのゴニッチ🔫

  • 『MAX PAYNE』
袋小路でボスとして立ち塞がる。
ボス戦が始まると最初は身を隠しており、7人のモブスターが襲いかかってくる。
部下が全滅するとデザートイーグルを手に奥から姿を現し、負傷のせいかゼェゼェと苦しそうな息を吐き、左右に行ったり来たりしながら銃撃してくる。

前述の通りゴニッチはボスの中で唯一射撃がヘタクソだが、武器がデザートイーグルなので威力が高く、当たると大ダメージなため侮れない。
また、既に負傷しているにも関わらず異常にタフで、デザートイーグルの.357マグナム弾約15発分の体力を誇る。

  • 『MAX PAYNE 2』
ボスだった前作とは一転し、「ヴィンセンツ・スイート・ディールズ・オン・ホイールズ」にて爆弾付きのキャプテン・ベースボール・バットボーイのキグルミを着せられたゴニッチを護衛しながらガレージの車を目指す必要がある。

途中で大量のクリーナーとロシアン・マフィアが襲撃して来るが、ゴニッチが死ぬと強制的にゲームオーバーになるためゴニッチの残り体力(マックスの体力ゲージの隣にゴニッチの体力ゲージが表示される)を気にしながらゲージを進める必要がある。

🔫フィニート兄弟🔫

  • ジョーイ・フィニート
演者:アキ・サーリアホ
声:タイ・レイン
  • ヴァージリオ・フィニート
演者:ティーム・ヤルヴィ
声:タイ・レイン

パンチネロ・ファミリーのソルジャー(正規構成員)。
ゴニッチの直属の部下であり、ルピーノのホテルのオーナーを任されていた。

『MAX PAYNE』Part1の最初のボスである。

🔫フィニート兄弟の人物像🔫

二人ともダークブラウンの髪の白人男性。
ジョーイは少し背が高く、ヴァージリオは少し背が低くく、ハット帽子とサングラスを身に着けている。
人相が悪く、マックス曰く「サメのような笑み」。

ゴニッチの部下だが彼を嫌っており、ゴニッチの写真をダーツの的にしていた。
一方で部下(アソシエイト)達からは慕われており、「ボス」と呼ばれていた。

ソルジャーとして認められるだけあり、戦闘能力は高く射撃の腕に優れていた。

🔫ゴニッチの武器🔫

  • デザートイーグル
重量2kgもある強力なガス圧作動方式の拳銃。
強力な.357マグナム弾を発射できるマークⅠ仕様。
ジョーイが所持。

  • ソードオフ・ショットガン
銃身を切り詰め、携帯しやすくなった散弾銃。
装填数2発。
ヴァージリオが所持。

🔫フィニート兄弟のアジト🔫

  • ルピーノのホテル
フィニート兄弟がオーナーを務める、アンダーボス・ジャック・ルピーノが所有するボロホテル。
麻薬ヴァルキアの取引に使われる。
フィニート兄弟の死後、ウラジミールにより爆破された。

🔫フィニート兄弟の手下🔫

  • モブスター
フィニート兄弟が従えるアソシエイト達。
皆民間人にも流通しているベレッタやデザートイーグル、ポンプアクション・ショットガンなどを使用し、フルオート武器は持っていない。
射撃の腕もヘタクソ。

🔫フィニート兄弟の作中の活躍🔫

『MAX PAYNE』

  • Part1
2002年冬、ゴニッチからムエルテを丁重にもてなすように指示され、パンチネロ・ファミリー専属のコールガールであるキャンディー・ドーンに性的奉仕をさせていた。

その後、B.B.のリークによりパンチネロ・ファミリーに潜入していたマックスの正体を知った。
やがてルピーノの居場所を探るためにボスのオフィスにやってきたマックスに襲い掛かった。

🔫フィニート兄弟とのボス戦🔫


マックスに苦痛(ペイン)を!
──フィニート兄弟

ジョーイは倒したテーブルを盾にして、しゃがみながらデザートイーグルで正確に銃撃してくる。
ヴァージリオはソードオフ・ショットガンを手に接近し、近距離からマックスを撃とうとしてくる。
ジョーイはその場から動かないが、ヴァージリオは動き回り、ルピーノやB.B.と同様にローリングによる回避行動を頻繁に行う。

二人とも射撃の精度は高く、通常のモブスターよりタフで、デザートイーグルの.375マグナム弾5発分の体力を持つ。

最期はマックスとの戦いの末、断末魔の叫びと共に死亡した。
直後に彼の部下達がボスのオフィスへ乗り込んだがマックスにより殲滅された。

余談

  • ゴニッチの声を担当したフレッド・バーマンは後に『Alan Wake』でバリー・ウィーラーを演じた。
  • ゴニッチのモーションモデルを担当したオリー・トゥキアイネンは『[[]Alan Wake Ⅱ]』でボブ・バルダーを演じた。
  • ゴニッチは『バイオハザード』シリーズのタイラント2体分よりしぶとい
  • 奇妙なことに、フィニート兄弟より細身の女性であるドーン方が僅かにタフである。

追記、修正はルピーノに気まぐれで殺されないように注意しながらお願いします

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最終更新:2025年08月29日 01:52