登録日:2025/09/02(火) 23:09:10
更新日:2025/09/02 Tue 23:23:28NEW!
所要時間:約20分で読めるぜ、ライガー!
『ゾイドワイルド2』とは、タカラトミーより発売された玩具シリーズ『
ZOIDS』を題材とした漫画作品である。
掲載誌は月刊コロコロコミック。単行本は全3巻。
作者は前作『
ゾイドワイルド』作者にして、そのアニメ版のキャラクターデザインも担当した森茶氏。
番外編として、コロコロコミック4月号と5月号で『ライガー・ジ・アーサー外伝』、コロコロコミック12月増刊号『ゾイドワイルドファンブック』で『ビーストライガーとの出会い』も掲載された。
●概要
同時期に放送されたTVアニメ『
ゾイドワイルド ZERO』が初代『ワイルド』よりも過去の時代を舞台とし、シリーズの原点回帰を志向した作風だったのに対し、こちらは『ワイルド』の続編(厳密には漫画版の続編)となっている。
ゾイドの設定も『ワイルド』準拠であり、剥き出しの騎乗型コクピットや、ゾイドキーによるワイルドブラストなどの特色が継承されている。
とはいえ、舞台は『ワイルド』から500年後の遥か未来のため、物語上の直接の繋がりはほとんどない。前作未読でも無問題である。
『ZERO』と同じく「カスタム」もプッシュされており、『ZERO』新登場のゾイドの他、既存ゾイドの個性的なカスタムタイプも登場する。
玩具では改造しないと再現できない機体もあるが、腕に覚えのあるゾイダーならチャレンジしてみるのもよいだろう。
アニメ化されていないため、いささかマイナーな作品ではあるが、『ワイルド』の魅力をしっかりと継承しつつ新機軸も積極的に盛り込んだ王道で勢いのある明瞭な作劇や、前作にも劣らず見ごたえのあるバトルシーンから評価自体は高く、「『ZERO』だけでなくこっちもアニメ化して欲しかった」という声も多い。
惜しむらくは、月刊誌で1年間連載という都合上、やや尺が短く駆け足気味なことか。
後にWebアニメ『ゾイドワイルド戦記』に併せ、更なる続編漫画『ゾイドワイルド2+』が、同じ月刊コロコロコミックで短期連載された。
こちらは本作から地続きの続編で、本作のキャラも数人登場している。
●あらすじ
アラシ達フリーダム団とデスメタル帝国の激闘から500年後の未来。
地球には高度な機械文明が栄え、人々はネオキョートーを始めとする巨大都市で繁栄を謳歌していた。
しかし、文明の発達に伴うゾイド関連技術の発展は、ゾイド犯罪者の更なる凶悪化をも招いていた。
そんな脅威から人々を守るため、正義の組織「ゾイドコマンドフォース」が世界中で活躍していた。
そんなある日。
ZCF最強のライダーである獣騎シュウザの弟、、獣騎カイは、幼い頃から相棒にしようと夢見ていたビーストライガーをこっそり起動しようとする。
すんでのところで日頃からシュウザに苦労を掛けていることを思い出し、「兄貴にこれ以上迷惑をかけるわけにはいかない」と引き返そうとしたカイだったが、突如落ちてきた雷によってビーストライガーが起動してしまった。
ビーストライガーが脚をケガしていることに気付いたカイは即興で歩行補助用の装具を作ってやり、最初は威嚇していたライガーもその姿に態度を変化させ始めた。
その時、ゾイドテロリスト集団「レッドケルベロス」の刺客が、ビーストライガーを捕獲すべく姿を現した。
それが地球の歴史に新たなゾイド伝説を刻み付ける第一歩であったことを、まだ誰も知らなかった…
●登場人物
・獣騎カイ
本作の主人公。ZCFのメカニック。
黒と金の髪と上着、そして左腕のZ-ARMがトレードマーク。
ゾイドを愛する心と豊富な知識を持ちながらライダー適性が低く、落ちこぼれ扱いされ続けていたが、ビーストライガーとの出会いにより伝説のゾイドライダーとしての道を歩み始めた。
前作のアラシと同じく熱血漢で行動派だが、彼と比べると頭脳明晰かつ案外思慮深く、感情の起伏こそ激しいものの無策な突撃を敢行することは殆どない。
協調性もかなり高い方で、しっかりした作戦の上でなら危険な囮役も二つ返事で引き受けてみせる。
そしてなにより、メカニックだけあってメカの扱い、特に改造の技術とセンスは極めて高く、ライダー適性の低さを機械技術とその場のひらめきで補って戦う、過去作ではいそうで中々いなかった技術者系の主人公である。
一方、使えるものはなんでも使うスタイルらしく、必要とあらば違法武器の搭載すら躊躇わない。
『2+』にもチラッと登場している。
・獣騎シュウザ
カイの兄にして、ZCF最強のライダー「獣騎士」の称号を持つ青年。そして本作のヒロイン
高いゾイド適正と天性のリーダーシップを兼ね備えた天才であり、それに決して驕ることのない好人物でもある。
周囲から落ちこぼれ扱いされ続けていたカイのことも「天才」と見込み、その活躍を信じていた。
総じて非の打ち所がない人物だが、それだけに存在そのものがZCFの旗印であり、万一彼が失われれば世界のパワーバランスが崩れてしまうリスクも懸念されている。
そしてその予感は「レッドケルベロスによる拉致」という形で現実になってしまい、更にZCF地下でかつて見た「あるもの」がきっかけでカイ達の脅威になることに…
『2+』ではZCF新総督に就任しており、出番もそこそこ多い。
+
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ネタバレ注意 |
実はカイとは実の兄弟ではなく、その正体は古代ゾイド人の子孫。
高いライダー適正もこれが原因であり、あらゆるゾイドを手なずけられるその能力故にゾイド人から「計画の鍵」として狙われていた。
ただし、カイは自分とシュウザに血の繋がりがないことを既に知っており、ギャラガー13世からこれを教えられても「実の兄弟かなんて関係ない」と全く動じなかった。
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・コメマル
ZCF輸送班に所属する坊主頭の少年。
カイの親友であり、彼を慕うが、必要なら違法武器も豪快に使うスタイルには毎回引き気味。
・トラキチ
シュウザ直属の精鋭ライダー3人衆「三獣士」のリーダー。
武者鎧を着こんだ偉丈夫。
当初はカイのことを軽んじていたが、戦いの中で彼を認め、シュウザを取り戻すために積極的な連携を図る。
・クモメ
三獣士の一角。本作の主要キャラで唯一の女性。
胸元を大胆におっぴろげたローブを纏うセクシーなお姉さんだが、カイを躊躇なく囮に使ったりと、やや無茶ぶりが目立つ面も。
とはいえ、その根底には仲間への硬い信頼があり、決してただの性悪女ではない。
・クマゴロウ
三獣士の一角。
クマの皮を被ったアイヌ民族風の大男。
短気らしく、登場当初はカイと喧嘩していた。
・深海シャチ
ZCFのA級隊員。
ルックス、性格共に「少年」にも「ボーイッシュな少女」にも見える中性的な人物で、性別も作中では明示されていないが、森茶氏がX(旧Twitter)で「シャチ君」と呼んでいるので男性の模様。
乗りこなすのが極めて難しいとされるソニックバードを相棒とする凄腕ライダー。
・剛地バッツ
ZCFのA級隊員。
ワイルドな雰囲気を纏うマッチョマン。
・デイビス・マイルズ
ZCFの総督。
なにかにつけて問題行動を起こすカイを厳しく叱るが、根底には部下への確かな愛情があるカミナリ親父。
既に前線を退いているが、新人時代のシュウザに解放の儀を施した辺り、かつては優秀なライダーだったようだ。
何か秘密を抱えているようだが…?
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ネタバレ注意 |
実はかつて外宇宙より飛来した古代ゾイド人に肉体を乗っ取られている。
ゾイド人の「地球人の戦いのエネルギーを利用してゼログライジスを復活させ、世界を破壊し尽くす」計画を実現するための傀儡として動かされ、陰でレッドケルベロスを手引きして両勢力の戦いを煽っていた。
ZCFが過去に行ってきた後ろ暗い所業もゾイド人が黒幕であり、ZCF地下には計画の犠牲になったゾイド達の亡骸が無数に隠されている。
終盤ではゾイド人が身体から抜け、海上を漂っているところをZCFに保護された。
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・ギャラガー13世
ゾイドテロリスト一族ギャラガー家の現当主にして、レッドケルベロスに資金を提供する若き大富豪。
常に紅茶を手にして余裕たっぷりな風に振舞うが、本性は予想外の事態に出くわすと途端にテンパり出す小物。
その名の通り、正体はかつてのデスメタル帝国指導者、帝王ギャラガーの子孫。
ギャラガー家を継ぐ際、家の掟に従って弟と殺し合い勝ち残った過去があり、「最強」でなくなることを極端に恐れている。
・大空イルカ
レッドケルベロスのライダー。
幼い少年だが、戦いをゲーム感覚で楽しむ危険人物。
しかしながら、相棒スナイプテラへの愛情は本物。
・プレディ・ラプソディ
レッドケルベロスのライダー。
英語交じりの敬語で話すマッチョマン。
ZCFに使い捨てられた過去がある。
・パンク・ブラック
レッドケルベロスのライダー。
ドレッドヘアがトレードマークの軽薄な男。
ドライパンサーと共にあらゆる戦場を生き抜いてきた暗殺の達人であり、「ゾイドの強さは乗り手が決める」を信条とする。
故郷のゾイド全てを「危険物」として破壊したZCFを恨んでいる。
本編ではちょっと影が薄いが、外伝ではメインヴィランを務めた。
・ランスロット
ゼンダイ王国の若き王子。『ライガー・ジ・アーサー外伝』の主人公。
臆病な性格で、ライガー・ジ・アーサーの継承も拒否していたが、パンクの襲撃で勇気を振り絞り覚醒。
その後、「世界で今何が起こっているのか自分の目で確かめたい」という気持ちから、国をスネープ達に任せて旅に出た。
・スネープ
ランスロットの執事で、臆病な彼に手を焼く苦労人。
ライダーとしても強者の模様だが、パンクのドライパンサーには叶わなかった。
・東城エリー
カメラを持った金髪の少女。地味に巨乳。
小台場での戦闘中、カイに助けられた。
…ぶっちゃけただのモブキャラなのだが、実は連載開始前の告知記事ではヒロインとして紹介されていた人物。
コロコロオンラインのゾイドワイルド新シリーズ開始記念企画『ゾイドフェス』で公開され、単行本2巻にも掲載された、本作と前作のキャラの集合水着イラストにも登場しているのだが、
本編での扱いが先述の通りなので、単行本だけ読んでいると一介のモブキャラが新規デザインの水着を着てペンネと共にさもヒロインみたいに写っているという謎の状況になる。
●用語
・ゾイドコマンドフォース
凶悪なゾイド犯罪者から世界の秩序を守るために結成された警察組織。通称ZCF。
ネオキョートーに本部を構え、世界中に支部を持つ。
「市民の盾」というモットーを掲げており、過剰な戦力を保持することを良しとしない。
故に保有戦力のほとんどは進化ゾイドで、火器の搭載も原則禁止だが、そのため後半で蜂起した世界各国のゾイドテロリスト達には劣勢に追い込まれてしまった。
一方、レッドケルベロスの面々の過去からも分かる通り後ろ暗い側面もあり、完全に清廉潔白の組織ではない。
・レッドケルベロス
「ゾイドと人間が平等な世界」のための革命を掲げるテロ組織。
ギャラガー13世の資金力に支えられており、強力な兵器ゾイドを数多く保有する。
・Z-ARM
カイが左腕に装着している真っ赤なガントレット型多機能作業ツール。
鍛造用ハンマー、金属切断用カッター、Z.I.D.などの様々なツールに変形可能で、カイはこれとその辺のスクラップだけで様々なものを作って見せる。
パワーアシスト機能もあるらしく、金属フェンスくらいなら素手で引きはがせる。
武器としてバネ式の
ロケットパンチ機能も搭載。威力自体は低く、顔に直撃しても痛いだけで済む程度だが、怒らせて相手の注意を逸らすのには有効。
・解放の儀
ZCFの新人ライダー達が受ける伝統の儀式。
「先輩の精鋭ライダーを一対一で撃破する」という極めてハードなものだが、真の目的はその者を極限状態に置くことでゾイドとの絆を試し、エヴォブラスト発現に導くことにあり、実際は技を完全に発動出来た時点で合格。
カイはこのしきたりに則ってシュウザと戦う羽目になったが、そのシュウザも新人時代にはマイルズを相手にさせられたそうな。
・ゼンダイ王国
ネオキョートーより400kmほど離れたネオトーホクに存在するゾイド特区。
国民はみなゾイド人の血を継いでおり、優れたゾイドライダーを多数有するが、それ故に外敵に狙われることも多い。
●ゾイドについて
本作のゾイドは、全く改造されていないか、生来の特性を極力維持する最低限の改造のみ施された「進化ゾイド」と、徹底した改造により兵器化された「兵器ゾイド」に区別され、前者のワイルドブラストが「進化開放」、後者のワイルドブラストが「兵器開放」とされる。
兵器ゾイドは全身に満載した武装による高い攻撃力が自慢だが、バランスよく改造しないとゾイド本来のポテンシャルを十分に生かしきれず、能力が腐ってしまうリスクもある。作中ではその例として、尻尾に重い巨大砲を積まれたスコーピアのイメージが登場した。
進化ゾイドは基本的なスペック自体は兵器ゾイドに一歩劣るものの、本来の能力をより無駄なく発揮出来、生物としての特性を戦闘以外の目的(人命救助など)にも活かせる利点がある。十分な操縦技術とゾイドとの信頼関係を備えたライダーが乗れば、最上級クラスの兵器ゾイドとも互角以上に渡り合えるだけのポテンシャルを秘めている。
総じて、能力の平均値は兵器ゾイド、最大値は進化ゾイドが勝っていると言える。
また、兵器ゾイドはゾイドをほぼ完全に戦闘ロボット化した存在のため、「兵器ゾイド化」自体に嫌悪感を抱く者もいる。
無人ゾイドでも制御とワイルドブラストを行えるようにする「ダミーゾイドキー」なる技術も存在。500年の経過で技術も進歩したのか、前作のデスブラストのようなゾイドへの極端な負荷こそないようだが、発揮できる能力は有人でのワイルドブラストよりも劣る。
・一覧と解説
本作オリジナルゾイドであるライガー・ジ・アーサー以外の機体の基本情報は
TVシリーズの項目参照のこと。
本項では本作独自の点を中心に解説する。
・ビーストライガー→ライジングライガー
謎の古代遺跡の最深部で眠りについていた未知の進化ゾイド。
ZCFのデータバンクにも名前と見た目以外のデータが一切残っていなかったため、物語が始まるまで「未知のゾイドを運用するのはリスクが大きい」ということで封印されていた。
目覚めた当初はカイを警戒していたが、脚のケガに気付いた彼が歩行補助用の装具をその場で作ってやったのがきっかけで心を開いた。
基本的には『ZERO』のレオ機とほぼ同じだが、装具に強力なロケットモーターが搭載されているのが大きな違いで、これで強烈な体当たりを繰り出す必殺技「ビースト・オブ・ロケット」が持ち味。
勿論ビースト・オブ・クロー壊も使用可能であり、ビースト・オブ・ロケットと組み合わせることで柔軟な戦闘が可能。
非常に強力なゾイドだが、カイのスタミナ不足が祟ってジェノスピノに敗北を喫した。
その後、レッドケルベロスとの決戦に備え、ZCFがかつて拘束した重犯罪者が使っていた武器を組み込み、「生物と兵器両方の強みを併せ持ったゾイド」としてライジングライガーに強化された。
必殺技はやはり『ZERO』と同じくライジングバーストブレイクだが、本作では主に攻撃よりも、荷電粒子砲を受け流す防御技として活躍した。
そして本作独自の特徴として、内蔵したZマグネッサーにより、ZCF本部から射出された武器をその場で装着することも出来る。
ジェノスピノ戦では重火器を満載した「違反しまくり、火力スーパーてんこ盛りゲキ凶悪ライガー」ことフルアームドライジングライガーにパワーアップし、バズーカ10連射を瞬時に叩き込む「ライジングバズーカストライク」でジェノスピノを撃破。
最終決戦ではZCFとレッドケルベロスの全ての装備を一斉装着し、単騎で大気圏離脱すら可能なほどの出力を誇るライジングライガー 最終決戦アーマーにパワーアップを果たした。
・ガトリングフォックス
シュウザの相棒ゾイド。
『ZERO』と違い、本作では全身の火器は生まれつき備わったものとされているようで、分類も兵器ゾイドではなく進化ゾイド。
エヴォブラストで繰り出す幻影機関砲は『ZERO』のバーン機にも劣らず強力で、至近距離から1000発の弾丸を一気に叩き込む必殺技「幻影機関砲 零」はジェノスピノの巨体すら大きく吹っ飛ばす。
圧倒的な火力とスピード、ステルス能力、そして何よりシュウザとの鋼の信頼関係により、長年ZCFの切り札として活躍していた。
シュウザが拉致されて以降はライダー不在で出撃不能になってしまったが、エピローグでは無事に再会出来た。
・キャタルガ
コメマルの相棒ゾイド。ZCFの輸送を担当する。
機体自体は通常機と同じようだが、牽引コンテナは新規にデザインされたもの。
・ファングタイガー
トラキチの相棒ゾイド。三獣士の機体の中ではいちばん大胆に改造されており、顔はちょっとオオカミ風。
ツインドファングが剣に交換されており、持ち前の俊敏性で敵に肉薄してからこれで斬り裂く「スライスオブファング」が必殺技。
三獣士全員で戦う際は前衛を担当する。
グラキオサウルスの首の力で投げ飛ばしてもらい、スパイデスが張った蜘蛛の巣「スパイダードーム」でバウンドしながら10連続で強烈な突きを喰らわせる「虎突十連撃」は三獣士最強の合体技で、まともに決まればオメガレックスでもただでは済まない。
・スパイデス
クモメの相棒ゾイド。
三獣士全員で戦う際はファングタイガーのフォロー役を担当する。
小型だからか、三獣士の相棒の中では唯一の無改造だが、口から吐く糸「スパイデスネット」はオメガレックスでも簡単には振りほどけない。
漫画版『ワイルド』のヨーカン機はエピローグにのみ登場したチョイ役だったため、本作で初めて本格的な戦闘シーンが描かれた。
・グラキオサウルス
クマゴロウの相棒ゾイド。
機体両側面に二連装砲「グラキオキャノン」が増設されており、『ZERO』の共和国軍機と近い見た目。
三獣士全員で戦う際は後衛を担当する。
・ソニックバード
シャチの相棒ゾイド。
手なずけるのが極めて難しいため、乗り手は殆どいない。
・トリケラドゴス
バッツの相棒ゾイド。
見た目は通常の機体と変わらないが、特別な訓練によって高い戦闘能力を身に着けており、あらゆる攻撃を正面から受け止めるという。
必殺技は強力な体当たり攻撃「&bold)){ギガフォースインパクト}」。
スパイデスと同じく、漫画版では本作で初めて本格的な戦闘シーンを披露した。
・ラプトール
ZCFの主力を務める進化ゾイド。
ZCFの方針上、武装化されていないため、世界中で蜂起したゾイドテロリスト達には苦戦を強いられた模様。
・オメガレックス
ギャラガー13世の相棒にして、ギャラガー家に代々伝わる伝説のゾイド。
明言はされていないが、恐らくギャラガーのデスレックスが500年かけて修復・強化改造された姿であろう。
(恐らく荷電粒子砲抜きで)戦車20台分の破壊力を誇り、三獣士にカイを加えた4人でも手こずるほどの強敵。
最強武器の荷電粒子砲は国際禁止兵器に指定されるほどの威力だが、『ZERO』と違いコクピットが剥き出しのため、チャージ中にパイロットを直接攻撃すれば中断可能なのが弱点。
・スナイプテラ
イルカの相棒ゾイド。
『ZERO』のギレル機がヒットアンドアウェイ戦法やドッグファイトを得意としていたのに対し、こちらは超高高度からの狙撃によって一撃で仕留めるスタイル。
イルカの故郷でZCFに乱獲された群れの生き残りであり、彼との絆は極めて固い。
終盤ではマスク割れも披露した。
・キャノンブル
プレディの相棒ゾイド。
マシンブラストして繰り出す九連突撃砲は勿論のこと、頭部の超鋼角で繰り出す投げ技「キャノンブルスロー」も強力。
・ドライパンサー
パンクの相棒ゾイド。
その高い戦闘能力と隠密性能によって数多くの要人の暗殺に貢献した。
正面からの戦闘でもナックルコングを下すほど強力。
・ジェノスピノ
ティラノサウルス種すら上回る戦闘能力を持つとされる伝説のゾイド。
かつて、超大国の巨大空母をジェノソーザーの一撃で真っ二つにした逸話で知られており、それ以降は各国で復元禁止条約が締結された。
レッドケルベロスが入手したはいいものの、狂暴すぎて近づくこともままならなかったため、ダミーゾイドキーを用いて制御していた。
しかし、中盤で拉致・洗脳したシュウザを乗せることで、彼がひそかに抱いていたZCFへの怒りや不信感とシンクロし、破壊本能のままに暴れ回った。
必殺技はAZ火炎放射器の炎をジェノソーザーに纏わせて超高熱の斬撃を繰り出す「煉獄ジェノサイドクラッシャー」。
・ゼロファントス
ゼログライジスと共に地下から出現した地球外ゾイド。
約100体もの大群が出現し、それまでの抗争とゼログライジスによる爆撃で消耗していたZCFとレッドケルベロスを苦しめた。
ZCF本部の地下深くに秘匿されていた、最大にして最強、そして最悪の地球外ゾイド。
詳しくは個別項目にて。
・ライガー・ジ・アーサー
『ライガー・ジ・アーサー外伝』の主役機にして、本作唯一のオリジナルゾイド。
ゼンダイ王国に代々受け継がれてきたライオン種ゾイドで、白と青の機体を騎士の甲冑のような銀の装甲で覆った荘厳な外見が特徴。
武装構成はライジングライガーと似ているが、背中には巨大な槍「AZアーマーランス」を背負っており、エヴォブラストによって展開。側面の刃で斬ったり薙ぎ払ったりも出来るが、真骨頂は突撃の勢いを乗せて刺し貫く必殺技「グングニル」。
玩具は見た目通りライジングライガーのリデコで、コロコロコミックの応募者企画として先着15000名限定で通信販売された。
ライジングライガーのウリである二段階ワイルドブラストこそ失われたものの、重厚な鎧と巨大なAZアーマーランスのおかげで見た目のヒロイックさはあちらにも劣らない。
ライジングライガーのパーツも全て付属しており、色違いのライジングライガーとしても組み立てられるが、ギアボックスはAZアーマーランスの装着を前提に調整されているため、AZタテガミショットを装備して動かす場合は自己責任。
・ナックルコング
スネープの相棒ゾイド。
騎士風の装飾が施されている。
●余談
- 森茶氏のXにて、本作用にデザインされたが惜しくもお蔵入りになったキャンペーン機体「ギャラクシーライガー」の設定画が公開されている。
ライガー・ジ・アーサーと同じくライジングライガーのリデコを想定してデザインされたようで、クリアブルーの装甲とライトセーバー風ブレードを装備した未来的な装いとなっている。
また、パイロットとして、宇宙服を着たアライグマのようなマスコット「ギャライクマ」も一緒に描かれていた。
追記・修正よろしくお願いいたします。
ただし「規約違反しまくり、荒らしスーパーてんこ盛りゲキ凶悪項目」にはならないようにご注意ください。
- 終盤の超展開に驚いた -- 名無しさん (2025-09-02 23:23:28)
最終更新:2025年09月02日 23:23