ゾイドブロックス

登録日:2012/02/19(日) 08:50:06
更新日:2025/01/18 Sat 11:26:18
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ゾイドブロックスは玩具シリーズ「ゾイド」のカテゴリーの1つである。2002年より展開された。



【概要】
ゾイドシリーズのアニメが『ZOIDS新世紀/0』で一旦終了することを踏まえ、「アニメがなくとも展開していけるゾイド」を目指した新しい展開として誕生したシリーズである。
従来のゾイドと異なり、動力無しで組み換え遊びを主眼とした新しいコンセプトで作られている。

基本的には各機共通でコアブロックというブロックを中心に、パーツを付けていく構成となっている。ジョイントは全て5mmになっており、各部にあるジョイントを駆使して組み換え遊びをしていく。
また、通常のゾイドにある3mmジョイントを5mmにするパーツもあるため、パーツ次第で通常ゾイドの武装としても使える。

動力が搭載されていないため、基本的にはSSゾイドと同じくフリーポーザブル仕様となっており、アクションフィギュア的な側面も持ち合わせている。

【歴史】
ゾイド第2期における展開の中でファンからのカスタマイズ需要の高さに着目したトミーはライガーゼロのCASなどでアプローチをかけてきたが、その中で「オプションを別売りするのではなく、機体そのものがカスタムパーツになるゾイドを出してみてはどうだろう」と発案したことが誕生のきっかけとなった。

アニメなしで展開していくにあたり、ダブルアームリザードの特典としてブロックスのPVが制作されており、ブロックスゾイドとキメラブロックスが死闘を繰り広げる様子がフルCGで描かれた。
新録されたテーマソングも使われているが、現在でも単独音源化はされておらず、このPVでしか聴けない。

初期は複数集めての組み換えが主で機体もブロックの露出が目立ったが、こなれてきた中盤以降はブロックが目立ちにくくなり、単体でも良好なスタイルを持つキットが増えてきた。

また、初期は共和国と帝国の戦いとは言っても国の名前等の具体的な設定は明かされなかった。
しかし通常ゾイドの発売も再開したことで、キット付属のバトルストーリーに組み込まれることになった。
この頃からは通常ゾイドとの連携を主軸に置いたキットが増え、ライガーゼロのアーマーになるフェニックスや、最初からブロックスがアーマーになっている凱龍輝等がリリースされた。
スタイルに難はあるが電動歩行や2モード変形という豊富なギミックを備えた、TB8シリーズといった変わり種もある。

その後はアニメ用のラインナップに既存の商品が加えられたり、発展的商品のネオブロックスがリリースされた。
しかし、アニメ終了による商業成績の低下や会社合併に伴う部署の縮小によりネオブロックスも終了してしまった。


【設定】
設定上は惑星Ziの東方大陸にあるZOITEC社が開発した人造ゾイドとなっている。
東方大陸では野生ゾイドがほとんど絶滅してしまったため、代替のために作られた。

それに目を付けたネオゼネバス帝国に脅迫紛いの交渉をされブロックスを提供したが、社自体はヘリック共和国寄りだったため水面下では共和国にもブロックスを供給するようになった。
それから100年後を描いた「3匹の虎伝説」では分離したらしいZi-ARMS社との対立も描かれている。

設定上は各ブロックスに1つはあるコアブロックを中心に、活動場所に応じた色のブロックが付いている。このコアブロックが従来のゾイドコアに近い役割を果たすと考えられる。
大型のブロックスや合体ブロックスはこのコアブロックを連結し、より大型のコアとしている。


【評価について】
それまでのゾイドとはあまりに違うため、古参ファンから否定的な意見が多く見られた。

しかし、集めれば集めるほど遊びの広がる拡張性の高さや、集めやすい低価格で種類豊富なラインナップによりある程度のファンも獲得した。

全盛期はブロックスの愛好者も結構おり、人によっては凄い作品を作り上げている。
今でもネットで検索すれば見ることが出来る作品は多い。


【メディア展開等】
アニメは初期二作が終了後にスタートしたシリーズなため、「ゾイドフューザーズ」「ゾイドジェネシス」に登場。フューザーズではブロックスとの合体がメインの要素の1つなため、それなりに登場した種類は多く出番もある。
ジェネシスでは後述のバラッツと、合体後のみだがデカルトドラゴンが登場した。

漫画では「ZOIDS惑星Zi」の後期主役機として出たが、作品自体の評判が悪いようだ。
雑誌ではコロコロコミックと電撃ホビーで展開され、オリジナルのチェンジマイズの掲載や、電ホでは計3回ブロックスの付録が付いた。



【主なカテゴリー】
ブロックス
最も基本となるシリーズ。通常のゾイドと同じく特定の生物をモチーフとする。
歩行系のギミックを考慮する必要が無いため、従来にはなかったフクロウや海亀といったモチーフが選ばれている。

キメラブロックス
キメラの名の通り二種類の生物をモチーフとしており、両方の特徴を備える。主に帝国側のブロックスである。
特徴的なパーツが多いため組み換えの材料に適している。

◆TB8
電動ギミックを仕込んだ8連ブロックを核にしたブロックス。
電動歩行と組み換えによるモードチェンジが最大のギミック。
その分スタイルや見た目にやや難がある。3種類発売された。

◆レイシリーズ
便宜上こう名付ける。海外で発売されたブロックスで、コアブロックの発光と、火器に変形して他のゾイドに合体させられるギミックを備えている。
ミサイルランチャーに変形するレイコングとビーム砲に変形するレイザウラーが存在し、日本ではレイコングのみ限定で発売された。

ミサイルシリーズ
便宜上こう(ry
こちらも海外メイン。キャノンスパイダーとミサイルトータスがあり、ミサイル発射とサウンドギミックがある。
日本でブラキオトータスとしてミサイルトータスがブラキオレックスとのセットで限定発売された。

◆パワーシリーズ
便宜(ry
日本では出なかった謎のシリーズ。パワーマンティスとパワーマンモスの二種類がある。
輪ゴムを利用したアクションギミックが搭載されており、尻尾のレバーを押し込むことで全身が動く。
一応ブロックスだが拡張性はかなり低い。特にパワーマンモスは鼻先に1個ブロックが乗っているだけ

◆ネオブロックス
2006年展開のシリーズ。
サイズの大きいブロックや7mmのボールジョイント採用で大型でスタイルの良いキットが発売された。
また、大型の組み換え機体を作るのにも適している。

設定も一新しており、初心者にも優しいシリーズだが短命に終わった。

◆レジェンドブロックス
通常ゾイドをネオブロックスで再現したシリーズ。
初期のムラサメライガーとゴジュラスはやや微妙だが、その後発売されたアイアンコングとレッドホーンはかなり良好な出来である。

上記4体と、それらのバリエーションが発売された。

◆ワンブロックス
SD系の商品で、一個のブロックの周りにパーツをつけてディフォルメ体型のゾイドになる。ガレキでシーパンツァーが出た時もある。

◆バラッツ
昆虫系のブロックスで、かなり小型のゾイドである。かつて販売されたコマンドゾイドの後継といえる。
ゾイドジェネシスに登場し、同時期に販売された。
これのプロモーション用としてワンブロックスのブリッツソーダがリリースされた。

◆カスタムブロックス
バラッツの発展型で、ネオブロックスの強化パーツにすることが出来る。ネオブロックスとのセットもあった。

◆カプセルブロックス
トミーの関連会社のユージンから出ていたカプセルトイ。ジョイントととして面白いパーツや、球体のブロック、世にも珍しい植物型ゾイドがラインナップされた。


その他、ゲームや雑誌付録の限定品も存在する。
ゲーム付属にはレジェンドブロックスの先駆け的な存在としてシールドライガーとジェノザウラーのブロックスが存在する。

ブロックスで大型電動ゾイドを作れる方は追記・修正をお願いします。


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最終更新:2025年01月18日 11:26