ジョルノ・ジョバァーナ

登録日:2010/08/02(月) 08:21:01
更新日:2019/08/31 Sat 20:50:15
所要時間:約 9 分で読めます







「このジョルノ・ジョバァーナには、
『夢』があるッ!」



ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』の主人公。



CV.朴ロ美(黄金の旋風)/浪川大輔(オールスターバトル)/小野賢章(TVアニメ版)/藤原夏海(TVアニメ版少年期)


【概要】

チョココロネが3つ連なったような髪型が特徴的な5代目ジョジョ。おかげでファンからはもっぱら「3連コロネ」「コロネ」で済まされている。
とはいっても、他のジョジョとは違う特殊な血筋(後述)や、
第5部の舞台であるイタリアでは発音の関係上「JOJO」が「ヨォヨォ」となってしまう為に「GIOGIO」と表記される等、歴代ジョジョの中でも異質な存在と言える。 
その為か、彼は物語中一度も「ジョジョ」と呼ばれたことが無い

1985年4月16日生まれ。現在15歳。(満16歳)
血液型はAB型。身長172cm。

元々は黒髪でヘアスタイルも至って普通だったのだが本編よりも少し前、スタンド能力の覚醒に伴って突然金髪になった。
コロネもこれに起因しているのか自前で整えたものなのかは不明。


【来歴】

ジョースター家最大の宿敵「DIO」の息子としてこの世に生を受ける。
(しかし、このときのDIOの体はジョナサン・ジョースターの物である為、身体的にはジョナサンの息子)
その為、彼の存在を知った空条承太郎は、彼がDIOの吸血鬼の肉体と、邪悪な心を受け継いでいるのではないかそして自分たちに復讐を考えているのではないかと危惧していた。
結果として全て杞憂に終わったが、前者はともかく後者の邪悪な心は後述の「恩人」との出会いがなかったら芽生えていた可能性が大いに高かっただろう。

生まれてすぐにDIOが承太郎に敗れた為、母親が再婚するまでは日本で暮らしていた。
ちなみに日本での名前は「汐華 初流乃(しおばな はるの)」…ぶっちゃけDQNネームである。しかし夜遊びするような母親らしいといえばらしいか……
母親はとても美しい女性だったが、幼いジョルノを置いて夜遊びしたり、食事を明らかに余り物の焼き鳥で済ませたりするなど、暴力こそは振るわなかったが、あまりいい母親とは言えなかった。*1
なお、何故この母親がDIOに餌になって殺されなかったかは不明である。*2

4歳の時、母親の再婚相手がイタリア人だった為、イタリアへ移住。このときに名前をイタリア語風に発音した「ジョルノ・ジョバァーナ」で呼ばれるようになる。

義父は最初は優しかったようだが、次第に疑り深い視線を送るようになったジョルノを疎ましく思い、母の目を盗んで虐待をするようになってしまう。
さらに街の悪ガキ共に「日本人だから」という理不尽な理由でイジメを受けた事から、彼は自分を「この世のカス」だと信じ込むようになってしまい、
将来心のねじ曲がった人間になってしまいそうなほどに追い詰められていた。



しかし、ある一人の男と出会った事で、
彼の人生は転機を迎える。

ある日の学校の帰りのこと。
ジョルノは物陰に倒れている一人の男を見つけた。
その男は全身血だらけで負傷しており、ジョルノが見つけてすぐに、この男を捜していると思しき、見るからに荒っぽい男たちが走ってきた。
やがてその男たちはジョルノに気付き、件の男の行方を質問してきたが、ジョルノは「あっち(質問してきた男とは逆の方向)に行ったよ」とウソをつき、彼を庇った。*3

二ヶ月後、ジョルノの前にその倒れていた男が現れた。
実はその男は「ギャング」であり、ジョルノに助けられたこと*4に恩義を感じ、感謝を告げるだけでなく「恩返し」をしてくれた。


“君がしてくれた事は 決して忘れない”

その「恩返し」のおかげで義父は虐待をやめ、悪ガキからのイジメも受けなくなったジョルノは真っすぐな心を取り戻し、
「人を信じる」という事を教えてくれた名前も知らない男にあこがれ、セリエAのサッカー選手になることよりも「人を守れる」『ギャング・スター』になることを自ら志すようになる*5

このギャング、恐らくだが「パッショーネ」とは別の組織に属しており、ジョルノを守るため広範囲に渡り手を打っていることからかなり高い地位にいることが伺える。
アニメ版では上記の場面以外にかつて自身が始末した麻薬売人の遺族である少年に銃を向けられるシーンが追加されており、
少年に対して「お前の父親はシマのルールを破って女子供にも見境なく麻薬を売ったクズだった。だから殺した」と正直に告げる等、良くも悪くもギャングらしさが強調されている。*6
このセリフからするに麻薬売買に関しては一定のルール(あるいは麻薬自体が禁止)があるようである。

なお、この男はジョルノのことを陰から見守りつつ、「決してギャングの世界には巻き込まない」という厳しい態度をとっていたらしいが、
後に「パッショーネ」のボスになった彼の噂を聴いたら何を思ったのだろうか。

そして、街に麻薬を垂れ流すギャング組織『パッショーネ』を乗っ取る為、組織に不満を持っていた構成員「ブローノ・ブチャラティ」と結託。

最終的にはブチャラティや他の仲間と共に組織を裏切り、死闘の末にボス「ディアボロ」を撃破、パッショーネの「ボス」の座に就いた。

なお、実父のことやジョースターの因縁については特に知らないはずだが、
1話で、金髪になったことに関し「本人はエジプトで死んだ父親の遺伝だと言っている」というモブのセリフがあるため、
どういう経緯なのかDIOがエジプトで死んだ事は把握しているようだ。*7


【性格】

先述の通りDIOの息子ではあるが、性格は基本的にジョナサンに似て穏やかで冷静沈着。
仲間や目上の人に対しては敬語を使い、礼儀正しい態度で接する。ただし仲間は基本的に呼び捨て。
ただしDIOにまったく似てないわけではなく、「無駄無駄」という口癖や、敵に対して見せる冷酷さ・慎重さは父親譲りと言える。

また、自分の『夢』をはっきり見据えていることもあってか、目的・目標に向かおうとする意志はかなり強く、
その意志は周囲の人間を引き付け、時には精神的に成長させる、一種のカリスマとしても作用している。
方向性等はかなり違うが、DIOも『悪のカリスマ』と呼ばれていたことを考えると、この辺もDIOに似ていると言えるかもしれない。

ブチャラティチームの参謀的な役割で、戦闘ではその性格上仲間のサポートにまわることが多い。
ただし、サポートの割にはやたらと体を張る(殺人ウィルスを自分もろとも相手に感染させる、自分の腕を折ってその血飛沫で相手の防壁の場所を特定する等)。
しかしその自己犠牲を厭わない姿勢は、当初ジョルノを疑っていたチームメンバーが彼を信頼するきっかけになった。

また、控えめではあるが意思は強く、「やる」と言ったら本当にやる性格でもある。
「やらない」と言ってもやる性格でもある

元々治安の悪い地域に住んでいたせいもあってか、かなり悪知恵が働く描写も見られ、
  • スリに盗まれた観光客の女性の財布をスリ返し、道案内をしてやりつつ返す。と、同時にサイフの金の一部を蝶に変えて盗む。*8
  • 承太郎の依頼でイタリアに来た康一のカバンをカエルに変えて盗む&中身を売り払う
    (パスポートは後で返すつもりだった。捌くのが難しいため。)
  • 入団試験官だったポルポをバナナに変化させた銃で自殺に見せかけて殺害
    (元々乗っ取るつもりの組織の上にポルポも殺されてもやむなしの人物ではあるが)
  • 暗殺チームの追っ手から逃れるため車を盗もうとするが、1台だけ盗むと足がつきやすいという理由で、
    その場に止めてあった「一般市民の」車全てを解体、部品をカエルに変えて各地に散らばらせて撹乱を図る
    (ナランチャとミスタはそのカエルを捕まえようとしていた。(原作のみ) )
...等々、お前は本当に週間少年ジャンプの主人公かとツッコミたくなる所業もチラホラ。
ファンにはこれらの行為を指して「さわやかにゲス」「黄金の精神(笑)」と言われることも。
そりゃ青年誌に移刊しますわ

このジョルノ独特の性格・行動方針と作中の舞台の説明のため、アニメ第1話ではアニオリシーンが多く追加されている。


好きな食べ物は「プリン」「チョコレート」「タコのサラダ」と、15歳の少年らしいものが並ぶ。むしろこれと容姿以外は年齢相応に見えないとか言ってはいけない
嫌いな食べ物は「鶏肉」で、特に「鴨肉」が嫌い。本編中には理由の説明まではされなかったが、外伝小説『恥知らずのパープルヘイズ』にて、
「日本で暮らしていた頃に、夕食として出されていた焼き鳥を連想してしまうから」という、こちらは割合シリアスな理由が語られている*9
「ぼそぼそとした食感が機械油を吸ったスポンジみたいだから」とも話しており、鶏肉自体口に合わない様子だが、アレルギー等ではないので食べようと思えば食べられるらしい。


【スタンド】



パワー-C
スピード-A
射程距離-E(アニメではC)
持続力-D
精密動作性-C
成長性-A
(『レクイエム』に進化時はパロメーターが全て「なし(測定不能)」に変化)

てんとう虫がモチーフの人型スタンド。
メインカラーは金とパールホワイト。
海外版では『Golden Wind』というまんまな名称である。

◆能力

「殴った物質に生命を与える」能力を持つ。
ラッシュ時の掛け声は「無駄無駄」。ジョルノが最高にハイ!になったときには「WRYYY」(発音はウリイイイではなくウリャーーーー)も混じる。

当初は殴った物質を生物にするだけだったが、
暗殺チームの一員、メローネとの戦闘中に「殴った物質を体の一部に作り替えて傷を治す」という使い方も出来るようになった。
一見すると東方仗助と同じ能力に思えるが、あくまで体の一部を組み込むだけなので多少の時間と痛みが伴う一方、
新たな体の一部を組み込むと言う性質上欠損した部位も復元する事が出来るのと自分を治すことも可能という違いがある。

この他に力の反射、敵の意識のみの鋭敏化など能力があるが、強すぎると判断されたのか無かったことに。
一応反射に関しては、序盤にて「まだこいつは自分に従順ではない」と語っており、完全発現したてかつ本人の精神が未熟で能力が不安定だった、という見方もできる。
実際に、当初は多少の良識はあれど人の物を盗んだりを平気でやる類の人間だったが、ポルポによって無関係のおじいさんが殺されたことに怒りを感じるなど精神的に成長した後からは反射の能力は見せていない。

見落としがちだが、力の反射はともかく意識の鋭敏化は人間を『ゴールド・エクスペリエンス』が直接殴る必要があるのだが、
この機会があったのは本編中ブチャラティとチョコラータのみ。
描写が無かっただけで別に無かったことにされた訳ではない。強力過ぎるため荒木が意図的に使う機会を無くしたっぽいが。
パープルヘイズ』の扱いにも困ってたくらいだし。
というか、そもそもジョルノはまともに本体に拳を叩き込む機会がなく、この能力が生きるのは殴られる距離まで接近されても無力化されないタイプだけなのにそういったやつは数も少ない*10

チョコラータは能力で肉体の分断が可能な上に、殴られた箇所を即座に切除した為効果が発揮できなかった可能性がある。
まぁ結局ラッシュで燃えるゴミにしたけど。


最終的には「矢」に貫かれたことで『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』へと進化した。

◆『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』の能力


いろいろややこしいことになっているが、要するに「相手のアクションの無効化」

これはRPGに例えると、
行動選択をする→選択された行動を実行する→行動の結果が反映される→行動を終了する→次の行動選択
、となるはずの所が、
行動を選択する→選択された行動を実行する→行動の結果が反映されない→行動が終了されない終了してないのでもう一回同じ行動を強制
、となる。
そのため、ジョルノに攻撃しようとしてもレクイエムの効果で攻撃する前の状態に強制的に戻されてしまう*11他、
もしもレクイエムの攻撃で死亡してしまった場合、その相手は「『死亡』→『死亡する』というアクションが無効化→『死亡』が完了していないからまた『死亡』(以下無限ループ)」となり、
そのループから逃れることも、死の安息を得ることも出来ず、無限に断末魔の苦しみ、致命傷の痛みを繰り返し繰り返し味わい続けることになる。

ちなみに以前の能力もそのまま使用可能だが、生物に変えるスピードは遥かにアップしている。

ゲーム「黄金の旋風」ではキンクリ(最終決戦仕様)の行動スロー化を無視して動ける。アナザーモードではGER以外はスロー化するので注意。

詳しくは該当項目参照。


【名台詞】

  • 産まれろ…生命よ…産まれろ…新しい命よ 
  • 一度でいい事を二度言わなけりゃあいけないってのは…そいつが頭が悪いって事だからです
  • 無駄なんだ…無駄だから嫌いなんだ…無駄無駄…
  • あなた…「覚悟して来てる人」ですよね…
    人を「始末」しようとするって事は逆に「始末」されるかもしれないという危険を常に「覚悟して来ている人」ってわけですよね…
  • 一般人を巻き込まないとキッパリ言ったばかりなのに…スマン ありゃウソだった
  • このジョルノ・ジョバァーナには「夢」がある!
  • あしたでいいです?
  • 「侮辱する」という行為に対しては殺人も許されるだって?なるほど……おまえの言う事は本当に大切な事だ
    おまえはあの無関係のじいさんの「命を侮辱した」
  • もたもたしないで必死なんだッ!絶対走ってもらいますからね
  • 一台盗めばあっという間に見つかってしまうでしょう
    だが百台盗めばどの車に乗っているのか見つけるのは困難になるでしょう
  • ご存知「ピラニア」にだ
  • 「覚悟」とは…犠牲の心ではないッ!「覚悟」とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開く事だッ!
  • 「てんとう虫」はお天とう様の虫です…幸運を呼ぶんです
  • ところで、おまえがぶちまいてた幸福論だが…… こうして今のおまえを見ても、幸せなんかぜんぜん感じないぜ おまえには、最初から勝っていたからな……
  • 自分を知れ…そんなオイシイ話が…あると思うのか?お前の様な人間に(そして単行本8ページ分の無駄無駄ラッシュ)
  • 君は……ここに…おいて行く……もう誰も君を……これ以上傷つけたりはしないように……決して…
    だが君を必ず故郷に連れて帰る
  • 生き残るのは…この世の「真実」だけだ・・・真実から出た「誠の行動」は・・・決して滅びはしない・・・
  • あんたは果たして滅びずにいられるのかな?ボス…
  • 終わりのないのが「終わり」それが『ゴールド・E(エクスペリエンス)・レクイエム』






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*1 しかも2歳の時には、DIOの呪縛で50日間生死の境をさ迷ってたことに違いないので、尚更である。

*2 6部のヴェルサスもそうだが……

*3 この時、倒れていた男の周囲に雑草が生い茂り、上手い具合にその体を隠していたのもプラスに働いたが、それはジョルノの『ゴールド・エクスペリエンス』によるもの。無論、幼いジョルノはこの能力に気付いていなかった

*4 ジョルノにとっては単に「自分と同じでひとりぼっちでさびしそうだから」という理由で、なにかヤバい人に追われていると分かってもギャングであることは知らなかった

*5 余談だが、ギャングスタ―は「Gangster」と綴るため本来は中黒はいらないのだが、おそらくこれは「Gangsters」を縮めた「ギャング」の「星」=「Gang Star」という意味合いが込められているためと思われる。

*6 父親の所業を告げられた少年は「お前だってクズじゃないか!」と言いながらも引き金を引けずに泣き崩れていた。

*7 「俺のそばに(ry」の前後にトリッシュがディアボロの生存を感じ取っていたことから、彼もうっすらとだがDIOの死を感覚で知ったのかもしれない。方法までは分からないが母親の言葉を聞いて「自身の父親はエジプトにいる」という風に知る事は可能である。

*8 アニメオリジナル。その観光客の女性も、直前にジョルノの服を汚した上にアイスを台無しにしてしまったので、弁償代程度の金だけ頂戴したようである。

*9 日本にいたのは4歳までだが、焼き鳥がその年代の子供の食事に相応しいものかというと…

*10 ジョルノが戦ったのはブチャラティ、ベイビィ・フェイス、ギアッチョ、ノトーリアスB・I・G、チョコラータ、ディアボロ。まともに叩ける相手が少ないのだ。

*11 エピタフの予知はそのままだった