登録日:2010/07/18 Sun 11:52:36
更新日:2025/03/09 Sun 18:47:11
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ゲジとは、節足動物の一種。ゲジゲジとも呼ばれる。
ムカデやヤスデに近い生物である。
日本で一般的にみられる種は
ゲジ目ゲジ科(ゲジ属)ゲジ
。もう少し捻ろうよ。
南の方には大型のオオゲジもいる。
▽目次
概要
成虫は15対の足と1対の触角をもつ。
これだけでも、足が何十本もある
ムカデやヤスデとはかなり違うことがわかるだろう。
そして、最も違うのは眼の構造。ムカデが単眼なのに対し、ゲジは原始的ながら複眼を持っている。
(ちなみにヤスデは、眼の有無からして種類によりまちまち)
夜行性で昼間は薄暗いところに隠れている。よく
トイレにいたりもする。
いきなり天井等から落ちてくる事もあり心臓に悪い。
外敵に襲われると足を自切する。切り離した足はトカゲのしっぽのようにしばらくのた打ちまわる。
その姿は不気味だが、相手がそちらに気を取られている隙にそそくさと逃げる。
単独行動と思いきや、結構群れもなす。
洞窟などでは大集団を作っていることも。
加えて見た目に似合わず非常に臆病なので、一匹脅すと周囲に伝播したちまち集団パニックを引き起こす。
その光景は一度見たら確実に
トラウマもの。
実は益虫
とはいえ、見た目が気持ち悪く不快害虫とされるが、こんなナリでも人間にとっては
益虫
である。
図鑑などにも益虫として載っている。
まず
ゴキブリとは違い雑菌まみれではないし、病原菌を媒介したりもしない。
多少の毒は持つものの、ムカデと違って人間に噛み付く様な事も無い。
ゲジの食性は肉食で、他の害虫などを捕まえ餌にしている。蛾が特に好物な模様。
対ゴキブリ最終兵器
アシダカグモには及ばないものの、小さなゴキブリ程度なら渡り合うこともでき捕食してしまう。実は良い奴。
ゴキブリは人に対して噛みついたり、食料に食いついたりと害しかないが、こいつは見た目が悪いだけ。
動きは非常に素早く、狩りの際にも存分に発揮される。
時折アクロバティックな狩りもする。(例:空中の小ハエを高所から飛びかかって捕獲)
機動力ではかのアシダカ軍曹をも上回る蟲界屈指のスピードキング。
また多数の足も器用に使いこなし、その足で獲物を絡め取ったりもする。
見かけても放してやったり、体を這わせてやったり、と可愛がれば恩返しに来てくれるかもしれない。
ゲジ「風呂で流さないでね」
ゲジ「実は良いことしてるんだよ。見た目で判断しないでね。」
飼育
ゲジは一応飼育することも出来る。ここではオオゲジの飼育法も乗せるので飼育したいというマニアックな人はご参考に。
ゲジ→ゲジの飼育はそこそこ簡単。湿らせたヤシガラやなどの床材を敷いたケージで飼育可能。
ここで大切なのは、立体運動が出来るよう丸めた鉢底ネットや流木を立てて置いておくこと。何故ならゲジは脱皮の際、何かに捕まりながら下向きに脱皮をする習性があるため。脱皮不全のリスクを低下させられる。
とはいえゲジは地面でも脱皮していることがあるため神経質にはならなくていいだろう。
餌は小さなレッドローチかミルワームがオススメ。慣れるとピンセットから食べてくれるようになる。
稀に共食いのリスクがあるが多数で飼う時とたまに地面に産卵する。ムカデと違い卵を守ったりする生態はしていないので注意。
そのまま湿らせておけばいずれ孵化するが、生まれたゲジは親に食べられてしまうため親は別のケースに引っ越しさせると良い。ちなみに赤ちゃんゲジはケースに自然湧きしているトビムシを食べるため大きくなるまでは餌やりは必要ない。というか赤ちゃんゲジは小さすぎて生まれたてのレッドローチすら捕食できない。
尚、孵化までは簡単なのだがゲジも小さい頃は繊細なのか、筆者の技術不足か、筆者の環境では4匹しか成体まで成長させることが出来なかった。
ちなみにオスメス判別はメスのほうが一番後ろの節が細く長いことで見分けられる。腹面(要は裏側)から見ないと分かりにくいため注意。オオゲジでも同じ方法で判別出来る。
オオゲジ→オオゲジの飼育はゲジに比べると難しめ。
飼育環境や餌はゲジと大体同じなのだがゲジよりも樹上棲傾向がかなり強く、高さがあるケージで立体運動の出来る鉢底ネットなどを設置しないと飼わないとほとんどの場合脱皮不全で死んでしまう。ゲジと違い地面で脱皮することはまず無い。
その上やたらと共食いする。野生化では群れてるのに…
筆者はまだオオゲジの繁殖には挑戦していないが、オオゲジを繁殖させたいのならば複数匹で飼い交尾を狙うよりも持ち腹個体であることを願って大型の個体を持ち帰る方が確実かもしれない。
ゲジがモチーフのキャラクター
余談
- 太くてボウボウな眉毛の事を「ゲジゲジ眉毛」と呼ぶことがある。
- 南西諸島のより大きなオオゲジは奇虫に強いペットショップでたまに販売されていることがある
ゲジ「追記修正お願いします」
- これとムカデはどう違うの? -- 名無しさん (2013-09-01 14:18:28)
- ↑ムカデは毒がある。ゲジにはない。 -- 名無しさん (2013-12-26 12:13:13)
- ↑いや決定的な違いは眼にある。ムカデは単眼だがゲジは原始的な複眼を持っている。因みにゲジも微量な毒を持つ -- 名無しさん (2013-12-26 15:32:31)
- 実害は兎も角見た目のインパクトが強すぎる虫。 -- 名無しさん (2014-02-04 16:19:49)
- よく見ると結構カッコいい顔してる -- 名無しさん (2014-02-24 15:58:59)
- よく見たくないんですがそれは -- 名無しさん (2014-02-24 16:33:30)
- やめてくれよ(絶望) -- 名無しさん (2014-06-05 21:25:55)
- 実際中々にカッコいい -- 名無しさん (2015-03-05 21:32:43)
- 外見で損してるゲジと、外見で持て栄されるカブトムシ。・・・ある意味イケメンとブサメンの格差社会的なものを感じる -- 名無しさん (2015-05-14 15:31:41)
- ゲジゲジとは保育園からの付き合いなお陰で、全く気持ち悪いとは感じないなー -- 名無しさん (2015-07-03 20:29:45)
- 家に入ってくるんじゃねぇぇぇぇぇ! -- 名無しさん (2016-02-22 22:40:00)
- 風呂場で流したりしないから、こっちに逃げてきたり扉の隙間からポテッと落ちてくるのはやめてくれ -- 名無しさん (2016-06-09 02:04:14)
- 一度も見たことがない。いつか会ってみたい(意識せず見てる可能性はあるが -- 名無しさん (2016-09-23 13:36:11)
- 昆虫界のプレデターは、なぜこんなにもインパクトのありすぎる外見ばっかりなのか...... -- 名無しさん (2016-09-23 13:47:53)
- ぼく わるいむしじゃないよ! -- 名無しさん (2016-09-23 16:36:52)
- あれだけ脚多いのに引っかかったり一切しないんだよね。狩りの時は触手みたいにGを絡め取ったりするし -- 名無しさん (2016-10-21 22:21:57)
- 風呂場でゲジ発見ってそれつけまつげじゃ?w -- 名無しさん (2016-10-21 22:59:30)
- 本当に害はない虫なんだが…なぜここまでインパクトのある見た目と性質をもって生まれてしまったのか… -- 名無しさん (2016-11-04 19:58:43)
- 日の出前、体を何かが這うような感覚があった。そのときは寝ぼえて、捕まえて握り潰したんだ......。そして、朝起きたとき、左手でゲジのバラバラ死体を握り締めていた出来事はトラウマとなっている......。 -- 名無しさん (2016-11-04 20:11:03)
- 夜寝る前に壁にいるの見かけても「お、お勤めご苦労様です…」で誤魔化してる -- 名無しさん (2017-12-22 09:53:06)
- クモよりもかなり積極的に移動するんだよね。あれならゴキブリも捕まえられるのは納得 -- 名無しさん (2021-05-17 04:21:21)
- 前に外で見かけたことあるけど、そんなキモくなかった。むしろカマドウマの方がキモい。 -- 名無しさん (2022-08-14 10:20:29)
- だったらいきなり頭やコントローラー握ってる手の上に落ちないでくれよと。お陰で買ったばかりのコントローラー壊したトラウマがががが(ry -- 名無しさん (2022-08-14 11:26:49)
- いくら益虫だろうとキモいもんはキモい -- 名無しさん (2023-03-11 19:05:25)
- 某VTuberのおやつ -- 名無しさん (2023-03-11 19:18:04)
- 仕事で何度か見たことあるけど、そんな気持ち悪くなかった。むしろ蜘蛛が気持ち悪い!! -- 名無しさん (2023-04-28 19:10:33)
最終更新:2025年03月09日 18:47