ブレドラン

登録日:2010/12/02(木) 13:55:45
更新日:2019/08/24 Sat 00:21:01
所要時間:約 7 分で読めます





※ネタバレ注意!


計画通り…!


天装戦隊ゴセイジャーにおいて組織を跨いで暗躍する謎の怪人。

声優は飛田展男、スーツアクターは清家利一が担当。


【概要】

性格は極めて冷静沈着であり、高い知性を持ちながらも自ら前線に赴く事もあり高い戦闘力を持つ。
ビービ虫の創造主でもあり、ビービ虫を用い、魔虫兵ビービを創造、怪人を巨大化させる役目を持つ。

組織が変われば姿も変わり、ウォースター壊滅時にやられたかと思えば幽魔獣側に就き、
また幽魔獣の幹部にやられたかと思えばマトリンティスにと、組織ごとに印象が変わる。まさに不死身の男と言えよう。
劇場版ではチュパカブラから彗星の姿に変わっていた(その真実は後記にて)。

ゴセイジャーにおける最大の強敵であり、ゴセイジャー屈指の愛されキャラであり、『ブレドランさん』『ブレさん』という愛称も持つ。
声を担当する飛田展男の演技もあって非常に魅力的なキャラクターとなっており、今作品の人気の大半は彼が居てこそである。

名前の元になった映画は『ブレードランナー』から。
ブレードランナーに登場する人造人間レプリカントは、人間そっくりの容姿をしており、人間社会に溶け込むことができていた。
恐らく(さまざまな姿に化け組織に参加していた)能力からこの名前が付けられたのだろう


《各組織での姿》


【彗星のブレドラン】


私は彗星のブレドラン…覚えなくてもいい

最初期の敵組織、宇宙虐滅軍団ウォースターでの姿。
策士タイプの幹部で、出身星不明だが一説によればミゼノツブコツヨ星だと言われている。(嘘
「ブレドランサー」と言う槍を常備しており、「彗星弾」という技も持つ。

時にワザとらしい口調や見下す様な行動をとる事が多く見られる。
顔のデザインが他のウォースターとは異なり人間味がある。結構なイケメンさんである。
顔の形状は以下の姿に伝承される。
護星天使との初戦で名を問われた際に答えたのは「ウォースターでは彗星のブレドラン」と言う名らしい。ん?
ウォースター幹部は全身に鎧を纏うがブレドランは下半身に鎧を纏っていない。
更に他の面子が誰も知らなかったスカイック族の弱点をピンポイントで狙った策を立てていたが…?
ミスティックランナーに足蹴にされ途方の彼方へ吹き飛ばされた事もある。

壊滅寸前に他人事の様に「これでウォースターも終りか」と呟きながらインデベーダーごと爆発したが……。
ちなみに天の塔を破壊するよう進言したのは彼である。
巨大化はしなかったが『スーパー戦隊バトル ダイスオー』でその姿が拝める。

モチーフはヨツコブツノゼミ。趣味は『様々な作戦を考えること』。




【チュパカブラの武レドラン】


その通り、あれはあくまで仮の姿。
これからは、『チュパカブラの武レドラン』と呼ぶがよい!

2番目の組織、地球犠獄集団 幽魔獣での姿。
ウォースターを散々利用した挙句壊滅に追い込んだ張本人。
「利用し尽くして捨ててやった」の言葉からインデベーダー爆発間近に「これでウォースターも終りか」と言う台詞と辻褄が合う事に。
武器は両腕の「武レドライサー」という吸血爪。
エルレイの匣を開け幽魔獣の封印を解いている。

ゴセイジャーに「コレが本当の姿なのか!?」と問われた際にハッキリとは答えてないので幽魔獣での姿なのかもしれないドジっ子(演技)。
ネッシーのウオボ渦共々互いを知らない事から結構な新参者である事が分かる。
アバレヘッダーの声が聞こえたり扱えたり過去を知っていた様な言動から護星界の何かを知っているのではないかと思われる。

幽閉されたら巨大化アイテム召喚器扱いにされるなど扱いが雑になっていき、本性?を現し幹部に仲違いをするように仕向け下剋上を目論むが、そもそも膜インと筋グゴンからは初めから信用されてなく逆に利用されており下剋上は呆気なく失敗、自ら創造したビービ虫も盗られる始末。
その上強制的に巨大化させられたことで激昂。
開き直って本気なると邪魔なゴセイジャーと筋グゴンと膜インを葬り地球を我が物にしようとする野望を吐露しゴセイジャーを苦しめるも、
自らの使命を再自覚したゴセイジャー達の力の前には及ばず圧倒されていく。

グォ…ッ!な、何故だぁ!?
この私が!お前ら如きに負けるなどォオオオオオオオオオオオッ!?

最後はグランドゴセイグレートの一撃が直撃したことで無惨に『敗れ去った(公式)』。
敗れ去った……?

モチーフは大ゲジ。
趣味は『(膜インと筋グゴンの配下として、幽魔獣のために尽力しながら)その裏側でいろいろと画策すること』。



【サイボーグのブレドRUN(ラン)】


イエッサー

3番目の組織、機械禦鏖帝国マトリンティスでの姿。
メタルAが回収しロボゴーグにより改造された。
嘗ての面影はあるものの護星天使への憎悪心のみ残し今までの記憶を消されている。
メタルAのデータを移植されている。
感情はなく命令通りに動き、記憶を消されてか1人称も今までの『私』から『俺』へと変わっている。
重装備を纏い印象はかなり異なるが、見た目に寄らず以前と変わらぬ戦闘スタイルをとる。
バクトフージERとアラタが過去へ飛ばされたのはブレドRUNのパワーによるものである(当のバクトフージはそんな機能はない)。

実は記憶自体は完全に消去されておらずロボゴーグが記憶をメモリに容れていた。
最終決戦の際、ロボゴーグに自爆の命令を下されるが自分を庇うメタルAに邪魔をされる。
そして本性を現しゴセイジャーとの戦闘で深傷を負ったロボゴーグを貶し破壊する
実は決戦以前にメタルAに記憶を取り戻させていた。そして利用していたメタルAを容赦無く破壊。
結果、ブレドRUNの手でマトリンティスを滅ぼした。

ちなみに、記憶を取り戻す前からメタルAを籠絡してロボゴーグを裏切らせていたのは、その本能にまで染み付いた策謀癖から。
体を弄り回されて記憶を失っても尚暗躍していたのだから流石と言えよう。

武装は両肩のミサイルランチャー「ブレドランチャー」と、両腕のブーメラン型ブレード「ブレメラン」の2種類。

モチーフはアンモナイト。
趣味は『なし(記憶を抜き取られている為)』。




【血祭のブレドラン】


今の私は外道衆が御大将、血祭ドウコクの遺志を継ぐ者……!
シンケンレッド、覚悟!

天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕』に登場する第4の姿(時系列的には第3の姿)。
見た目は完全に前作の外道衆御大将『血祭ドウコク』。
血祭ドウコクの遺志を継ぐ者としてシンケンジャー、ゴセイジャーの前に立ちはだかる。
詳しくは劇場またはDVDで。 

モチーフは蟻地獄、趣味は不明。

以上の事から天装戦隊ゴセイジャーにおいて強敵となった。


そして…








そうだ、私は元護星天使、救星主のブラジラ!

愚かで弱い人間共を根絶やしにし、汚れきった地球を粉々に打ち砕く!

そして私は、新たな星を創り直し、“救星主”となるのだ!!


【救星主のブラジラ】

ブレドランの真の姿にして、かつて幽魔獣を封印した最強の護星天使。
性格は武レドランの頃と同様非常にうぬぼれが強く傲岸不遜だが、その傲慢さは武レドランだった時よりも更に悪化。
自身を「星を救う者」「地球を唯一救える最も優れた存在」と見做し、他者の存在は皆等しく露骨に見下している。
本来地球の守護を最大の使命として地球に生きる生命を助けるのが護星天使という種族だが、
ブラジラの場合そもそも現在の地球に生きる生命は愚か現在の地球すらも「汚れきった」と断言して全く価値を見出していない。
思想は徹頭徹尾自分本位な考えしか持っておらず、「弱く愚かな者は、強く賢い者に従いかしずくべき」という理念を絶対の正義として掲げている。
当然仲間や(隠れ蓑として利用していたとはいえ)自分が属していた組織を裏切り陥れることに何の嫌悪感も抱かず、むしろ周りの者は自分のために犠牲になって当然としか捉えていないエゴイストである。

1万年前、幽魔獣封印の際に別種族の天装術が必要だった為、当時共に戦っていた仲間のランディック族とシーイック族の護星天使を殺害すると彼らの力をオーブとして奪い、
仲間の力をオーブ状に封印したことで自分で3種族の天装術を自由に操れるようになっている。
戦法として強力な電撃を放つ剣「ダークサーベル」を武器に、カードではなく胸の結晶にオーブを嵌め込む事で独自の天装術を操り攻撃するが、これらのオーブは殺害した仲間の骸である。

なお幽魔獣封印はそもそも一人でやる必要などなく協力すればよかったのだが、ブラジラは「自分一人でやったほうが効率的」という身勝手な理由で仲間二人を平然と殺害している。
その行いを危険視され糾弾、護星界に裏切られた*1挙句は、未完成の天装術『タイムトラブル』によって未来(現代)に転移する、その影響で今の姿になった。
シーイックの天装術『カモミラージュ』で仮の姿「ブレドラン」に姿を変えて各組織に潜入・暗躍し、
ウォースターからは『武力』、幽魔獣からは『幻術の力』、マトリンティスからは『技術力』を得ていた。
なおウォースターを地球に招いたのは自身を糾弾した護星界への報復と復讐である。


3組織を裏切り力を得たブラジラは現在の地球に完全に見切りをつけ、
地球を破壊した後再創造することですべてをリセットして自身の理想の世界に変え、己が新たな地球のすべてを管理し導くべく『地球救星計画』を始動させ、
最凶の天装術『ネガー・エンドの楔』の成功を目論み様々な策謀で計画を進めるが、ゴセイジャーとの死闘に敗れ計画は潰える。
最期は命と引き換えに地球と護星界を道連れにしようとするが、阻止された。

趣味は『コスプレ』。ブレドランの姿での暗躍は、趣味を実益を兼ねていたのだろう。多分。
前作ラスボスのコスまでするあたりは筋金入りなのだろうか。
ちなみにブレドRUNのときに身体をガチ改造されてしまっているので、今の姿は『カモミラージュ』ではないかと視聴者間で言われることもあるが真偽は不明。
案外、ブラジラに戻った際に自己再生したのかもしれないし。

名前は映画『未来世紀ブラジル』から採られている。
この作品は、徹底的な情報統制がされた社会(ディストピア)を主題にした作品であり、ブラジラが作り直そうとした彼の理想の世界を暗示していたと思われる。

一方で良くも悪くも我の強すぎる性格は、護星天使3種族の性格的特性を悪化させたものという考察もある。
なお悪化させてブラジラの劇中での思想に当てはめた場合このようになる。
  • スカイック族:前向きで楽天的な性格→どんなに敗れたり糾弾されようと全て自分の都合のいいようにしか捉えない。
  • ランディック族:プライドが高く向こう見ずで猪突猛進→傲岸不遜で他人のことを全く考えない
  • シーイック族:冷静沈着で知性的→味方すらも切り捨て裏切る冷酷な策謀家



【ダークヘッダー】

ブラジラに創造され超進化した邪悪なるヘッダー。
デザインモチーフは角のある幻獣+複数の頭を持つ幻獣+武器
怪人の姿の他のヘッダー形態になることもでき、ブラジラの腕に装着されて武器になる。
倒される事で計画を促進させる。
ダークゴセイナイトを除いたダークヘッダーの名前の由来は、複数の章で構成されているファンタジー映画からとられている。

  • オルトウロスヘッダーのナモノ・ガタリ
CV:今村卓博(ナモノ)、津久井教生(ガタリ)
名前は映画『ナルニア物語』から。
モチーフはオルトロス+ミノタウロス+斧、趣味は『反芻』。
epic46登場

  • グランディオンヘッダーのダークゴセイナイト
CV:小西克幸
操られたゴセイナイト。
名前は映画『ダークナイト』から。
モチーフはライオン、趣味は『断罪』。
epic47・48登場

  • ユニベロスヘッダーのバリ・ボル・ダラ
CV:江川央生(バリ、ボル、ダラ)
名前は映画『ハリー・ポッター』から。
モチーフはユニコーン+ケルベロス+槍、趣味は『ポロ』。
epic47登場

  • ヒドラパーンヘッダーのロー・オ・ザー・リ
CV:家中宏(ロー、オ、ザー、リ)
名前は映画『ロード・オブ・ザ・リング』から。
モチーフはヒドラ+羊人パーン+ドリル、趣味は『沈黙』。
epic47・48登場

  • ケルベロスヘッダーのロキ・ボラ・シオン
CV:スタッフ
名前は映画『ロッキーホラーショー』から
モチーフはケルベロス+?+?、趣味は不明。
シアターGロッソ登場




【関連用語】

  • 魔虫兵ビービ
ビービ虫から作られる戦闘員。
名前は『B級映画』から。

  • ビービ虫の巣
ビービ虫が飼われておりこれは彼が作ったもの……なのだが、ウォースター以外では各組織の幹部に取り上げられている。

  • ラビリンデル
ブラジラ達の本拠地。
ここには護星天使のデータが詰まっておりロボゴーグの供養と皮肉ってマトリンティスの拠点ターミネルを我が物としている。
epic49にてブラジラの手で破壊された。
名前は映画『ラビリンス 魔王の迷宮』から。




【本編外での登場】

映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では黒十字王の手により『復活の救星主ブラジラ』として復活。
外見は『ゴセイジャー』のブラジラとほぼ変わらないが、腹部に黒十字軍のレリーフを象ったベルトを巻いている。
等身大戦では性格の正反対なアラタとキャプテン・マーベラスに敗れ、
巨大戦では過去の分身4体分を召喚し、歴代スーパー戦隊ロボに挑んだが、流石に多勢に無勢で押し切られてしまった。

映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では大ザンギャックの構成員としてまたしても復活。
過去の分身達(『血祭』除く)を率いて仮面ライダーオーズ並びにダブルバースを強襲した。

動物戦隊ジュウオウジャー』第29話「王者の中の王者」では、
巨獣ハンター・バングレイが読みとったマーベラスの記憶から召喚された歴代敵キャラの一体として、救星主のブラジラが登場。
復活怪人の恒例行事なのか、蝶絶神デーボスの誤射を受ける、赤の戦士を除くジュウオウジャーの野性解放による連携攻撃であっさりと倒されると散々な扱いだった。



【余談】

  • 武レドランの予想外の早期退場にショックを受けた者も多く、出番のない回は集中出来なかったそうな。
    だが念願の再登場を果たした時はファンは歓喜に涙したという。

  • ST「天奏音楽館4&5」の解説書の全BGMメニューに『帝王ブレドラン』という曲がある。

  • 作中ずっと敵であり続けたブラジラだが故に、ラスボスとしての強さに疑問を持たれることも多い。
    なにせ、武レドランの時は本当に負けてしまっているうえ(一万年前も封印であって倒せていない)、最終回前にハイド一人にボコボコにされているのだ。
    最終回でも、強化形態にならないゴセイジャーに負けてしまい、ネガー・エンドを阻止するためにデータス、ゴセイナイト、ゴセイアルティメットが不在だったため、戦隊ロボも最終回オリジナルの合体で倒されたためである。もちろん、ゴセイジャーを倒しやすくする策略だったのかもしれないが。
    一方でそのしつこさや執念は戦隊一ではないかともいわれる。

  • ちなみに本編では彗星、チュパカブラ、サイボーグ、救世主の姿で死亡、
    ゴセイジャーVSシンケンジャーで血祭りが彗星とチュパカブラを自らの分身として召喚するがゴセイレッドとシンケンレッドにより死亡、
    スーパー戦隊199ヒーロー大決戦では復活の救世主、巨大戦で今までの自分の姿を召喚するが歴代の戦隊ロボにより死亡
    スーパーヒーロー大戦では彗星、チュパカブラ、サイボーグ、救世主が登場し仮面ライダーオーズと戦ったがその後は不明、おそらく終盤の乱闘で死亡、
    ジュウオウジャー第29話ではブラジラが登場するがジュウオウジャー&ゴーカイジャーに敗れて死亡、
    ……と、本編と客演を含めると計15回死亡したことになる。

  • 海外版『ゴセイジャー』である「パワーレンジャー・メガフォース」でも、ヴラックという名前で登場している。
    この作品では天使の概念が無いため純粋なエイリアンという設定。また、本作ではウォースターが早期壊滅しないために、宇宙船では彗星の姿、地球上で戦闘の際にはチュパカブラの姿という形で形態変化している。また、メタルAを作ったのも彼である。
    後にパワーレンジャーによって搭乗していた宇宙船ごと撃墜され瀕死の重傷を負うが、メタルAの手術でサイボーグの姿で復活する。ちなみに血祭は未登場。
    そして第1シーズン終盤に、パワーレンジャー版ワルズ・ギルであるプリンス・ヴェッカーと兄弟関係に当たるという日本のファンがビックリするような事実が発覚する。ヴェッカーがヴラックのことをお構いなしに大艦隊を率いて地球を攻めてきたため巻き込まれないように姿を消し、生存したまま第1シーズンは終了する。
    そして作品はゴーカイジャーをベースにした第2シーズン「パワーレンジャー・スーパーメガフォース」に移ったが、本編終盤でゴセイジャーのブラジラ編を流用したものが始まり、倒された。



追記・修正は地球救星計画を成し遂げてからお願いします。

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