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カラス銀行(ジャンケットバンク)

登録日:2026/03/27 Fri 00:11:00
更新日:2026/08/13 Thu 21:19:51
所要時間:約 40 分で読めます






我々はギャンブラーたちの賭博によって利益を得ている
故にここの主役は間違いなく彼らですが


その主役を管理しているのは

我々銀行員に他ならない


カラス銀行とは漫画『ジャンケットバンク』に登場する架空の銀行。
企業シンボルはデフォルメ化された羽ばたくカラス



【概要】

経常利益日本第3位を誇る作中における超大手市中銀行。
だが、裏では億単位もの金が平然と動く巨大な違法闇賭博場を運営している。
公平中立な立場で「客同士の安全かつ純粋なギャンブルの提供」を標榜してギャンブラー達の資産管理やギャンブルの機会の提供を行っているが、そこでは賭場の秩序が全てに優先し、敗北のペナルティとして負傷は当たり前。
人間の尊厳や場合によっては命そのものまで容赦なく奪われる無法地帯となっている。
特に借金を背負った債務者への扱いは凄惨の一言。
後述のオークションや倉庫での扱いだけでなく、4リンクや1/2ライフのゲームで執行されるペナルティの実験台として使われ、見るも無惨な姿や明らかな死体に成り果てているパターンが多々ある。

なお、賭場と銘打ってはいるが、収入源はギャンブラーから徴収する寺銭ではない。
その実態は「VIP」と称される特権階級の富豪達*1を楽しませるための興行兼闇賭博場であり、彼らの支払う諸費用やギャンブラーの勝敗を利用しての賭け金こそが賭場の原資となっている。
競馬でたとえると、
  • ギャンブラー:馬
  • 銀行員:馬主
  • VIP:馬券の購入者
といったところか。「アイドル」と「事務所」と「スポンサー」と言ってもいいかもしれない。
宇佐美の説明によると、他の銀行も当然のように賭場を運営しているようである。さすがにその規模になると秘密裏というのは無理があるのでは?


【特別業務部】

カラス銀行中央支店に併設された、銀行賭場を維持・運営するためのカラス銀行の裏の顔。
一般的なカラス銀行の銀行業務や窓口とは厳重に隔離された上で仕事場や行員含めて完全に独立している。
表側の行員が属する部署は「普通課」と呼称され、普通課の行員がここの業務や存在を知ることはない。
オフィスは中央支店の東館にあるようで、地位に関しても表よりも特別業務部側の方が大きい様子。

部署としては、「チームの仕事の能率が落ちる」という理由から「新人には価値がない」という思想が全体に定着する程の過剰な成果・能力至上主義の風土が特徴。
業務内容が通常の銀行業務とは根本から異なる影響からか普通課とは一切繋がっておらず、カラス銀行普通課の中のエリート行員が集う部門というわけでもない。
何ならインフレーションやデノミネーションといった基本的な金融用語すら知らない者も在籍している。


配属方法としては分かっている範囲だと、才能や能力を見込んだ行員によるスカウトやヘッドハンティングが基本。
兎に角毎日ミスなく与えられた仕事を完璧にこなして銀行の利益を生みさえすればいいので、行員の素行・人格的問題は愚か、年齢も経歴も名前が本名かどうかも全てが不問。
普通課側からのヘッドハンティングを経由しない外部スカウトされたと思わしき人物も多数在籍し、バリバリの裏稼業な関係からやたらと犯罪歴持ちが多い。
突き詰め過ぎた成果主義・能力主義故に全体的な年齢層も若く、行員は20~30代の者が大半を占める。反面どこもかしこも少数精鋭集団となってしまった結果、どの部署も割と人手不足な様子。


2課(特別企画管理課)

通称「特2」。
銀行賭博で使われるギャンブルゲームの制作を、基礎設計や図面の作成も含めて行う部署。
ゲーム作成の他に債務者を押し込める倉庫のデザインなどもやっているらしく、案外業務内容は広いのかもしれない。
所属行員は皆社会人に全く見えない風体のものばかりで、主任の朔すら「オタクが集まってゲームやりながらゲームを作る」とこの部署の存在を揶揄している。

他課の行員からはギーク(オタク)と揶揄されているらしいが、ゲームの内容は賭場にとってはトップシークレットであるため、守秘義務という意味でも主任クラスですら特2に行員が何人いるのか知らない極度の秘密主義をとっている。
仕事場も完全に独立しており、朔班の場合は森の中にある建物がオフィス。*2

この部署でも何らかの評価システムが存在するようで、仕事が出来ないと判断されればオークションに叩きこまれる。
ここに限った話ではないが常にゲームを作り続けなければならない関係*3から、銀行の状態によって労働環境が大きく変化する。
平時は前もって予定を建てたならば外出も可能な程度には余裕があったが、伊藤班と宇佐美班の戦争が勃発したことで仕事環境は激変。
多くのゲームを開催しなければならない関係上、ノルマの量が半端ないことになったのか、まともな休息も取れないデスマーチが常態化した極めてハードなものとなった。


3課(特別事務課)

名前だけが言及されている部署。本編未登場かつ業務内容も不明。


4課(特別審査課)

通称「特4」。
銀行賭博の運営や賭金の管理、ギャンブルのディーラー、所属ギャンブラーの管理・審査を行う部署。
ギャンブラー個人を対象とした特別融資の金額査定や融資稟議書の作成など銀行員らしい業務もあるが、
  • 審査役(ディーラー)としてギャンブルの司会進行
  • 舞台裏の部屋で稼働中のゲームの機械やシステム操作
  • ギャンブル終了後の会場の清掃*4
  • 担当ギャンブラーの送迎・お世話
  • 5スロットの賭場の管理(当番制)
も業務の一環。5スロットの管理については別々の班から1人ずつ選出されて2人組を組まされた上で管理業務を行う様子。
そしてギャンブルを観戦するVIPや参加するギャンブラー達に分かりやすくルール説明を行うためにも、司会担当の行員にはゲームの十分な理解力と、興行を盛り上げるための円滑なマイクパフォーマンス能力も求められる。*5

組織図としては主任をトップとした4〜5人体制からなる班が6つ存在。
後述のキャリアのシステムと合わせて与えられた仕事を完璧にこなすことが求められ、宇佐美は「妥協を求めず認めない純白の職場」「命を削る情熱の世界」と称している。
所属する行員たちは自らの「キャリア」をチップとし、ギャンブラーと共に他班と戦うことになる。

なおキャリアを賭けて争う以外では原則として他班との交流は薄い。また無能が淘汰されやすい職場環境なので、新人の定着率も悪いとのこと。
職場の「仲間」と認められるには、先輩から投資をするに値する能力や将来性を実務で見せて、ある程度キャリアを恵んでもらう必要があり、そこから実務で自分の有用性をアピールしていく必要がある。

御手洗が配属された宇佐美班では「配属直後のデスクワークの進め方を一切説明しない*6」「その日の終業時刻までに終えていないとペナルティが確定」というハードモード仕様だった。

勤続年数(キャリア)


キャリアさえ稼げば大抵の権利は買えるのですよ
我々特四には不当な残業もハラスメントも
無駄な説教も無意味な飲み会も存在しません

その代わりに
無能な者への寛容さもありませんがね


本来は勤続年数を指す言葉だが、特4ではこのキャリアを特4専用の仮想通貨として運用できる。
基本的には1日の業務をミスなくこなせば1日分のキャリアを得られる。
逆に仕事上のミス、書類を期限内に提出できない、同僚に対する不当なハラスメント行為の発覚などが生じると、その都度1日以上のキャリアが没収される。*7
つまりは行員のHPでもあり、所持キャリアの多い行員程特権と金を得ていくことになる。
通貨単位は「●●年▲ヵ月■■日」。

……が、それで得られるキャリアの量はたかが知れており、例えば同僚に対して
  • 「〇か月分のキャリアを見返りに仕事を手伝ってもらうor手伝う」
  • 「〇年分のキャリアを見返りに業務を円滑に進めるための情報を同僚や先輩から受け取る」
といった取引をしていくことで業務を効率化し、日々のキャリアを増やしていく。
班内でも班員同士が自分のキャリアを賭けて「●●はその仕事ができるか否か」といった簡易的なギャンブルを日常的に行っているため、そこでキャリアを増やす機会もある。
そして新人が自分の有能さをアピールできれば、有望な新人への投資目的で先輩からキャリアを数か月~数年単位で恵んでもらえる場合もある。
ただしキャリアの取引には当事者間の同意が必要。


だが当然ながらそういったやりとりだけでは班の内部でのキャリア総量は増えない。
そのために、効率的に増やすためには1/2ライフ以上の勝負でキャリアを賭けた上で、担当ギャンブラーが勝つ必要がある。
そしてギャンブラーの担当権もキャリアで奪い合う関係から、多くのキャリアを持たない無能は強豪ギャンブラーの担当になれない仕様。

そうした取引やギャンブルだけではなく、銀行から「私服着用権」「業務エリア拡大権」「私物設置権」といった権利を買うためにも使うことができ、自分の仕事環境を自分好みに快適に調整していくことが可能。
やたらと個性豊かな私服姿やビジュアルの行員が多いのもこのせいで、なんなら業務中の飲酒だってキャリアさえあれば権利を買って堂々と行える。
逆を言えばキャリアで必要な各種権利を購入しなければ退職・通勤手段も含めて全くと言っていいほど自由がない。
またこのキャリアの必要額は常に一定ではなく、大量のキャリア獲得、及び購入があった場合には必要額が上昇する事もあるようで、現実の通貨宜しくインフレも発生する。

特4の行員は全て着任時に1年分のキャリアの特別融資を強制で受けることとなり、最初はこのキャリアを元手にして先輩行員から仕事を教えてもらうなどし、キャリアを溜める足がかりを築くことになる。
この特別融資は返済不能。
もし業務終了時刻に所持キャリアがマイナスになった場合には強制的にクビになり、ギャンブラーと同様に特0が管轄するオークション送りとなってしまう。
結果としてキャリアを稼げず失い続ける無能は容赦なく斬り捨てられ、優秀な行員のみが生き残れる完全能力主義の職場環境となっている。
「銀行は長く居るだけの無能を求めていない」とは宇佐美の談。

そして宇佐美班と伊藤班の抗争の果てに宇佐美班が勝利したタイミングで、銀行の主導によりテコ入れが実行。
  1. 全行員の所持キャリア及び所持特権所持数に対して1/52のデノミネーションを実行(端数は切り上げ)
  2. オークション堕ちした行員を他行員が買い戻す行為の全面禁止
  3. 特定の特権に対しての「在庫上限」の導入と行員間での特権の売買許可
が執り行われ、過剰化した所持キャリア額は強引にインフレ前の状態に戻されることとなった。
なお他行員から特権を購入する場合は転売価格で買う羽目になる。


主任の解任(主任解任戦)

特4の行員は「主任解任権」を購入することができ、それを利用することで他班の主任の地位を奪うことができる。
ただし解任権行使=即解任ではなく、行使された側が「交戦棄却*8権」を行使した場合、解任権は無効化される。
仮に棄却権が行使されず申請が承諾された場合、申請側と防衛側の両班が互いに1ヘッドのギャンブラーを出し合っての「解任戦」が開催され、申請者はそれに勝利することでようやく地位を奪える。

なお、既に主任の地位にある行員は解任権の購入自体は可能なものの、それを行使することはできない。
一方、解任権の行使には自班主任の許諾が必要なため、主任以外の行員が独断で他班に解任戦を仕掛けることもできない。

特4全6班の主任のうち4人(自分自身含む)の推薦を得ることで、主任は特4の課長となることができる。
この課長の座を得るため、主任たちは強いギャンブラー、主任解任権、交戦棄却権をより多く集めるべく戦っている。

しかし宇佐美班と伊藤班の抗争の果てに宇佐美班が勝利したタイミングで、冠城の主導によりテコ入れが実行。
  1. 申請側と防衛側の主任同士が立場を賭け合う
  2. 申請側が敗北した場合、申請者は即時オークション送り
  3. 解任戦棄却の為には「交戦棄却権1枚+申請側へのワンヘッドギャンブラー1名の担当権の譲渡」が必要
といった条件に変更され、主任解任戦の成立難易度の低下と解任戦のリスクの倍加、過度なギャンブラー間の戦いの防止がまとめてなされることとなった。



5課(特別営業課)

通称「特5」。
ギャンブラーたちの勝負自体を賭けの対象とする「富豪たちの賭場」を運営・提供する部署。
銀行の賭場ではギャンブラーから寺銭を取ることはせず、ゲームを観戦する富豪たちから利益を得ている。
金を落とすパトロンに対して直接の応対をするため、特別業務部の中でも重要度は大きい。

仰々しく書いたが、実際の業務内容をざっくり言えば富豪たちの御用聞き。
富豪たちに気持ちよく金を落としてもらうため、銀行外でホテルや演劇の手配、食事やテレビゲームのお供、果ては飼い犬の散歩などなど、合法非合法問わずありとあらゆる雑務を請け負うことになる。
他にも1/2ライフや1ヘッドのギャンブルを観戦するVIPをもてなす為の事前の会場準備、試合中や試合終了後のVIPの接待も業務内容。

特徴として、アイドルよろしく富豪たちから贈られる貢献値(ギフト)と呼ばれる投票券を得た数で序列が決まるため、宇佐美は「媚びる力が全てを決める部署」と評している。
当然ただ媚びるだけで済むような環境では当然なく、富豪たちとの通信手段であるスマホには、機密保持のため通話履歴や電話帳の類は一切残せない。
なので担当顧客全員の電話番号を全て暗記し、いついかなる時でも即時即応で御用聞きにあたらねばならない。
中には人を人とも思わない権力者もおり、しくじって機嫌を損ねれば命が危ういのは彼らも同様なのだ。

しかしギャンブラーを見世物として富豪達に媚び娯楽を提供することが仕事であるため、ギャンブラーの尊厳ある死に様を守りたい御手洗から激しい反発を受けている。


6課(特別権利管理課)

通称「特6」。
ワンヘッドギャンブラーが取得できる各種特権の維持・管理のみを管轄する部署。
他にも勝者へのヘックスメダルの授与や使用方法の説明なども対応。取り扱いの再確認は365日24時間いつでも受け付けている。
ワンヘッドギャンブラーとしか関わらないため、姿を見せること自体が珍しい扱いをされる事も。

「特権の維持・管理のみ」とはいうものの、その特権が判明しているものだけでもアリバイの白紙化や他人の通信・通話記録を自由に閲覧といった、非合法の真っ黒な代物(しかもこれでも安い方の特権)。
その維持となると費用と労力もとんでもないものとなり、ヘックスメダル一枚五億円の買取価格すらコストとしては破格の安さ
ヘックスメダルの説明を受けた真経津は「僕たち(ギャンブラー)を殺したくてしょうがない、そう言ってるように聞こえる」と皮肉ったが、そうした事情もあり全面的に肯定している


0課(特別債権管理課)

通称「特0」。
特別融資を返済できなかったギャンブラー(または銀行員)から債権を「回収」する部署。
回収といっても、実際には
  • 債務者を奴隷として売り捌くためのオークションの開催
  • オークション堕ちした債務者の輸送
  • 「倉庫」の運営管理
  • 購入された奴隷の受け渡しや管理*9
  • 借金を踏み倒して逃亡を企てた債務者の捕縛・拷問
が主な業務。
相手が相手のためか、0課に所属する行員には「自己判断で20%までの商品を破棄する権利」という、債務者を対象とした殺人許可が認められている。
その他
  • 違反を犯したギャンブラーの処理
  • 1ヘッドで負けたギャンブラーの処刑
  • 1ヘッドギャンブラーを含む銀行にとっての最重要関係者を対象とした24時間体制の警護
も担当するなど、銀行賭博における汚れ仕事全般を請け負うかのような部署。その関係からか現状全所属行員が犯罪歴持ち。
宇佐美から「特別業務部最悪の課」と称されており、黒光は「どこからも煙たがられている」と語る。

その他の特徴としては他の課とは異なり、全員が一様に黒づくめの服装で統一されているが、活動場所によって服装が変わる場合もある。
例えば『シヴァリング・ファイア』の処刑役で黒光班が呼ばれた際は、皆真っ白なコックコートやウェイトレスのコスプレをして業務に臨む羽目になった。
「……この格好必要か?俺の仕事か?」




【関連用語】

  • 普通課
カラス銀行の表の顔。
世間一般の銀行業務全般を取り扱い、行員数も普通の銀行並に多い。
特別業務課の抱える危険とは全くの無縁な反面、能力と地位の釣り合わない厳格な年功序列主義や行きたくない飲み会への参加など、普通の企業特有の悩みや煩わしさも抱える。
また御手洗が内心で「(毎日が圧倒的に退屈)」と愚痴っていたように、突出した能力や才能を持つ人間には向かない職場。
宇佐美も「霧がかかる安寧の世界」と普通課を皮肉っている。

  • スマートウォッチ
特4行員に配布されるシンプルなデザインのスマートウォッチ。
カードキー代わりになる他、データのやり取りや行員間でのキャリアの取引にも用いられる重要アイテム。
カスタマイズも可能で、独自の専用ケースに端末を入れて運用する者もいる。

  • CROW HOTEL
カラス銀行中央支店東館の横に併設された大型ビジネスホテル風の宿泊施設。
表向きは普通のホテルを装っているが、地下深くには1/2ライフの会場が極秘裏に併設されている。
会場入りする際はホテルの受付に行員がカードを提示することでエレベーターに乗り、専用の地下フロアまで通される。

  • リゾートホテル
御手洗の落とされた第2倉庫の地上に建造された、南の島の高級リゾートホテル。
ホテル名を見る限り上の「CROW HOTEL」の系列と思われる。
ホテルで出たVIPの残飯が倉庫内の人間の食料として再利用されるエコ仕様。またホテル内の娯楽として倉庫内で開催される「ザ・ショートホープ」をライブ中継で観戦することで楽しむこともできる。

  • 有給休暇の消化
一応の福利厚生制度。
1年で3日間の有給休暇の強制消化が義務付けられている。なお守秘義務の観点から仕事の持ち込みは不可。

  • 英雄の小間使い(ヒーローズジャンケット)
1試合の富裕層達の総賭け金が15億を超えた場合に発動するシステムで、その試合の勝者側の行員に莫大な量のキャリアボーナスが発生する。*10
ただしギャンブルの死傷率の高さから、「客が贔屓にし莫大な賭け金を落としてくれるスター選手が生まれにくい」という根本的問題点があり、長らく運用されてこなかったシステムでもある。

劇中では伊藤吉兆がこのシステムに注目。
「ギャンブラーではなく、死傷しない行員をスター選手にすればいい」という発想に至り、御手洗を利用してシステムを何度も発動させ莫大なキャリアを荒稼ぎ、最終的に52倍もの異常なキャリアのインフレを生じさせた。
だが宇佐美班と伊藤班の抗争の果てにギャンブラーの大幅な消耗が発生し銀行主導でテコ入れが実行。
「インフレの温床」という理由から、伊藤班の敗北後に制度が廃止された。


【オークション】

特別融資を返済できず債務者に転落して人権を失ったギャンブラーや、キャリアを失いクビになって同じく人権を失った行員が行きつく人身売買場。
下記の「倉庫」で毎週土曜日に行われており、VIP以外にも賭博口座を持つギャンブラーも専用のPCブラウザ経由で参加可能。
オークションでは面接宜しくカメラの前での自己プレゼンが必須なので、買って貰えるだけの自分の価値を顧客にアピールするプレゼン能力が求められる。

債務者は拘束後「最低落札価格」を付けられ、着の身着のまま拘束された状態で『倉庫』にぶち込まれオークションで落札されるまで共同生活を強要される。
ただし、「人間の値段は時価」という理屈から倉庫生活が長引けば長引くほど価格が下落していく。
倉庫の住民によると最低落札価格2500万円以下は雑に扱っても気にされない安物扱いなので、売れてもまともに扱われる保証ゼロ。
仮に高値で売れたとしても生殺与奪の権利は購入者が握っているので、倉庫から脱出できても購入者の悪趣味な娯楽のために呆気なく殺されるパターンすらある。
作中では「30万のコート着て泥遊びする奴はいないが、3000円なら諦めがつく」と例えられていたが、世の中には30万のコートで遊べる人種は“いる”のが正解

また購入者によっては人権は保証されるも、基本的に常時0課による監視付き*11。購入者が所有権を手放した場合はどうなるかは不明。

なお行員がオークションに落ちた場合「所属班員のオークションには参加できない」という制約が課されているため、元々所属していた班員の助けを借りる事は出来ない。
ルール改変後は「買い戻し」そのものが禁止されるようになったため、行員は常にリスクを背負うこととなった。
なおオークション落ちした行員の救出に関しては、宇佐美すら「考えるだけ無駄な自殺行為」と冷徹に評する。


倉庫


覚悟を決めな オレたちにここ以下はない


人権を失い「商品」に堕ちた債務者達や行員の保管場所。描写を見る限り同じ施設が複数存在する模様。
倉庫への輸送のためのジェット機の低温環境のせいで重い凍傷を負う危険もあるが、倉庫送りの債務者はそもそも「人」ではなく「商品(ゴミ)」なので「輸送中の物損事故」レベルであり、一切治療はしてくれない*12

内部はコンクリの壁で四方を覆われた巨大な地下空間。
空間内にはいくつかの建屋があり、全120の番号が振り分けられた部屋が設置されそこで複数人での共同生活を行う。
ざっくりいえば帝愛地下帝国の亜種なのだが、その内情は帝愛地下帝国が和やかな楽園に見える地獄。
兎に角債務者の尊厳をあの手この手で破壊すること目的とした仕様の宝庫で、まず食事は島に造られたリゾートホテルから流れてくるホテル客の残飯。*13
家畜の餌のごとくベルトコンベアで流れてくる上に10分で次の部屋に送られるため、後回しにされる3桁台の部屋には食いカスすら残らない。
倉庫内での債務者同士の賭博行為は禁止されているものの騙して罠に嵌めるのは自由なので、油断すればなけなしの金を毟り取られて下位の部屋に落とされることすらある。
一応帝愛地下帝国にあった強制労働の類は皆無なので、肉体的な苦痛は無いのが地下帝国との相違点。


そして何より、自分の最低落札価格が減れば減るほど待遇が悪化し続けるシステムこそが『倉庫』を地獄に変える要因。
具体的には何もせずとも1日30万円ずつ価格が下落*14。下落すればするほど部屋も下位の数字に落ちていき、110号室以降は平均価格800万台のゴミ溜め扱いとなる。
110号室手前まで落ちると食事をまともに取ることも不可能であり、なけなしの落札金額を消費し己の価値を削ってでもボッタクリ価格で商品が売られる売店で食料を買わなければ待ち受けるのは餓死の一択。
やがて長く売れ残って最低落札価格が800万円を下回った不良在庫(債務者)「もはや生かす価値無し」と判断され、別室に連行された後全身を物理的にバラ売りされて無理矢理売り捌かれて処刑される。
なお理屈としては「倉庫に不良在庫を置いておく場所はない」「いつまでも売れないクズはバラ売りの方が儲かる」というシンプルかつビジネス的なもの。毎日クズに等しい債務者達が倉庫に落とされるのもバラ売りが考案された理由となっている。
ちなみに最上位の1号室は平均9000万円台とかなりの高値。

1000万円手前まで下落した場合、生き残る術は債務者専用ギャンブル『ザ・ショートホープ』での一発逆転以外に存在していない……が、これも一発逆転に見せかけた不良在庫の一斉処分という側面が強い。

人権を無視した非道な措置に思えるが、そもそもここに送られるのは特別業務課で大失態をしでかした行員か、身の丈に合わないギャンブルで自らの人権まで手放して破滅したギャンブラーのどちらかであり*15、尚且つ大半は「案外どうにでもなる*16などと軽く考えてしまっているようなダメ人間ばかりである。


【人物】

特4行員

特4冠城班


所属ギャンブラー:不明

宇佐美班と伊藤班の全員を子供扱いできるだけの圧倒的な財力を持つ班。
現在は片伯部班・白金班と同盟関係を結んでいる。

  • 冠城(カブラギ) 宝雲(ホウウン)
この悪ガキ共が ずいぶん派手に暴れたそうじゃねえか
元気があってよろしい!!男の子はそうでなくっちゃな!!

特別業務部4課課長兼特4冠城班主任。54歳。
宇佐美と伊藤の元上司で、特4全体を統括する初老の男性。
2人を名前で呼んだりハグしたりとフランクに接しているためかなり暑苦しく、特4をまとめ上げる立場もあってか片伯部・白金からは「パパ」とも称される。
宇佐美班・伊藤班の面々に対しても、初対面の際に「お前らの宿敵(おや)を自称している。

「争いが組織の問題点を浮き彫りにする」「争いこそが最高のフィードバックを生む」「人は敵がいるからこそ強くなれる」という考えを持ち、現状維持を嫌ってシステムの悪用や特4内での争乱を推奨する過激派。
白金曰く「ケンカ大好きな我らがパパ」
銀行全体を巻き込んだ宇佐美班と伊藤班の派閥争いを黙認してきたのも、2人を新たな主任とした際に「好きなだけ暴れてみろ」と指示したから。
その2人とは敵対しながらも「愛してる」と語っており、争いの中で特4と2人がより強くなることを期待している。
そうした思想から、銀行全体を巻き込んで騒ぎを起こしているうちは問題ないが、停滞すれば自分たちを粛清しにかかると宇佐美は推測している。


特4宇佐美班


所属ギャンブラー:獅子神敬一、天堂弓彦*17
         『デギズマン』真経津晨、『???』村雨礼二

銀行サイドにおけるメインポジション。
宇佐美の方針で班員全員の自主性を重んじるが、下記の伊藤班と合わせて「特に好戦的な班」として名を馳せる班。
伊藤班とはライバル関係にあるが資産的には他班に知れ渡るレベルの貧乏で、しいな曰く「ウチはいつもギリギリカツカツ」
全体的に挫折を味わった経験を持つ者達が多い。
伊藤班との主任解任戦後は渋谷と榊が抜けた代わりに、雪村と土屋田が班に編入されている。

  • 宇佐美(ウサミ) 銭丸(ゼニマル)
強者が築いた秩序の中では
人は自らが管理されていることに気付けない

だから人は “運命”という言い訳を思いついたんですよ

CV:間島淳司(ヤンジャン公式PV)

宇佐美班主任で御手洗の上司。
年齢不詳ながらワカメヘアーとたれ目が特徴的なメガネのイケメン。
ニコニコとした笑顔と物腰は柔らかく線の細い印象を受けるが、駄々を捏ねる債務者や狼藉者相手には問答無用で暴力による制裁・制圧も行う冷徹な優男。
秩序の下での適者生存を重んじ、物事をよく人生にたとえて語る。
同僚である伊藤吉兆とは特4課長の座を争うライバル関係にあるが、彼とのやり取りではその関係性を(自分を惚れられた側に見立てた)恋愛の駆け引きに例える。
管理方針は部下の自主性を尊重する形で後押しするものだが、伊藤に言わせれば自ら望めば人は死地にも喜んで赴く、と知っているから」とのこと。
部下の性格や望みを把握したうえで行動を誘導し、自らの利益になるよう事態を動かすというしたたかな男である。

冠城からは「ウチの班の中で一番ズル賢い」という理由で主任の座に就けられた経緯持ち。


  • 御手洗(ミタライ) (アキラ)
僕は見たい
真経津さんが楽しいと思える程強い相手との勝負…そして

楽しみ抜いた果てに負ける真経津さんの顔を見てみたい

CV:安田陸矢(ヤンジャン公式PV、TVアニメ)
担当ギャンブラー:真経津晨、天堂弓彦・叶黎明(伊藤班時代)

銀行サイドの主人公。24歳。
カラス銀行に勤めて2年、普通の窓口のお兄さんとして働いていたが、数字を扱う能力を見込まれ特4へと異動する。
単純に計算力に優れる*18だけでなく、大量の数字が羅列された帳票等を瞬間的に読み取り、その中の計算ミスなどを即座に指摘することもできるなど、脳内で数字そのものを把握・処理する能力が異常に高い。
「自分の身が可愛いならどんな数字でも彼(御手洗)には見せないことね」「御手洗くんは必ず自分に必要な数字を見つける」とはしいなの言。
読者からの愛称は「電卓」「跳ねるボール」。なお公式でも大分ネタにしているのか、最近では「怪異」と煽り文に掛かれてしまう羽目になった。



特4伊藤班


所属ギャンブラー:雛形春人、叶黎明、牙頭猛晴、漆原伊月
         『瞼無し(リッドレス)』眞鍋瑚太郎、『共同体(ハイブ)』三角誉

通称「独裁班」
吉兆が行使する独裁権の影響で、自由に休暇を取る権利すら無い*20特4随一のブラックな労働環境が特徴。
番外編によると班員の1日の平均勤務時間は19時間超えとのこと。

しかし、実際班にいるのは後述のように非常に我が強い人間ばかりで、就業中に全裸になったりカードゲームに興じたりとやりたい放題。
そんな過酷を極めた労働環境ながら、吉兆の持つカリスマ性に心酔した結果班内の団結力と吉兆への求心力は高く、内情を知る片伯部は「地獄のような激務の中でも自分を失わないワガママな人間」こそが伊藤の望む人材だと推察している。

反面ブラック環境に慣れ過ぎて「連勤し過ぎて連勤の意味が分からない」「仕事は呼吸と同じ区分」「寝食は仕事を邪魔する義務」と認識されてしまっており、土日に休んだり銀行の方針で強制的に有休を取ることに強い嫌悪感や困惑すら見せるなど、思想が完全に過剰なブラック労働環境ありきなものに染め上げられている。
一応超ブラック労働も「一度気を抜けば隙が生まれ敵に出し抜かれる」「俺達の強みは常に警戒を怠らないこと」ということで、常に周囲への警戒心を最大に保ち続けるという目的もある。

宇佐美班との解任戦後は宇佐美班と統合される形で解体。
伊藤、昼間、蔵木は『渋谷班』に編入となり、土屋田と雪村は宇佐美班に編入となった。

  • 伊藤(イトウ) 吉兆(キッチョウ)
俺はお前達の全ての勝利と敗北を管理し
独裁という名の責任を負う

俺になれ そうすれば死地などなくなる

伊藤班主任。28歳。
左目を縦に大きく貫く古傷と、白い斜視となった左目が特徴的な、ヤクザめいた雰囲気の酷薄そうな男。気に食わないことがあると中指を立てる癖がある。
自身が行うあらゆるハラスメントを不問とし部下に服従を強制させる「独裁権」を行使する唯一の主任。
班員からは「ボス」と呼ばれる。黎明からは「きっちょむ」と呼ばれており、読者からの愛称も同様

高いカリスマ性と優れた能力・頭脳を持つ冷酷な完璧主義者だが、部下の育成には無頓着。
部下に対しては「自らのコピー」となることを求め、仕事のやり方はすべて自らが考え、その通りに部下を動かすことで状況を操るスタンス。
独裁によって部下の全てを支配する代わりに全ての責任を自分が負う重い覚悟も見て取れ、部下が昏倒したりすれば医療班をわざわざ呼ぶ程度には部下への配慮もあり、休暇時には連れ立って出かけることもあるなど面倒見も良い*21
外部の悪評に反して班員からの人望は絶大で、宇佐美が軍師なら彼は覇王といったところだろうか。

冠城からは「ウチの班の中で一番血の気が多い」という理由で主任の座に就けられた通り、6人の主任の中でも特に好戦的な主任の1人であり、宇佐美とはライバル関係。
物語初期から課長の座を巡って宇佐美班と争っており、伊藤班解体後も、隙あらば虎視眈々と主任の座を再度奪い取ろうとする下克上を目論んでいることを宇佐美に皮肉られている。



特4片伯部班


所属ギャンブラー:山吹千晴、時雨賢人

詳細不明。現在は白金班・冠城班と同盟関係を結んでいる。

  • 片伯部(カタカベ) いね
アンタは人間で 意志を持つ権利がある
自己中になる度胸があるなら 自由へのヒントをくれてやるよ

片伯部班主任。
アヌビス神を模した杖を持つファンキーな髪形の老婦人。74歳と年齢も特4ではぶっちぎりのトップ。
宇佐美や伊藤のことを坊主扱いし、部下には自らを「ママ」と呼ばせる何とも癖の強い女性。
気概のある人物を好んでおり、本人曰く「掌返しが早い子は大好き」で御手洗に対しても助言を送り、彼の宇佐美班復帰のきっかけを生んだ。
なお小姑の如く口うるさいからか、伊藤からは煙たがられている。



特4白金班


所属ギャンブラー:不明

オフィス内にダーツマシンやジュークボックス、アーケードゲーム、スロット、お菓子の詰め合わせボックスなどがあるユニークな班。
「適当」をモットーに掲げて効率よく漁夫の利を得ることを方針としている。
班員も分かってる範囲でかなり自堕落だったりとこかズレている部分が多いが、ギャンブルの司会進行はキッチリこなしており、全体的にオンオフの極端な面子が揃っている。
宇佐美班と伊藤班の主任解任戦では司会進行役に抜擢されていた。

現在は片伯部班・冠城班と同盟関係を結んでいる。

  • 白金(シロガネ) (マドカ)
死ぬほど大暴れしてほしいモンだね
オレは瓦礫の中から宝を拾う

白金班主任。30歳。宇佐美と伊藤の自称兄貴分。
非常に癖のある黒髪に丸メガネ、歯に矯正器具をつけた男性。
仕事にあまり熱心ではなく自堕落な性質だが能力と頭の回転はとんでもなく優秀で、ワンヘッド戦の司会進行もそつなくこなす。
加えて伊藤が起こしたキャリアのインフレーションと、それにより生じるデノミネーションを事前に予期した上で主任解任権を事前に端数切り上げも込みで買い占めて売り切れ状態に追い込む、未来予知じみた先見の明を持っていることが示唆されている。

また「適当」という言葉を口にするが、これの真意は「どんなに状況・環境が変化しようと自分達が一番楽をして一番得をする」というニュアンスであり、それを部下にも実践するよう要求している。
宇佐美と伊藤の争いも高みの見物を決め込んで、両班のギャンブラー達がガンガン死に絶えていくことを望んで漁夫の利を得る気満々の一筋縄ではいかない男。
反面自分の絵図通りにギャンブラーが死んでいかないことには憤慨しており、「戦争が始まるっつーから楽しみにしてたのに、アイツら水鉄砲で戦ってんのかってくらい五体満足だ」とキレながら愚痴った危険人物。
いね曰く「行員じゃなかったらテロリストだね」



特4辻永班


所属ギャンブラー:『管理者(ルート)』室積縁

通称「永世中立班」
他班との関わりを嫌い、同盟を結ばずに距離を取りながらも特4のナンバー2の座に立ち続けられるだけの利益を生み続けている超エリート班。
最大の特徴は「望みを知り望み通りに」という思想の元極端なホワイト思想を掲げている点。
平日は定時出社定時帰宅、土日休日はきっちり休む、同意なしでの残業禁止、休日の業務連絡は主任含め例外なく罰金措置、班内の情報のほぼ全ての秘匿…といった特4ではあまりにも異質な体制で班を維持・運営し続けている。
「え…?そんなん仕事って呼べなくねえか?」「休日ってまさか毎週休むんじゃねえよな…?」

自分達の能力を高くも低くも見積もらず、クラウドのように情報を共有し合って全員で協力して目的達成のため動く方針を取っており、元班員だった梅野は「超人が集まる精鋭部隊」「楽園のような職場」と語る。
また全ての試合を「投資」と認識しており、所属ギャンブラーの能力をゲームキャラの如く細かく数値化。
高い勝率を望める試合のみを組むことで効率的にキャリアの資産を増やすという。
大量の交戦棄却権を揃えて堅い守りを固めているのも特徴だが、最大の特徴として銀行側から賭場に対する反則行為の実行を一部許可されているという、本作初の盤外戦術を戦略として駆使する班でもある。
本編では銀行賭場にとっての禁忌に当たる「対戦相手を試合前に誘拐・監禁して解任戦で宇佐美班を不戦敗に追い込む」という手段を取っていた。

  • 辻永(ツジエ) 銀次(ギンジ)
やりたいことを知らぬのにやりがいを求め
適切な労働量を求めておきながらそれがどの程度かわからない

だから望みを知らぬ者は
常に「ここじゃないどこか」を求め続ける

辻永班主任。42歳。
全身真っ白なスーツで着飾り、目にモノクルをかけたインテリチックな男性。
「望みを知らずに望み通りの結果など得られない」という思想から、確固たる望みに基づいて働くことに拘りを見せ、望みを見出せず自分の望みや理想を追い求めて働くことを「くだらん自分探し」などと見下し嫌悪するリアリスト。
過剰なホワイト労働の方針も、自分達の望みを明確に定めた上で適切かつ理想の労働条件や労働量、給与額を弾き出して働くため。

表向きは似非敬語っぽい言動で外面を取り繕っているが素はフランクで、敬語自体に堅苦しさを覚えて辟易している*24
特4課長の座を狙う宇佐美の次の解任戦のターゲットに選ばれているが、宇佐美からの解任戦の申請を僅かな時間で承諾しており、必要とあらば売られた喧嘩は買うタイプ。
「彼らはおそらく今特4の中で最も我々を憎んでいる」と宇佐美が推測したように、宇佐美班と伊藤班の抗争の中で起きた混乱にブチ切れており、両班の班員を「奇声を上げ暴れ続ける異常者たち」「クソガキ」と例えて憎悪。
自班の幸せを守るためなら宇佐美班を抹殺することも躊躇わないスタンスを取る。このスタンスは文字通り対戦相手のギャンブラーの拉致監禁を首謀して第三者に行わせて不戦敗に追いやろうとするレベルで徹底している。

仕事場は広大な範囲を取っているが、スペースは全面ガラス張りで区切っている。



特5行員

  • 周防(スオウ) (カナメ)
特四(トクヨン)無頼(アウトロー)気取りが
仲良しごっこはよそでやれ

25歳。
ホストを思わせる爽やかな笑顔のイケメン。だが見かけによらず好物はカツ丼と案外庶民的。
VIP客相手には笑顔と明るい態度を崩さないが、特4の存在を無頼(アウトロー)気取り」「猿」と露骨に見下しており、有事にはVIPの目の前での暴力行使も厭わない肉体派。
一方で、単行本のおまけでは猫耳をつけて猫のポーズをしながらVIPと写真を撮るなど涙ぐましい営業の姿も見せている。
実はしいなとは先輩後輩の仲。
仲が悪いわけではないようだが、御手洗に嵌められた際には「相変わらず変なところでドジね」と揶揄される一幕もあった。

重要顧客である無堂絡みで御手洗と一悶着あったため、彼のことを心底嫌っている。
休載イラストや単行本書き下ろしでは食事中に御手洗と遭遇したり、無堂の要求に応えるために2分の雑談の中でさりげなくヒントを聞き出すという有能な部分も見せているが、余計に苦労人要素が増した。
そして最近になって再び登場したが、御手洗の出場する試合をVIP達からしつこく聞かれまくっているせいで電話対応に追われており、「忌々しい帯電クソガキが…!!」「腐れミソカス」と毒づくストレスフルな日々を送っている様子。

  • 佐久間(サクマ) (リュウ)
24歳。短髪の無骨そうな風貌の青年。
オークションから生還した御手洗が乗る専用飛行機に搭乗していたが、御手洗との会話を禁じられているとして、まともに会話せずに終わる。
書類入りの透明ケースを手錠で手首に繋いでおり、重要な機密書類を輸送していることがうかがえた。


特2行員

  • (サク) 京治(キョウジ)
これで死ぬほどゲームが造れる
もっともっと必要になるからな

特別企画管理課主任兼朔班班長。22歳。
ショートヘアのキツネ目の男。
ゲーム制作者として一切の妥協や詰めの甘さも許さない強いプロ意識を持つ大のゲームオタク。ネトゲでバフを撒きつつ班員を叱れる器用な男。
とはいえ単なるゲームオタクではなく、本作の拷問ギャンブルを多数手がけてきたかなりの切れ者。債務者をゴミ扱いする冷酷な一面も持っている。
班内最年少で主任を務める、「徹底した実力主義」という特別業務部の実態を体現している。
彼によれば地獄のような倉庫のシステムも朔班考案とのこと。

「ギャンブルの内容をリークしたためにペナルティで落とされた」という名目で倉庫に潜り込み、御手洗に接触。
債務者が買主に能力を示すためのゲーム*25「ザ・ショートホープ」を攻略するため、自らが作ったゲームの仕様書を対価として御手洗と手を組む。
最後には御手洗に全ての嘘を見破られゲームから脱落、死亡した……ように見せかけて生存。
その後は特2の正式な業務に復帰し、以下4人の部下とともに新しいゲームを作り続けている。



特6行員

  • 荒川(アラカワ) 冬馬(トウマ)
鷺ノ宮班所属。29歳。
緩い七三分けのような髪型で首元に蝶ネクタイを付けた男。
業務に対するプライドが異常に高く、特4行員特にその中でも散々混乱を招いた宇佐美・伊藤両班を「パシリ野郎」「コバンザメ」「茹でたチンパンジーよりも頭が悪い」呼ばわりして露骨に見下している。
全体的に神経質な激情家で、気に障ればたとえイカれたギャンブラー相手だとしても刺々しく不機嫌な態度を隠さず、ある意味でとても正直。とはいえ自分に非があると察すれば真摯に謝る。
真経津と対面して以来、彼と御手洗を「確実に世界を歪める」と強く警戒している。

単行本20巻の書き下ろしでは、その警戒心からか、自宅にいる30連勤の疲労のせいか午前1時過ぎにもかかわらずテンションが乱高下している御手洗を、桃園と共に近隣から監視・盗聴している様子が描かれている。
しかし幾度となく奇行を繰り返していたかと思いきや、唐突に監視に気付いているかのような発言をする御手洗に冷や汗をかいて絶句。
本当にバレているのかは判断がつかなかったが、監視は人を雇って続けることにし、御手洗には銀行に働きかけて強制的に有給を取らせた。

  • 桃園(モモゾノ) (ケイ)
鷺ノ宮班所属。27歳。
パーマが若干かかった髪型の軽薄そうな男で言動は慇懃無礼気味。
荒川の後輩だが、頭に血が上りやすい荒川のストッパー兼ツッコミ役のように振る舞う。


特0行員

  • 黒光(クロミツ) 正巳(マサミ)
他者に敬意を払い尊重する 人にとってこれより大切なモノなどありません
だからウチでは 徹底的に教え込むんですよ

債務者(コイツら)は人じゃないと

黒光班班長。43歳。
顔にピアスを付けた強面だが、服装や物腰は紳士的な中年男性。
礼儀と敬意を重視し行員などの「人」には丁寧な口調だが、オークションに堕ちた債務者は「人」と思っておらず、気に入らない態度を取った債務者を顔色一つ変えずに平気で殺せる冷酷な人物。
口は悪く冷酷な部分もあるが、債務者にすらこれからについて遠回しに忠告するといった面もある。
不要な手間を掛けさせられるのを嫌い、人間関係は「お互いに配慮する」ということを重視している。
実は結構ノリの良い人物で、朔の用意したクリスマスパーティー*28で盛り上がったり、『EzMode』を脅迫して聞きだした動画配信のコツとやり方を聞いて張り切って特0のアングラな日常業務を動画投稿したりとなんだかんだで楽しむタイプらしい。
なお投稿した動画のエグさに即座にサイトから垢バンを食らった模様。



  • 城之内(ジョウノウチ) 寿(コトブキ)
勉強 受験 就職 恋愛 結婚 育児 納税 介護 相続
「普通」と呼ばれる人間が果てしない苦労をする中
「同じ柄を避ける」だけでいいお前らがなぜ文句を吐く?

いい加減必死さを絞り出せ!!
ミルクをビールに持ち替えただけの汚ねェ赤ん坊共!!

城之内班班長。27歳。
女性にも男性にも見える性別不詳の眼鏡をかけた美形で、辛辣でサバサバとした言動が特徴。
キレのある煽りから読者人気も高い説が有力です。
不良在庫にまで落ちた債務者の最後の救済措置兼処刑イベント『ザ・ショートホープ』の司会進行を担当する。
小夜子とは親しく、2人で仲良くワンヘッドの殺し合いギャンブルを見て過ごしていることも。


その他行員

  • 福山(フクヤマ) 大和(ヤマト)
御手洗が落とされた第2倉庫の受付を担当する女性行員。所属部署は不明。
倉庫内の「商品」の全プロフィールを暗記しているらしい。

  • フジモト
第2倉庫の売店担当の中年男。
アロハシャツに眼鏡をかけた真ん中分けのおかっぱ頭が特徴。


【余談】

カラス銀行が位置する国内3位の地位は、現実の日本の銀行だと三井住友銀行やみずほ銀行あたりが該当する。




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最終更新:2026年08月13日 21:19

*1 読者の間では「暗黒金持ち」で通っている

*2 屋上にはヘリポートもある

*3 守秘義務やギャンブラーへの漏洩対策もあってハーフライフ以上のゲームは2度行われることが稀であり、その都度新たなゲームを作り直す必要がある

*4 清掃員は情報漏洩防止のため雇われない

*5 なお司会はルールやギミックの全てを完全に暗記しきった上で司会とマイクパフォーマンスを行う。

*6 しかもこの時に配備されるPCはデスクトップがフォルダまみれにされており、そのフォルダの中身もフォルダまみれで……という構造なので、ノーヒントで仕事を進めるのがほぼ不可能。

*7 ハラスメント行為に関しては主任判断でハラスメント認定されると「罰金」という名目で一定額のキャリアが没収される。

*8 あまり馴染みのない言葉だが、似たような意味である「却下」との違いをTCGで例えるなら、「却下」の場合は解任権の発動自体を封じるので、解任権というカードはそのまま所持者の手元に残る。対して、「棄却」だと解任権は発動したうえでその効果が無効化されるので、使用者は解任権という手札を無為に1枚失うことになる。

*9 主に購入者から奴隷が逃げ出した際の追跡・捕縛

*10 劇中では170年分のキャリアが与えられている。

*11 御手洗は倉庫落ちから行員に復帰後も扱いは「伊藤→宇佐美の所有物」であり、自由が保証されているわけではない

*12 ちなみにオークションするまでもなく大人気になるのが間違いない債務者に対しては、買い手が予約商品として購入することでオークションせずに買い手が決まるため、人間扱いされてチャーター機で帰ることができる。

*13 残飯ではあるがリゾートホテルの残飯なだけあって手をつけられていないものも多く、味は一応本物。

*14 よってオークションで売れ残ると210万円の下落が確定する

*15 予備軍にはEzModeのように銀行の裏の顔を知らずに脅してしまったようなのもいるが、これに関しても自業自得であろう

*16 すでに黒光によって「廃棄処分」されるのを実演されたにもかかわらず

*17 伊藤班から移籍

*18 9桁の数字の平方根を即座に答えられる

*19 なお、執念深い村雨はしっかりこれを根に持っており、肉体鍛錬の為のヨガをしつつ渋谷本人へ意趣返しの発言をしている。

*20 伊藤班のオフィスに設置されている自販機の飲料は全て栄養ドリンクかエナジードリンクであり、働き詰めの人間の限界を考慮していない物と思われる

*21 露骨に遊園地と餡蜜に食いついており、描き下ろしイラストでも甘味を嗜んでいるため恐らく好物

*22 前述のような性格になったのはギャンブラーである雛形の手によってであり、元は宇佐美も認めるような活力にあふれた男であった。すなわち、雛形戦後の土屋田こそが本来の彼であった可能性が高い。

*23 つまり彼も何らかの前科を持っている

*24 同時に「仲良くもない相手にタメ口は使いたくない」と溢している

*25 自身が作ったため内容を知っているが、一人では難しい

*26 銀行における人物ファイルの体で紹介されるプロフィール

*27 ゲーム企画も彼が全部考えているらしく、うじゃめ曰くゲームの実力についてもメンバー内最強とのこと。

*28 年末年始の5日間有給権付き