帝愛グループ

登録日:2015/05/09 Sat 15:27:26
更新日:2019/10/03 Thu 18:42:02
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「愛と真心のパートナー、未来はあなた達の手にある――帝愛です!」


帝愛グループとは、福本伸行の漫画「カイジ」シリーズに登場する組織である。


◇概要

消費者金融を主体とした日本最大規模の巨大コンツェルン。
全国に100以上の支社を持ち、創立から実に40周年を迎えている。
会長は兵藤和尊。

主な生業は貸金業、つまりサラ金である。
ただし、そのほとんどはヤクザが取り仕切る悪徳の闇金であり、金利も違法としか言えない暴利である。

例えば作中ではカイジが連帯保証人となった古畑の借金は30万であったが、ものの14ヶ月で385万というとんでもない額にまで膨れ上がっていた。*1

「こんな暴利なんて払う義務はない!」と叫びたい者もいるだろうが、遠藤曰く、「違法も法だよ……」とのこと。
帝愛はあらゆる手段を用いて借金を取り立てる。
その方法は下記の通りで、どれもこれもえげつないものばかりである……。

金融関係の事業を手がけている帝愛だが、下記のようにカジノやホテル、レストランに海運業など意外にも多角的な経営を行っている様子。


◇借金の主な回収方法

帝愛は生業としている金貸し以外にもあらゆる手段を持って、市民から金を搾り取ろうとする。
そもそも帝愛は国家権力とも癒着しており、橋爪竜蔵という元総理大臣は帝愛に有利となる法律をいくつも通している。
国そのものがグルみたいなものなので国法など帝愛にはほとんど通用しないも同然。

銀と金』の蔵前仁と似たようなものである。


●ヤクザが力ずくで取り立てて回収

相手は「違法も法」で通すヤクザなので自己破産をして法的に支払い不能を申し立てても、そんなことはお構いなしで取り立ててくる。
情報網が凄まじいので偽名を使おうが、海外に逃げようが無駄。どこまでも執拗に追ってくる。
さらに負債者本人が払えなければその家族にまで手が及ぶ。

ただ、ホームレスのように人相が識別できないほどに変わって、家族などが他にいない劣悪債務者となると流石に回収は難しいようだ。
シャバでのまともな生活は諦めて身を潜めながら逃げ回るしか手はない。

また、トネガワのアニメ版でも描かれたように帝愛が悪徳であることを逆手に取って開き直り、意図的に踏み倒そうとする不埒な債務者も存在し、そうした相手からの回収も困難な様子。

ここら辺は普通の借金取りと同じであるがところがどっこい、こんな程度だけで済む訳もなく……。


●臓器・人身売買

兵藤和尊の息子、和也はカイジに金を貸し付けた際に欠損事故ルーレットと称し、
返せない時は手足や臓器を切り刻んで売るという恐ろしい手段で貸付金を回収しようとした。
和也編に登場した闇金会社の社長も債務者の腎臓を摘出して換金するルートがあるため、
他にも臓器売買によって金を回収している所もあると思われる。

また、エスポワールで別室に落ちた者はその後、人体実験の検体としてや売春のために外国に売り飛ばされているそうで、
もはや帝愛にとって負債者達は人ではなく、とことんまで金を搾り取るための家畜でしかないのだ。


●土地・家等の差し押さえ

借金を回収しようにも負債者が金を持っていなければそもそも話にならないが、その場合でも帝愛は負債者の住む家や土地を強制的に差し押さえてしまうため、全く問題にならない。

上記の和也もカイジが村岡に勝った際には足りない分の賭け金を村岡の自宅と土地の権利書を差し押さえ、現金に変えている。

負債者が泣こうが喚こうが容赦なく、住む場所を奪ってでも金を手に入れようとするのである。


●保険金

上記の和也のように臓器売買による傷害保険で金を得られる。
また作中でははっきりと描写はされていないが、恐らく負債者に対して違法で生命保険がかけられていると思われるので、
鉄骨渡りで墜落死した参加者や地下帝国で再起不能となってそのまま囚人が死ねば、それだけで金が回収できる。

帝愛は負債者を殺してでも金を搾り取ろうとするのである……。


●系列会社からの上納金

傘下の闇金会社や闇カジノからロイヤリティとして上納金を巻き上げている。
闇カジノなどは裏ビジネスゆえに無税だが、その代わりに帝愛に金を支払っている。
それほど法外な額ではないらしく、村上の発言からすると、正規の税金を払うよりは少額の模様。


●違法ギャンブルの企画等

負債者達を集めてギャンブルが開催されるが、それは負債者同士を争わせる様をパーティやディナーショーに参加した悪趣味な資産家達に見物させることがある。
その参加費や賭け金がそのまま下締めである帝愛の収入となるのだ。
スターサイドホテルの勇者への道 Brave men rold*2や和也プロデュース、映画版の姫と奴隷がまさにそれであり、
恐らくエスポワールでのギャンブルも中継されていたと思われる。

帝愛だけでなく、弱者が泣き叫び、苦しむ姿を楽しみ愉悦を感じる醜悪な人間達もまた、帝愛にとっては格好の客人なのだ。


◇帝愛の関連施設及び事業


●希望の船エスポワール

帝愛の幹部、利根川幸雄の系列が主催しているクルーズが開催されるギャンブル船。
負債者を集めたギャンブルは当然違法であるため、基本的に人目のつかないゴーストタウンや日本の法律が及ばない公海の船上で行われるのだ。
また、同時にギャンブルに負けた人間を上記のような理由で人身売買するための密輸船でもある。
下記の地下帝国に送られる人間も含まれていると思われる。

元は帝愛傘下の黒金海運が保有している船であり、トネガワにて明かされたスペックは以下の通り。

全長・200メートル
全幅・23メートル
総トン数・50トン
喫水・7.8メートル
航海速力・最高21ノット
フロアー・400平米超


●スターサイドホテル

ゴーストタウンに建てられた帝愛グループが所有している高層ホテル。見た目は新宿の東京都庁にそっくり。
オープン前とはいえ、ホテルの設備自体は既に出来上がっている様子。
ちなみに映画版だと帝愛の本社のような描写となっていた。


●帝愛地下帝国

某所に建造されているという核戦争後の世界を生き残るための、帝愛と帝愛に貢献した人間専用の核シェルター。
ただのシェルターではなく、病院やコンビニやテニスコートなどあらゆる施設が敷設予定というまさに世紀末世界の頂点に立つであろう帝愛の王国(予定)

兵藤会長が生きている間には絶対に完成しそうになさそうである……。

借金が溜まりに溜まりすぎた者はここに収容され、例えば1000万円なら約15年強制的に働かされる。
基本的に行われているのは拡張工事であるが、さらに工事が進めば他の仕事も任されると思われる。
一応、返済施設の一つであり労働中は金利はチャラになるのでしっかり働けばいずれは借金は全額返せる……

……ところがどっこい、労働及び生活環境はかなりというか地獄のように劣悪な上に、
わずか月給9100円という常識では考えられないほどの超低賃金(しかも専用の通貨)なので15年もまともに働けるわけもなく、
ものの数年で病気などになって再起不能となり、死を待つだけとなるのがほとんど。
しかし懲罰的な要素があるにしても、高齢の兵頭会長が使うシェルターの予定地がこんな劣悪な環境で大丈夫なのだろうか。

実際は上記の生命保険目当てと、使い捨ての家畜という二重に利用されるだけ。
借金が払えなくなっても、死ぬまで帝愛のために飼い殺しにされなければならないのだ。

しかし、中には20年以上もの労働を全うして借金を完済する猛者もおり、運に恵まれかつ体調管理をしっかりすれば一応外には出られる様子。

ちなみに負債者だけでなく帝愛関係者も失態を演じたり、帝愛に損害をもたらせばここに落とされる。(刑が軽い場合は単なる牢獄に入れられることも)
7億もの損害を出してしまった一条は……。

兵藤「1050年地下行きだっ……!!」


●億兆荘

スピンオフ作品『中間管理録トネガワ』で登場した、帝愛社員用の保養施設。
利根川が率いるプロジェクトチームの社員旅行の宿泊地として登場した。

施設は自然に囲まれた場所にあるようで、建物の外観も立派。
施設内も広く、麻雀卓・卓球台・ビリヤード台・ダーツ・カラオケルームなど多数の娯楽用品が用意され、遊び放題である。
施設の外には広いキャンプ場が存在し、利根川はここでバーベキューを企画した。

ただし、キャンプ場にあるバーベキュー用の鉄板は全て錆びているなど管理不足な面も。
しかも保養施設なのに、キャンプ場の倉庫には新品の焼き土下座強制機が収納してあるなど不穏すぎる。
当時この強制機の存在を認知していなかった利根川チーム(山崎を除く)は、そのせいでこの土下座強制機の鉄板でバーベキューを行う事態に。

なお、後に会長に突如到来した断捨離ブームにより、取り壊された。

●帝愛ホテル

『中間管理録トネガワ』の週刊ヤングマガジン出張の番外編で登場した、今春からオープン予定のホテル。
最上階には会長が直々にプロデュースした最高級レストランがあり、番外編ではオープン前に会長・利根川・黒崎の三人が試食会を行った。

用意された品は「燕の巣のスープ」「ステーキ」などの高級レストランに相応しい料理。
ただし、燕の巣のスープは「塩辛い」「しょっぱい」「海水」で、ステーキは「固くて噛み切れない(黒崎)」「ゴム底(利根川)」など割と散々な評価。


●関西支社

『中間管理録トネガワ』にて登場した、関西方面における帝愛の支社。
ここの黒服たちは関西弁を喋る仕様となっている。
関西弁で恫喝をし出す上司などもいるせいで、社内の雰囲気は良くない。


●南波照間支社

『中間管理録トネガワ』において存在が示唆された、日本の南の最果ての島と言われる南波照間島における帝愛の支社。
ここの存在意義は「会長が愛飲するサプリの海藻エキスの抽出場所」であり、つまり仕事はエキスを抽出するのを見つめるだけというあんまりな内容である。
実はこの島、現実の日本では伝説内でしか存在しない島*3なのだ。伝説の世界に支店を持っているってなんだこの企業!?(人工島の可能性もあるが)


●Twitter

『中間管理録トネガワ』によれば、こんなブラック企業でも、21世紀の現在ではいっちょ前にアカウントを作っている。実在の消費者金融大手はアカウントを作っていないので、炎上上等のチャレンジャーぶりが窺える。
流石に海外企業までは統制しきれないようで、アンチのアカウントに手を焼いていて、フォロワーを増やすために悪戦苦闘している。
後に担当になった海老谷の失敗とフォローに回った利根川の不運など様々な悪要因が重なってしまい、フォロワー数が10万を超えた代わりに停止に追い込まれてしまった。

●悪魔的事業融資相談会(仮)

地下行きが確定している一部の多重債務者に対して行われる会。持ち寄った事業計画を3分間プレゼンし、会長と利根川が見込み有りと判断した場合はその場で地下行きは免除、場合によっては即融資してもらえるという利害の救済措置。
……と書くと聞こえはいいものの、実際は会長が醜くあがくクズをただ嘲笑うための余興に過ぎず、大抵は問答無用で地下送りになるのがオチ。とは言え実際ペアホンとかマスコットキャラとかいらんものばかりなので仕方が無いが。尚、たまに自身の現状を全く分かっていない「正真正銘の馬鹿」が来ることも……
プレゼン失敗時の「ノーマネーでジ・エンド」という黒服の台詞から、モチーフはおそらく「マネーの虎」と思われる。


◇ブラック企業も真っ青の社内情勢


さて、この帝愛グループであるが企業の実権は兵藤会長が全てを握っており、失態を犯した部下には容赦のない制裁が待っている。

ノルマを達成できない役立たずはもちろん、帝愛に損害を与えた者は地下へ落とされ、海の藻屑とされ、
それまで帝愛に長く貢献してきた幹部クラスの人間でも例外はなく、あっさり切り捨てられて焼き土下座を強要されるのである。

しかもその影響は制裁された人間の配下にまで及び、失脚した利根川の系列に属していた遠藤は
グループ内での基盤を失ってエリートから末端の債務者の捜索を行う遠藤金融の社長に降格された上、別の系列の闇金に負債を抱えるほどに落ちぶれていた。

また、ちょっとした態度によっても兵藤から直接制裁が与えられるため、黒服達も決して油断はできないのだ。
それこそ、気のない返事や兵藤の気に触るような態度をとるだけで……

兵藤「今、ホッとした者……制裁っ……!」

スピンオフ作品の「中間管理録トネガワ」では、さらに恐ろしい事実が判明。

利根川のような幹部級の人間は殆ど休日がないという実態が明かされた。
何故なら、兵藤が土日や祝日でも関係無しに気まぐれで呼び出すためである。

現にその事実を部下の黒服に明かした際の利根川は、20連勤をようやく終えたところだった。
このように休暇がない利根川からすると、地方への出張が事実上の休暇と言う始末である。
そして、利根川が出張を旅行気分で楽しんでいるその姿に読者は涙を覚えるだろう。

ただし、この時の黒服の様子を見る限りでは、黒服達には一応休暇はある模様。

  • ストレスチェック
帝愛の公式HPでは、社員全員が受けるストレスチェックの結果が例年満足度100%続きだと誇らしげに謳われている。
しかし、普通のストレスチェックといえば、4~5択の中から当てはまる選択肢にチェックするのが一般的だが、帝愛では、YES/NOの2択。

仕事にやりがいを感じる
  • YES 最高に感じる
  • NO 全く感じない(帝愛をどうにかして潰したいと思っている)
当然NOは入れられないので実質1択。結果は満足度100%。

  • 避難訓練
帝愛では他の一般企業と同じように災害に備えた避難訓練が半年に一度、実施されている。
だが、帝愛における避難訓練とは会長の財産の美術品などを避難させる訓練のこと。
  • お 億超え優先
  • は 破損は地下行き
  • し 死んでも持ち出せ
火災発生という放送がなると黒服は一斉に会長の財産の美術品などを避難させる。
その際に少しでも破損させると生涯地下行き。

  • 労働組合
帝愛にも労働組合と呼ばれる組織はあるが、組合は会長の言いなりで、あってないようなもの。
2月には春に行われる労働条件改善を目的とした闘争。
いわゆる春闘が開催されたが、バスタブに浸かった会長が札束のリングの上で戦う労働組合のトップ委員長と書記長が戦っている様を面白おかしく見学しているだけ。
そう、帝愛における労働闘争とは労働者vs経営者ではなく労働者vs労働者。
一応勝ったほうに賃上げをするという約束だったが、勝った書記長が兵藤会長に伺いを立てるもあの程度の取り組みに賃上げはないと終了。
また、目安箱を設置したが、この目安箱の中身はシュレッダー。

  • 社員食堂
社員用の食堂も用意されているが、味噌汁の具はもやしだけしか入っていないという手抜きっぷり。安い業務用味噌汁以下のクオリティである。
なお、帝愛の地下強制労働施設の味噌汁でも具がある(たまにサツマイモが入る)ので、社員の食事環境は債務者以下の待遇になる。
社員食堂の味噌汁に関してはTwitter上のアンチアカウント(正体は海老谷)によって、ネット上で暴露されている。

  • 採用試験
採用は一般企業と同じように、書類審査(ES)と面接試験がある。
面接通知には「あなたらしい自由な服装で会場へお越し下さい」と書かれているが、暗黙の了解で上下真っ黒のスーツを着てくるのが決まりとなっている。
これは社会常識や帝愛に対する下調べをしてきたかをチェックする課題であるらしく、スーツ以外で来た者はその時点で足切りとなる。

面接は利根川などの幹部級が直々に行い、志望動機や自己PRなど極めて一般的なことをサラッと聞いた後、
帝愛に対する「企業研究」の程度、さらにはダーティーな仕事をする上での心構えについて念入りに掘られる。
(逆に言うと、帝愛が行っている違法な措置や、その漆黒のブラック企業ぶりについてはある程度のことを知っているのが前提となる)
採用に関しては幹部級にある程度の裁量権があるらしく、利根川は独断かつものすごくくだらない理由で多くの受験者を落としている。

それが終わると、「お気を付けてお帰り下さい」という決まり文句で面接終了となる。


ちなみに黒服に女性を採用することはかなり少ないようで、トネガワにおける女性黒服を見た他黒服の反応からもそれが見える。
そもそも黒服に限らず帝愛の業務に関わりたがる女性がいるかは微妙なところだが、実写映画版では遠藤が性別設定の変更で女性になっているという例はある。

いざ帝愛に入って仕事をこなしていても、一般的な企業と同様に10月の時期に人事異動(左遷)をさせられる危険がある。
本来は人事異動の詳細は上層部しか知りえないはずなのだが、異動が近い時期になると黒服達の間に情報が漏れだす。
これで恐ろしいのが左遷場所で、上述した日本の最果ての伝説の島である「沖縄県 南波照間島」に異動させられる黒服が描かれている。

しかし、幹部である利根川が若き時代に南波照間島に左遷されてから戻ってきたことが示唆されており、絶望的に思える左遷でも出世ルートから完全に外れる訳でもなく挽回できる機会はあるらしい。
これに関しては、利根川の挽回が常識では考えられない程に凄かったか、会長の気分でたまたま戻された可能性もあるが。

このような帝愛の経営状況に疑問を抱いている黒服もいる様子。

なお黒服の待遇は、アオリ文によると「悪魔的終身雇用…」らしい。
彼らは今後何があろうと帝愛の手から逃れることは出来ないのだろう。何があろうとっ…。


◇勤める上での利点


こんな感じで世にも恐ろしい極悪企業の帝愛だが、一応巨大コンツェルンなだけあって社員に良い待遇がない訳でもない。

会長の旅行などの娯楽に付き合わされる黒服や幹部は、会長へのVIP待遇から生じる恩恵を受けられる。
トネガワ作中では会長に与えられる最高級で幻級の食材を使った機内食を、護衛として付き添っている黒服達も食べることが出来る姿が描かれている。
その食材を使った料理を食べた黒服達は感激のあまり「帝愛に入って良かった」とまで言う程。
また『中間管理録トネガワ』及び『一日外出録ハンチョウ』によると、会長がご機嫌だと利根川に高級車、幽閉されていた元幹部が釈放など、普段ではありえない程の報労の数々が支給される。あの地下にすら労いの品としてミキサーが与えられる程。
ただしその後会長がなんらかの理由で不機嫌になると、一度は与えられた報労の品を全て奪い取られる事になる。高級料理などの食べ物の場合は給料から引かれるのだろうか?

会長の気分次第では黒服ですらシンデレラルートを歩めるという側面もあったりする。
例えばトネガワにおいて描かれた黒服の八乙女は、太鼓持ちが得意という能力を活かして超短期間で黒服から会長秘書にまでスピード出世をしている。
だが、仕事的な能力が全くもって不明な人物を重要ポストに置いてしまうなど、企業としてはなかなか不安定かつ滅茶苦茶な経営の証拠とも言えてしまう……。


◇法改正による崩壊の可能性?


トネガワ59話『過払』では、グレーゾーン金利の廃止が決定されて大混乱に陥る帝愛本社の様子が描かれた。

帝愛の金利はグレーゾーン金利廃止の状況下では完全アウトなので、致命傷となった。
結局グレーゾーン金利廃止は利根川の夢であり、利根川もグレーゾーン金利廃止などある訳がないと安心していたが、現実では2010年に廃止されている。
カイジの時代設定は1990年代後半である(崩壊気味の設定だが)ため、利根川もグレーゾーン金利の廃止など予想できる訳がなかったのだ。

つまり、帝愛は2010年代には経営に劇的な変化が起きてしまう未来が示唆されている。
利根川の夢ではグレーゾーン金利廃止によって恨みを募らせた債務者達に経営陣が襲撃される構図が描かれていたが、帝愛の悪魔的経営では多数の恨みを買っているのは明白であり、ふざけた想像でもないと言える。

だが、カイジ本編は国家が帝愛と癒着して腐敗している絶望的な世界観であり、現実と同様の2010年代を迎えるかは怪しい。
利根川の夢の中では、兵藤の政治への根回しは通じなかったようだが…。


◇余談


兵藤「無論、というか……言うまでもなく……ワシは持っておる……金を……!」

兵藤は個人資産だけで円、米ドル、ユーロ、元がそれぞれ100億以上、
豪ドルが50億ほどの預金を持っているとのこと。

兵藤「バカが……っ! 足りんわ……! まるでっ……!!」

だが、それでも兵藤は飽き足らずに金を掻き集めようとしている。
どこまで金が欲しいんだ、この金の亡者は……。



帝愛は愛されねばならんのだ……。もっともっと、追記・修正をするためにっ……!

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